サルココッカの生垣|日陰で育つ低い常緑樹の特徴

日陰で育つ低い常緑樹として、サルココッカの生垣の特徴を解説する記事のアイキャッチ

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『家の北側や建物の陰に、低い緑の仕切りがほしい』と思っても、日が当たらない場所に合う木はなかなか見つかりませんよね。

そんな時に名前が挙がるのが、サルココッカです。

結論から言うと、サルココッカの生垣は、日陰に強く、成長がゆっくりで低くまとまる常緑の低木です。冬〜早春に香りのある白い小花も楽しめます。

この記事を読むと、サルココッカの特徴、似た木との選び分け、向く場所の見分け方が分かります。

目次

サルココッカの生垣ってどんな木?

先に結論

サルココッカは、ツゲ科の常緑低木です。日陰に強く、成長がゆっくりで低くまとまるので、日の当たりにくい場所の低い生垣や縁取りに向きます。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みで仕立てた垣根のことです。生垣の基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

サルココッカの見どころは、冬〜早春に咲く白い小花です。花は小さめですが、甘い香りがあるんです。

ほかの花が少ない季節に、ふわっと香りが届くのはうれしいですよね。玄関まわりや通路の脇に植えると、香りに気づきやすくなります。

生垣にした時のよさと、気をつけたいこと

くらべる点サルココッカの生垣でのよさ気をつけたいこと
日当たり日陰に強い日当たりのよい場所なら、ほかの木も候補になる
高さ低くまとまる背の高い目隠しには向かない
育ち方成長がゆっくりで、形が崩れにくい密な生垣になるまで時間がかかる
冬常緑で、冬も葉が残る冬〜早春の花は小さく、目立ちにくい
花甘い香りがある香りを楽しむなら、人が通る場所に植える

『成長がゆっくり』は、手入れの面ではうれしい性質です。ただ、早く仕切りを完成させたい方には、じれったく感じることもあります。

ツゲの仲間、と聞いてピンとくる方へ

サルココッカは、本ツゲ(黄楊)と同じツゲ科の木です。『ツゲと同じ仲間なら、似たように使えるの?』と思う方もいますよね。

くらべる点サルココッカ本ツゲ(ボックスウッド)
仲間ツゲ科の常緑低木ツゲ科の常緑低木
育ち方成長がゆっくりで低くまとまる成長がゆっくり
得意な使い方日陰の低い仕切り・縁取りきめ細かく刈り込む縁取り・トピアリー
花冬〜早春に香りのある白い小花花より葉の面を楽しむ木

どちらもゆっくり育つ点は共通しています。きっちりした面に刈り込みたいなら本ツゲ、日陰で香りも楽しみたいならサルココッカ、と考えると選びやすいです。本ツゲはツゲの生垣|ボックスウッドの特徴とイヌツゲとの違いで紹介しています。

日陰の低い生垣、ほかの木とどう選ぶ?

先に結論

日陰に強い低木は、サルココッカのほかにアオキ、ヒイラギナンテン、イヌツゲなどがあります。高さ、葉の大きさ、トゲの有無、花の時期で選び分けると迷いにくいです。

『日陰に強い木はいくつかあるけれど、何が違うの?』という方も多いはずです。日陰の場所に向く木を、生垣の目線で並べてみました。

日陰に向く低い生垣の木を、サルココッカ・アオキ・ヒイラギナンテン・イヌツゲの4つに分け、特徴と向く場所を示した図解
木葉と見た目花・実剪定の考え方
サルココッカ低くまとまる常緑低木冬〜早春に香りのある白い小花成長がゆっくりで、軽く整える程度
アオキ大きな葉。斑入りの品種が多い雌株は冬に赤い実伸びた枝を付け根から間引く
ヒイラギナンテントゲのある葉。冬は赤みを帯びる早春(2〜4月)に黄色い花花後に古い幹を根元から間引く
イヌツゲ小さな葉で密に仕立てやすい雌株は秋に黒い実初夏(6月頃)と秋に刈り込む

こんな人には、こんな木

選び分けの目安
  • 低く、香りのある生垣にしたい方は、サルココッカ
  • 大きな葉で存在感を出したい方は、アオキ
  • 冬の葉色の変化や黄色い花を楽しみたい方は、ヒイラギナンテン
  • きっちり四角く刈り込みたい方は、イヌツゲ

ヒイラギナンテンは葉にトゲがあるので、小さな子どもが通る場所では気をつけてください。トゲが気になる場所なら、サルココッカはやさしい選択肢になります。

アオキはアオキの生垣|日陰に強い常緑樹の特徴、日陰全般は日陰の生垣|日当たりが悪い場所に向く木で紹介しています。

向く場所・向かない場所の判断表

先に結論

サルココッカの生垣は、日陰や半日陰の低い仕切りに向きます。外からの視線を隠したい場所や、早く密にしたい場所では、ほかの木も比べておきましょう。

植えたい場所を、次の表に当てはめてみてください。

場所の条件向き不向き考え方
建物の北側や陰になる通路向く日陰に強い
玄関まわりの低い植え込み向く冬〜早春の香りに気づきやすい
花壇やアプローチの縁取り向く低くまとまる
窓の高さの目隠しがほしい場所向きにくい低くまとまる木なので高さが出にくい
早く仕切りを完成させたい場所条件しだい成長がゆっくりなので時間がかかる

例えばこんな場面なら

例えば「隣家との間の、日が当たりにくい通路沿い」なら、サルココッカの低い生垣は合いやすいです。境界の目印として、足元を緑でそろえる使い方ができます。

例えば「道路から庭が丸見えで、視線を隠したい場合」なら、サルココッカだけでは高さが足りません。フェンスや背の高い常緑の木と組み合わせて、足元をサルココッカで飾る、という考え方がおすすめです。

香りを生かすなら、植える位置がポイント

サルココッカの花は小さめなので、離れた場所に植えると、咲いていることに気づかないまま季節が過ぎてしまうこともあります。

香りを楽しみやすい場所

玄関の脇、門から玄関までのアプローチ、勝手口へ続く通路など、冬にも毎日通る場所がおすすめです。窓の近くに植えると、窓を開けた時に香りが届くこともあります。

背の低い生垣の考え方は低い生垣|腰の高さで仕切る木と仕立て方で紹介しています。

1年の手入れ:成長がゆっくりな木との付き合い方

先に結論

サルココッカは成長がゆっくりなので、刈り込みの手間は少なめになりやすい木です。花が終わったあとに、飛び出した枝を軽く整えるくらいを目安にしましょう。

花木は、花芽ができる時期より前、多くは花が終わった直後に切ると、翌年の花を減らしにくいと一般に説明されています。サルココッカも、花の季節が過ぎてから整えるのが考えやすいです。

季節の目安は地域や年で前後します。次の表を目安にしてみてください。

サルココッカの生垣の1年の手入れを、冬〜早春の花と香り・花後の軽い剪定・春〜秋の見回りの順に並べた図解
季節の目安木の様子やること
冬〜早春白い小花が咲き、甘い香りがする花と香りを楽しむ
花が終わったあと新しい枝が伸び始める飛び出した枝を軽く切る
春・秋気温が穏やか常緑樹の植え付けに向く時期
夏土が乾きやすい植えて間もない株は水やりを続ける

軽く整える時の手順

花後の手入れの進め方
  1. 生垣の高さと幅を見て、飛び出した枝を探す
  2. 飛び出した枝を、ほかの枝の長さにそろえて切る
  3. 内側の枯れ枝を、付け根から取る
  4. 落ちた葉や枝を片づけ、足元の風通しをよくする
よくある失敗

『早く形にしたい』と、植えてすぐに何度も強く切ってしまうと、もともとゆっくり育つ木なので、なかなか密になりません。最初の数年は、伸ばしながら軽く整えるくらいの気持ちで見てあげてください。

剪定の時期や回数を生垣全体で知りたい方は生垣の剪定|時期・回数と刈り込みのやり方も参考にしてみてください。

よくある相談:何を植える?門柱の下の低木は?

先に結論

サルココッカの生垣についての相談は、「生垣に何を植えればいいか」「大きくならない、おしゃれな低木を探している」というものが多いです。

ここでは、知恵袋で読まれている相談を、内容を要約して紹介します。

相談1:戸建てに生垣を作る予定。どんな木がいい?

戸建てを購入して生垣を作る予定だけれど、どんな木を植えたらいいか分からない、という相談です。

『候補が多すぎて、何から決めればいいか分からない』と感じますよね。そう思うのは自然です。

まずは、植える場所の日当たりと、ほしい高さを決めてみてください。そのうえで次のように考えると、候補が絞りやすくなります。

場所と希望考え方
日陰で、低い仕切りがほしいサルココッカが候補になる
日なたで、目隠しにしたい背の高くなる常緑の木を比べる
一年中緑を保ちたい常緑の木から選ぶ

木を選ぶ流れは生垣におすすめの木|目的別の選び方と樹種の早見表で紹介しています。

相談2:門柱の下に、大きくならないおしゃれな低木を植えたい

新居の門柱の下に植える低木を探していて、成長して大きくなりすぎないもの、シンプルでおしゃれなものがいい、という相談です。

『せっかくの門柱を、木で隠したくない』という気持ち、よく分かります。成長がゆっくりで低くまとまるサルココッカは、こうした場所の候補になります。

門柱のまわりは、建物や塀の陰になりやすい場所です。日陰に強い点も、ここでは生きてきます。

購入先には、こんなふうに伝えてみてください。

「門柱の下に植えたいので、低くまとまる常緑の木を探しています」
「日当たりがあまりよくない場所です。冬の様子も教えてください」

植える前のチェックと、手に負えない時の頼り先

先に結論

サルココッカの生垣は、日当たりより「高さの役目」を先に考えると失敗しにくいです。まわりの高い生垣が伸びて手に負えない時は、無理をせず剪定を相談するのも手です。

植える前に確かめること
  • 植える場所は、日陰か半日陰か
  • 低い仕切りで役目が足りるか
  • 密になるまで時間がかかってもよいか
  • 苗の間隔を、購入先や施工業者に確かめたか

苗の間隔は、樹種・苗の大きさ・仕上がりの高さで変わります。植えたあとは、根づくまで水やりを続け、竹などで列をつなぐように支柱をしておきましょう。

植え付けの時期と、最初の水やり

常緑樹は、春(新芽が動く前後)や秋の気温が穏やかな時期が植え付けに向くと一般に説明されています。サルココッカも、この時期を目安にすると考えやすいです。

『日陰だから、水やりは少なくていい?』と思いがちですよね。実は、植えたばかりの株は根がまだ広がっていないので、土の乾き具合をこまめに見てあげることが大切です。

植えてからの時期水やりの考え方
植えた直後たっぷり水をやる
根づくまで土が乾いたら水をやる
夏の乾く時期若い株は乾きすぎに気をつける

植え付けの流れは生垣の植え方|苗の間隔・時期と植え付けの手順で紹介しています。

背の低い常緑の木をほかにも見たい方は低木の生垣|常緑で育てやすい木の選び方もどうぞ。

サルココッカ自体は低い木ですが、庭の奥に高い生垣があると、そちらの刈り込みが大変になることもありますよね。生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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よくある質問

サルココッカは日陰でも生垣になりますか?

サルココッカは日陰に強い常緑低木なので、日の当たりにくい場所の低い生垣や縁取りに向いています。

サルココッカの生垣は目隠しになりますか?

低くまとまる木なので、背の高い目隠しには向きません。視線を隠したい場所では、フェンスや背の高い常緑の木と組み合わせましょう。

生垣にサルココッカを植えると、花はいつ咲きますか?

冬〜早春に白い小花が咲き、甘い香りがあります。地域や年で前後します。

サルココッカは冬も葉が残りますか?

サルココッカは常緑の低木なので、冬も葉が残ります。冬〜早春には白い小花も咲きます。

サルココッカの剪定はどのくらい必要ですか?

成長がゆっくりなので、刈り込みの手間は少なめになりやすいです。花が終わったあとに、飛び出した枝を軽く整えるくらいを目安にしましょう。

まとめ

この記事の要点
  • サルココッカの生垣は、日陰に強く、低くまとまる常緑低木
  • 冬〜早春に、香りのある白い小花が咲く
  • 成長がゆっくりなので手入れは軽めだが、密になるまで時間がかかる
  • 目隠しが必要な場所では、フェンスや高い木と組み合わせる
  • 日陰の木はアオキやヒイラギナンテンとも比べて選ぶ
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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