サンゴジュの生垣|大きな葉の目隠しと手入れのコツ

大きな葉で目隠しになるサンゴジュの生垣の特徴と手入れを解説する記事のアイキャッチ

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『しっかり目隠しになる、葉の大きな生垣にしたい』と考えている方も多いですよね。

古い住宅地で、つやのある大きな葉が壁のように並んだ生垣を見かけたことがあるかもしれません。その木がサンゴジュであることも多いんです。

結論から言うと、サンゴジュの生垣は、大きく厚い葉で目隠しになり、成長が早く刈り込みにも強い常緑の生垣です。伸びが早いぶん、毎年の刈り込みと葉を食べる虫への目配りが手入れの中心になります。

この記事を読むと、サンゴジュの特徴と向く場所、手入れの流れ、虫食いや枯れた時の考え方が分かります。

目次

サンゴジュの生垣ってどんな木?

先に結論

サンゴジュ(珊瑚樹)は、レンプクソウ科(旧スイカズラ科)の常緑樹です。大きく厚い光沢の葉が茂り、成長が早く刈り込みにも強いので、目隠しの生垣に使われてきました。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

名前の由来は、夏につく赤い実です。実が珊瑚のように見えることから、サンゴジュと呼ばれています。

『葉が大きいと、手入れも大変そう』と感じる方もいるかもしれませんね。ただ、刈り込み(伸びた枝先を面にそろえて切ること)に強いので、形は整えやすい木なんです。

刈り込まれたサンゴジュの生垣の、大きく厚い光沢のある葉と赤い実を近くから写した写真

生垣にした時のよさと、気をつけたいこと

くらべる点よさ気をつけたいこと
葉大きく厚い光沢の葉で、向こうが見えにくい落ち葉は大きく、掃除の量が目立つ
成長早いので、目隠しになるまでが比較的早い伸びが早く、毎年の刈り込みが要る
一年の見た目常緑で冬も葉が残る葉を食べる虫がつくことがある
実夏に赤い実がつく実の時期は落ちた実の片付けもある

「燃えにくい木」として使われてきた生垣

先に結論

サンゴジュは、葉や枝に水分が多く、燃えにくい木として防火の生垣に使われてきました。目隠しだけでなく、昔から家を守る役目も期待されてきた木なんです。

『生垣が防火に?』と意外に思いますよね。生垣には、塀の代わりに境界・目隠し・防風・防火・景観づくりなどの役目があると説明されています。

その中でもサンゴジュは、燃えにくい木として防火の生垣に使われてきた、という特徴を持っています。

「燃えない」わけではない

燃えにくい木として使われてきた、というのは昔からの使われ方の話です。燃えないという意味ではないので、生垣だけで火事への備えができると考えないようにしましょう。

生垣のよさとしては、ほかにも次のようなことが一般に挙げられています。

  • 緑で圧迫感が少ない
  • 地震で倒れて道をふさぐ心配がブロック塀より少ない
  • 夏の照り返しをやわらげる
  • 街並みの緑が増える

大きな葉の生垣と上手に付き合うには

大きな葉は目隠しになる反面、落ちた時も目立ちます。日ごろの手入れの中で、次のことを意識しておくと気持ちよく付き合えます。

大きな葉の生垣で意識したいこと
  • 落ち葉は、たまる前にこまめに掃いておく
  • 雨どいや排水口の近くに植える時は、葉が詰まらないか見ておく
  • 刈った枝葉は量が多くなるので、片付けの方法を先に決めておく
  • 夏の実の時期は、落ちた実の片付けも考えておく

塀と生垣の比べ方は生垣と塀はどちらがいい?ブロック塀との比べ方で紹介しています。

サンゴジュの生垣が向く場所・向かない場所

先に結論

広さがあり、しっかりした目隠しがほしい場所に向きます。境界までの幅が狭い場所や、刈り込みの時間がとれない場所では、ほかの木も比べておきましょう。

植えたい場所を次の表に当てはめてみてください。

サンゴジュの生垣が向く場所と向かない場所を、目隠し・広さ・手入れの時間で見分ける図解
場所の条件向き不向き考え方
隣家との間に、しっかり目隠しがほしい向く大きく厚い葉で向こうが見えにくい
冬も目隠しを保ちたい向く常緑で冬も葉が残る
早めに目隠しにしたい向く成長が早い
境界までの幅がとても狭い向きにくい大きな葉で厚みが出やすい
毎年刈り込む時間がとれない向きにくい伸びが早く、すぐ形がくずれる
道路沿いで歩道が狭い確認が必要張り出した枝をこまめに切る

例えば「道路に面した10mほどの生垣がある2階建ての家の場合」なら、道路側に枝が張り出しやすい点に気をつけましょう。道路に張り出した枝は通行や見通しの妨げになるので、所有者が手入れするよう多くの自治体が呼びかけています。

シラカシと迷っている時は

高い目隠しの生垣として、シラカシと比べる方も多いです。

くらべる点サンゴジュシラカシ
葉大きく厚い光沢の葉細長く縁にギザギザ
成長早い早め
特徴燃えにくい木として防火に使われてきた関東の屋敷林・高い生垣に多い
実夏に赤い実どんぐり

シラカシはシラカシの生垣|高い目隠しに向く特徴と刈り込みで、背の高い生垣の手入れ全体は高い生垣|背の高い生垣の手入れと高さの決め方で紹介しています。

サンゴジュの生垣が合う人
  • 大きな葉で、しっかり目隠しをしたい
  • 冬も緑の残る生垣がほしい
  • 毎年の刈り込みを、自分か業者で続けられる
  • 落ち葉や実の掃除を苦にしない

1年の手入れの流れ

先に結論

サンゴジュの手入れは、伸びた分を刈り込むことと、葉を食べる虫に早めに気づくことの2つです。月は地域や年で前後するので、伸び方と葉の様子を見ながら進めてみてください。

『伸びが早いと聞くと、手入れの回数が心配』という方もいますよね。季節ごとの目安を表にしておきます。

季節の目安木の様子やること
春新しい枝葉が伸びる葉に食べられた跡がないか見る
伸びが落ち着いた頃面から枝が飛び出す決めた高さと幅に刈り込む
夏赤い実がつく実を楽しみ、はみ出しを切る
一年を通して大きな葉が落ちる落ち葉を片付ける

刈り込みの手順

サンゴジュの生垣の刈り込み
  1. 仕上げたい高さと幅を決め、目印のひもを張る
  2. 側面は、上を少し狭く・下を広くした台形に刈る
  3. 天端(いちばん上の面)は手の届く範囲だけ自分で刈る
  4. 手の届かない上の方は、業者に任せる
  5. 刈った枝葉を片付け、葉の裏に虫がいないかも見る

上を狭く下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。剪定の時期や回数を生垣全体で知りたい方は生垣の剪定|時期・回数と刈り込みのやり方も参考にしてみてください。

電動バリカン(ヘッジトリマー)を使う時は、取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使いましょう。

これから植える時に知っておきたいこと

常緑樹の植え付けは、春の新芽が動く前後や、秋の気温が穏やかな時期が向くと一般に言われています。

植えたあとは、根づくまで水やりを続け、竹などで列をつなぐように支柱をしておきましょう。苗の間隔は、樹種・苗の大きさ・仕上がりの高さで変わるので、購入先や施工業者に確かめておくと安心です。

よくある相談:虫食い・強い剪定・枯れた時

先に結論

サンゴジュの生垣でよく出る悩みは、葉の虫食い、強く切った後の見た目、枯れた生垣の片付けです。慌てて全部を切る前に、木の状態を見てから決めましょう。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を、内容を要約して紹介します。

相談1:サンゴジュが虫食いだらけになった。食われた葉は切るべき?

サンゴジュの葉が虫に食べられて穴だらけになり、食われた葉を全部切り落とした方がいいか迷っている、という相談です。

『見た目が悪いから、全部切ってしまいたい』と思いますよね。サンゴジュは、サンゴジュハムシが葉を食べることがある木です。

全部の葉を一度に切り落とすと、木が葉の少ない状態になってしまいます。まずは虫がまだいるかを見て、対処に迷う時は購入先や業者に相談してみてください。

よくある失敗

虫食いに気づくのが遅れて、生垣全体の葉が穴だらけになってから慌てることがあります。春に新しい葉が出たら、葉の表と裏をときどき見ておくと早めに気づけます。

相談2:家族がサンゴジュを強く剪定してしまった。大丈夫?

家族がサンゴジュの生垣をかなり強く剪定してしまい、これで大丈夫なのか気になっている、という相談です。

『こんなに切って、枯れたりしない?』と心配になりますよね。サンゴジュは成長が早く、刈り込みにも強い木です。

すぐに慌てず、まずは新しい芽が出てくるかを見守ってみましょう。芽が出ない部分が多い時は、木の様子を見てもらえる業者に相談すると安心です。

相談3:勝手口の生垣のサンゴジュが枯れた。伐採はどうする?

勝手口のほうの生垣にしていたサンゴジュが枯れてしまい、伐採をどうすればいいか迷っている、という相談です。

『枯れた木は、自分で切っていいの?』と迷いますよね。低い枝を払う程度なら自分でできても、根を抜く作業は大がかりになりがちです。

撤去や抜根の考え方は生垣の撤去・植え替え|抜根の考え方と頼み方で紹介しています。業者に伝える時は、こんな言い方がしやすいです。

「生垣のサンゴジュが枯れたので、伐採と抜根の見積もりをお願いしたいです」
「抜いたあとに別の木を植えるかも相談したいです」

相談4:新居の境界に生垣を作りたい。サンゴジュは候補になる?

新居の建物の脇に、ある程度の長さの生垣を作りたいと考えていて、候補の木の一つにサンゴジュが挙がっている、という相談です。

『どの木も良さそうに見えて決められない』という方も多いはずです。決め手になるのは、どのくらい隠したいか、刈り込みの手間をどれだけとれるか、の2つです。

こんな希望ならサンゴジュでの考え方
しっかり隠したい大きく厚い葉が向いている
早めに目隠しにしたい成長が早いので向いている
手入れはなるべく少なくしたい伸びが早いので、ほかの木も比べたい
細かい葉できっちり見せたい葉の小さい木も比べたい

ほかの木もまとめて比べたい方は生垣におすすめの木|目的別の選び方と樹種の早見表を見てみてください。

伸びすぎて手に負えない時は

先に結論

サンゴジュは伸びが早いので、数年手入れをしないと一人では刈りきれなくなりがちです。高い所や長い生垣は、無理をせず業者に頼むのも手です。

『脚立に乗れば届くかな』と思うこともありますよね。ただ、高い所の刈り込みは、脚立からの転落の危険があります。

業者に相談したほうがいいサイン
  • 手の届かない高さまで伸びている
  • 道路や隣地に枝が大きくはみ出している
  • 虫食いがひどく、どこまで切るか迷っている
  • 枯れた木を伐採・抜根したい

生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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よくある質問

サンゴジュの生垣は冬も葉が残りますか?

サンゴジュは常緑樹なので、冬も葉が残ります。冬も目隠しを保ちたい場所に向いています。

サンゴジュはなぜ防火の生垣に使われてきたのですか?

葉や枝に水分が多く、燃えにくい木として使われてきたためです。燃えないという意味ではないので、生垣だけで火事への備えができるとは考えないようにしましょう。

生垣にサンゴジュを植えると、すぐに目隠しになりますか?

成長が早い木なので、目隠しになるまでは比較的早いです。そのぶん毎年の刈り込みが必要になります。

サンゴジュの生垣は狭い場所にも植えられますか?

大きな葉で厚みが出やすいので、境界までの幅がとても狭い場所には向きにくい木です。両側から刈り込める場所があるかを先に見ておきましょう。

サンゴジュの葉に穴があいているのは何ですか?

サンゴジュハムシが葉を食べることがあります。虫がまだいるかを見て、対処に迷う時は購入先や業者に相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • サンゴジュの生垣は、大きく厚い光沢の葉で目隠しになる常緑の生垣
  • 葉や枝に水分が多く、燃えにくい木として防火に使われてきた
  • 成長が早いので、毎年の刈り込みが手入れの中心
  • 葉を食べる虫には、春から早めに気づけるよう見ておく
  • 高い所や枯れた木の伐採は、無理をせず業者に相談する
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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