ワイヤープランツの生垣|低いグリーンの仕切りの作り方

フェンスに絡めて作るワイヤープランツの生垣の作り方を解説する記事のアイキャッチ

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『玄関まわりに低い緑の仕切りがほしい。ワイヤープランツで生垣ってできるの?』と気になっている方も多いですよね。

鉢植えのイメージが強い植物なので、外で仕切りにできるのか迷うところだと思います。

結論から言うと、ワイヤープランツの生垣は、フェンスやトレリスに絡めて作る「低いグリーンの仕切り」として考えるのがいちばん合っています。伸びが早く刈り込みに強いので、形を整えながら育てられます。

この記事を読むと、ワイヤープランツの性質と仕立て方、向く場所の見分け方、季節ごとの手入れが分かります。

目次

ワイヤープランツの生垣ってどんなもの?

先に結論

ワイヤープランツは、タデ科のつる性の低木です。針金のような細い茎に小さな丸い葉がつき、地面を覆ったり、フェンスやトレリスに絡めたりして、低い緑の仕切りにできます。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

ワイヤープランツは、木を何本も並べて壁を作る一般的な生垣とは、少し作り方が違います。自分では立ち上がりにくいつる性なので、支えになるフェンスやトレリス(格子状の支え)が要になるんです。

『じゃあ生垣とは言えないの?』と思うかもしれませんね。実は、つる植物をフェンスに絡めて緑の仕切りにする方法は、生垣の代わりとしてよく使われています。

生垣にした時のよさと、気をつけたいこと

くらべる点ワイヤープランツでのよさ気をつけたいこと
見た目細い茎と小さな丸い葉で、軽やかな印象厚い壁のような目隠しにはなりにくい
伸び方伸びが早く、仕切りが早く緑になりやすい伸びた分はこまめに切る
刈り込み刈り込みに強く、形を整えやすい放っておくと周りに広がる
冬暖かい場所では葉が残りやすい寒い地域では冬に葉を落とすことがある
支えフェンスやトレリスがあれば仕切りにできる支えを先に用意する必要がある

刈り込み(伸びた枝先を面にそろえて切ること)に強いので、多少切りすぎても伸び直しやすいのが心強いところです。

小さな丸い葉が密に茂ったワイヤープランツが、低いフェンスに絡んでいる様子を近くから写した写真

仕立て方は3通り:どの形にする?

先に結論

ワイヤープランツの仕切りは、「フェンスに絡める」「トレリスに這わせる」「地面を覆う縁取り」の3つが考えやすい形です。仕切りたい高さと、支えがあるかどうかで選んでみてください。

『どんな形にすればいいのか、イメージがわかない』という方も多いはずです。まずは今ある外構に何があるかを見てみましょう。

ワイヤープランツの仕切りを、フェンスに絡める形・トレリスに這わせる形・地面を覆う縁取りの3通りに分け、向く場所を示した図解
仕立て方向く場所の例考え方
低いフェンスに絡める道路や隣地との境界にフェンスがあるフェンスが緑に包まれ、やわらかい仕切りになる
トレリスに這わせる玄関脇やアプローチの横置いた場所だけ緑の壁ができる
地面を覆う縁取り花壇の縁や通路の脇背の低い緑で、場所の区切りを見せる

フェンスに絡める時のコツ

植えた直後は、茎がまだフェンスにうまく絡みません。伸びてきた茎を、フェンスの格子に軽く誘導してあげると、早く面になりやすいです。

例えば、低いメッシュフェンスの足元に苗を並べて植え、伸びた茎を横方向にも絡めていく、という進め方があります。横に広げておくと、下のほうがすかすかになりにくいんです。

トレリスで部分的に仕切る時

『境界全体じゃなくて、玄関の横だけ隠したい』ということもありますよね。そんな時はトレリスが便利です。

鉢やプランターにトレリスを立てて這わせれば、地面に植えられない場所でも緑の仕切りが作れます。鉢植えで作る仕切りはベランダで作る生垣風の目隠し|鉢植えの緑の仕切りで紹介しています。

地面を覆う縁取りにする時

ワイヤープランツは地面を覆う使い方もできる植物です。花壇の縁や通路の脇に植えると、背の低い緑の帯ができます。

ただ、縁取りは広がりやすさと隣り合わせです。通路や隣の花壇に入り込んだ茎は、見つけたら早めに切っておきましょう。

仕立て方を決める前に見ること
  • 支えにできるフェンスやトレリスがあるか
  • 隠したいのは足元か、腰の高さか
  • 地面に植えるか、鉢やプランターで育てるか
  • 刈った茎を片づける手間をとれるか

ワイヤープランツの生垣が向く場所・向かない場所

先に結論

ワイヤープランツの生垣は、低い仕切りや、フェンスをやわらかく見せたい場所に向きます。冬も目隠しを保ちたい寒い地域や、高い位置の視線を隠したい場所では、ほかの木も比べておきましょう。

植える場所が合っていると、伸びの早さが長所として生きます。次の表に、植えたい場所を当てはめてみてください。

場所の条件向き不向き理由と考え方
低いフェンスがある境界向くフェンスに絡めて緑の仕切りにできる
玄関脇やアプローチの横向くトレリスで部分的に仕切れる
花壇の縁や通路の脇向く地面を覆う低い緑の帯にできる
冬も隠したい寒い地域確認が必要寒い地域では冬に葉を落とすことがある
窓の高さの視線を隠したい向きにくい低い仕切り向きなので、背の高い木も比べたい
道路沿いの歩道ぎわ条件しだい伸びた茎がはみ出さないよう、こまめに切る

例えばこんな場面なら

表だけだとイメージしにくいですよね。いくつかの場面に当てはめてみます。

例えば「道路に面した10mほどの低いフェンスがある家の場合」なら、ワイヤープランツで全体を緑にする方法は考えやすいです。道路側に伸びた茎を切れる場所があるかを先に見ておきましょう。

例えば「玄関のすぐ横だけ、目線より下を隠したい場合」なら、トレリスに這わせる方法が向いています。置き場所を動かしやすいのもよさです。

例えば「寒い地域で、冬も境界の緑を残したい場合」なら、冬に葉を落とすことがある点を知ったうえで選びましょう。冬の見た目を重視するなら、常緑の木と組み合わせる考え方もあります。

低い仕切りの木をほかにも比べたい方は低い生垣|腰の高さで仕切る木と仕立て方で紹介しています。

テイカカズラと迷っている時は

フェンスに絡めるつる植物として、よく比べられるのがテイカカズラです。どちらも「フェンス+つる」で仕切りを作れます。

くらべる点ワイヤープランツテイカカズラ
分類タデ科のつる性の低木キョウチクトウ科の常緑つる
冬の葉寒い地域では葉を落とすことがある常緑
花葉を楽しむ植物初夏(5〜6月が目安)に白い香りの花
日陰日当たりを見て選ぶ日陰にも耐える
手入れの注意伸びが早いのでこまめに切る切り口の白い汁でかぶれることがあり手袋を使う

『軽やかな葉の雰囲気がほしい』ならワイヤープランツ、『冬も緑を残したい・花の香りもほしい』ならテイカカズラ、という考え方がしやすいです。テイカカズラはテイカカズラの生垣|フェンスに絡める常緑のつるで紹介しています。

洋風の庭に合う木をまとめて見たい方は洋風の生垣|洋風の庭に合う木と仕立て方も参考にしてみてください。

季節ごとの手入れカレンダー

先に結論

ワイヤープランツの手入れは、「伸びたら切る」をこまめに繰り返すのが基本です。伸びが早い時期は形の見回りを増やし、寒い時期は葉の様子を見守る、という流れで考えると続けやすくなります。

『いつ切ればいいの?』と迷いますよね。ワイヤープランツは刈り込みに強いので、時期を細かく気にするより、伸びすぎる前に整えることを意識してみてください。

地域や年で様子は変わります。次の表は、季節ごとに見ておきたいことの目安です。

季節木の様子やること
春新しい茎が伸び始める冬に傷んだ茎を切り、伸びる方向をフェンスへ誘導する
初夏〜夏伸びが早いはみ出した茎をこまめに切り、面を整える
秋形が落ち着く冬を前に、全体の形を軽く整える
冬寒い地域では葉を落とすことも枯れた茎を見ておき、強い刈り込みは控えめに

刈り込みの手順

こまめな刈り込みの進め方
  1. 仕上げたい幅と高さを決める(フェンスの上端などを目安に)
  2. 道路や通路へはみ出した茎から先に切る
  3. フェンスの面に沿って、飛び出した茎を切りそろえる
  4. 下のほうがすかすかなら、茎を横へ誘導し直す
  5. 切った茎を片づけ、足元に残らないようにする

細い茎がたくさん出るので、切ったものが地面に散らばりやすいです。最後の片づけまでを1回の作業と考えておくと、すっきり保てます。

よくある失敗

伸びるのが早いからといって何か月も放っておくと、フェンスの外側や隣の植え込みにまで茎が広がってしまうことも。まとめて切ろうとすると大仕事になるので、伸び始めたら少しずつ切るのが楽です。

道具と安全のこと

細い茎が多いので、刈り込みばさみで面を整える作業が中心になります。電動バリカン(ヘッジトリマー)を使う時は、取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使いましょう。

低い仕切りなので手の届く高さで作業できますが、高い場所に絡んだ茎は無理に脚立で追いかけないでくださいね。

よくある相談:玄関まわり・厳しい環境・掃除の悩み

先に結論

ワイヤープランツや低い仕切りでよく出る悩みは、「玄関まわりをどう緑にするか」「西日や寒風の当たる場所で育つか」「垂れ下がった葉の掃除」の3つです。性質と置き場所を合わせて考えると、答えが見えやすくなります。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を、内容を要約して紹介します。

相談1:味気ない玄関まわりを、緑で何とかしたい

戸建ての玄関まわりが殺風景なので、植物で雰囲気を変えたい、という相談です。

『いろいろ植えたいけど、手入れが続くか心配』という気持ち、よく分かります。

結論から言うと、玄関まわりは「低い緑の仕切り」と「季節の花」を分けて考えると続けやすいです。ワイヤープランツをフェンスやトレリスに絡めて背景の緑を作り、花は鉢で足していく、という組み方ができます。

玄関まわりの場所考えやすい使い方
門柱や塀の横トレリスに這わせて緑の背景にする
アプローチの両脇地面を覆う縁取りにする
道路との境界のフェンスフェンスに絡めて低い仕切りにする

相談2:西日と寒い風が当たる場所の鉢植えでも育つ?

屋外の鉢植えで、夏は午後から西日が強く、冬は冷たい風が吹きつける場所に何を置けばいいか、という相談です。

『こんな場所で育つ植物なんてあるのかな』と不安になりますよね。

ワイヤープランツは寒い地域では冬に葉を落とすことがあるので、冬の寒風が強い場所では、葉が減ることを前提に考えておきましょう。夏の照り返しが強い場所では、鉢の土の乾き方をよく見てあげることが大切です。

鉢植えの時に見ておきたいこと

コンクリートの上に鉢を直接置くと、夏は熱がこもりやすくなります。鉢の下に台を置いて少し浮かせるなど、置き方を工夫してみてください。

相談3:高い生垣から垂れたつるの葉が、歩道に散って困る

歩道に面した高い生垣に、つる性の植物が垂れ下がっていて、落ちた葉の掃除が大変、という相談です。

『毎日掃いてもきりがない…』と困ってしまいますよね。

つる植物は、垂れ下がる長さを短く保つほど、落ちる葉や散らかる範囲も小さくなります。歩道側に垂れた茎は、こまめに切り戻しておきましょう。

道路に張り出した枝や生垣は、歩く人や車の通行、見通しの妨げになるので、所有者が手入れするよう多くの自治体が呼びかけています。高い位置まで伸びてしまった時は、無理をせず業者に頼むのも一つの方法です。

植える前のチェックと、手に負えない時の頼り先

先に結論

ワイヤープランツの生垣は、支えの用意と植える位置で、その後の手入れのしやすさが変わります。広がりすぎた時や、高い所に絡んでしまった時は、無理をせず相談するのも手です。

『植えてから後悔したくない』という方も多いはずです。次のことを植える前に確かめておきましょう。

植える前に確かめること
  • 絡ませるフェンスやトレリスがあるか
  • 境界から少し内側に植えられるか
  • 道路側・隣地側に茎を切るための場所があるか
  • 寒い地域なら、冬に葉を落とすことを知っているか
  • 苗の間隔を、購入先や施工業者に確かめたか

苗の間隔は、樹種・苗の大きさ・仕上がりの高さで変わります。購入先や施工業者に確かめておきましょう。

植えたあとは、根づくまで水やりを続けることが大切です。伸びてきた茎を支えに誘導していくと、仕切りの形が早く整います。

地植えか、鉢やプランターか

植え方よいところ気をつけたいこと
地植え広い範囲を緑にしやすい周りに広がりやすいのでこまめに切る
鉢・プランター広がる範囲を区切れる・動かせる土が乾きやすいので水やりを見る

広がりすぎが心配な場所では、鉢やプランターで育てて、範囲をはっきりさせる方法もあります。生垣に向く木をほかにも探したい方は生垣におすすめの木|目的別の選び方と樹種の早見表で比べてみてください。

手に負えなくなった時は

つる植物が高い生垣や木に絡んでしまうと、自分ではほどききれないこともあります。

業者に相談したほうがいいサイン
  • 高い位置まで茎が絡み、手が届かない
  • 道路や隣地に大きくはみ出している
  • 生垣全体を一度に整えたい
  • 抜いて別の植物に植え替えたい

生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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よくある質問

ワイヤープランツで生垣はできますか?

自分では立ち上がりにくいつる性の低木なので、フェンスやトレリスに絡めて低い緑の仕切りにする形が考えやすいです。地面を覆う縁取りにする使い方もあります。

ワイヤープランツは冬も葉が残りますか?

暖かい場所では葉が残りやすいですが、寒い地域では冬に葉を落とすことがあります。冬も目隠しを保ちたい場所では、常緑の木と比べておきましょう。

ワイヤープランツの生垣の剪定はいつすればいいですか?

伸びが早く刈り込みに強いので、時期を細かく決めるより、伸びすぎる前にこまめに切るのが基本です。冬は強い刈り込みを控えめにしておきましょう。

ワイヤープランツは目隠しになりますか?

細い茎と小さな丸い葉の植物なので、低い仕切りや足元を隠す使い方に向いています。窓の高さの視線を隠したい時は、背の高い木も比べてみてください。

広がりすぎるのが心配です。

伸びた茎をこまめに切るのが基本です。範囲を区切りたい場所では、鉢やプランターで育てる方法もあります。

まとめ

この記事の要点
  • ワイヤープランツは、細い茎と小さな丸い葉のつる性の低木
  • 生垣にするなら、フェンスやトレリスに絡めた低い緑の仕切りが考えやすい
  • 伸びが早く刈り込みに強いので、こまめに切って形を保つ
  • 寒い地域では冬に葉を落とすことがある
  • 冬も緑を残したいならテイカカズラなど常緑のつるも比べる
  • 高い所に絡んだ時や広がりすぎた時は、無理をせず業者に相談する
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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