常緑ヤマボウシの生垣|花の咲く目隠しの作り方

花の咲く目隠しになる常緑ヤマボウシの生垣の作り方を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が公開されている情報・公的機関の情報・読者の声を調べて独自に執筆しています。記事内で紹介するサービスの一部にはアフィリエイト広告を含みます。

『目隠しはほしいけど、ただの緑の壁じゃつまらない。花の咲く木で仕切れないかな』と考えている方も多いですよね。

そこで候補に挙がるのが、常緑ヤマボウシではないでしょうか。

結論から言うと、常緑ヤマボウシの生垣は、初夏の白い花と秋の赤い実を楽しみながら、ゆっくり育つ目隠しを作りたい人に向いています。花が終わった直後を目安に整えると、翌年の花を減らしにくくなります。

この記事を読むと、常緑ヤマボウシの特徴と、向く場所の見分け方、1年の手入れの流れが分かります。

目次

常緑ヤマボウシの生垣ってどんな木?

先に結論

常緑ヤマボウシは、ミズキ科の常緑樹です。初夏(6月が目安)に白い花が咲き、秋には赤い実がなります。成長はゆっくりめで、寒い地域では葉を落とすことがあります。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みなどで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

常緑ヤマボウシの白い花は、実は花びらではありません。花びらに見えるのは総苞(そうほう:花のまわりを包む葉が変化したもの)なんです。

『花びらじゃないなら、すぐ散るの?』と思うかもしれませんね。見た目はしっかり白い花として楽しめるので、初夏の庭がぱっと明るくなります。

初夏に白い花をつけた常緑ヤマボウシの枝を近くから写した写真

落葉のヤマボウシとの違い

ここが、いちばん混同しやすいところです。

庭木として「ヤマボウシ」と呼ばれる一般的な木は、落葉樹です。冬に葉を落とすので、冬の目隠しにはなりません。

一方、常緑ヤマボウシは常緑樹なので、冬も葉を残して視線をさえぎりやすいです。目隠しの生垣を考えるなら、この違いは大事ですよね。

常緑ヤマボウシ
  • 常緑樹で、冬も葉が残りやすい
  • 初夏に白い花、秋に赤い実
  • 目隠しの生垣に使いやすい
  • 寒い地域では葉を落とすことがある
一般のヤマボウシ(落葉)
  • 落葉樹で、冬は葉がなくなる
  • 冬の目隠しにはならない
  • 季節の変化をはっきり楽しめる
  • 生垣より単木で植える考え方が合う

苗を選ぶ時は、名札に「常緑」とあるかを確かめておきましょう。

生垣にした時のよさと、気をつけたいこと

くらべる点常緑ヤマボウシでのよさ気をつけたいこと
花初夏(6月が目安)に白い花花を残すなら切る時期に注意
実秋に赤い実がなる実が落ちる場所の掃除
冬常緑で冬も葉が残りやすい寒い地域では葉を落とすことがある
育ち方成長がゆっくりめで、形が乱れにくい密な目隠しになるまで時間がかかる

常緑ヤマボウシの生垣が向く場所・向かない場所

先に結論

常緑ヤマボウシの生垣は、花や実を眺められる庭側の仕切りや、急がずに目隠しを育てたい場所に向きます。すぐに密な目隠しがほしい場所や、冬の寒さが厳しい地域では、ほかの木も比べておきましょう。

『うちの庭に合うのかな?』と迷いますよね。次の表に、植えたい場所を当てはめてみてください。

場所の条件向き不向き理由と考え方
庭側から花や実を眺めたい仕切り向く初夏の花と秋の実が楽しめる
冬も視線をさえぎりたい場所向く常緑なので冬も葉が残りやすい
時間をかけて目隠しを育てたい向く成長がゆっくりめで、形を保ちやすい
すぐに密な目隠しがほしい向きにくい成長がゆっくりめで、密になるまで時間がかかる
冬の寒さが厳しい地域確認が必要寒い地域では葉を落とすことがある
歩道ぎわの道路沿い条件しだい実が落ちる場所と、枝の張り出しに気をつける

例えばこんな場面なら

表だけだとイメージしにくいですよね。いくつかの場面に当てはめてみます。

例えば「リビングの前に、庭と道路を仕切る生垣がほしい場合」なら、常緑ヤマボウシは向いています。室内から初夏の花を眺められるのは、ほかの常緑樹にはない楽しみです。

例えば「新築で、来月にはすぐ目隠しが必要な場合」なら、成長がゆっくりめな点に気をつけましょう。目隠しを急ぐなら、フェンスと組み合わせて、育つまでの間をつなぐ考え方もあります。

例えば「歩道に面した場所に植えたい場合」なら、秋に赤い実が落ちることも考えておきましょう。道路側に枝が張り出しすぎないよう、境界から少し内側に植えるのがおすすめです。

目隠しの生垣全体の考え方は目隠しの生垣|高さ・密度で選ぶ木とつくり方で紹介しています。

常緑ヤマボウシの生垣が合う人
  • 目隠しにも、花や実の楽しみがほしい
  • 密になるまで、時間をかけて育てるつもりがある
  • 冬も葉が残る木を選びたい
  • 実が落ちる場所の掃除をいとわない

シマトネリコ・ソヨゴと迷ったら

先に結論

常緑ヤマボウシとよく比べられるのが、シマトネリコとソヨゴです。育つ早さと、花や実のどちらを楽しみたいかで選ぶと、迷いにくくなります。

『洋風の家に合う常緑樹って、どれも似て見える』という声はとても多いです。実は、育ち方や手入れの考え方はかなり違うんです。

常緑ヤマボウシ・シマトネリコ・ソヨゴの3つを、育つ早さ・花と実・手入れの考え方で比べた図解
くらべる点常緑ヤマボウシシマトネリコソヨゴ
育つ早さゆっくりめとても早いゆっくり
花・実初夏に白い花・秋に赤い実細かい葉の軽やかさが持ち味雌株は秋に赤い実
冬の葉寒い地域では葉を落とすことがある寒い地域では葉を落とすことがある常緑
手入れの考え方花後を目安に整える高さを決めてこまめに切り戻す強い刈り込みより枝を間引く

シマトネリコとの違い

シマトネリコは、成長がとても早い木です。放っておくと高木になるので、生垣にするなら高さを決めて、こまめに切り戻す必要があります。

『早く目隠しになるならシマトネリコがいい?』と思いますよね。ただ、その分だけ切る回数は増えます。

手入れの回数を抑えたいなら、ゆっくり育つ常緑ヤマボウシも候補になります。シマトネリコはシマトネリコの生垣|成長の早さと高さの抑え方で紹介しています。

ソヨゴとの違い

ソヨゴも、成長がゆっくりな常緑樹です。雌株は秋に長い柄の先に赤い実をつけます。

ソヨゴは自然な樹形が持ち味で、生垣にするなら列植して軽く整える形になります。花も実も楽しみたいなら常緑ヤマボウシ、風にそよぐ葉の雰囲気を楽しみたいならソヨゴ、と考えると選びやすいです。

花が咲く生垣をもっと広く比べたい方は花が咲く生垣|季節ごとの花木とピンクの花の木、洋風の庭に合う木は洋風の生垣|洋風の庭に合う木と仕立て方も参考にしてみてください。

1年の手入れカレンダー:花後に整えるのが目安

先に結論

常緑ヤマボウシの手入れは、初夏(6月が目安)の花が終わった直後を目安に形を整えるのが基本です。花木は花芽ができる時期より前に切ると、翌年の花を減らしにくいと一般に言われています。

『花が咲いている時に切ったらもったいない』と迷いますよね。花を見終わってから整える、と覚えておけば大丈夫です。

月の目安は地域や年で前後します。木の様子を見ながら、次の表を目安にしてみてください。

時期の目安木の様子やること
春新しい葉が出る伸び方と、花のつぼみを見ておく
初夏(6月が目安)白い花が咲く花を楽しむ。強い剪定は控える
花が終わった直後枝が伸びる飛び出した枝や混み合った枝を整える
秋赤い実がなる落ちた実を片づける。道路側の枝を見る
冬寒い地域では葉を落とすことも枯れ枝を見ておく

花後の剪定の手順

花後の剪定の進め方
  1. 仕上げたい高さと幅を決める(手の届く高さまで)
  2. 道路や隣地へはみ出した枝から先に切る
  3. 飛び出して形をくずしている枝を、付け根近くで切る
  4. 内側の枯れ枝や、混み合った枝を間引く
  5. 切った枝葉を片づけ、足元の風通しをよくする

成長がゆっくりめな木なので、一度に深く切りすぎると形が戻るまで時間がかかります。少しずつ整えていくくらいの気持ちで進めてみてください。

よくある失敗

春先に『形を整えておこう』と大きく切ったら、その年の花がほとんど咲かなかった、というのはよくある失敗です。花を楽しみたいなら、整えるのは花が終わってからにしておきましょう。

剪定の時期や回数を生垣全体で知りたい方は生垣の剪定|時期・回数と刈り込みのやり方も参考にしてみてください。

道具と安全のこと

電動バリカン(ヘッジトリマー)を使う時は、取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使いましょう。

高い所の枝は、脚立から落ちる危険があります。手の届く高さまでを自分で整え、それより上は業者に頼むのが安心です。

よくある相談:ブロック塀の手前に目隠しを植えたい

先に結論

よく読まれているのは、ブロック塀の手前に常緑の木を植えて目隠しにしたい、という相談です。塀の高さを生かして、その上の視線を木で隠す考え方をすると、植える木の選び方が見えてきます。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を、内容を要約して紹介します。あわせて、常緑ヤマボウシでよくある悩みにも答えます。

相談1:腰ほどの高さのブロック塀の手前に、目隠しになる常緑の木を植えたい

庭側にあるブロック塀の手前に、目隠しになる常緑の庭木を植えたいけれど、何がいいか、という相談です。

『塀はあるけど、その上から中が見えてしまう』という悩み、よくありますよね。

結論から言うと、塀で足元は隠れているので、木には「塀より上の視線を隠す役目」を任せる、と考えると選びやすいです。常緑ヤマボウシは常緑で花も楽しめるので、花のある目隠しにしたい人には候補になります。

気になること考え方
すぐに隠したい成長がゆっくりめなので、育つまで時間がかかる
花も楽しみたい初夏の白い花、秋の赤い実が楽しめる
冬も隠したい常緑だが、寒い地域では葉を落とすことがある
塀ぎわに植える手入れのため、塀との間に少し余裕をとる
塀ぎわに植える時のひと工夫

塀にぴったり付けて植えると、塀側の枝が切りにくくなります。少し離して植え、木の裏側にも手が入るようにしておくと、手入れが楽になります。

相談2:常緑ヤマボウシの冬の葉が少なくなった

『常緑と聞いて植えたのに、冬に葉が減った』という悩みもよく聞きます。

常緑ヤマボウシは、寒い地域では葉を落とすことがある木です。冬の寒さが厳しい場所では、葉が減ることを知ったうえで植えておくと、驚かずにすみます。

相談3:なかなか大きくならない

『植えてから、思ったほど伸びない』と心配になる方もいます。常緑ヤマボウシは成長がゆっくりめの木なので、すぐに密にならないのは性質によるものです。

生垣は、植えてから密になるまで時間がかかるもの、と一般に言われています。根づくまでの水やりと支柱を丁寧にして、じっくり育ててあげてください。

植える前のチェックと、手に負えない時の頼り先

先に結論

常緑ヤマボウシの生垣は、苗の確かめ方と植える位置で、その後の育ち方が変わります。高くなって手が届かなくなった時は、無理をせず剪定を相談するのも手です。

『植えてから後悔したくない』という方も多いはずです。次のことを確かめておきましょう。

植える前に確かめること
  • 苗の名札に「常緑」とあるか
  • 寒い地域なら、冬に葉を落とすことがあると知っているか
  • 境界から少し内側に植えられるか
  • 生垣の両側に、手入れのために立てる場所があるか
  • 苗の間隔を、購入先や施工業者に確かめたか

苗の間隔は、樹種・苗の大きさ・仕上がりの高さで変わります。購入先や施工業者に確かめておきましょう。

植えたあとは、根づくまで水やりと支柱が欠かせません。竹などで列をつなぐように支柱をしておくと、風でぐらつきにくくなります。

生垣に向く木をほかにも探したい方は生垣におすすめの木|目的別の選び方と樹種の早見表で比べてみてください。

高くなって手に負えない時は

ゆっくり育つ木でも、年月がたつと手の届かない高さになることがあります。

業者に相談したほうがいいサイン
  • 上のほうの枝に手が届かない
  • 道路や隣地に枝がはみ出している
  • 生垣全体の形を一度に整えたい
  • 抜いて別の木に植え替えたい

生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

剪定110番

伸びすぎた生垣の剪定・刈り込みを、プロに頼む

庭木の剪定・伐採・抜根・草刈りを、全国の加盟業者に頼める窓口です。24時間365日受け付けていて、現地調査・見積もりは無料。見積もりを見てから頼むかどうか決められます。

見積もり無料生垣の剪定を無料で見積もる

作業内容や費用は木の高さ・本数・作業環境によって異なります。最新の情報は公式サイトで確認してください。

よくある質問

常緑ヤマボウシは生垣にできますか?

常緑で冬も葉が残りやすく、初夏の花と秋の実も楽しめるので、花のある目隠しの生垣として候補になります。成長はゆっくりめなので、密になるまで時間がかかります。

常緑ヤマボウシの花はいつ咲きますか?

初夏(6月が目安)に白い花が咲きます。花びらに見えるのは総苞という部分です。地域や年で前後します。

常緑ヤマボウシの剪定はいつが目安ですか?

花が終わった直後を目安に形を整えるのが基本です。花木は花芽ができる前に切ると、翌年の花を減らしにくいと一般に言われています。

普通のヤマボウシとは何が違いますか?

一般のヤマボウシは落葉樹で、冬は葉がなくなります。常緑ヤマボウシは常緑樹なので、冬の目隠しを考えるならこちらが向いています。

寒い地域でも常緑ヤマボウシの生垣はできますか?

寒い地域では葉を落とすことがあります。冬も目隠しを保ちたい場合は、ほかの常緑樹とも比べておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 常緑ヤマボウシは、初夏に白い花、秋に赤い実がなるミズキ科の常緑樹
  • 一般のヤマボウシは落葉樹なので、目隠しには常緑ヤマボウシを選ぶ
  • 成長はゆっくりめで、密な目隠しになるまで時間がかかる
  • 寒い地域では葉を落とすことがある
  • 剪定は花が終わった直後を目安にすると、翌年の花を減らしにくい
  • 高くなって手が届かない時は、無理をせず業者に相談する
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次