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『春に白い花がふわっと咲く生垣にしたい』と、コデマリを思い浮かべた方も多いですよね。
ただ、コデマリは冬に葉が落ちる木なので、生垣にして大丈夫か気になるはずです。
結論から言うと、コデマリの生垣は、春の白い花と弓なりの枝を楽しむ「花の仕切り」です。冬の目隠しは期待せず、剪定は花後すぐ、と覚えておけば扱いやすい木なんです。
この記事を読むと、コデマリの特徴と向く場所、落葉期の考え方、1年の手入れの流れが分かります。
コデマリの生垣ってどんな木?
コデマリ(小手毬)は、バラ科シモツケ属の落葉低木です。春(4〜5月が目安)に白い小花が手まりのように集まって咲き、枝が弓なりに垂れる姿が持ち味です。
生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みなどで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。
コデマリは落葉樹なので、冬は葉が落ちます。ここが、常緑の生垣といちばん違うところです。
『冬に枝だけになるなら、生垣として意味がないのでは?』と思いますよね。そう感じるのは自然です。ただ、目的を「春の花で境界を飾る」に置けば、コデマリはとても魅力のある生垣になります。

生垣にした時のよさと、気をつけたいこと
| くらべる点 | コデマリの生垣のよさ | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 花 | 春に白い小花が手まり状に咲く | 花の時期は春が中心 |
| 枝 | 弓なりに垂れる、やわらかい姿 | 枝が広がるので幅をとりやすい |
| 冬 | 落葉期は庭が明るくなる | 冬の目隠しにはならない |
| 高さ | 低木で、手の届く高さで扱いやすい | 背の高い目隠しには向きにくい |
| 手入れの時期 | 剪定は花後すぐで覚えやすい | 時期を逃すと翌年の花が減りやすい |
弓なりの枝を生かす仕立て方
コデマリの魅力は、花をつけた枝が弓なりに垂れる姿です。
四角くきっちり刈り込むと、この姿が出にくくなります。花の仕切りとして楽しむなら、きっちり面にそろえすぎないほうが持ち味を生かしやすいですよ。
冬に葉が落ちる時期をどう考える?
コデマリの生垣を考える時は、冬の落葉期を「弱点」ではなく「季節の変化」としてとらえられるかがポイントです。冬も目隠しがほしい場所なら、常緑の生垣と組み合わせる考え方があります。
落葉樹の生垣で迷う方の多くは、冬の見た目で悩みます。自分の家で何を優先したいか、次の表で確かめてみてください。
| 優先したいこと | コデマリの生垣での考え方 |
|---|---|
| 春の花で境界を飾りたい | 向いている |
| 冬は庭に日を入れたい | 葉が落ちるので合いやすい |
| 一年中、外からの視線を隠したい | 常緑の生垣を比べる |
| 冬の庭が寂しく見えるのは避けたい | 常緑の木と組み合わせる |

常緑の木と組み合わせる時は
例えば、背の高い常緑の生垣を奥に、手前にコデマリを並べる二段の植え方があります。
奥の常緑の木で一年中の仕切りを保ち、春は手前のコデマリの花を楽しむ、という分担です。
- 春の花の存在感がいちばん出る
- 冬は庭が明るくなる
- 低い仕切りとしてすっきりまとまる
- 冬は枝だけの姿になる
- 冬も緑の仕切りが残る
- 春は花、冬は緑と役割を分けられる
- 植える場所の幅が要る
- 2種類の手入れ時期を覚える
冬の生垣の手入れや寒さ対策は冬の生垣|寒さ対策と冬にできる手入れで紹介しています。
コデマリの生垣が向く場所・向かない場所
コデマリの生垣は、春の花を楽しめる低めの仕切りや、通りから見える場所に向きます。枝が弓なりに広がるので、通路ぎりぎりや狭い場所では、枝の広がりを考えて植えましょう。
植えたい場所を、次の表に当てはめてみてください。
| 場所の条件 | 向き不向き | 考え方 |
|---|---|---|
| 道路から見える低めの仕切り | 向く | 春の花で通りが明るくなる |
| 庭の中の区切り | 向く | 花壇や芝生との境に合わせやすい |
| フェンスの手前 | 向く | フェンスの前で花を見せられる |
| 狭い通路の脇 | 注意 | 弓なりの枝が通路へ出やすい |
| 冬も目隠しがほしい場所 | 向きにくい | 冬は葉が落ちる |
| 背の高い目隠しにしたい場所 | 向きにくい | 低木なので高い仕切りは別の木で |
例えばこんな場面なら
例えば「白いフェンスの前を花で飾りたい場合」なら、春の白い花がフェンスとよくなじみます。フェンスと生垣の間に、手入れのために立てる余白を残しておきましょう。
例えば「道路に面した10mほどの生垣がある2階建ての家の場合」なら、道路側へ垂れた枝が通行の妨げにならないか見ておきます。道路に張り出した枝は、所有者が手入れするよう多くの自治体が呼びかけています。
春の花木と迷っている時は
| くらべる点 | コデマリ | レンギョウ | ウツギ | ドウダンツツジ |
|---|---|---|---|---|
| 葉 | 落葉 | 落葉 | 落葉 | 落葉 |
| 花の時期 | 春(4〜5月が目安) | 早春(3〜4月が目安) | 初夏(5〜6月が目安) | 春(4月が目安) |
| 花の色 | 白(手まり状) | 黄色 | 白 | 白(壺形) |
| 枝の姿 | 弓なりに垂れる | 長く伸びて弓なり | 丈夫 | 細かく密 |
| 剪定の目安 | 花後すぐ | 花後すぐ | 花後すぐ | 花後〜初夏 |
黄色い花で早春を明るくするならレンギョウ、初夏の白い花ならウツギも候補です。くわしくはレンギョウの生垣|春の黄色い花と剪定時期やウツギの生垣|初夏の白い花と昔ながらの仕切りで紹介しています。
1年の手入れカレンダー:剪定は花後すぐ
コデマリの剪定は、花が終わったらすぐに行うのが基本です。花木は花が終わった直後に切ると、翌年の花を減らしにくいと一般に説明されています。
『花が終わってしばらくしてから切っても同じでは?』と思いますよね。実は、時期が遅れるほど翌年の花を減らしやすくなるんです。ここがいちばん大事なところです。
月は目安で、地域や年で前後します。

| 時期の目安 | 木の様子 | やること |
|---|---|---|
| 春(4〜5月) | 白い花が咲く | 花を楽しむ |
| 花が終わった直後 | 新しい枝が伸び始める | 剪定で形を整える |
| 夏〜秋 | 枝が伸びる | 道路や通路へ出た枝だけ軽く切る |
| 冬 | 葉が落ちる | 枯れ枝や混み合った枝を見ておく |
花後の剪定の進め方
- 花が終わったら、早めに作業の日を決める
- 枯れ枝や、内側の混み合った枝を付け根から取る
- 道路や通路へ大きく垂れた枝を切る
- 全体の高さと幅を、弓なりの姿を残すように整える
- 刈った枝葉を片づけ、足元の風通しをよくする
冬に枝だけになった姿を見て、すっきりさせようと全体を短く刈り込んだら、春の花が少なかった、というのはよくある失敗です。大きく切るのは花後すぐ、と覚えておきましょう。
冬の落葉期は、枯れ枝や混み合った枝が見つけやすい時期です。気になる枝に目印をつけておき、花後の剪定で切るようにすると迷いにくいですよ。
夏〜秋の手入れは軽くでいい
花後の剪定を済ませたら、夏〜秋は道路や通路へ出た枝を切る程度で十分です。
この時期に強く切り込むと、翌年の花を減らすことにつながりやすいので、気になる所だけにとどめておきましょう。
剪定全体の考え方は生垣の剪定|時期・回数と刈り込みのやり方で紹介しています。
よくある相談:目隠しになる?どんな家に合う?
コデマリの生垣でよく出る悩みは、「駐車場との境の目隠しになるか」「白いフェンスや外壁に合うか」「植栽の決まりがある時に使えるか」の3つです。落葉の低木という性質を知っておくと、答えが見えやすくなります。
ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を、内容を要約して紹介します。
相談1:駐車場と庭の境に、目隠しになる植物を植えたい
金網フェンスのある駐車場と庭の境に、目隠しになる植物を植えたい、という相談です。
『コデマリの花がきれいだから、目隠しにも使えそう』と思いますよね。ただ、コデマリは冬に葉が落ちる低木なので、一年中の目隠しには向きにくいです。
目隠しが目的なら、常緑の生垣を中心に考え、コデマリは手前で花を添える役にすると両立しやすくなります。目隠しの生垣は目隠しの生垣|高さ・密度で選ぶ木とつくり方で紹介しています。
相談2:白いフェンスや白い外壁に合う生垣を知りたい
白いフェンスや白い外壁に合う生垣を植えたい。おすすめの木を知りたい、という相談です。
コデマリの白い花は、白いフェンスや外壁と合わせると、春にやわらかい印象になります。
ただ、白い背景に白い花だと、花が溶け込んで見えることも。花を目立たせたいなら、葉の緑が花を引き立てる配置を考えてみてください。
| 背景の色 | コデマリの見え方の考え方 |
|---|---|
| 白いフェンス・白い外壁 | やわらかい印象。花は溶け込みやすい |
| 濃い色のフェンス・外壁 | 白い花が浮き上がって見えやすい |
| 木の板塀・木目のフェンス | 自然な雰囲気にまとまりやすい |
| 常緑の生垣の手前 | 緑の中で白い花が引き立つ |
外構の色と合わせて考えたい方は、おしゃれな生垣のつくり方|樹種・形・組み合わせの考え方も参考にしてみてください。
相談3:植栽の決まりがあり、生垣と低木を植える必要がある
新築で、地域の緑化の決まりにより、生垣・低木・中高木を植えなければならない。何を選べばいいか、という相談です。
『決まりがあるなら、何でもいいから植えればいい?』と思うかもしれません。ただ、決まりの内容によっては、常緑かどうかや高さが条件になっていることもあります。
植える前に、決まりの条件を確かめておきましょう。そのうえで、コデマリは「低木」や「花の仕切り」の役として検討しやすい木です。
- 生垣・低木・中高木の数や長さの条件
- 常緑樹である必要があるか
- 植える位置(道路に面するか)の条件
- 確認の手続きが植える前に要るか
植える前のチェックと、手に負えない時の頼り先
コデマリの生垣は、枝の広がりと冬の見た目を考えて植える場所を決めることが大切です。長い生垣や伸び放題になった生垣は、無理をせず剪定を相談するのも手です。
『隣の家に枝がかからないか心配』という方も多いはずです。弓なりの枝は横へ広がるので、境界から少し内側に植えておきましょう。
- 冬に葉が落ちても困らない場所か
- 弓なりの枝が広がる幅があるか
- 道路側・隣地側から手入れできるか
- 花後すぐに剪定する時間をとれるか
- 苗の間隔を、購入先や施工業者に確かめたか
植え付けは、落葉樹なら葉が落ちている時期が向くと一般に説明されています。苗の間隔は、樹種・苗の大きさ・仕上がりで変わるので、購入先や施工業者に確かめましょう。
植えたあとは、根づくまで水やりと支柱を行います。植え付けの流れは生垣の植え方|苗の間隔・時期と植え付けの手順で紹介しています。
伸び放題になった時は
- 生垣が長く、自分では切りきれない
- 道路や隣地に枝が大きく垂れている
- 古い枝が混み合って、どこを切るか分からない
- 抜いて別の木に植え替えたい
生垣が手に負えない時や、長い生垣の剪定が大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。
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よくある質問
コデマリの生垣の花はいつ咲きますか?
春(4〜5月が目安)に、白い小花が手まりのように集まって咲きます。地域や年で前後します。
コデマリの剪定はいつがいいですか?
花が終わったらすぐに行うのが基本です。時期が遅れると翌年の花を減らしやすいので、冬に全体を短く刈り込むのは避けましょう。
コデマリの生垣は冬も目隠しになりますか?
コデマリは落葉低木なので、冬は葉が落ち、目隠しにはなりません。冬も視線を隠したい時は、常緑の生垣と組み合わせる考え方があります。
コデマリはきっちり四角く刈り込めますか?
刈り込むことはできますが、花をつけた枝が弓なりに垂れる姿が持ち味です。その姿を楽しむなら、きっちり面にそろえすぎないほうが生かしやすいです。
まとめ
- コデマリの生垣は、春の白い花と弓なりの枝を楽しむ花の仕切り
- 落葉低木なので、冬の目隠しにはならない
- 冬も目隠しがほしい時は、常緑の生垣と組み合わせる
- 剪定は花後すぐ、冬に全体を短く刈り込まない
- 枝が広がるので、境界や通路から少し離して植える





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