冬の生垣|寒さ対策と冬にできる手入れ・控えたいこと

冬の生垣の寒さ対策と冬にできる手入れを解説する記事のアイキャッチ

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『冬の生垣って、何か手入れをした方がいいの?それとも放っておいていいの?』と迷う方も多いですよね。

寒い時期は庭に出る回数も減るので、気づいたら春になっていた、ということもよくあります。

結論から言うと、生垣の冬は「休ませる季節」です。強く刈り込むより、落葉樹の整理や来年の計画にあてるのが向いています。この記事を読むと、冬の生垣で月ごとにやること・控えたいこと、寒さに弱い木の注意点、冬も楽しめる木が分かります。

目次

冬の生垣は「休ませる季節」:やることとやらないこと

先に結論

冬は、落葉樹の枝の整理や、生垣の様子を見て来年の計画を立てる時期です。春に咲く花木を強く刈り込むと、翌年の花が減ることがあるので控えておきましょう。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みなどで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと庭や道路沿いでの役割で紹介しています。

『寒いうちに全部刈っておけば、春が楽になるかも』と思いますよね。ただ、春に咲く木は、冬の時点でもう翌年の花芽をつけていることが多いんです。

冬にやること
  • 落葉樹の混みすぎた枝の整理
  • 花が終わった冬咲きの木の剪定
  • 寒さに弱い木の様子を見る
  • 枯れ枝や傷んだ枝を見つけて切る
  • 植え替えや新しい生垣の計画
冬に控えたいこと
  • 春に咲く花木の強い刈り込み
  • 針葉樹の古い枝まで深く切ること
  • 花が咲いている木の刈り込み
  • 霜が降りた朝の作業
  • 高い所での無理な作業

月ごとに見る冬の生垣カレンダー

12月・1月・2月で、できることが少しずつ変わる

冬の初めは冬咲きの木の花を楽しみ、真冬は落葉樹の整理、冬の終わりは早春の剪定の準備、という流れで考えると分かりやすいです。

『具体的に、いつ何をすればいいの?』というのが知りたいところですよね。月ごとにまとめると、次のようになります。月は目安で、地域や年で前後します。

月やること控えたいこと
12月サザンカやヒイラギの花を楽しむ。落ち葉を片付ける花が咲いている木の刈り込み
1月ムクゲなど落葉樹の剪定。ドウダンツツジは混みすぎた枝の間引き程度ツツジやジンチョウゲなど春に咲く木の刈り込み
2月アベリアやオリーブの剪定(2〜3月が目安)。サザンカは花後の剪定(3月頃まで)針葉樹の古い枝まで深く切ること
冬の生垣の手入れを12月・1月・2月の月ごとに、やることと控えたいことで示したカレンダーの図解

12月:冬咲きの木の花と、落ち葉の片付け

サザンカは秋〜冬(10〜12月が目安)、ヒイラギは初冬(11〜12月)に花が咲きます。花の時期は刈り込みを控えて、楽しむ季節にしておきましょう。

落ち葉の多い時期でもあるので、生垣の足元や道路側に落ち葉がたまっていないか見ておくと安心です。

1月:落葉樹の枝を整理する

ムクゲはその年に伸びた枝に花がつくので、剪定は落葉期(冬〜早春)が目安です。葉が落ちていて枝ぶりが見やすいのも、この時期の良いところなんです。

ドウダンツツジは春に花が咲く木なので、冬の落葉期は混みすぎた枝を間引く程度にとどめておきます。

2月:早春の剪定の準備

アベリアは早春(2〜3月が目安)にしっかり剪定する木です。新しく伸びた枝に花がつくので、強く切っても花が咲きやすいとされています。

オリーブも剪定は早春(2〜3月が目安)です。冬の終わりは、春からの手入れの段取りを決めておく時期だと考えてみてください。

冬に剪定していい木・控えたい木

迷ったら「花芽はいつできるか」で考える

花の咲く木は、花芽ができる前に切ると翌年の花を減らしにくいと一般に言われています。冬の時点で花芽をつけている木は、冬の刈り込みを控えるのが基本です。

『この木は冬に切っても大丈夫?』と迷った時の目安を表にまとめます。剪定の時期は木ごとに違うので、植えている木の名前を確かめてから見てみてください。

木冬の剪定理由・目安
ムクゲ向く花はその年に伸びた枝につく。剪定は落葉期(冬〜早春)
つるバラ向く剪定・誘引は冬が中心
サザンカ花後なら向く花芽は夏に作られる。剪定は花後〜早春(3月頃まで)
キンモクセイ早春なら向く剪定は花後〜早春が目安
アベリア早春なら向く早春(2〜3月が目安)にしっかり
ツツジ・サツキ控える花後すぐに翌年の花芽を作り始める。剪定は花が終わった直後〜初夏まで
ジンチョウゲ控える早春(2〜3月が目安)に咲く。剪定は花後すぐ
コニファーなど針葉樹深く切らない古い枝まで深く切ると芽が出にくい
冬に剪定してよい木と控えたい木を、ムクゲやサザンカ、ツツジ、針葉樹などの例で分けて示した図解

例えば、道路沿いにサザンカとツツジが混ざった生垣があるとします。冬に切るのは花が終わったサザンカだけにして、ツツジは花が終わってから整える、という分け方になります。同じ生垣でも、木ごとに切る時期をずらすのがコツです。

サザンカの剪定や、毛虫のチャドクガへの注意はサザンカの生垣|冬に咲く花の楽しみ方と手入れの注意点で詳しく紹介しています。剪定の基本は生垣の剪定|時期・回数と刈り込みのやり方で紹介しています。

霜の朝や、高い所での作業は避ける

冬は足元が冷えて滑りやすい日もあります。高い所の刈り込みは脚立からの転落の危険があるので、手の届く高さまでにして、無理をしないでくださいね。

生垣が高くなって手に負えない、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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寒さに弱い木の冬の注意点

寒さに弱い木は、寒冷地や霜の当たる場所で注意

生垣に使われる木の中にも、寒さにやや弱い木があります。植えている木が当てはまるかを知っておくと、冬に慌てずにすみます。

『冬になったら葉が落ちてしまった。枯れたのかな』と心配になる方もいますよね。実は、寒い地域では冬に葉を落とすことがある、という木もあるんです。

木冬の様子・注意点
アベリア半常緑。寒い地域では冬に葉を落とすことがある
プリペット・シルバープリペット半常緑。寒いと葉を落とすことがある
シマトネリコ寒さにやや弱く、寒い地域では葉を落とすことがある
ウエストリンギア寒さにやや弱く、霜や冷たい風で葉が傷むことがある
レモンマートル寒さに弱め。霜に当たると傷みやすい。寒い地域では鉢で育てて冬は取り込む
ブーゲンビリア寒さに弱い。鉢植えなら冬は室内か暖かい場所へ
鉢植えなら「動かせる」のが強み

寒さに弱い木を鉢で育てているなら、冬は霜の当たらない場所や室内に移す方法があります。地植えの生垣では動かせないので、寒冷地や霜の当たる場所では、植える前に寒さに強い木を選ぶことも考えてみてください。

冬の生垣の見回りチェック
  • 葉の色が急に変わった所がないか
  • 枯れ枝や折れた枝がないか
  • 支柱がゆるんでいないか(植えて間もない生垣)
  • 落ち葉が道路や排水口にたまっていないか
  • 鉢植えの木が霜の当たる場所に出ていないか

『見回りといっても、何を見ればいいのか分からない』という方は、このチェックを週末に一度眺めるだけでも十分です。枯れ枝や折れた枝は、見つけた時に付け根から切っておくと、春の手入れが楽になります。

寒さに強い木としては、北海道・東北でも生垣に多いイチイや、寒い地域でも育ちやすいヒサカキが知られています。

冬も楽しめる生垣の木

冬の生垣は「緑・花・実・葉の色」で楽しめる

常緑の木で一年中緑を保つほか、冬に花が咲く木、赤い実がつく木、冬に葉が色づく木もあります。冬の庭がさびしいと感じる方は、植え替えの時に候補に入れてみてください。

『冬に生垣がさみしく見える』という方も多いはずです。冬に見どころのある木を、楽しみ方ごとに分けてみます。

楽しみ方木の例
冬に花が咲くサザンカ、ヒイラギ、サルココッカ
冬に赤い実がつくアオキ(雌株)、ナンテン、モチノキ(雌株)
冬に葉が色づくオタフクナンテン、ヒイラギナンテン
冬も緑を保つイヌマキ、イヌツゲ、マサキなどの常緑樹

常緑の生垣の木選びは常緑の生垣|一年中緑を保つ木の選び方で紹介しています。

落葉樹の生垣は、冬は目隠しにならない

ドウダンツツジやブルーベリーのように、冬に葉が落ちる木は、冬の目隠しにはなりません。

一方で、カラタチは冬に葉が落ちても、枝が密で緑色なので垣根の役目は保ちます。目隠しが必要な場所には、常緑の木を選んでおきましょう。

植え替えを考える時は、家族とこんな話をしてみるのもいいですよ。

「冬でも道路側は隠れていてほしいね」「足元に冬の花があるとうれしいかも」

こうした希望を書き出しておくと、木を選ぶ時の軸がはっきりします。

冬は植え付けの計画を立てる時期

常緑樹は春(新芽が動く前後)や秋の気温が穏やかな時期、落葉樹は葉が落ちている時期が植え付けに向くと一般に言われています。冬のうちに場所を測って、春の植え付けに向けて木を選んでおくと、段取りよく進められます。植え方は生垣の植え方|苗の間隔・時期と植え付けの手順で紹介しています。

冬の生垣でよくある相談

多いのは「冬に切ると芽が出ない?」「冬も葉が残る木」「冬にきれいな生垣」

冬の生垣については、冬の剪定への不安や、冬にさみしく見えない木選びの相談がよく寄せられます。

冬に剪定すると、来年生えてこない?

生垣や植え込みを冬に剪定すると、来年芽が出てこないのでは、という相談です。

木の種類によって答えが変わります。ムクゲのように落葉期の剪定が向く木もあれば、ツツジのように冬に刈ると翌年の花が減る木もあります。

針葉樹は、葉のない古い枝まで深く切ると芽が出にくいので、冬に限らず伸びた先を軽く整える程度にしておきましょう。

冬でも葉が残って、虫や病気に強い生垣にしたい

虫や病気に強くて、冬でも葉が残る生垣を知りたい、という相談もあります。

冬も葉が残るのは常緑樹です。例えば、マサキは潮風や排気ガスに強く、刈り込みにも強い丈夫な生垣の定番です。

ただ、どの木にも虫や病気が出ることはあります。マサキもシャクトリムシの食害やうどんこ病が出ることがあるので、刈り込みのついでに葉を見る習慣をつけておくと安心です。

冬にも美しい生垣にしたい

冬にも見映えのする生垣や植え込みを知りたい、という相談です。

冬に花が咲くサザンカやヒイラギ、赤い実のナンテン、冬に葉が赤みを帯びるヒイラギナンテンなどが候補になります。常緑の生垣の足元に、冬に色づく低木を組み合わせるのもおすすめです。

よくある質問

生垣は冬に剪定してもいいですか?

木によります。ムクゲなどの落葉樹や、花が終わったサザンカは冬〜早春の剪定が向きます。ツツジなど春に咲く木は、冬に刈ると翌年の花が減ることがあるので控えましょう。

冬に生垣の葉が落ちました。枯れたのでしょうか?

アベリアやプリペットのように、寒い地域では冬に葉を落とすことがある木もあります。春に芽が動くか様子を見てみてください。

冬の生垣でやっておくといいことは?

落葉樹の枝の整理、落ち葉の片付け、寒さに弱い木の様子を見ること、来年の植え付けや手入れの計画を立てることがおすすめです。

冬の間に生垣の毛虫対策はできますか?

サザンカなどにつくチャドクガは、春と夏の終わりごろに発生しやすい毛虫です。発生しやすい時期の前から葉裏を見る習慣をつけ、見つけたら触れずに枝ごと切って処分しましょう。

冬に生垣を植えてもいいですか?

落葉樹は葉が落ちている時期が植え付けに向くと一般に言われています。常緑樹は春や秋の気温が穏やかな時期が向くので、冬は計画と準備にあてるのがおすすめです。

まとめ

この記事の要点
  • 冬の生垣は休ませる季節で、強い刈り込みは控える
  • 12月は冬咲きの花、1月は落葉樹の整理、2月は早春の剪定の準備
  • 春に咲く花木と針葉樹は、冬に深く切らない
  • 寒さに弱い木は、寒冷地や霜の当たる場所で注意する
  • 冬に花・実・葉の色を楽しめる木もある

まずは、自分の生垣の木の名前を確かめて、冬に切っていい木かどうかを見てみてください。それだけで、冬の手入れで失敗する心配がぐっと減ります。

生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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