生垣の費用の考え方|植栽と手入れの見積もりの内訳

生垣の費用の考え方と見積もりの内訳を解説する記事のアイキャッチ

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『生垣をつくりたいけれど、全部でいくらかかるのか見当がつかない』という方も多いですよね。

外構の見積もりを見ても「植栽工事一式」とだけ書かれていて、何にお金がかかっているのか分からない、という声もよく聞きます。

結論から言うと、生垣の費用は「つくる時(苗・土・植え付け)」と「育てる間(剪定・処分)」に分けて考えると見通しが立ちます。金額は条件で大きく変わるので、この記事では見積もりの行の読み方に絞ってお伝えします。

この記事を読むと、生垣の費用の内訳と、見積もりで確かめること、費用を抑える考え方が分かります。

目次

生垣の費用は「つくる時」と「育てる間」に分けて考える

先に結論

生垣はつくって終わりではなく、毎年の剪定や処分の費用が続きます。最初の工事費だけで比べず、育てる間にかかるものまで合わせて考えるのが大事です。

『フェンスより生垣の方が安く済みそう』と思う方もいますよね。ただ、生垣(樹木を列に植えて仕立てた垣根)は生き物なので、手入れの費用が毎年かかるんです。

生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

時期かかるものの例費用が変わる理由
つくる時苗木、土の入れ替え・改良、植え付けの手間、支柱、既存の塀や生垣の撤去、運搬木の種類・苗の大きさ・本数・長さ・撤去の有無
育てる間剪定・刈り込み、切った枝の処分、虫の対策、枯れた木の植え替え木の成長の早さ・高さ・自分でやるか業者に頼むか
生垣の費用を、つくる時の苗・土・植え付け・撤去と、育てる間の剪定・処分・植え替えの2つに分けて示した図解

生垣の費用は「長さ」で考えることが多い

生垣は列に植えるものなので、費用は長さに比例して増えやすいです。例えば、道路に面した10mほどの生垣と、隣地との境の短い生垣では、同じ木でも見積もりの大きさがまったく違ってきます。

まずは、生垣にしたい場所の長さを測っておきましょう。長さが分かるだけで、見積もりを比べる前提がそろいます。

費用を考える前に測っておくこと
  • 生垣にしたい場所の長さ
  • 仕上がりの高さのイメージ
  • 今ある塀や生垣を撤去するかどうか
  • 道路に面しているかどうか
  • 作業する車を停められる場所があるか

つくる時の費用:見積もりに出てくる行と読み方

「植栽工事一式」は、中身を分けて書いてもらう

生垣をつくる見積もりは、苗木・土・植え付けの手間・支柱・撤去・運搬などの行に分かれていると比べやすくなります。一式とだけ書かれていたら、内訳を聞いてみましょう。

『見積もりの専門用語がよく分からない』という方も多いはずです。次の表は、生垣をつくる時の見積もりによく出てくる行と、その読み方です。

見積もりの行何の費用か読む時に確かめること
苗木(樹種名・本数)植える木そのもの木の種類、苗の大きさ、本数が書かれているか
土の入れ替え・土壌改良植える場所の土を整える水はけの悪い場所や、元が駐車場などの場所で必要になりやすい
植え付け(植栽手間)穴を掘り、列をそろえて植える作業長さや本数に対して計算されているか
支柱根づくまで列を支える材料と作業竹などで列を連結する形か
既存物の撤去今あるブロック塀や古い生垣の撤去撤去の範囲と、基礎や根まで取るか
残土・廃材の処分掘った土や撤去したものの処分処分が含まれるか、別の行か
運搬・諸経費材料の運搬や車両など何が含まれているか

苗の大きさで、費用と「隠れるまでの時間」が変わる

同じ木でも、小さな苗を植えるか、ある程度育った苗を植えるかで見積もりは変わります。

小さな苗は費用を抑えやすい一方で、目隠しになるまで時間がかかります。『すぐに隠したいのか、時間をかけて育ててもいいのか』を、先に決めておくと選びやすいんです。

苗の選び方良いところ気をつけたいところ
小さめの苗苗の費用を抑えやすい密になるまで時間がかかる
育った苗植えてすぐ生垣らしく見えやすい苗の費用と運搬の手間が増えやすい

苗の間隔は、木の種類・苗の大きさ・仕上がりの高さで変わります。購入先や施工業者に確認しておきましょう。植え方の流れは生垣の植え方|苗の間隔・時期と植え付けの手順で紹介しています。

撤去の費用は別の行になりやすい

ブロック塀を生垣に替える場合は、塀の撤去と処分が加わります。古い生垣を植え替える場合も、抜根(根を掘り起こして取り除くこと)の作業が入ることがあるんです。

『撤去は思ったより大きな行だった』ということもあるので、撤去の範囲が書かれているかを確かめておきましょう。

ブロック塀のルールも確かめておく

ブロック塀には、地盤から高さ2.2m以下などのルールが建築基準法施行令で決められています。今の塀が気になる方は、国土交通省のブロック塀の点検のチェックポイントも見てみてください。

育てる間の費用:剪定と処分は毎年のもの

成長の早い木ほど、育てる間の費用がかさみやすい

生垣の手入れの費用は、刈り込みの回数と高さで大きく変わります。成長の早い木は早く密になる反面、刈り込みの回数が増えやすいんです。

『植えたあとはそんなにお金はかからないでしょ?』と思いますよね。実は、生垣の費用でいちばん見落とされやすいのが、この育てる間の費用です。

育てる間にかかるものどんな時に増えるか抑える考え方
剪定・刈り込み成長の早い木・高い生垣・長い生垣手の届く高さで保ち、自分で刈れる範囲を増やす
切った枝の処分枝葉の量が多い・自治体の回収に出しにくい刈り込みをこまめにして一度の量を減らす
虫の対策虫がつきやすい木刈り込みのついでに葉を見て早めに気づく
枯れた木の植え替え根づく前の水不足や、合わない場所植えたあとの水やりと、場所に合う木選び

木の成長の早さと、手入れの回数

成長の早さ木の例費用の考え方
早いプリペット、シラカシ、レイランディー、サンゴジュ年に複数回の刈り込みが必要になりやすい
比較的早いトキワマンサク年に1〜2回の刈り込みが目安
ゆっくりめイヌマキ、ツゲ、ウバメガシ、イチイ刈り込みの回数は少なめで済みやすい

例えば、成長の早い木を高く育てると、数年後には脚立が必要な高さになることも。高い所の刈り込みは脚立からの転落の危険があるので、業者に頼む費用も見込んでおきましょう。

剪定を業者に頼む時の見積もりの見方は、生垣の剪定を業者に頼む|依頼の流れと見積もりで見ることで詳しく紹介しています。

最初の安さだけで木を選ばない

苗が手に入りやすい木でも、成長が早ければ手入れの費用が毎年かかります。木を選ぶ時は、つくる時と育てる間の両方を合わせて考えてみてください。

見積もりの行を読み比べる時のチェックポイント

比べるのは金額より「同じ前提か」

生垣の見積もりは、木の種類・苗の大きさ・本数・撤去や処分の扱いがそろって初めて比べられます。前提が違えば、金額の差に意味はありません。

『A社とB社で、どっちが得なのか分からない』と悩みますよね。そんな時は、金額を見る前に、次の項目を並べてみてください。

見積もりを比べる時のチェックリスト
  • 植える木の種類が同じか
  • 苗の大きさと本数が書かれているか
  • 生垣の長さが同じ前提になっているか
  • 土の入れ替え・改良が入っているか
  • 支柱が含まれているか
  • 撤去と処分の範囲が書かれているか
  • 植えたあとに枯れた時の扱いが説明されているか
比べやすい見積もり
  • 木の種類・苗の大きさ・本数が書かれている
  • 撤去や処分が別の行で分かる
  • 支柱や土の改良が入っているか分かる
比べにくい見積もり
  • 「植栽工事一式」とだけ書かれている
  • 苗の大きさや本数が分からない
  • 撤去や処分の扱いが書かれていない

内訳を聞く時の言い方

『内訳を聞いたら嫌がられるかな』と遠慮してしまう方もいますよね。ただ、内訳はどの業者にとっても説明できるものなので、気軽に聞いて大丈夫です。

例えば、こんなふうに聞いてみてください。

「植栽工事一式の中に、苗木と支柱と処分は入っていますか?」

「苗の大きさと本数を、見積もりに書いてもらえますか?」

生垣の見積もりを読み比べる時の確認項目を、木の種類・苗の大きさと本数・土・支柱・撤去と処分・枯れた時の扱いで示した図解

生垣の費用を抑える考え方と助成金

抑え方は「木選び」「範囲」「助成」の3つ

費用を抑えたい時は、手入れの楽な木を選ぶ、生垣にする範囲を絞る、自治体の助成を確かめる、の3つから考えてみてください。

『予算が限られているけれど、緑の囲いにしたい』という方も多いですよね。費用を抑える考え方を表にまとめます。

抑え方考え方気をつけたいこと
手入れの楽な木を選ぶ成長がゆっくりめの木は、刈り込みの回数を抑えやすい密になるまで時間がかかる
範囲を絞る目隠しが必要な所だけ生垣にし、ほかはフェンスなどにする素材の切り替え部分の見え方
小さめの苗で始める苗の費用を抑えやすいすぐには隠れない
自分で植える植え付けの手間を自分で担う植え付けの時期と、根づくまでの水やり
助成を確かめる自治体の生垣助成を使う着工前に申請が要る自治体が多い

費用を抑えやすい木の選び方は費用を抑えて作れる生垣|安く育てやすい木の選び方で紹介しています。

自治体の生垣助成

生垣をつくる費用や、ブロック塀を撤去して生垣にする費用を助成している自治体があります。有無・金額・条件は自治体ごとに違い、年度で変わるので、お住まいの市区町村に確かめてみてください。

一例として、東京都北区の生垣造成助成(2026年10月確認)では、次のような条件と助成額が案内されています。

項目北区の例(2026年10月確認)
生垣の総延長1メートル以上
植える木の高さ植栽時において1メートル以上
植え方生垣用樹木が相互に葉の触れあう程度に列植され、生垣の外観をそなえるもの
場所道路に直接面していること
生垣造成の助成額1メートルあたり8,000円(みどりのモデル地区等区域内は12,000円)
ブロック塀等撤去の助成額1メートルあたり5,000円
限度いずれも40メートルまで

北区では、工事の着工前に連絡が必要で、着工後の申請は対象になりません。くわしくは北区の生垣造成助成の案内を確かめてみてください。

助成は「着工前」の申請が条件のことが多い

北区の例のように、工事を始めてからでは申請できない自治体が多いです。見積もりを取る段階で、自治体の窓口にも問い合わせておきましょう。助成の考え方は生垣の助成金|自治体の緑化助成とブロック塀からの切り替えで詳しく紹介しています。

大田区・文京区・足立区なども、生垣の助成制度を公開しています。条件や金額はそれぞれ違うので、各区の案内で確かめてみてください。

生垣の費用でよくある相談

多いのは「新築で予算が少ない」「撤去してフェンスに」「植え替え」

生垣の費用については、新築の外構の予算、撤去してほかの囲いにする場合、枯れた生垣の植え替えについての相談がよく寄せられます。

新築で外構の予算が少ない。生垣で安く済ませたい

家を新築するけれど外構の費用があまりとれないので、生垣で囲いたい、という相談です。

生垣は、苗の大きさや範囲を工夫すれば、つくる時の費用を抑えやすい囲いです。ただ、育てる間の剪定や処分の費用は毎年かかるので、そこも予算に入れておきましょう。

例えば、道路側の目隠しが必要な所だけ生垣にして、ほかは低い囲いにする、といった分け方も考えられます。外構全体の見積もりの中で、生垣の範囲を相談してみてください。

イチイで生垣をつくりたい。費用はどれくらい?

イチイで生垣をつくりたいけれど、費用の見当がつかない、という相談もあります。

イチイは寒さに強く、成長はゆっくりで刈り込みに強い常緑針葉樹です。成長がゆっくりなぶん、刈り込みの回数を抑えやすい一方で、密になるまで時間がかかります。

費用は苗の大きさと本数、長さで変わるので、長さを測ったうえで見積もりを取ってみてください。なお、イチイの赤い実の中の種子や葉には毒があるので、子どもやペットが口に入れないよう気をつけておきましょう。

生垣を撤去してフェンスにしたい。費用は何で変わる?

今ある生垣を撤去してフェンスにしたい、という相談です。

撤去の費用は、生垣の高さ・長さ・木の太さ、根まで取るかどうか、処分の量で変わります。フェンスの費用は、素材と長さ、基礎の工事で変わるんです。

撤去とフェンスを一緒に頼むなら、見積もりで「撤去」「処分」「フェンス本体」「基礎」が分かれているかを確かめてみてください。撤去の考え方は生垣の撤去・植え替え|抜根の考え方と頼み方で紹介しています。

生垣が半分ほど枯れてきた。伐採して植え直すとどうなる?

長い生垣がまばらに枯れてきて、伐採して植え直すか迷っている、という相談もあります。

植え直す場合は、伐採・抜根・処分・新しい苗・植え付けの費用が重なります。『枯れた所だけ植え替えられないの?』と思いますよね。枯れ方によっては部分的な植え替えで済むこともあるので、現地で見てもらって両方の見積もりを取るのがおすすめです。

植え替えの見積もりで聞くこと
  • 枯れた所だけの植え替えはできるか
  • 枯れた原因の見立て
  • 抜根と処分が含まれるか
  • 同じ木を植えるか、別の木にするか

外構業者に生垣の見積もりを頼む時に伝えること

範囲と希望をまとめて伝えると、見積もりがそろう

外構業者に頼む時は、生垣にしたい長さ・高さのイメージ・撤去の有無・フェンスとの組み合わせを先に伝えておくと、比べやすい見積もりが届きます。

『外構屋さんに何を伝えればいいの?』と迷いますよね。次の表を、相談の前のメモ代わりに使ってみてください。

伝えること例
生垣にしたい場所と長さ道路側の境界、隣地との境など
仕上がりの高さのイメージ腰の高さ、目線が隠れる高さなど
希望の木や雰囲気常緑で一年中緑、花も楽しみたい、和風・洋風など
今ある塀や生垣の撤去ブロック塀を撤去したい、古い生垣を抜きたい
フェンスとの組み合わせ足元だけフェンス、窓の前だけフェンスなど
助成を使いたいか自治体の助成を使う予定か
手入れの予定自分で刈る予定か、業者に頼む予定か

次の一歩:外構の見積もりをまとめて比べたい時は

生垣とフェンスを組み合わせたい、ブロック塀を生垣やフェンスに替えたい、という時は、外構業者をまとめて比べられる窓口を使う方法もあります。

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現地調査・工事プラン・見積もりは無料で、断りたい場合は断りの連絡を代行してくれます。生垣の植栽そのものに対応できるかは、相談の時に伝えて確かめておきましょう。

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見積もり無料外構工事の見積もりを比べる

工事の内容・費用は業者と敷地の状態によって異なります。生垣の植栽の対応可否は相談時に確認してください。

外構業者への頼み方は生垣づくりを外構業者に頼む|相談の流れと見積もりの比べ方でも紹介しています。

突然の訪問営業には落ち着いて

突然訪ねてきて工事を勧め、高額な契約をさせる訪問販売のトラブルが知られています。訪問販売で契約した場合は、契約書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフができることがあります。困った時は消費者ホットライン(局番なし188)に相談してみてください。

よくある質問

生垣の費用は何で決まりますか?

つくる時は、木の種類・苗の大きさ・本数・長さ・土の改良・撤去の有無で変わります。育てる間は、剪定の回数と高さ、処分の量で変わります。

生垣とフェンスでは、どちらが費用を抑えられますか?

条件によって変わります。生垣はつくる時の費用を抑えやすい一方で、剪定や処分の費用が毎年かかります。つくる時と育てる間を合わせて比べてみてください。

生垣の見積もりが「一式」だけの時はどうすればいいですか?

苗木の種類と大きさ・本数、支柱、土の改良、撤去と処分が含まれるかを聞いて、内訳を書いてもらいましょう。内訳がそろうと、ほかの見積もりと比べやすくなります。

生垣の助成金は誰でも使えますか?

有無・金額・条件は自治体ごとに違い、年度でも変わります。工事の着工前に申請が要る自治体が多いので、見積もりの段階でお住まいの市区町村に確かめてみてください。

自分で植えれば費用は抑えられますか?

植え付けの手間を自分で担えば、その分を抑えられることがあります。植え付けの時期と、根づくまでの水やりや支柱の手間も考えておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 生垣の費用は、つくる時と育てる間に分けて考える
  • 見積もりは苗・土・植え付け・支柱・撤去・処分の行に分けて読む
  • 成長の早い木は、育てる間の剪定と処分の費用がかさみやすい
  • 自治体の助成は着工前の申請が条件のことが多い
  • 外構業者には範囲と希望を先に伝え、同じ前提で見積もりを比べる

まずは、生垣にしたい場所の長さを測ってみてください。長さと仕上がりのイメージが決まるだけで、見積もりの読み方も比べ方もぐっと分かりやすくなります。

生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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