生垣の助成金|自治体の緑化助成とブロック塀からの切り替え

生垣の助成金の条件と申請の流れを解説する記事のアイキャッチ

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『生垣を作ると助成金が出るって聞いたけど、うちも対象になるの?』『ブロック塀を生垣に替えたいけれど、補助は使える?』と気になっている方も多いですよね。

結論から言うと、生垣づくりやブロック塀の撤去を助成している自治体はあります。ただし、有無・金額・条件は自治体ごとに違い、多くは工事を始める前の申請が条件です。

この記事を読むと、生垣の助成金のよくある条件と、着工前から始まる申請の流れ、ブロック塀から切り替える時に確かめることが分かります。

目次

生垣の助成金とは?自治体が生垣づくりを応援する理由

先に結論

生垣の助成金は、自治体が緑を増やすために、生垣をつくる費用の一部を助成する制度です。ブロック塀を撤去して生垣にする費用まで対象にしている自治体もあります。

『どうして自治体がお金を出してくれるの?』と不思議に思いますよね。実は、生垣には個人の庭の囲いというだけでなく、街にとってのよい所があると説明されています。

生垣のよい所どういうことか
圧迫感が少ない緑の囲いなので、道を歩く人にもやわらかい印象になる
地震の時ブロック塀より、倒れて道をふさぐ心配が少ない
夏の照り返し照り返しをやわらげる
街並み通りの緑が増える

生垣(樹木を列に植えて仕立てた垣根)そのものについては生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

「助成金」と「補助金」はどう違う?

生垣の補助金、生垣の助成金と、自治体によって呼び方が違います。この記事では、どちらも「生垣づくりの費用の一部を自治体が出してくれる制度」として扱いますね。

名前よりも大事なのは、対象になる工事と条件です。お住まいの自治体の制度名で探す時は、「生垣」「緑化」「助成」「補助」などの言葉で調べてみてください。

制度があるかどうかは自治体ごと

生垣の助成は、どの自治体にもある制度ではありません。年度で内容が変わることもあるので、お住まいの市区町村の窓口や公式の案内で確かめましょう。

助成を使うか迷った時の判断表

助成は、条件に合わせて計画を立てる分、少し手間も増えます。次の表で、ご自宅の計画がどちら寄りか見てみてください。

計画の状態助成を調べる価値が大きい助成にこだわらなくてもよい
場所道路に面した所に生垣を作る庭の内側の仕切りだけ
長さある程度の長さを作るごく短い
塀古いブロック塀を撤去する塀の工事はない
時期工事まで時間に余裕があるすぐに工事を始めたい

当てはまる項目が多い時は、工事の計画を固める前に窓口へ問い合わせてみましょう。

北区の例で見る、生垣助成金のよくある条件

条件は「長さ」「木の高さ」「植え方」「道路に面するか」

一例として、東京都北区の生垣造成助成では、4つの条件を全て満たすことが対象になっています。ほかの自治体でも、似た項目が条件になっていることがあります。

『条件って、どんなことを見られるの?』と気になりますよね。ここでは北区の例(2026年10月確認)を見てみます。

条件の項目北区の例での内容
生垣の長さ生垣の総延長が1メートル以上
木の高さ植栽時の生垣用樹木の高さが1メートル以上
植え方相互に葉の触れあう程度に列植され、生垣の外観をそなえるもの
場所生垣が道路に直接面していること

助成額は、北区の例(2026年10月確認)で次のとおりです。

内容北区の例での助成額限度
生垣造成1メートルあたり8,000円(みどりのモデル地区等区域内は12,000円)40メートル
ブロック塀等の撤去1メートルあたり5,000円40メートル

くわしくは北区の生垣造成助成の案内で確かめてみてください。大田区・文京区・足立区なども生垣の助成制度を公開しています。

金額や条件は区ごとに違います。

生垣の助成金でよくある条件を、長さ・木の高さ・植え方・道路に面するか・着工前の申請に分けて示した図解

申請の前に、条件をチェックしておこう

北区の例をもとに、ほかの自治体でもよく見かける確認ポイントをチェックリストにしました。お住まいの自治体の案内と見比べながら使ってみてください。

生垣の助成金を考える時のチェックリスト
  • お住まいの市区町村に、生垣の助成制度があるか
  • 工事を始める前に申請や連絡ができるか
  • 生垣を作る場所が、道路に面しているか
  • 生垣の長さが、条件の長さを満たすか
  • 植える時の木の高さが、条件を満たすか
  • 葉が触れ合う程度に、木を列に植える計画か
  • ブロック塀の撤去も、対象になるか

『うちは道路に面していないけど…』という方もいますよね。北区の例では道路に直接面していることが条件ですが、ほかの自治体の条件は違うこともあります。

気になる時は窓口に聞いてみましょう。

申請の流れは「着工前」から始まる

いちばん大事なのは、工事を始める前に連絡すること

北区の例では、工事着工前に連絡が必要で、着工後の申請は対象になりません。着工前の申請が条件の自治体が多いので、業者と契約する前に窓口へ相談しておくと安心です。

『先に工事を済ませてから申請すればいいかな』と思っている方は、ここが大事なところです。順番を間違えると、条件を満たしていても助成を受けられないことがあります。

生垣の助成金の申請を、着工前の相談・申請・工事・完了報告の順に時間軸で示した図解
生垣の助成金の申請の流れ(一般的な例)
  1. 自治体の窓口や案内で、制度の有無と条件を確かめる
  2. 業者に見積もりを取り、植える木の種類・高さ・長さを決める
  3. 工事を始める前に、申請や連絡をする
  4. 自治体の確認や決定を待ってから、工事を始める
  5. 工事が終わったら、完了の報告をする
  6. 自治体の確認のあと、助成金を受け取る

時間軸で見る、つまずきやすい所

細かな手順や必要な書類は、自治体によって違います。ここでは、どの自治体でも気をつけたい「つまずきやすい所」を時間の順に並べてみました。

時期やることつまずきやすい所
計画の時制度と条件を調べる業者と契約してから制度を知る
見積もりの時木の高さや長さを条件に合わせる条件より小さい苗で計画してしまう
申請の時書類をそろえて出す必要な書類を確かめずに進める
工事の時申請どおりに植える計画と違う木や本数に変える
完了の時完了の報告をする工事後の写真や領収書をなくす

例えば、工事前の状態はあとから撮り直せません。今の塀や庭の様子を写真に残しておくと、窓口や業者に説明する時にも役立ちます。

申請や完了報告に何が要るかは、自治体の案内で確かめておきましょう。要るものが分かったら、業者にも早めに共有しておくと安心です。

よくある失敗

「業者さんが急いでくれて、申請の前に工事が始まってしまった」というケースがあります。業者には最初に「助成を使いたいので、申請が済むまで着工を待ってほしい」と伝えておきましょう。

ブロック塀から生垣への切り替えと補助金

撤去と生垣づくりを「セット」で考える

古いブロック塀を生垣に替える時は、塀の撤去と生垣の植栽の両方に助成が使えることがあります。北区の例でも、ブロック塀等の撤去が助成の対象になっています。

『古いブロック塀が気になっているけれど、どうしたらいいか分からない』という方も多いはずです。まずは、今の塀が決まりに合っているかを見てみましょう。

今のブロック塀を点検してみる

補強コンクリートブロック造の塀には、建築基準法施行令で決まりがあります。国土交通省の「ブロック塀の点検のチェックポイント」で、次のような項目が示されています。

ブロック塀の点検のチェックポイント(主な項目)
  • 高さは地盤から2.2m以下か
  • 厚さは10cm以上か(高さ2m超2.2m以下なら15cm以上か)
  • 高さ1.2m超の場合、長さ3.4m以下ごとに控え壁があるか
  • 基礎があるか
  • 傾き・ひび割れがないか

くわしくは国土交通省のブロック塀の点検のチェックポイントを見てみてください。当てはまらない項目がある時は、専門の業者に見てもらうと安心です。

ブロック塀の撤去・改修そのものに補助制度を設けている自治体もあります。生垣の助成とは別の制度になっていることもあるので、両方の窓口に聞いてみましょう。

塀から生垣への切り替えの段取り

ブロック塀を撤去して生垣にする時は、撤去と植栽の間に囲いのない期間ができます。段取りを先に決めておくと、その期間を短くできます。

ブロック塀から生垣への切り替えの流れ(一例)
  1. 塀の撤去と生垣の植栽、それぞれの助成や補助の有無を確かめる
  2. 撤去と植栽をまとめて見積もりに出す
  3. 着工前に、それぞれの制度の申請や連絡をする
  4. 塀を撤去し、地面を整える
  5. 植え付けに向く時期に生垣を植える
  6. 完了の報告をする

植え付けの時期は、常緑樹なら春や秋の穏やかな時期、落葉樹なら葉が落ちている時期が向くと一般に説明されます。撤去の日程は、この時期から逆算しておきましょう。

生垣の撤去や植え替えの段取りは生垣の撤去・植え替え|抜根の考え方と頼み方でも紹介しています。

生垣にするか、フェンスにするか

撤去したあとを生垣にするか、フェンスにするかで迷うこともありますよね。比べると、次のような違いがあります。

生垣にする
  • 緑で圧迫感が少ない
  • 自治体の緑化助成が使えることがある
  • 夏の照り返しをやわらげる
生垣で気をつけること
  • 毎年の剪定と落ち葉の掃除が要る
  • 植えてから密になるまで時間がかかる
  • 枝が道路や隣地へ張り出すことがある

塀と生垣の比べ方は生垣と塀はどちらがいい?ブロック塀との比べ方でくわしく紹介しています。道路に面した生垣の手入れは道路沿いの生垣|枝の張り出しと見通しで気をつけることも参考になります。

生垣の助成金でよくある相談

多いのは「対象になる?」「条件の読み方」「塀の撤去」

生垣の助成金の相談で多いのは、うちが対象になるか、木の高さなど条件の読み方、ブロック塀の撤去にも出るか、の3つです。よくある相談の形にして考え方をお答えします。

相談1:もう木を植えている家でも、申請すればもらえる?

『庭に木があるから、申請すれば助成金がもらえるのかな』という相談です。

北区の例は「生垣造成」の助成で、これから生垣を作る工事の着工前に連絡することが条件になっています。すでにある木がどう扱われるかは、お住まいの自治体の窓口に確かめてみてください。

「庭の木でも対象になりますか?」

「対象になるのは、条件を満たす生垣を新しく作る工事です。工事の前にご相談ください」

窓口では、こんなふうに工事の計画と一緒に聞いてみると話が早いです。

相談2:条件にある「木の高さ」や「葉張り」の読み方が分からない

『条件に木の高さや葉張りの決まりがあって、どの苗を選べばいいか分からない』という相談もよく見かけます。

条件の数字は自治体によって違います。北区の例では、植栽時の木の高さが1メートル以上という条件です。

苗を選ぶ前に、条件の書かれた案内を業者や苗の購入先に見せて、「この条件に合う苗で計画したい」と伝えておくと安心です。植え方の基本は生垣の植え方|苗の間隔・時期と植え付けの手順で紹介しています。

相談3:ブロック塀を壊すのに補助は出る?新しい塀は?

『ブロック塀の撤去には補助が出るのに、新しい塀には出ないの?』という相談です。

自治体の緑化助成は、緑を増やす生垣づくりを対象にしていることが多いです。ブロック塀の撤去・改修の補助は別の制度として設けている自治体もあります。

やりたいこと確かめたい制度
ブロック塀を撤去して生垣にする緑化助成(生垣)、ブロック塀撤去の補助
ブロック塀を撤去してフェンスにするブロック塀撤去・改修の補助
何もない所に生垣を作る緑化助成(生垣)

どの制度が使えるかは、組み合わせ方も含めて自治体に確かめてみてください。

窓口に問い合わせる時は、「ブロック塀を撤去して、道路沿いを生垣にしたいのですが、使える制度はありますか」のように、やりたいことを丸ごと伝えるのがおすすめです。担当が分かれている場合も、どこに聞けばいいか案内してもらいやすくなります。

相談4:フェンスと生垣、どちらが安く済む?

『庭を囲うなら、フェンスと生垣のどちらが安いの?』という相談もよくあります。

金額は、長さ・材料・樹種・苗の大きさで大きく変わるので、ひと言では比べられません。見積もりを並べて比べるのが確実です。

比べる時は、作る時の費用だけでなく、そのあとの手間も一緒に考えてみてください。

比べる項目生垣フェンス
作る時苗・植栽・支柱など本体・柱・基礎など
助成緑化助成が使えることがあるブロック塀撤去の補助と組み合わせることがある
そのあと毎年の剪定と落ち葉の掃除汚れや傷みの点検

生垣は、剪定を業者に頼むならその分も続いていきます。助成で作る時の負担が軽くなっても、手入れまで含めて考えておくと後悔しにくいです。

外構業者に相談する時に確かめること

「助成を使いたい」と最初に伝える

助成を使うなら、見積もりを頼む時点で業者に伝えておくのが大事です。条件に合う木の高さや長さで計画してもらえるか、書類用の写真を撮ってもらえるかを確かめましょう。

『業者に何を伝えればいいの?』と迷いますよね。次の項目をメモにして渡すと、話がスムーズです。

業者に伝えること
  • 自治体の生垣の助成を使いたいこと
  • 助成の条件(長さ・木の高さ・道路に面するか)
  • 申請が済むまで着工を待ってほしいこと
  • 申請や完了報告に要るものを、一緒に準備してほしいこと
  • ブロック塀の撤去もあるかどうか
  • 生垣の長さと仕上げたい高さ
  • 樹種の好み(常緑・花が咲く・葉の色など)

見積もりで聞く質問リスト

聞くことなぜ聞くか
植える木の高さと本数は条件に合っていますか?条件に足りないと対象外になるため
塀の撤去と生垣の植栽は分けて書かれていますか?制度ごとに対象の金額を分けて出すことがあるため
申請や完了報告に要るものを一緒に準備できますか?自治体の案内で要るものを確かめ、業者と分担するため
工期はいつ頃になりそうですか?申請の結果を待ってから着工するため
植えたあとの手入れの説明はありますか?根づくまでの水やりや支柱の扱いを知るため

生垣にかかる費用の内訳は生垣の費用の考え方|植栽と手入れの見積もりの内訳で紹介しています。

次の一歩:塀の撤去と生垣・フェンスをまとめて相談したい時は

ブロック塀の撤去から生垣やフェンスへの切り替えまで、まとめて見積もりを比べたい時は、外構業者の比較サービスを使う方法もあります。

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工事の内容・費用は業者と敷地の状態によって異なります。生垣の植栽の対応可否は相談時に確認してください。

外構業者への相談の流れは、生垣づくりを外構業者に頼む|相談の流れと見積もりの比べ方でもくわしく紹介しています。

よくある質問

生垣の助成金は、どこの自治体でももらえますか?

いいえ、生垣の助成制度がない自治体もあります。有無・金額・条件は自治体ごとに違い、年度で変わることもあるので、お住まいの市区町村に確かめてみてください。

工事が終わってから申請しても間に合いますか?

着工前の申請が条件の自治体が多いです。北区の例では、工事着工前に連絡が必要で、着工後の申請は対象になりません。業者と契約する前に窓口へ相談しておきましょう。

生垣の補助金と助成金は別のものですか?

自治体によって呼び方が違うだけのことが多いです。名前より、対象になる工事と条件を確かめるのが大事です。

ブロック塀の撤去だけでも補助は出ますか?

ブロック塀の撤去・改修に補助制度を設けている自治体があります。生垣の助成とは別の制度のこともあるので、有無と条件を自治体に確かめてみてください。

助成を使うと、植える木は自由に選べますか?

北区の例では、植える時の木の高さや、葉が触れ合う程度に列植することが条件です。樹種の決まりがあるかは自治体によるので、案内を確かめてから選びましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 生垣の助成金(補助金)は、有無・金額・条件が自治体ごとに違う
  • 北区の例では、長さ・木の高さ・列植・道路に面するかの4条件を全て満たすことが対象
  • 着工前の申請が条件の自治体が多く、業者と契約する前に窓口へ相談する
  • ブロック塀の撤去は、緑化助成とは別の補助制度のこともある
  • 業者には最初に「助成を使いたい」と伝え、条件に合う計画にしてもらう
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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