生垣の撤去・植え替え|抜根の考え方と頼み方

生垣撤去と抜根の考え方を解説する記事のアイキャッチ

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『毎年の剪定がもう大変だから、生垣を撤去してしまいたい』『古い生垣を植え替えたいけれど、根っこはどうするの?』と迷っている方も多いですよね。

結論から言うと、生垣の撤去は「幹を切る」と「根を抜く(抜根)」の2段階に分けて考えるのが近道です。どこまでやるかは、撤去したあとにその場所へ何を置くかで決まります。

この記事を読むと、抜根が要るかどうかの判断、撤去から次の囲いまでの段取り、業者に頼む時に聞いておきたいことが分かります。

目次

生垣撤去は「切る」と「根を抜く」の2段階

先に結論

生垣の撤去は、地上の枝と幹を切って運び出す作業と、地面の中の根を掘り出す抜根に分かれます。手間も道具も大きく違うので、分けて考えると判断しやすくなります。

『撤去って、木を切ればおしまいじゃないの?』と思いますよね。実は、地上部を切っただけでは切り株と根が地面に残ります。

生垣(樹木を列に植えて仕立てた垣根)は、何本もの木が並んで根を張っています。1本ずつの庭木より、根が横につながっていることも多いんです。

作業どんな作業か残るもの向いている場面
伐採(切る)枝と幹を地面近くで切り、運び出す切り株と根とりあえず見通しをよくしたい・費用と手間を抑えたい
抜根(根を抜く)切り株のまわりを掘り、根を掘り出す掘ったあとの穴新しい木を同じ場所に植える・塀やフェンスの基礎を作る
処分切った枝・幹・根を運び出して処分するなしどちらの場合も必要になる

生垣の基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

処分の量は思っているより多い

生垣は長さがある分、切った枝葉の量がかなり多くなります。幹を切ると、さらにかさが増えますよね。

自治体の回収に出す場合も、出せる量や大きさに決まりがあることが多いです。出し方はお住まいの市区町村の案内で確かめておきましょう。

例えば、道路に面した長い生垣を全部撤去するなら、車で何度も運ばないといけない量になることもあります。「処分まで頼むか」は、作業の前に決めておきたいポイントです。

根は処分がいちばん大変

掘り出した根は土がついて重く、形もばらばらです。自分で掘るつもりの方も、根の処分の手段だけは先に考えておくと安心です。

抜根する?根を残す?撤去のあとに置くもので決まる

次に置くものから逆算する

根を抜くかどうかは、撤去したあとの場所の使い方で決めるのがおすすめです。何も置かないのか、フェンスか、新しい生垣かで答えが変わります。

『根まで抜かないといけないの?』という相談はとても多いです。結論から言うと、いつも抜根が必要というわけではありません。

次の表で、撤去したあとの予定に近いものを選んでみてください。

撤去のあとの予定抜根の考え方気をつけたいこと
何も置かず、砂利や土のままにする切り株を低く切って残す方法もある切り株につまずかないか、芽が出てこないか
フェンスを立てる柱の位置に根があると基礎が作りにくい柱を立てる所だけでも根を除けるか業者に聞く
ブロック塀や土留めを作る基礎を掘るので抜根が前提になりやすい塀の決まりも合わせて確かめる
同じ場所に新しい生垣を植える古い根があると植え穴が掘りにくい土の入れ替えも合わせて考える
駐車場やアプローチにする地面をならすので抜根が前提になりやすい地面の下の配管なども含めて相談する

根を残す時に知っておきたいこと

切り株を残すと、木によってはそこからまた芽が出てくることがあります。出てきた芽は、小さいうちに根元から切っておくと広がりにくいです。

また、切り株は時間がたつとだんだん傷んで崩れていきます。ただ、その早さは木の種類や太さ、場所によってさまざまです。

根を残すなら場所の使い方を決めておく

あとから「やっぱりここにフェンスを」と思った時、残した根がじゃまになることがあります。数年先の使い方まで考えてから、残すか抜くかを決めておきましょう。

抜根するなら、まわりの物に気をつける

生垣は、ブロックの土留めやコンクリート、境界の目印の近くに植わっていることが多いですよね。太い根を無理に引き抜くと、まわりのブロックや舗装を傷めることもあります。

例えば、根がコンクリートの割れ目に入り込んでいる場合は、自分で引っ張るより業者に見てもらう方が安全です。

撤去から次の囲いまでの段取り

撤去と「次の囲い」はセットで計画する

生垣を撤去すると、その日から境界がむき出しになります。撤去だけ先に進めず、次に何で囲うかまで決めてから動くと、すき間の期間を短くできます。

『とりあえず撤去して、あとのことはそれから考えよう』と思っている方も多いはずです。ただ、生垣がなくなると、道路や隣の家からの見え方が一気に変わります。

生垣の撤去から、抜根・地面の整え・フェンスや新しい生垣の設置までの段取りを時間の順に示した図解
生垣撤去から次の囲いまでの流れ
  1. 次に置くもの(何も置かない・フェンス・塀・新しい生垣)を決める
  2. 境界の生垣なら、撤去する前に隣の家とひと声かけておく
  3. 新しい生垣にするなら、自治体の助成があるか、着工前に確かめる
  4. 撤去と抜根の見積もりを取り、次の工事と日程をそろえる
  5. 伐採・抜根・処分をして、地面を整える
  6. フェンス・塀・新しい生垣を設置する

時間軸で見ると、ここでつまずきやすい

時期やることつまずきやすい所
撤去を決めた時次の囲いを決める撤去だけ先に決めてしまう
見積もりの前隣家・家族と話す、助成の有無を調べる着工後に助成を知る
見積もりの時撤去と次の工事の範囲を伝える抜根の有無を伝え忘れる
工事の前日まで車の置き場所、通路の確保作業車が入れる場所がない
撤去の当日境界の目印を一緒に確かめる目印が抜根で動いてしまう
撤去のあと次の囲いを設置する囲いのない期間が長くなる

新しく生垣を作り直す時の手順は生垣の植え方|苗の間隔・時期と植え付けの手順で紹介しています。

植え替えるなら、撤去の時期は植え付けの時期から逆算

『撤去はいつやってもいいの?』と気になりますよね。撤去のあとに新しい生垣を植えるなら、植え付けに向く時期から逆算すると段取りが組みやすくなります。

一般に、常緑樹は春(新芽が動く前後)や秋の気温が穏やかな時期、落葉樹は葉が落ちている時期が植え付けに向くと説明されます。撤去と抜根は、その少し前に終わらせておくイメージです。

次に植える木植え付けに向く時期の目安撤去・抜根を済ませたい時期
常緑樹の生垣春や秋の穏やかな時期植え付けの少し前まで
落葉樹の生垣葉が落ちている時期葉が落ちる前後まで
フェンス・塀にする時期の制約は木ほどない工事の日程に合わせる

地域や年によって気温は前後するので、苗の購入先や施工業者にも相談してみてください。

助成は「着工前」が条件のことが多い

撤去したあとに新しい生垣を作る場合、自治体の緑化助成が使えることがあります。ただし、工事を始める前に申請や相談が必要な自治体が多いんです。

例えば、北区の例(2026年10月確認)では、工事の着工前に連絡が必要で、着工後の申請は対象にならないと案内されています。くわしくは生垣の助成金|自治体の緑化助成とブロック塀からの切り替えで紹介しています。

ブロック塀にするなら決まりも確認

生垣のあとをブロック塀にする場合、補強コンクリートブロック造の塀は高さが地盤から2.2m以下などの決まりがあります。生垣と塀の比べ方は生垣と塀はどちらがいい?ブロック塀との比べ方で紹介しています。

自分で撤去できる生垣・業者に頼みたい生垣

迷ったら「太さ」「長さ」「まわり」で考える

細い若い木が数本なら、自分で切ることもできます。幹が太い・長く続いている・まわりにブロックや配管がある時は、業者に頼む方が安全で早いことが多いです。

『このくらいなら週末に自分でできるかな』と考えますよね。次のチェックで、ご自宅の生垣がどちら寄りか見てみてください。

業者に頼んだ方がよいサイン
  • 幹が太く、手のこぎりでは時間がかかりそう
  • 生垣が長く、一日で切り終わりそうにない
  • 根元のすぐそばにブロックやコンクリートがある
  • 境界の目印や配管が近くにありそう
  • トゲのある木で、作業がつらい
  • 切った枝と根を運び出す手段がない
  • 高い所の枝を切るのに脚立が要る

自分でやる時の注意

自分で撤去する場合も、上の方の枝から少しずつ切り下げると、倒れる向きをコントロールしやすくなります。高い所は無理をせず、手の届く高さまでにしておきましょう。

電動の道具を使う時は、取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使ってください。ヒイラギやカラタチのようなトゲのある木は、厚手の手袋があると安心です。

脚立の上での作業は避ける

高い所の枝を切る作業は、脚立からの転落の危険があります。手の届かない高さは業者に任せましょう。

生垣の状態自分でやる場合業者に頼む場合
細い若い木が数本剪定ばさみと手のこぎりで切れることもある処分だけ頼む方法もある
太い木が長く続く何日もかかり、処分も大変伐採と処分をまとめて頼める
根元が狭い・ブロックが近い掘りにくく、まわりを傷めやすい道具と経験で掘り方を選んでもらえる
次に植える・基礎を作る抜根がいちばんの負担になる抜根と地面の整えまで頼める

生垣撤去でよくある相談

多いのは「素人でできる?」と「根はどうする?」

生垣撤去の相談では、自分でできるかどうかと、抜根の要不要の2つがとても多いです。よくある相談の形に直して、考え方をお答えします。

相談1:植えて数年のレッドロビンの生垣、素人でも撤去できる?

『植えてまだ数年、本数も多くないから自分で抜けるのでは?』という相談です。

植えてからの年数が短く、幹が細いうちは、自分で切って掘り出せることもあります。レッドロビンはセイヨウカナメモチ系の品種で、刈り込みに強く、生垣の定番として植えられてきた木です。

ただ、地上部が細く見えても、根は横に広がっていることがあります。まず1本だけ試しに掘ってみて、手に負えるか確かめてみてください。

「1本掘ってみたら、思ったより根が張っていた」

「それなら残りは業者に見てもらおうか」

こんなふうに、途中から業者に頼む形でも大丈夫です。

相談2:古い生垣を植え替えたい。根は抜かないとだめ?

『根が深くて大変なので、切るだけで植え替えられないかな』という相談です。

同じ場所に新しい苗を植えるなら、古い根が植え穴のじゃまになりやすいです。植え穴を掘る所だけでも根を取り除けるか、業者に相談してみましょう。

業者によっては、伐採だけにして根はそのままにする提案をすることもあります。その場合は、新しい木をどこに植えるのか、植え穴が掘れるのかを一緒に確かめておくと安心です。

相談3:手入れが大変になってきた。撤去すべき?

『毎年業者にお願いしていて、手入れの負担が気になってきた』という相談もよく見かけます。病気や虫で手入れの回数が増えると、撤去を考えたくなりますよね。

ここは「撤去したあとの暮らし」で考えてみるのがおすすめです。生垣には目隠しや、夏の照り返しをやわらげる役目もあります。

迷っている理由撤去の前に考えたいこと
剪定の手間が重い低く仕立て直す・本数を減らす方法もある
虫や病気が気になる木を植え替える・別の囲いにするかを比べる
落ち葉の掃除が大変常緑の木でも葉は落ちることを知っておく
隣や道路にはみ出す撤去か、こまめな剪定かを費用と手間で比べる

相談4:生垣を撤去すると、どんな変化がある?

『撤去したら、困ることってあるのかな』という相談もあります。生垣は、目隠しだけでなく防風の役目もしている囲いなんです。

撤去すると、道路や隣の家からの視線が通りやすくなります。風が強い日は、庭や窓に直接風が当たるようになることもあります。

撤去の前に想像しておきたい変化
  • 道路や隣の窓から、庭やリビングが見えないか
  • 風の強い日に、物干しや鉢植えが飛ばされないか
  • 夏の日差しや照り返しが強くならないか
  • 子どもやペットが道路へ出やすくならないか

こうした変化が気になる所だけ、フェンスや低い生垣で残すという考え方もあります。全部を一度になくさず、場所ごとに決めてみてください。

剪定を業者に頼んで続ける場合の考え方は生垣の剪定を業者に頼む|依頼の流れと見積もりで見ることで紹介しています。

業者に生垣の撤去を頼む時の見積もりの見方

「どこまでやるか」をそろえて見積もりを比べる

生垣の撤去は、伐採だけか、抜根までか、処分を含むかで内容が大きく変わります。条件をそろえて見積もりを取ると、内容の違いが見えやすくなります。

『見積もりを取っても、何を比べればいいのか分からない』という方も多いですよね。まず、業者に伝えることをメモしておきましょう。

業者に伝えること
  • 生垣の木の名前(分からなければ写真)
  • 生垣のおおよその長さと高さ
  • 伐採だけか、抜根までか
  • 切った枝・幹・根の処分を頼むか
  • 撤去のあとに置く予定のもの(フェンス・塀・新しい生垣など)
  • 作業車を止められる場所があるか
  • 境界にある生垣かどうか
生垣撤去の見積もりで、伐採・抜根・処分・地面の整えなど確認したい項目を並べた図解

見積もりで聞く質問リスト

見積もりを受け取ったら、次の質問で中身を確かめてみてください。言いにくければ「念のため確認させてください」と添えるだけで十分です。

聞くことなぜ聞くか
抜根は含まれていますか?伐採だけの見積もりと比べると差が大きいため
根は全部抜きますか、一部ですか?次の工事で根がじゃまにならないか確かめるため
枝・幹・根の処分費は入っていますか?処分が別料金になることがあるため
掘った穴の埋め戻しや地面のならしはしますか?撤去後すぐに次の工事に入れるか分かるため
まわりのブロックや舗装が傷んだ時はどうしますか?もしもの時の扱いを先に決めておくため
追加料金が出るのはどんな時ですか?当日になって金額が変わるのを防ぐため

料金は木の高さや本数、作業する場所の広さで変わります。金額だけでなく、どこまでやってくれるかを並べて比べてみましょう。

突然の訪問営業には落ち着いて

突然家に来て、庭木の伐採や工事を勧める訪問販売のトラブルには注意が呼びかけられています。その場で決めず、見積もりを持ち帰って家族と相談しましょう。

クーリング・オフと相談窓口

訪問販売で契約した場合、契約書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフができることがあります(特定商取引法)。困った時は消費者ホットライン(局番なし188)に相談できます。くわしくは消費者庁や国民生活センターの案内も見てみてください。

次の一歩:撤去や抜根をまとめて相談したい時は

自分で何社も探して連絡するのが大変な時は、伐採や抜根をまとめて相談できる窓口を使う方法もあります。

剪定110番は、庭木の剪定・伐採・抜根・草刈りなどを、全国の加盟業者に依頼できる窓口です。24時間365日、電話やフォームで受け付けています。

現地調査・見積もりは無料で、見積もりを見てから依頼するか決められます。料金は木の高さ・本数・作業環境で変わるので、上の質問リストを手元に置いて確かめてみてください。

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庭木の剪定・伐採・抜根・草刈りを、全国の加盟業者に頼める窓口です。24時間365日受け付けていて、現地調査・見積もりは無料。見積もりを見てから頼むかどうか決められます。

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作業内容や費用は木の高さ・本数・作業環境によって異なります。最新の情報は公式サイトで確認してください。

撤去のあとにフェンスや塀を立てる外構工事の相談は、生垣づくりを外構業者に頼む|相談の流れと見積もりの比べ方も参考になります。

よくある質問

生垣撤去の時、抜根はいつも必要ですか?

いつも必要というわけではありません。何も置かないなら切り株を低く切って残す方法もあります。同じ場所に新しい木を植える・塀やフェンスの基礎を作るなら、抜根が前提になりやすいです。

生垣の抜根は自分でもできますか?

若くて細い木が数本なら、できることもあります。幹が太い・本数が多い・根元にブロックやコンクリートがある時は、まわりを傷めやすいので業者に相談する方が安全です。

境界にある生垣を撤去する時、隣の家に伝えた方がいいですか?

撤去すると隣からの見え方も変わるので、事前にひと声かけておくと安心です。境界の目印が近くにある時は、撤去の前後で位置を一緒に確かめておきましょう。

撤去したあとに新しい生垣を作る時、助成は使えますか?

生垣づくりを助成している自治体があります。有無や条件は自治体ごとに違い、着工前の申請が条件のことが多いので、撤去を始める前にお住まいの市区町村に確かめてみてください。

切った枝や根はどう処分すればいいですか?

自治体の回収に出す方法と、業者に処分まで頼む方法があります。自治体の回収は量や大きさに決まりがあることが多いので、案内を確かめてから作業を始めましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 生垣撤去は「伐採(切る)」と「抜根(根を抜く)」の2段階で考える
  • 抜根の要不要は、撤去のあとに置くもの(フェンス・塀・新しい生垣)から逆算する
  • 撤去と次の囲いはセットで計画し、助成は着工前に確かめる
  • 太い木・長い生垣・ブロックが近い所は業者に頼む方が安全
  • 見積もりは抜根・処分・埋め戻しの有無をそろえて比べる
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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