手間のかからない洋風の生垣|育てやすい洋風の木と選び方

手間のかからない洋風の生垣の選び方と育てやすい洋風の木を解説する記事のアイキャッチ

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『洋風の家に合う生垣がほしい。でも、手入れに時間はかけられない』という方も多いですよね。

銀色の葉や明るい葉色の木はおしゃれですが、育て方が分からないと不安になるものです。

結論から言うと、手間のかからない洋風の生垣は「その場所の寒さ・蒸れ・乾燥に合う木」を選ぶことで作れます。この記事を読むと、洋風の木で手間が増える理由と、置き場所に合う木の選び方が分かります。

目次

手間のかからない洋風の生垣は「場所に合う木」から

先に結論

洋風の生垣で手間が増える一番の原因は、木そのものより「場所との相性」です。寒さに弱い木を寒い所に、蒸れに弱い木を湿った所に植えると、傷んだ枝の手直しが増えてしまいます。

洋風の庭で使われる木には、オーストラリアや地中海沿岸、北米など、日本とは気候の違う土地で育ってきたものが多いんです。

だから、同じ木でも植える場所によって「育てやすい木」にも「手のかかる木」にもなります。

『育てやすいと聞いて植えたのに、冬に葉が茶色くなった』という声は、相性のずれから生まれることが多いです。

洋風の木で手間が増える3つの原因

洋風の木の手間は、だいたい次の3つから生まれます。

  • 寒さ: 霜や冷たい風で葉が傷み、傷んだ枝を切る手間が増える
  • 蒸れ・過湿: 梅雨や水はけの悪い土で内側の葉が傷みやすい
  • 乾燥と水やり: 乾燥に弱い木だと、夏の水やりに追われる

反対に言えば、この3つを先回りできれば、洋風の生垣でも手入れはぐっと軽くなります。

例えば、霜の降りる地域の道路沿いに寒さにやや弱い銀葉の木を植えた場合を考えてみてください。冬のたびに傷んだ葉を切り戻すことになり、『思ったより手がかかる』と感じやすくなります。

同じ木でも、冬が穏やかな地域の日当たりと水はけのよい場所なら、ずっと楽に育てられることもあるんです。

そもそも生垣とは

生垣は、樹木を列に植えて刈り込みなどで仕立てた垣根のことです。塀やフェンスとの違いは生垣とは?読み方・塀との違いと庭や道路沿いでの役割で紹介しています。

手間のかからない生垣全体の考え方は手間のかからない生垣|育てやすい木の条件と選び方で紹介しています。

寒さ・蒸れ・乾燥を地域と置き場所から先回りする

植える前に「冬の寒さ」「水はけ」「日当たり」を見る

洋風の木を選ぶ前に、お住まいの地域の冬の寒さと、植える場所の水はけ・日当たりを確かめておきましょう。ここを先に見ておくと、植えたあとの手直しがぐっと減ります。

『どこを見ればいいの?』と迷いますよね。次の表で、自分の場所に当てはまる原因と、避けたい木・選びやすい木を見比べてみてください。

気になる条件手間が増えやすい木選びやすい木の例先回りの対策
冬が寒い・霜が降りるレモンマートル、ウエストリンギア、ドドナエア、ティーツリーフェイジョア寒冷地・霜の当たる場所は寒さにやや弱い木を避ける
水はけが悪い・湿りやすいレウコフィルム、セアノサス、ローズマリー、ブルーアイス過湿に弱いとされる木以外から選ぶ水がたまる場所を避け、風通しを確保する
夏に乾きやすい・水やりが大変乾燥に弱い木ウエストリンギア、ツリージャーマンダー、ドドナエア乾燥に強い木を選ぶ
半日陰・北向き日なたを好む木シルバープリペット、サルココッカ日陰に強い木か、明るい葉色の木を選ぶ
風が強い根が浅めの木刈り込みに強い木植えた直後は支柱で支える
洋風の生垣で手間が増える原因を寒さ・蒸れ・乾燥に分け、それぞれ地域と置き場所から先回りする方法を示した図解

寒い地域では「寒さにやや弱い」木に気をつける

オーストラリア原産の木には、寒さにやや弱いものがあります。ウエストリンギアは霜や冷たい風で葉が傷むことがあり、レモンマートルは霜に当たると傷みやすい木です。

寒冷地や霜の当たる場所では、こうした木は鉢で育てて冬は取り込むなど、生垣とは別の使い方を考えてみてください。

湿気がこもる場所では「過湿に弱い」木に気をつける

レウコフィルムやセアノサスは、過湿や蒸れに弱い木です。ローズマリーも蒸れ・過湿を嫌い、日当たりと水はけを好みます。

雨水が流れ込む場所や、建物の陰で風が通りにくい場所は避けておきましょう。ここが大事なところです。

地域の寒さは身近な植栽を見るのが早い

同じ市内でも、山際や川沿いでは冷え込み方が違います。ご近所で冬も元気に葉を保っている生垣を見ておくと、寒さの目安がつかみやすいですよ。

手間のかからない洋風の生垣に向く木

刈り込みに強く、場所を選びにくい木から選ぶ

手間のかからない洋風の生垣には、刈り込みに強く、植える場所の条件に合う木が向きます。成長の速さと虫のつきやすさも合わせて見ておきましょう。

『洋風に見えて、手入れも楽な木はどれ?』という方のために、候補の木を手間の面から見比べてみました。

木洋風に見えるポイント手間の面で楽なところ気をつけたいこと
ボックスウッド小さな葉できめ細かい面に刈り込める成長がゆっくりで形を保ちやすいツゲノメイガの食害
シルバープリペット白い斑の明るい葉刈り込みに強く、半日陰でも明るく見える成長が早めで、寒い地域では冬に葉を落とすことがある
ウエストリンギア細い銀緑色の葉乾燥に強く、刈り込みに強い霜や冷たい風で葉が傷むことがある
ツリージャーマンダー銀白色の小さな葉乾燥に強く、刈り込みに強い成長が早いので低い生垣向き
ギンバイカ白い花と香る葉刈り込みに強く、ヨーロッパでは生垣に使われる秋に黒紫の実がなる
フェイジョア葉の裏が銀白色比較的寒さにも耐える実を楽しむなら品種の組み合わせを確かめる

成長がゆっくりな木は刈り込みが楽

ボックスウッド(西洋ツゲ)は、ヨーロッパの庭で花壇の縁取りや低い生垣の定番です。成長がゆっくりで葉が小さいので、刈り込みの回数を抑えやすい木です。

ただ、目隠しになるまでには時間がかかります。『早く隠したい』と『手入れを減らしたい』は、実は反対の願いなんです。

乾燥に強い銀葉の木は水やりが楽

植えた直後は、どの木も根づくまで水やりが要ります。根づいたあとの水やりを減らしたいなら、乾燥に強い木が候補になります。

ウエストリンギアとツリージャーマンダーは、どちらも乾燥に強い銀色の葉の木です。夏の水やりの手間を減らしたい方には心強い候補ですよね。

ウエストリンギアの詳しい育て方はウエストリンギアの生垣|銀色の葉の洋風低木、低い生垣向きのツリージャーマンダーはツリージャーマンダーの生垣|銀葉ハーブの低い生垣で紹介しています。

成長が早い木は「楽そう」に見えて刈り込みが増える

ドドナエアやツリージャーマンダー、シルバープリペットは成長が早めの木です。早く形になる反面、伸びた枝を整える回数は増えます。

刈り込みが苦にならない方には楽しい木ですが、『年に何度も切るのは大変』という方は、成長がゆっくりな木と比べてみてください。

先祖返りの枝はそのままにしない

シルバープリペットでは、斑の無い緑の枝(先祖返り)が出ることがあります。そのままにすると緑の枝が勢いよく広がることもあるので、見つけたら付け根から切っておきましょう。

刈り込みを楽にする洋風の仕立て方

高さは手の届く範囲、形はシンプルに

洋風の生垣は、四角くすっきり刈り込む形が似合います。仕上がりの高さを手の届く範囲で決めておくと、自分で続けやすくなります。

『おしゃれに仕立てるには手間がかかりそう』と思いますよね。実は、凝った形にしなくても、洋風らしさは葉の色と足元の素材で十分に出せるんです。

手間を増やさない仕立て方
  • 仕上がりの高さを、手の届く高さで決めておく
  • 上を狭く下を広くした台形に刈り込む
  • 生垣の裏側に人が入れる幅をあけて植える
  • 道路や隣地に枝が張り出さない位置に植える
  • 針葉樹は古い枝まで深く切らず、伸びた先を軽く整える

上を狭く下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。下の方がスカスカになりにくく、手直しの手間が減ります。

コニファーのような針葉樹の多くは、葉のない古い枝まで深く切ると芽が出にくいです。一度に深く切らず、こまめに先を整えるのが楽に保つコツなんです。

手間のかからない洋風の生垣を手の届く高さで台形に刈り込み、足元をすっきりさせた仕立て方を示した図解

剪定の時期を木ごとにメモしておく

手間が増える原因の1つが、『いつ切ればいいか分からないまま伸び放題』になることです。分かっている木だけでも、時期をメモしておきましょう。

木剪定の目安ひとこと
ボックスウッド春〜初夏と秋葉が糸で綴られていないかも一緒に見る
ローズマリー春〜初夏、蒸れる前に葉のない古い枝まで深く切らない
オリーブ早春(2〜3月が目安)幹の穴(オリーブアナアキゾウムシ)にも気をつける

月はあくまで目安で、地域や年によって前後します。洋風の木の見せ方はおしゃれな生垣のつくり方|樹種・形・組み合わせの考え方も参考にしてみてください。

高い所や長い生垣は任せるのも手

電動バリカン(ヘッジトリマー)を使うと作業は早く終わります。取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使ってください。

脚立に上っての刈り込みは転落の危険があります。手の届く高さまでを自分で、高い所は業者に任せる、と分けると無理なく続けられます。

相談する時は「道路沿いの洋風の生垣で、上の方が手の届かない高さまで伸びています」のように、木の種類と状態を伝えると話が早いです。

生垣が高くなって手に負えない、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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洋風の生垣でよくある相談

「どちらが楽か」「北向きでも育つか」の相談が多い

よく見かけるのは、2種類の洋風の木のどちらが楽か、北向きで風の強い場所に向く木はあるか、実のなる木は生垣に向くか、という相談です。

相談1:ボックスウッドとシルバープリペット、どちらが楽?

『長い生垣を自分で植えたい。ボックスウッドとシルバープリペットで迷っている』という相談はよく見かけます。

刈り込みの回数を減らしたいなら、成長がゆっくりなボックスウッドが向きます。早く生垣の形にしたいなら、成長が早めのシルバープリペットが向きます。

ボックスウッドが合う人
  • 刈り込みの回数を減らしたい
  • きめ細かい面に仕立てたい
  • 目隠しになるまで待てる
シルバープリペットが合う人
  • 早く生垣の形にしたい
  • 明るい斑入りの葉で洋風にしたい
  • こまめな刈り込みが苦にならない

相談2:北向きで風が強い場所に向く洋風の生垣は?

北向きの場所は、日当たりを好む銀葉の木だと葉色が出にくいことがあります。シルバープリペットは半日陰でも明るく見えるので、北向きの洋風の生垣で候補になります。

風が強い場所では、植えた直後に竹などの支柱で列を連結し、根づくまで支えておきましょう。

相談3:ブルーベリーは生垣に向かない?

『実も楽しめるから』とブルーベリーを考える方も多いですよね。ブルーベリーは落葉低木なので、冬は葉が落ちて目隠しにはなりません。

酸性の土を好み、2品種以上を近くに植えると実がつきやすいと一般にいわれます。目隠しより「実を楽しむ仕切り」と考えるなら向く場面もあります。

よくある質問

手間のかからない洋風の生垣で、いちばん楽な木はどれですか?

場所の条件で変わるので1つには決められません。刈り込みの回数を減らしたいならボックスウッド、夏の水やりを減らしたいならウエストリンギアやツリージャーマンダーのように、減らしたい手間と場所から選ぶのがおすすめです。

寒冷地でも洋風の生垣は作れますか?

作れますが、オーストラリア原産の木など寒さにやや弱い木は避けた方が手間は減ります。比較的寒さにも耐えるフェイジョアなどから考え、ご近所で冬も元気な生垣を参考にしてみてください。

銀色の葉の生垣は日陰でも育ちますか?

銀色の葉の木は日なたを好むものが多いです。日陰や北向きなら、半日陰でも明るく見えるシルバープリペットや、日陰に強いサルココッカを候補にしてみてください。

洋風の生垣でも剪定は必要ですか?

はい、形を保つための剪定はどの木でも必要です。成長がゆっくりな木を選ぶと、刈り込みの回数を少なめにできます。

まとめ

この記事の要点
  • 洋風の生垣の手間は、木と場所の相性のずれから増えやすい
  • 寒さ・蒸れ・乾燥の3つを、地域と置き場所から先回りして選ぶ
  • 成長がゆっくりな木は刈り込みが楽、乾燥に強い銀葉の木は水やりが楽
  • 高さは手の届く範囲で決め、台形にシンプルに刈り込む
  • 高い所や長い生垣の刈り込みは業者に任せる選択肢もある
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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