生垣におすすめの木|目的別の選び方と樹種の早見表

生垣におすすめの木を目的別に選ぶ方法を解説する記事のアイキャッチ

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『生垣におすすめの木を調べたら、種類が多すぎて決められない』という方も多いですよね。

どの木も「丈夫」「育てやすい」と紹介されていて、何を基準に選べばいいのか迷ってしまいます。

結論から言うと、おすすめの生垣は、木の人気より「何のための生垣か」で決まります。目隠しか、低い仕切りか、花を楽しみたいのかで、向く木はがらりと変わるんです。

この記事を読むと、6つの目的から逆引きできる樹種の早見表と、場所の条件での絞り込み方、植える前に業者と確かめておきたいことが分かります。

目次

生垣のおすすめは「目的」から逆引きすると決めやすい

先に結論

生垣の木選びは、まず目的を1つ決めて、次に植える場所の条件(日当たり・潮風・寒さ)で絞り込むのが近道です。最後に、自分がかけられる手入れの量と合うかを確かめます。

『みんなが植えている木を選べば失敗しないかな』と思いがちですよね。ただ、よく見かける木でも、場所や目的が合わないと「思ったより隠れない」「虫が出て困った」ということも。

木の名前から選ぶより、目的から逆引きした方が、自分に合うおすすめの生垣にたどり着きやすいんです。

おすすめの生垣を選ぶ3ステップ
  1. 生垣の目的を6つの中から1つ選ぶ
  2. 植える場所の日当たり・潮風・寒さを確かめて絞り込む
  3. 剪定の回数や虫への備えなど、手入れの量が合うかを確かめる

生垣という言葉そのものの意味や、塀との違いは生垣とは?読み方・塀との違いと庭や道路沿いでの役割で紹介しています。

目的別に逆引きできる、生垣におすすめの木の早見表

6つの目的から、候補の木を見つける

目隠し・低い仕切り・花・和風・洋風・手間を減らすの6つの目的ごとに、向く木と選ぶ時のポイントを1枚の表にまとめました。気になる行から読んでみてください。

生垣の目的を目隠し・低い仕切り・花・和風・洋風・手間を減らすの6つに分け、それぞれに向く木を並べた早見表の図解
目的おすすめの木選ぶ時のポイント
目隠しトキワマンサク、ベニカナメモチ、シラカシ、レイランディー、サンゴジュ常緑で葉が密になる木。大きくなりやすい木は高さを決めて毎年刈る
低い仕切りツゲ、ハクチョウゲ、オタフクナンテン、ツリージャーマンダー低くまとまり、刈り込みに強い木
花を楽しむサザンカ、アベリア、ツツジ、トキワマンサク、キンモクセイ花芽ができる前に切る。多くは花が終わった直後
和風イヌマキ、ラカンマキ、イヌツゲ、チャボヒバ、ツツジ刈り込みで面を整える昔ながらの定番
洋風シルバープリペット、ギンバイカ、コニファー、オリーブ、ウエストリンギア葉色や樹形で雰囲気をつくる。寒さに弱い木もある
手間を減らすツゲ、ウバメガシ、ラカンマキ、マサキ成長がゆっくりめで形を保ちやすい木や、丈夫な木

同じ木が複数の目的に出てくるのは、それだけ使い道が広いということです。例えばトキワマンサクは、目隠しにも花の生垣にもなります。

表にない木も選べる

この表は、選ぶきっかけにしてもらうための入り口です。ここにない木でも、目的と場所に合えば十分生垣になります。

目的別の詳しい選び方と、おすすめの木の特徴

同じ目的でも、木によって手入れのしかたが違う

早見表で候補を見つけたら、その木の性質を確かめておきましょう。成長の速さや花の時期、寒さへの強さで、植えた後の手入れが変わります。

『候補は分かったけど、どれも良さそうで決められない』という方のために、目的ごとに木の特徴を詳しく見ていきますね。

目隠しにおすすめの生垣

目隠しの生垣には、冬も葉が落ちない常緑で、葉が密になる木が向きます。トキワマンサクは葉が小さめで密になりやすく、刈り込みに強いので目隠しの定番です。

ベニカナメモチは、春と刈り込んだ後の新芽が鮮やかな赤になります。刈り込むと新芽が出直すので、赤を長く楽しめるんです。

刈り込んだ後に赤い新芽が出そろったベニカナメモチの生垣を近くから写した写真

もっと高い目隠しにしたいなら、シラカシやレイランディーが使われます。どちらも成長が早めなので、高さを決めて定期的に刈り込むことが前提になります。

サンゴジュは大きく厚い光沢の葉で、成長が早く刈り込みに強い木です。高さや密度の考え方は目隠しの生垣|高さ・密度で選ぶ木とつくり方で詳しく紹介しています。

低い仕切りにおすすめの生垣

腰より低い仕切りなら、低くまとまる木が向きます。ツゲは成長がゆっくりで葉が小さく、きめ細かい面に刈り込めます。

ハクチョウゲは葉が小さく刈り込みに強いので、低い生垣や縁取りに使われます。寒さにやや弱いので、寒い地域や霜の当たる場所は注意が必要です。

オタフクナンテンは背が低くまとまる品種で、秋冬に葉が赤く色づきます。常緑の低木の選び方は低木の生垣|常緑で育てやすい木の選び方でまとめています。

花を楽しむおすすめの生垣

花の生垣は、花の時期と剪定の時期をセットで考えます。サザンカは秋〜冬(10〜12月が目安)に咲き、花芽は夏に作られるので、剪定は花後〜早春が目安です。

アベリアは白〜淡いピンクの小花が初夏〜秋(5〜10月が目安)と長く咲きます。新しく伸びた枝に花がつくので、強く切っても花が咲きやすいんです。

ツツジは花が終わるとすぐ翌年の花芽を作り始めます。剪定は花が終わった直後〜初夏までに済ませましょう。花の生垣は花が咲く生垣|季節ごとの花木とピンクの花の木でも紹介しています。

サザンカは毛虫に注意

サザンカにはチャドクガ(毛虫)が春と夏の終わりごろに発生しやすいです。毒のある細かい毛に触れると肌がかぶれることがあるので、葉裏の卵や幼虫を早めに見つけ、触れずに枝ごと切って処分しましょう。

和風の家におすすめの生垣

和風の生垣の定番は、イヌマキです。刈り込みに強く、潮風にも強いので、温暖な沿岸部では防風の生垣としても多く使われてきました。

ラカンマキはイヌマキの変種で、葉が短く枝に密につくので、こんもりまとまりやすい木です。格式のある和風の生垣に使われます。

イヌツゲは葉が小さく、生垣や玉仕立てに向きます。チャボヒバは枝葉が密で成長がゆっくりな針葉樹です。和風の生垣は和風の生垣|和の庭に合う木と刈り込みの形でまとめています。

洋風の家におすすめの生垣

洋風の生垣は、葉色や樹形で雰囲気をつくります。シルバープリペットは緑に白い縁取りの葉で、明るく洋風の印象になります。

ギンバイカは、ヨーロッパで生垣やトピアリーに使われてきた木です。初夏(6月が目安)に白い花が咲き、葉をもむとさわやかな香りがします。

コニファーは上に伸びる品種を列に植えると、すっきりした目隠しになります。ウエストリンギアやオリーブは寒さにやや弱い面もあるので、地域に合わせて選んでみてください。洋風の生垣は洋風の生垣|洋風の庭に合う木と仕立て方で詳しく紹介しています。

手間を減らしたい人におすすめの生垣

手入れの手間を減らしたいなら、成長がゆっくりめで形を保ちやすい木が候補になります。ウバメガシは成長がゆっくりめで、乾燥や潮風にも強い木です。

マサキは潮風や排気ガスに強く、刈り込みにも強い丈夫な生垣の定番です。ただ、シャクトリムシの食害やうどんこ病が出ることもあるので、葉の様子はときどき見ておきましょう。手間の考え方は手間のかからない生垣|育てやすい木の条件と選び方でまとめています。

目的を2つ欲張りたい時の考え方

『目隠しもしたいし、花も楽しみたい』というように、目的を2つ持っている方も多いですよね。そんな時は、2つの目的の両方に名前が出てくる木から探すと選びやすいです。

組み合わせたい目的両方を満たしやすい木気をつけたいこと
目隠し+花トキワマンサク、サザンカ、キンモクセイ花芽を切らないよう剪定の時期を守る
目隠し+葉の色ベニカナメモチ葉の斑点が出たら落ち葉を片付ける
和風+手間を減らすラカンマキ、ウバメガシ成長がゆっくりなので目隠しになるまで時間がかかる
洋風+低い仕切りツリージャーマンダー、ウエストリンギア寒さにやや弱い木は霜の当たる場所を避ける
防犯+目隠しヒイラギ成長がゆっくりで、剪定は厚手の手袋で

キンモクセイは秋(9〜10月が目安)にオレンジ色の香りの強い花が咲く常緑樹です。花芽は夏に作られるので、夏以降に強く刈ると花が減ります。

ただ、欲張るほど「どちらも中途半端」になりやすいのも事実です。迷ったら、一番ゆずれない目的を1つ決めて、もう1つはおまけと考えると選びやすくなりますよ。

場所の条件で、おすすめの生垣を絞り込む

日当たり・潮風・寒さの3つで候補を減らす

目的で候補を出したら、植える場所の条件で絞り込みます。日陰、海の近く、寒い地域は、向く木と向かない木の差がはっきり出ます。

『うちは北向きで日当たりが悪いけど、生垣は育つかな』と心配になりますよね。場所の条件ごとに、向く木を並べてみました。

場所の条件向く木の例気をつけたいこと
日陰・北向きアオキ、カクレミノ、ヒイラギナンテン、イヌツゲ、ネズミモチ日なたを好む木は葉がまばらになりやすい
海の近く・潮風イヌマキ、マサキ、ウバメガシ、トベラ、シャリンバイ潮風に弱い木は葉が傷みやすい
寒い地域イチイ、ヒサカキ寒さにやや弱い木は霜の当たる場所を避ける
道路沿い・排気ガスマサキ、シャリンバイ、ネズミモチ、アベリア枝が道路へ張り出さないよう刈り込む
乾燥しやすいウバメガシ、トベラ、ツリージャーマンダー植えた直後は根づくまで水やりを続ける

イチイは寒さに強く、北海道や東北ではオンコとも呼ばれて生垣に多く使われています。ただ、秋に赤い実がなり、中の種子や葉には毒があるので、子どもやペットが口に入れないよう注意してください。

植える場所で確かめておくこと
  • 一日のうち日が当たるのは何時間くらいか
  • 海に近く、潮風が当たる場所か
  • 冬に霜が降りたり、冷たい風が当たったりするか
  • 生垣の裏側に入って刈り込みができる広さがあるか
  • 道路や隣地に枝が張り出さない余裕があるか

寒さに弱い木は地域に合わせて選ぶ

洋風の木には、寒さにやや弱い木もあります。ウエストリンギアは霜や冷たい風で葉が傷むことがあり、ハクチョウゲやシマトネリコも寒さにやや弱い木です。

寒い地域や霜の当たる場所なら、こうした木は避けるか、寒さを和らげられる場所に植えると安心です。

外構業者に生垣を相談する前に確かめておきたいこと

「目的・場所・手入れ」を伝えると、提案が比べやすい

生垣を業者に頼む時は、目的と場所の条件、自分でどこまで手入れできるかを伝えると、提案や見積もりが比べやすくなります。複数の業者の案を並べて見るのがおすすめです。

『自分で植えるのは不安だから、業者に頼みたい』という方も多いはずです。ただ、何を伝えればいいのか分からないまま相談すると、思っていた生垣と違うものになることも。

相談の前に、次のことを紙に書き出しておくとスムーズですよ。

業者に伝えておきたいこと
  • 生垣の目的(目隠し・仕切り・花・和風・洋風・手間を減らす)
  • 生垣を植える場所の長さと、道路や隣地との関係
  • 日当たり、潮風、冬の寒さなど場所の条件
  • 自分で刈り込みをするか、手入れも頼みたいか
  • 既存のブロック塀やフェンスを残すか、撤去するか

見積もりで聞いておきたいこと

見積もりを受け取ったら、金額だけでなく中身も確かめておきましょう。例えば、こんな聞き方をしてみてください。

「この木を選んだ理由と、年に何回くらい刈り込みが要るか教えてください」

「苗の間隔と植えた時の高さは、どのくらいを考えていますか」

見積もりで確かめることなぜ聞くのか
提案された木の種類と、選んだ理由目的や場所に合っているかを確かめるため
苗の大きさと間隔目隠しになるまでの時間と本数が変わるため
植え付け後の水やり・支柱の扱い根づくまでの手入れを誰がするかを決めるため
既存の塀・フェンスの撤去の有無撤去費や処分費が含まれているかを確かめるため
自治体の助成を使う場合の段取り着工前の申請が条件のことが多いため

苗の間隔は、木の種類や苗の大きさ、仕上がりの高さで変わります。植え方の流れは生垣の植え方|苗の間隔・時期と植え付けの手順で紹介しています。

助成を使うなら、工事の日程を決める前に

生垣をつくる費用や、ブロック塀を撤去して生垣にする費用を助成している自治体があります。有無や条件は自治体ごとに違うので、お住まいの市区町村に確かめてみてください。

例えば東京都北区の例(2026年10月確認)では、工事の着工前に連絡が必要で、着工後の申請は対象になりません。業者には「助成を使いたいので、着工前に申請したい」と最初に伝えておくと安心です。

生垣と塀・フェンスをまとめて比べたい時の次の一歩

ブロック塀を撤去して生垣やフェンスに切り替えたい、生垣と低いフェンスを組み合わせたい、という場合は、外構工事としての相談になります。いくつかの業者の案を並べて見られると、比べやすいですよね。

次の一歩として、外構・エクステリア比較プロという窓口があります。条件を入力すると、独自の審査をクリアした外構業者を最大4社紹介してもらえ、現地調査・工事プラン・見積もりは無料です。

対応工事として門扉・塀・フェンス・外構の新設やリフォームなどを掲げていて、断りたい場合は断りの連絡を代行してくれます。生垣の植栽そのものに対応できるかは、相談時に伝えて確かめてみてください。

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工事の内容・費用は業者と敷地の状態によって異なります。生垣の植栽の対応可否は相談時に確認してください。

業者への頼み方は生垣づくりを外構業者に頼む|相談の流れと見積もりの比べ方でも詳しく紹介しています。

おすすめの生垣についてよくある相談

相談は「場所の悩み」と「条件の組み合わせ」が多い

よく見かけるのは、子どもの出入りを防ぎたい、北向きの塀を緑で覆いたい、虫に強く冬も葉が残る木がいい、という相談です。条件ごとに考え方を紹介します。

相談1:空き地から敷地に人が入ってくるのを防ぎたい

『生垣で、人が入りにくくできないかな』という相談はよく見かけます。人が入りにくい生垣には、トゲのある木が使われてきました。

ヒイラギは葉の縁に鋭いトゲがあり、防犯を意識した生垣に使われます。カラタチは枝に鋭いトゲがあり、侵入を防ぐ生垣として昔から使われてきた木です。

トゲのある木は扱いに気をつける

トゲのある木は、剪定の時に厚手の手袋が要ります。子どもが通る場所や、道路に面した場所では、枝が外へ張り出さないよう気を配りましょう。カラタチは冬に葉が落ちますが、枝が密で緑色なので垣根の役目は保ちます。

相談2:北向きで日陰のブロック塀を緑で覆いたい

北向きで日当たりが悪い場所には、日陰に強い木を選びます。アオキは日陰に強い代表格で、カクレミノやヒイラギナンテンも日陰に強い木です。

アオキは葉が大きいので、刈り込みばさみで面を刈るより、伸びた枝を付け根から間引く剪定が向きます。日陰の生垣は日陰の生垣|日当たりが悪い場所に向く木でまとめています。

相談3:虫や病気に強く、冬でも葉が残る木がいい

冬も葉が残る生垣なら、常緑樹が前提になります。そのうえで、虫がまったくつかない木はなかなかないので、「つきやすい虫を知っておく」方が現実的なんです。

木つくことがある虫・病気見ておくこと
マサキシャクトリムシ、うどんこ病葉が食べられていないか
ベニカナメモチ葉の斑点(ごま色斑点病)風通しと落ち葉の片付け
サザンカチャドクガ葉裏の卵や幼虫
イヌツゲハマキムシ、カイガラムシ葉が綴られていないか

トキワマンサクは刈り込みに強く、葉が小さめで密になりやすいので、冬も葉が残る目隠しの候補としてよく選ばれています。

よくある質問

生垣のおすすめで、いちばん失敗しにくい木はどれですか?

場所と目的によって変わるので、1本に決めることはできません。目隠しならトキワマンサクやベニカナメモチ、低い仕切りならツゲ、潮風の当たる場所ならイヌマキやマサキ、というように目的から選ぶと失敗しにくくなります。

目隠しにおすすめの生垣で、成長が早い木はどれですか?

シラカシやレイランディーは成長が早めの木です。早く目隠しになる反面、放っておくと大きくなるので、高さを決めて定期的に刈り込む必要があります。

おすすめの生垣を2種類混ぜて植えてもいいですか?

混ぜて植えることもできます。ただ、成長の速さや剪定の時期が違うと、刈り込みのタイミングがずれて手入れが増えることがあるので、性質の近い木を組み合わせると扱いやすいです。

落葉樹は生垣に向きませんか?

落葉樹は冬に葉が落ちるので、冬の目隠しにはなりにくいです。ドウダンツツジの紅葉やブルーベリーの実のように季節の楽しみがあるので、目隠しが要らない場所の仕切りに向きます。

まとめ

この記事の要点
  • おすすめの生垣は、木の人気より「何のための生垣か」で決まる
  • 目隠し・低い仕切り・花・和風・洋風・手間を減らすの6つの目的から逆引きする
  • 日当たり・潮風・寒さの3つの条件で候補を絞り込む
  • 花の生垣は剪定の時期、サザンカはチャドクガに気を配る
  • 業者には目的・場所・手入れの量を伝え、助成を使うなら着工前に申請する
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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