プリペットの生垣|品種ごとの特徴と仕立て方

プリペットの生垣の品種ごとの特徴と、密に仕立てる手入れを解説する記事のアイキャッチ

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『明るい雰囲気の生垣にしたくて、プリペットが気になっている』『植えたプリペットが上ばかり伸びて、下がスカスカ』という方も多いですよね。

プリペットは、洋風の庭や外構でよく見かける、生垣の人気の木です。

結論から言うと、プリペットの生垣は、伸びが早く刈り込みに強い分、こまめに刈るほど密になっていく生垣です。品種によって葉の色が違うので、庭の雰囲気に合わせて選べます。

この記事を読むと、プリペットの品種ごとの特徴、向く場所、1年の手入れと密に仕立てるコツが分かります。

目次

プリペットの生垣とは?どんな特徴がある?

先に結論

プリペット(プリベット・西洋イボタ)は、モクセイ科イボタノキ属の半常緑樹です。成長が早く、刈り込みに強いので、生垣に使いやすい木です。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて、刈り込みで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

名前は「プリペット」とも「プリベット」とも書かれます。どちらも同じ木のことなので、苗を探す時はどちらの名前でも見てみてください。

刈り込まれたプリペットの生垣の、小さな葉が並んだ面を近くから写した写真

「半常緑」ってどういうこと?

プリペットは半常緑樹です。暖かい所では冬も葉を残しますが、寒いと葉を落とすことがあります。

『一年中、緑の目隠しがほしい』という方は、ここが大事なところです。寒い地域では、冬に葉が減って透けて見える時期があると考えておきましょう。

プリペットの生垣の見どころ

『プリペットのどこがいいの?』と思う方もいるはずです。生垣としての見どころを表にまとめてみました。

見どころどういうことか
成長が早い植えてから生垣の形になるまでが比較的早い
刈り込みに強い四角や丸など、形を整えやすい
品種で葉の色を選べる緑・白い斑入り・黄色い葉がある
初夏に白い小花葉だけでなく花も楽しめる
洋風の雰囲気明るい葉色で、洋風の外構になじみやすい

伸びの早さは、うれしい面と大変な面がある

プリペットのいちばんの持ち味は、伸びの早さです。ただ、これは手入れの回数が増えることの裏返しでもあるんです。

うれしい面
  • 生垣の形になるまでが比較的早い
  • 刈り込んでも、すき間が埋まりやすい
  • 形を作り直しやすい
大変な面
  • 年に何度も刈り込む必要がある
  • 道路や隣地へ張り出しやすい
  • 刈りくずの片付けが増える

プリペットの生垣が合う人・合わない人

自分の家に合うかどうか、次のチェックで考えてみてください。当てはまる数が多いほど、プリペット生垣との相性がよいと言えます。

プリペットの生垣と相性がよい人
  • 明るい葉色の生垣にしたい
  • できるだけ早く生垣の形にしたい
  • 年に何度か、刈り込みの時間を取れる
  • 冬に葉が少し減っても気にならない
  • 洋風の家や外構に合う木を探している

反対に、『刈り込みの回数をできるだけ減らしたい』という方は、ほかの木も比べてみてください。手間の少ない木の考え方は手間のかからない生垣|育てやすい木の条件と選び方で紹介しています。

品種ごとの特徴:緑葉・シルバー・レモンライム

葉の色で庭の印象が変わる

生垣プリペットには、緑の葉の基本の姿のほか、白い斑が入るシルバープリペット、黄色い葉のレモンライムなどの品種があります。育て方の基本は同じなので、まずは「庭をどんな色にしたいか」で選んでみてください。

『品種が多くて、どれを選べばいいか分からない』という声もよく聞きます。生垣でよく使われる品種を並べてみますね。

プリペットの品種ごとの違いを、緑葉・シルバープリペット・レモンライムの葉の色と印象で比べた図解
品種葉の色庭の印象合わせやすい場面
緑葉のプリペット緑落ち着いた印象花の多い庭の背景
シルバープリペット緑に白い縁取り明るく軽やか洋風の外構・半日陰の場所
レモンライム黄色明るく目を引くアクセント・ほかの緑との組み合わせ

シルバープリペットは明るい斑入り葉

シルバープリペットは、緑の葉に白い縁取りが入る斑入り品種です。半日陰でも明るく見えるので、建物の影になりやすい場所の生垣にも使われます。

斑の無い緑の枝(先祖返り)が出てきたら、付け根から切っておくのが基本です。詳しい育て方はシルバープリペットの生垣|明るい斑入り葉の特徴と剪定で紹介しています。

レモンライムは黄色い葉で庭を明るく

プリペットのレモンライムは、黄色い葉の品種です。プリペットレモンライムの生垣は、緑一色の生垣より、ぱっと明るい印象になります。

例えば、玄関まわりの短い区間だけレモンライムにして、ほかを緑葉の品種にする組み合わせ方もあります。黄色い葉の木全般の選び方は黄色い生垣|黄金葉・黄色い花の木の選び方で紹介しています。

品種を混ぜる時の考え方

葉の色が違う品種を混ぜる時は、「どこに色を置くか」を先に決めると、まとまりが出やすいです。色を交互に並べるより、区間ごとにまとめる方が落ち着いて見えます。

苗を選ぶ時に見ること

品種が決まったら、次は苗選びです。同じ品種でも、苗の状態で育ち始めが変わってきます。

苗を選ぶ時のチェック
  • 名札の品種名が、ほしい品種と合っているか
  • 斑入りや黄色い葉の品種なら、葉の色がきれいに出ているか
  • 根元から枝が何本か分かれているか
  • 葉の裏に虫がついていないか

似た木と迷った時の比べ方

『ほかの木とも迷っている』という方もいますよね。同じモクセイ科のネズミモチや、生垣の定番トキワマンサクと比べてみました。

くらべる点プリペットネズミモチトキワマンサク
葉半常緑(寒いと葉を落とす)常緑常緑
育ち方成長が早い丈夫で刈り込みに強い成長は比較的早い
花初夏に白い小花初夏に白い小花春に細いひも状の花
葉の色の選択肢緑・斑入り・黄色緑緑・赤紫〜銅色の品種

冬も緑を保ちたいなら常緑の木、明るい葉色を楽しみたいならプリペット、という考え方もできます。ネズミモチについてはネズミモチ(玉椿)の生垣|丈夫な常緑樹の特徴で紹介しています。

プリペット生垣が向く場所・向かない場所

「明るく見せたい・早く形にしたい場所」に合う

プリペット生垣は、洋風の外構や、早く生垣の形にしたい場所によく合います。一方で、冬も葉を落とさず目隠ししたい場所や、刈り込みの時間が取りにくい場所では、慎重に考えたい木です。

『この場所にプリペットを植えて大丈夫?』と迷う方は、次の表で見てみてください。あくまで一般的な性質からの目安です。

場所・条件向き・不向きの目安考え方
洋風の家の外構向く明るい葉色がなじみやすい
半日陰の場所品種で工夫シルバープリペットは明るく見える
早く生垣にしたい場所向く成長が早い
寒い地域で冬も目隠ししたい場所慎重に冬に葉を落とすことがある
道路沿いこまめな刈り込みが前提伸びが早く、張り出しやすい
刈り込みの時間が取れない場所向きにくい年に複数回の刈り込みが目安

道路沿いに植える時に気をつけたいこと

道路に張り出した枝は、歩く人や車の通行、見通しの妨げになります。多くの自治体が、所有者に手入れを呼びかけています。

プリペットは伸びが早いので、道路側の面は特にこまめに見ておきたいところです。道路沿いの注意点は道路沿いの生垣|枝の張り出しと見通しで気をつけることでまとめています。

目隠しにしたい時の考え方

『リビングの窓の前を隠したい』という目的なら、高さと密度の両方が大切です。プリペットは伸びが早いので、目隠しの形になるまでが比較的早い木と言えます。

ただ、寒い地域では冬に葉が減ることも。冬の目隠しも大事な場所では、フェンスとの組み合わせも考えておきましょう。目隠しの考え方は目隠しの生垣|高さ・密度で選ぶ木とつくり方で紹介しています。

隣の家との境界に植える時は

『隣の家との境に植えたいけど、迷惑にならない?』と気にする方もいますよね。プリペットは伸びが早いので、隣地側にも枝が張り出しやすい木です。

隣地側の面も自分で刈れるように、生垣の裏に人が入れるすき間を残しておくと安心です。枝の越境はお互いさまの話なので、気になる時は早めに声をかけ合える関係をつくっておきましょう。越境した時のルールは生垣の枝が隣に越境したら|民法のルールと剪定の相談で紹介しています。

植える前に確かめておきたいこと
  • 仕上がりの高さと厚みを決めているか
  • 冬に葉が減っても困らない場所か
  • 生垣の裏側に、手入れのために入れるすき間があるか
  • 年に何度か刈り込む時間を取れそうか
  • 品種の葉の色を、家の外壁や門の色と合わせて考えたか

プリペットの生垣、1年の手入れカレンダー

伸びの早い時期は「こまめに」が合言葉

プリペットは伸びが早いので、年に複数回の刈り込みが目安です。初夏の花、冬の葉の落ち方も頭に入れておくと、1年の流れがつかみやすくなります。時期は目安で、地域や年で前後します。

『いつ何をすればいいのか、まとめて知りたい』という方も多いですよね。1年の流れを表にしてみました。

時期の目安生垣の様子やること
春新しい芽が伸び始める植え付けもこの頃が向く・伸びた先を軽く刈る
初夏白い小花が咲く花を楽しみ、伸びすぎた枝を整える
夏枝がよく伸びる刈り込み・葉の見回り・植えて間もない木の水やり
秋伸びが落ち着く形を整える刈り込み
冬寒い所では葉を落とす支柱や結束の点検
プリペットの生垣の1年の手入れを、春・初夏・夏・秋・冬に分けて示した年間カレンダーの図解

植え付けは春や秋の穏やかな時期に

プリペットのように冬も葉を残すことがある木は、春の新芽が動く前後や、秋の気温が穏やかな時期の植え付けが向くと考えておくと安心です。

植えたあとは、根づくまで水やりを続け、竹などの支柱で列を連結して支えておきましょう。植え方の流れは生垣の植え方|苗の間隔・時期と植え付けの手順で紹介しています。

花も楽しみたい時の刈り込み

プリペットは初夏に白い小花を咲かせます。『せっかくなら花も見たい』という方もいるはずです。

花木は、花が終わった直後に切ると翌年の花を減らしにくい、と一般に説明されています。花も楽しみたいなら、花の時期は伸びすぎた枝を整える程度にして、花が終わってからしっかり刈り込むと考えておきましょう。

葉の様子の見回り

生垣は、虫がつくことがある、と一般に言われます。『葉が食べられている』『葉の色が急に変わった』と気づいたら、まずは葉の裏や枝の中を見てみてください。

虫に直接触れるのは避けて、手袋を使いましょう。原因が分からない時は、葉や枝を持って購入先に相談すると確かです。

見回りで見ること
  • 葉が食べられて、穴や欠けがないか
  • 葉の裏に、虫や卵のようなものがついていないか
  • 一部だけ葉の色が急に変わっていないか
  • 斑入り品種なら、緑だけの枝が出ていないか

密なプリペット生垣にする刈り込みのコツ

伸びた先を、こまめに止める

プリペットの生垣を密にするコツは、伸びた枝先をこまめに刈って、枝を分けていくことです。伸びが早い木なので、刈るほど枝数が増え、葉が詰まった面になっていきます。

『刈っているのに、上ばかり伸びて下がスカスカ』という方は多いはずです。手順を順番に見ていきます。

プリペットの生垣を刈り込む手順
  1. 仕上がりの高さと厚みを決め、目安の糸を張る
  2. 上の面を、手の届く高さまでで水平に刈る
  3. 側面は、上を少し狭く下を広くした台形に刈る
  4. 刈りくずを生垣の上と中からはらい落とす
  5. 離れて全体を見て、出っ張りだけを整える

台形に刈ると足元まで葉が残る

生垣は、上を狭く下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。

上の方ばかり茂る時は、垂直か逆台形に刈っていることが原因のことも。ほんの少し下を広げるだけで、足元の葉が残りやすくなるんです。

よくある失敗

早く高くしたくて、上に伸びる枝を切らずに伸ばし続けてしまうことがあります。先を止めないと枝が分かれず、背だけ高くて中がスカスカの生垣になりがちです。目標の高さに届く前から、少しずつ先を刈っておきましょう。

植えてから密な生垣になるまで

生垣は、植えてから葉が密になるまで時間がかかるもの、と一般に言われます。プリペットは伸びが早いので、最初の数年で枝数をしっかり増やしておくのがポイントです。

時期意識したいことやること
植えた年根づかせる水やりと支柱の点検を続ける
2年目ごろ枝数を増やす伸びた先を軽く止めて横枝を出す
その後面を育てる伸びるたびに同じ面で刈りそろえる

刈り込みばさみと電動バリカン、どちらを使う?

『年に何度も刈るなら、電動バリカンがあった方がいい?』と迷いますよね。生垣の長さと、刈る回数で考えると決めやすいです。

道具向く場面気をつけること
刈り込みばさみ短い生垣・仕上げの微調整刃の手入れをしておく
電動バリカン長い生垣の面をそろえる取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使う
剪定ばさみ飛び出した太めの枝面より少し内側で切る

高い所の刈り込みは、脚立からの転落の危険があります。手の届く高さまでにして、それより上は無理をしないでおきましょう。剪定の時期や回数の基本は生垣の剪定|時期・回数と刈り込みのやり方でも紹介しています。

伸びが早くて追いつかない時は

プリペットの生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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よくある相談:プリペット生垣で迷いやすいこと

相談が多いのは「スカスカ」「上ばかり伸びる」「苗の間隔」「いつ目隠しになるか」

プリペットの生垣について寄せられる相談の中から、よく見かけるものを選んで、考え方を紹介します。

相談1:植えて1年半、プリペットの生垣がスカスカ

『生垣としてプリペットを植えたけれど、すき間が多い。どう剪定すればいい?』という相談です。

まずは、伸びた枝先を浅く刈って、枝数を増やしていくのが基本です。プリペットは刈り込みに強いので、刈った所から枝が分かれ、少しずつ葉が詰まっていきます。

すき間が大きい所は、苗を植え足すことも考えられます。『切ったら余計にスカスカになりそう』と不安になりますよね。ただ、伸ばしっぱなしの方が、かえって中が透けやすいんです。

相談2:上ばかり伸びて、下の方がスカスカ

『プリペットの生垣が上ばかり伸びて、下の方はすき間だらけ』という相談です。

上が茂ると、下の葉に日が当たりにくくなります。上の面を目標の高さで刈り、側面を上が少し狭い台形にそろえてみてください。

下の枝を残しながら刈り続けると、足元の葉も少しずつ増えていきます。

相談3:苗の間隔と、何本買えばいいか分からない

『目隠しのためにプリペットを植えたい。間隔はどのくらい?何本買えばいい?』という相談です。

苗の間隔は、苗の大きさや仕上がりの高さで変わります。生垣の長さと苗の大きさを伝えて、購入先や施工業者に確認しておくと安心です。

参考までに、自治体の生垣助成では「樹木が相互に葉の触れあう程度に列植」といった条件が書かれていることがあります。助成を使う予定なら、その条件も合わせて確かめておきましょう。

相談4:植えてから、どのくらいで目隠しになる?

『昨年の夏にプリベットを植えた。どのくらいで目隠しになる?』という相談です。

年数は、苗の大きさや植えた場所、手入れのしかたで変わります。プリペットは伸びが早い木なので、こまめに先を止めて枝数を増やすほど、目隠しの形に近づいていきます。

よくある質問

プリペットの生垣は年に何回刈り込めばいいですか?

伸びが早いので、年に複数回の刈り込みが目安です。伸びた枝先をこまめに刈ると、枝が分かれて密な面になっていきます。

プリペットとプリベットは違う木ですか?

同じ木です。表記の違いで、西洋イボタとも呼ばれます。苗を探す時は、どちらの名前でも見てみてください。

プリペットの生垣は冬も緑ですか?

プリペットは半常緑樹で、寒いと葉を落とすことがあります。冬も目隠しが必要な場所では、常緑の木やフェンスとの組み合わせも考えてみてください。

プリペットレモンライムの生垣は、普通のプリペットと手入れが違いますか?

育て方の基本は同じで、伸びた枝先をこまめに刈り込みます。黄色い葉を生かして、区間ごとにほかの品種と組み合わせる楽しみ方もあります。

プリペットは花が咲きますか?

初夏に白い小花が咲きます。刈り込みの時期によって花の量は変わるので、花も楽しみたい場合は、伸びすぎた枝を整える程度にしておくとよいです。

まとめ

この記事の要点
  • プリペット(プリベット)はモクセイ科の半常緑樹で、成長が早く刈り込みに強い
  • 緑葉のほか、白い斑のシルバープリペット、黄色い葉のレモンライムがある
  • 寒い地域では冬に葉を落とすことがあるので、冬の目隠しは別の工夫も考える
  • 伸びが早いので、年に複数回こまめに刈り込むのが目安
  • 台形に刈り、先を止めて枝数を増やすと、足元まで密な生垣になる
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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