ネズミモチ(玉椿)の生垣|丈夫な常緑樹の特徴と手入れ

丈夫な常緑樹ネズミモチ(玉椿)の生垣の特徴と手入れを解説する記事のアイキャッチ

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『手間をかけすぎず、丈夫で長く付き合える生垣の木がほしい』と考えている方も多いですよね。

そんな時に候補に挙がるのが、ネズミモチです。玉椿という別名で聞いたことがある方もいるかもしれません。

結論から言うと、ネズミモチの生垣は、排気ガスや日陰にも耐え、刈り込みにも強い丈夫な常緑の生垣です。道路沿いや少し日当たりの悪い場所でも候補にしやすい木です。

この記事を読むと、ネズミモチの特徴と向く場所、似た木との比べ方、手入れとよくある悩みへの考え方が分かります。

目次

ネズミモチ(玉椿)の生垣ってどんな木?

先に結論

ネズミモチ(鼠黐)は、モクセイ科の常緑樹です。別名をタマツバキ(玉椿)といい、「玉椿の生垣」はネズミモチの生垣を指すことが多いです。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

『ネズミって、ちょっと変わった名前だな』と思いますよね。黒い実がネズミのふんに、葉がモチノキに似ていることが名前の由来なんです。

初夏には白い小花が咲きます。花のあとにつく黒い実も、名前を知っていると見つけた時にちょっと楽しくなります。

刈り込まれたネズミモチの生垣に、初夏の白い小花が咲いている様子を近くから写した写真

生垣にした時のよさと、気をつけたいこと

くらべる点よさ気をつけたいこと
丈夫さ排気ガスや日陰にも耐える丈夫でも、伸びた枝は毎年整える
刈り込み刈り込みに強い刈らずにいると形がくずれる
一年の見た目常緑なので冬も葉が残る落ち葉の掃除はある
花と実初夏に白い小花、そのあと黒い実実の時期は落ちた実の片付けもある

刈り込み(伸びた枝先を面にそろえて切ること)に強いので、形を整えながら長く付き合えるのがネズミモチのよさです。

道路沿い・日陰で見直したい「丈夫さ」

先に結論

ネズミモチのいちばんの持ち味は、排気ガスや日陰にも耐える丈夫さです。車の通りが多い道路沿いや、建物の陰になりやすい場所の生垣を考える時に、候補に入れておきたい木です。

『道路沿いだと、排気ガスで木が弱らない?』と心配になりますよね。ネズミモチは排気ガスにも耐える木として知られています。

日当たりが悪い場所も、生垣の木選びで迷いやすい所です。日陰にも耐えるので、家の北側などでも候補にできます。

ネズミモチの生垣が向く場所を、道路沿い・日陰・広さ・手入れの時間で見分ける図解
場所の条件向き不向き考え方
車の通りが多い道路沿い向く排気ガスにも耐える
建物の北側など日陰になりやすい向く日陰にも耐える
冬も境界の緑がほしい向く常緑なので冬も葉が残る
両側から刈り込める場所向く刈り込みで形を保ちやすい
歩道が狭い道路沿い確認が必要張り出した枝をこまめに切る
刈り込む時間がまったくとれない向きにくい丈夫でも、伸びた枝は整える必要がある

例えば「道路に面した10mほどの生垣がある2階建ての家の場合」なら、道路側から刈る場所があるかを先に見ておきましょう。道路に張り出した枝は通行や見通しの妨げになるので、所有者が手入れするよう多くの自治体が呼びかけています。

日当たりの悪い場所に向く木は日陰の生垣|日当たりが悪い場所に向く木でまとめて紹介しています。

ネズミモチの生垣が合う人
  • 道路沿いや日陰でも育つ、丈夫な生垣がほしい
  • 冬も緑の残る生垣にしたい
  • 年に何度か、伸びた枝を整える時間をとれる
  • 花や実の変化も、ささやかに楽しみたい

似た木とどう選び分ける?

先に結論

ネズミモチとよく比べられるのは、名前の由来にもなったモチノキと、同じモクセイ科のキンモクセイです。「丈夫さ」「実の色」「花の香り」のどれを重視するかで選び分けると迷いにくいです。

『名前が似ているモチノキと、何が違うの?』と迷いますよね。生垣で比べたい点を表にしてみます。

くらべる点ネズミモチモチノキキンモクセイ
科モクセイ科モチノキ科モクセイ科
楽しみ初夏の白い小花と黒い実光沢のある厚い葉と赤い実秋に香りの強いオレンジ色の花
実黒い実雌株は秋〜冬に赤い実日本ではほぼ実がならない
強いもの排気ガス・日陰潮風・排気ガス刈り込みに強い

例えば、日陰や道路沿いの丈夫さを重視するならネズミモチ、赤い実を楽しみたいならモチノキ、秋の香りを楽しみたいならキンモクセイ、という考え方がしやすいです。

モチノキはモチノキの生垣|光沢のある葉の常緑樹の特徴、キンモクセイはキンモクセイの生垣|香る生垣の特徴と剪定時期で紹介しています。

シルバープリペットと迷っている時は

隣家との境界の生垣で、シルバープリペットとネズミモチを比べる方もいます。

ネズミモチ
  • 常緑で冬も葉が残る
  • 排気ガスや日陰にも耐える
  • 初夏に白い小花、そのあと黒い実
  • 落ち着いた緑の葉
シルバープリペット
  • 寒い地域では冬に葉を落とすことがある
  • 半日陰でも明るく見える
  • 成長が早めで刈り込みの回数が多め
  • 白い縁取りの明るい葉

冬も緑を保ちたいならネズミモチ、明るい葉色で洋風にしたいならシルバープリペット、と考えてみてください。シルバープリペットはシルバープリペットの生垣|明るい斑入り葉の特徴と剪定で紹介しています。

1年の手入れの流れ

先に結論

ネズミモチの手入れは、伸びた分を決めた高さと幅に刈り込むことが中心です。月は地域や年で前後するので、伸び方を見ながら進めてみてください。

『丈夫な木なら、ほとんど放っておいていい?』と思いがちですよね。ただ、刈らずにいると枝が伸びて、道路や隣地にはみ出しやすくなります。

季節の目安木の様子やること
春新しい枝葉が伸びる伸び方とはみ出しを見ておく
初夏白い小花が咲く花を楽しむ
伸びが落ち着いた頃面から枝が飛び出す決めた高さと幅に刈り込む
実の時期黒い実がつく落ちた実や葉を片付ける
ネズミモチの生垣の刈り込み
  1. 仕上げたい高さと幅を決め、目印のひもを張る
  2. 側面は、上を少し狭く・下を広くした台形に刈る
  3. 天端(いちばん上の面)を手の届く高さでそろえる
  4. 内側の枯れ枝や、混み合った枝を付け根から取る
  5. 刈った枝葉を片付け、足元の風通しをよくする

上を狭く下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。

電動バリカン(ヘッジトリマー)を使う時は、取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使いましょう。

これから植える時に知っておきたいこと

常緑樹の植え付けは、春の新芽が動く前後や、秋の気温が穏やかな時期が向くと一般に言われています。

植えたあとは、根づくまで水やりを続け、竹などで列をつなぐように支柱をしておきましょう。苗の間隔は、樹種・苗の大きさ・仕上がりの高さで変わるので、購入先や施工業者に確かめておくと安心です。

よくある相談:道路の植え込み・白い花・強く切った後

先に結論

ネズミモチの生垣でよく出る話題は、道路の植え込みで見かける理由、初夏の白い花の正体、強く切りすぎた後のことです。丈夫な木だからこそ、慌てず様子を見られる場面も多いです。

ここでは、知恵袋で読まれている相談を、内容を要約して紹介します。

相談1:道路の中央分離帯に「ネズミモチ」と書いた札があるのはなぜ?

道路の中央分離帯の植え込みに、ネズミモチと書かれた札がいくつもあり、何なのか気になった、という相談です。

『あんな所にも植えられているんだ』と意外に思いますよね。ネズミモチは排気ガスにも耐える丈夫な木です。

車の多い場所で見かけることがあるのも、そうした丈夫さと関係しているのかもしれません。自宅の道路沿いの生垣を考える時も、候補に入れやすい木です。

相談2:この生垣に咲いている白い花は何?

近所の生垣に白い花が咲いていて、何の木か知りたい、という相談です。

ネズミモチは、初夏に白い小花を咲かせます。『あの白い花、ネズミモチだったんだ』と気づく方も多いはずです。

花のあとに黒い実がついていれば、ネズミモチを見分ける手がかりになります。

葉がモチノキに似ているので、花や実の時期以外は見分けにくいこともあります。迷う時は、花と実の色を手がかりにしてみてください。

相談3:鬱蒼としてきたので丸刈りにした。幹と葉のない枝だけになった

隣家との境のネズミモチの生垣が茂りすぎたので、思い切って丸刈りにしたら、葉のない幹と枝だけになってしまった、という相談です。

『やりすぎたかも…』と不安になりますよね。ネズミモチは刈り込みに強い丈夫な木です。

すぐに慌てず、まずは新しい芽が出てくるかを見守ってみましょう。芽がなかなか出ない時は、木の様子を見てもらえる業者に相談すると安心です。

よくある失敗

茂りすぎてから一度に強く刈ると、しばらく枝ばかりの生垣になって、目隠しの役目が弱くなります。伸びすぎる前に、毎年決めた高さと幅に刈っておくのがいちばんの近道です。

業者に伝える時は、こんな言い方がしやすいです。

「丸刈りにした生垣を、元の形に戻していきたいです」
「隣家との境界なので、はみ出さない幅で整えてほしいです」

相談4:小さな庭の住宅街で、生垣にする木の種類を選びたい

住宅街の小さな庭に生垣を作りたいけれど、どの木にすればいいか分からない、という相談の中でネズミモチが候補に挙がっています。

『いろいろ候補があって、決めきれない』という方も多いはずです。小さな庭では、刈るための場所がとれるか、手入れを続けられるかがとくに大事になります。

こんな希望ならネズミモチでの考え方
丈夫で育てやすい木がいい排気ガスや日陰にも耐える
冬も緑を残したい常緑なので向いている
花の香りを楽しみたいキンモクセイなども比べたい
明るい葉色にしたい斑入りの木なども比べたい

ほかの木もまとめて比べたい方は生垣におすすめの木|目的別の選び方と樹種の早見表を見てみてください。

手に負えない時の頼り先

先に結論

長い生垣や、高くなりすぎた生垣は、無理をせず業者に頼むのも手です。高い所の作業は自分でしないと決めておきましょう。

『脚立に乗れば届くかな』と思うこともありますよね。ただ、高い所の刈り込みは、脚立からの転落の危険があります。

業者に相談したほうがいいサイン
  • 手の届かない高さまで伸びている
  • 道路や隣地に枝が大きくはみ出している
  • 強く切りすぎて、どう戻せばいいか分からない
  • 抜いて、別の木に植え替えたい

一年中緑を保つ木全体の考え方は常緑の生垣|一年中緑を保つ木の選び方で紹介しています。

生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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よくある質問

玉椿の生垣とネズミモチの生垣は同じですか?

ネズミモチの別名がタマツバキ(玉椿)なので、玉椿の生垣はネズミモチの生垣を指すことが多いです。

ネズミモチの生垣は日陰でも育ちますか?

ネズミモチは日陰にも耐える丈夫な木です。建物の北側など、日当たりが悪くなりやすい場所でも候補にできます。

生垣にネズミモチを植えると、冬も葉が残りますか?

常緑樹なので、冬も葉が残ります。冬も境界の緑を保ちたい場所に向いています。

ネズミモチの生垣は道路沿いに向いていますか?

排気ガスにも耐える丈夫な木なので、道路沿いの生垣の候補にしやすいです。道路に張り出した枝は、こまめに切っておきましょう。

ネズミモチという名前の由来は何ですか?

黒い実がネズミのふんに、葉がモチノキに似ていることが名前の由来です。

ネズミモチの生垣を強く切りすぎたらどうすればいいですか?

刈り込みに強い木なので、まずは新しい芽が出てくるかを見守ってみましょう。芽が出ない部分が多い時は業者に相談すると安心です。

まとめ

この記事の要点
  • ネズミモチの生垣は、排気ガスや日陰にも耐える丈夫な常緑の生垣
  • 別名はタマツバキで、玉椿の生垣はネズミモチを指すことが多い
  • 初夏に白い小花、そのあと黒い実がつく
  • モチノキ・キンモクセイ・シルバープリペットとは、重視する点で選び分ける
  • 伸びすぎる前に、毎年決めた高さと幅に刈るのが近道
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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