ナワシログミの生垣|春に実がなる常緑樹の特徴と育て方

春に実がなる常緑樹ナワシログミの生垣の特徴と育て方を紹介する記事のアイキャッチ

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『実のなる常緑の生垣にしたい。ナワシログミってどんな木?』と気になっている方もいますよね。

昔から家にあった「グミの木」の正式な名前を調べていて、たどり着いた方もいるはずです。

結論から言うと、ナワシログミの生垣は、冬も葉が残る常緑樹で、春に赤い実がなるのが楽しみな生垣です。潮風や乾燥に強い一方、枝にトゲがあるので、植える場所と手入れの道具には気を配りましょう。

この記事を読むと、ナワシログミの特徴と向く場所、1年の流れ、似た木との選び分けが分かります。

目次

ナワシログミの生垣ってどんな木?

先に結論

ナワシログミ(苗代茱萸)は、グミ科の常緑樹です。秋〜冬に花が咲き、翌春の苗代(なわしろ。田植え前に稲の苗を育てる場所)の頃に赤い実が熟します。これが名前の由来です。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みなどで仕立てた垣根のことです。基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

多くの木は春に花が咲いて秋に実がなりますよね。ナワシログミはその逆で、秋〜冬に花、春に実という順番なんです。

『冬に花が咲く木なんてあるの?』と驚く方もいるかもしれません。花の少ない季節に咲き、春に実がなるので、ほかの木とは違う時期に楽しみがある生垣になります。

赤い実がなったナワシログミの枝と、葉の裏の銀褐色が分かる様子を近くから写した写真

ナワシログミの生垣のよさと、気をつけたいこと

くらべる点ナワシログミの生垣のよさ気をつけたいこと
葉常緑で冬も緑が残る葉の裏が銀褐色で、表と色が違う
花と実秋〜冬に花、春に赤い実実を楽しむなら切る時期に気を配る
強さ潮風・乾燥に強い植えた直後は根づくまで水やりが要る
枝トゲがあり、人が入りにくい手入れの時は厚手の手袋を使う

葉の裏の銀褐色が見分けのポイント

ナワシログミの葉は、裏側が銀褐色をしています。風で葉が揺れると、表の緑と裏の銀色がちらちら見えるんです。

葉の裏を触ると、粉をふいたような手ざわりに感じる方もいます。生垣で見かけて名前が分からない時は、葉の裏を見てみてください。

ナワシログミの生垣が向く場所・向かない場所

先に結論

ナワシログミの生垣は、潮風が当たる場所や乾きやすい場所、人に入ってほしくない境界に向きます。子どもがよく遊ぶ場所や、人が体を寄せて通る狭い通路の脇では、トゲに気をつけましょう。

植える場所が合っていると、ナワシログミの丈夫さが生きます。次の表に、植えたい場所を当てはめてみてください。

場所の条件向き不向き理由と考え方
海に近い潮風の当たる場所向く潮風に強い
乾きやすい場所向く乾燥に強い
人に入ってほしくない境界向く枝のトゲで入りにくい
冬も緑がほしい場所向く常緑で葉が残る
子どもがよく遊ぶ庭の中条件しだいトゲに触れないよう配置を考える
人が通る狭い通路の脇向きにくい通る時に枝が当たりやすい

例えばこんな場面なら

例えば「海に近い地域で、道路に面した生垣を作りたい場合」なら、ナワシログミは候補に入ります。潮風に強い木は限られるので、選択肢が増えるのはうれしいですよね。

例えば「裏手の境界に、人が入りにくい仕切りがほしい場合」も、トゲのある枝が役に立ちます。

例えば「冬の庭がさびしいので、寒い時期にも見どころがほしい場合」も、秋〜冬に花が咲くナワシログミは楽しい存在です。

一方で「玄関アプローチの両脇に植えたい場合」は、来客の服や手に枝が当たることも考えましょう。通路から少し離して植えるか、トゲのない木と比べてみてください。

ナワシログミの生垣が合う人
  • 実のなる常緑の生垣を楽しみたい
  • 海に近い、または乾きやすい場所に植えたい
  • 人が入りにくい境界にしたい
  • トゲのある枝の手入れに、手袋で対応できる

1年の流れ:秋冬の花と春の実を楽しむ手入れカレンダー

先に結論

ナワシログミは、秋〜冬に花、春に実という順番で季節が進みます。花と実を残したいなら、その時期に強く切らないことが手入れのいちばんのコツです。

『いつ切れば、花も実も楽しめるの?』と迷いますよね。花の時期と実の時期を先にカレンダーで押さえておくと、強く切ってはいけない時期が見えてきます。

月の目安は地域や年で前後します。木の様子を見ながら、次の表を参考にしてみてください。

ナワシログミの生垣の1年の流れを、春の赤い実・実のあとの枝の整理・夏の見回り・秋〜冬の花の順に並べたカレンダーの図解
時期の目安木の様子やること
春赤い実が熟す実を楽しむ・強い剪定は控える
実のあと枝が伸びはじめる伸びた枝を整える目安の時期
夏枝がよく伸びる道路や隣地へ出た枝を切る
秋〜冬花が咲く強い剪定は控え、はみ出しだけ切る

枝を整える時の手順

伸びた枝の整え方
  1. 厚手の手袋と長袖を用意する
  2. 枯れ枝や、内側に向かって混み合った枝を付け根から切る
  3. 飛び出した長い枝を、生垣の面に合わせて切りそろえる
  4. 側面は上を少し狭く、下を広くした台形にする
  5. 切った枝はトゲに気をつけてまとめ、片づける

上を狭く下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。

よくある失敗

秋の終わりに伸びた枝が気になって全体を強く刈り込んだら、その冬の花と翌春の実がほとんど見られなかった、というのはありがちな失敗です。花と実の時期は、はみ出した枝を切る程度にとどめましょう。

花木の一般的な考え方として、花芽ができる前に切ると花を減らしにくいとされています。具体的な時期に迷う時は、購入先や業者に木の様子を見てもらうと安心です。

花と実を両方楽しむための考え方

ナワシログミは、花から実までの期間が冬をまたいで続きます。つまり、秋から春までは「花か実のどちらかがある時期」なんです。

だからこそ、この間に全体を刈り込むのは避けたいところです。伸びた枝をそろえたい気持ちは分かりますが、ぐっとこらえて、はみ出した枝だけにしておきましょう。

『見た目がぼさぼさになるのが気になる』という方は、道路から見える面だけを軽く整えるのも一つの方法です。全体の形を作り直すのは、実を楽しみ終えてからにすると、季節の楽しみを減らしにくくなります。

剪定全体の考え方は生垣の剪定|時期・回数と刈り込みのやり方で紹介しています。

実のなる生垣で迷ったら:似た木との比べ方

先に結論

実を楽しむ生垣は、ナワシログミのほかにフェイジョアやブルーベリーがあります。冬も緑を残したいか、どの季節に実を楽しみたいかで選ぶと迷いにくくなります。

『実のなる生垣なら、どれでもいいかな』と思いますよね。ただ、常緑か落葉か、実の時期はいつかで、庭での見え方がかなり変わるんです。

くらべる点ナワシログミフェイジョアブルーベリー
葉常緑・葉の裏が銀褐色常緑・葉の裏が銀白色落葉・秋に紅葉
花秋〜冬初夏(5〜6月が目安)春(4月が目安)
実春に赤い実秋〜冬初夏〜夏
気をつけたいこと枝にトゲがある品種によって1本では実がつきにくい冬は目隠しにならない

フェイジョアは赤い雄しべが目立つ花も魅力です。フェイジョアの生垣|花と実を楽しむ洋風の生垣で紹介しています。

ブルーベリーは冬に葉が落ちますが、花・実・紅葉と季節の変化が楽しめます。ブルーベリーの生垣|実を楽しむ落葉の生垣の作り方も比べてみてください。

潮風に強い木で迷ったら

潮風に強い常緑樹としては、トベラも候補になります。トベラは春(4〜5月が目安)に香りのある白い花が咲き、光沢のある葉が特徴です。

実を楽しみたいならナワシログミ、香りの花と光沢のある葉を楽しみたいならトベラ、という考え方ができます。トベラの生垣|潮風に強い常緑樹の特徴と手入れで紹介しています。

よくある相談:昔からあるグミの名前・葉の手ざわり・生垣の木選び

先に結論

ナワシログミでよく出る相談は、「家にあったグミの木の名前」「生垣で見かけた粉っぽい葉の木」「生垣に向く木はどれか」の3つです。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を要約して紹介します。

相談1:昔から「グミの木」と呼んでいた木の、ちゃんとした名前は?

家に昔からある木を、グミの実・グミの木と呼んできたけれど、正式な名前を知りたいという相談です。

『グミにも種類があるの?』と思いますよね。実は、グミと呼ばれる木にはいくつかの種類があります。

常緑で、秋〜冬に花が咲き、春に赤い実がなるなら、ナワシログミの可能性があります。実がなる時期を思い出してみると、見当がつけやすいです。

相談2:生垣で見かけた、葉がコナコナした木の名前は?

生け垣に使われている木で、葉の大きさはサザンカくらい、触るとコナコナしている植物の名前を知りたい、という相談です。

葉の裏が銀褐色で、粉をふいたように見えるなら、ナワシログミかもしれません。枝にトゲがあるかも、あわせて確かめてみてください。

相談3:生垣に向く木を、自分なりに調べても分からない

生垣に向く木を探しているけれど、情報がまとまっていなくて決められない、という相談です。

『候補が多すぎて選べない…』という方は多いはずです。生垣の木は、目的と場所から絞るのが近道です。

こんな希望なら考え方
実のなる常緑の生垣にしたいナワシログミ・フェイジョアを比べる
潮風の当たる場所に植えたいナワシログミ・トベラを比べる
一年中しっかり緑を保ちたい常緑の木から選ぶ

常緑の生垣全体の選び方は常緑の生垣|一年中緑を保つ木の選び方、目的別の早見表は生垣におすすめの木|目的別の選び方と樹種の早見表が参考になります。

植える前のチェックと、手に負えない時の頼り先

先に結論

ナワシログミの生垣は、トゲのある枝を前提に、植える位置と手入れの道具を決めておくと安心です。伸び放題になった時は、無理をせず剪定の相談も考えましょう。

常緑樹は、春や秋の気温が穏やかな時期が植え付けに向くと一般に説明されています。植えたあとは、根づくまで水やりと支柱を続けましょう。

植える前に確かめること
  • 通路や遊び場から少し離して植えられるか
  • 生垣の両側に、刈り込みのために立てる場所があるか
  • 厚手の手袋・長袖など、手入れの装備を用意できるか
  • 道路側・隣地側にも手が届くか
  • 苗の間隔を、購入先や施工業者に確かめたか

苗の間隔は、樹種・苗の大きさ・仕上がりの高さで変わります。購入先や施工業者に確かめておきましょう。

トゲのある枝との付き合い方

『子どもが触ってけがをしないか心配』という方もいますよね。子どもやペットがよく通る場所なら、生垣の手前に花壇をはさんで距離をとる、といった工夫が考えられます。

切った枝にもトゲが残ります。片づける時も手袋を外さず、ごみ袋が破れないよう束ねてから入れると安心です。

道路沿いと高い所の手入れ

道路に張り出した枝は、歩く人や車の通行、見通しの妨げになります。所有者が手入れするよう、多くの自治体が呼びかけています。トゲのある枝はなおさら、道路側に出たら早めに切っておきましょう。

高い所の刈り込みは、脚立からの転落の危険があります。手の届く高さまでにして、高い所は業者に頼むのが安心です。

生垣が高くなって手に負えない時や、トゲのある長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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よくある質問

ナワシログミの花と実の時期はいつですか?

秋〜冬に花が咲き、翌春の苗代の頃に赤い実が熟します。地域や年で前後します。

ナワシログミの生垣は冬も緑が残りますか?

ナワシログミは常緑樹なので、冬も葉が残ります。葉の裏が銀褐色なのも特徴です。

海に近い場所でもナワシログミの生垣は育ちますか?

ナワシログミは潮風や乾燥に強い木です。植えた直後は、根づくまで水やりを続けましょう。

ナワシログミの手入れで気をつけることは?

枝にトゲがあるので、厚手の手袋と長袖で作業しましょう。花と実の時期に強く切ると、花や実が減ることがあります。

まとめ

この記事の要点
  • ナワシログミはグミ科の常緑樹で、秋〜冬に花、春に赤い実がなる
  • 葉の裏が銀褐色で、枝にトゲがある
  • 潮風・乾燥に強く、海に近い場所や人が入りにくい境界に向く
  • 花と実の時期は強く切らず、はみ出した枝を整える程度に
  • 実のなる生垣で迷ったら、フェイジョアやブルーベリーとも比べる
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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