シルバープリペットの生垣|明るい斑入り葉の特徴と剪定

シルバープリペットの生垣の特徴と、明るい斑を保つ剪定を解説する記事のアイキャッチ

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『白っぽい明るい葉の生垣で、家の前を軽やかに見せたい』『シルバープリペットを植えたけど、なかなか思うように育たない』という方も多いですよね。

シルバープリペットは、洋風の外構でよく見かける、斑入り葉の生垣の木です。

結論から言うと、シルバープリペットの生垣は、伸びが早く刈り込みに強いので、こまめに刈るほど密で明るい面に育つ生垣です。斑の無い緑の枝を見つけたら切る、というひと手間で、明るさを長く保てます。

この記事を読むと、シルバープリペットの特徴、向く場所、1年の手入れと、斑を保ちながら密に仕立てるコツが分かります。

目次

シルバープリペットの生垣とは?どんな特徴がある?

先に結論

シルバープリペットは、プリペット(西洋イボタ)の斑入り品種です。緑の葉に白い縁取りが入り、明るく洋風の雰囲気になります。刈り込みに強く、成長は早めです。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて、刈り込みで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

シルバープリペットの葉は小さめで、一枚一枚に白い縁取りがあります。刈り込み(伸びた枝先を面にそろえて切ること)を続けると、遠くから見ると全体が白っぽく、やわらかい色の面になるんです。

刈り込まれたシルバープリペットの生垣の、白い縁取りのある小さな葉が並んだ面を近くから写した写真

シルバープリペットの生垣の見どころ

『シルバープリペットのどこがいいの?』と思う方もいるはずです。生垣としての見どころを表にまとめてみました。

見どころどういうことか
明るい斑入り葉緑に白い縁取りで、生垣全体が明るく見える
半日陰でも明るい建物の影になる場所でも、暗い印象になりにくい
刈り込みに強い四角や丸など、形を整えやすい
成長が早め生垣の形になるまでが比較的早い
初夏に白い小花プリペットの仲間として、白い小花が咲く

生垣シルバープリペットが合う人

『自分の家に合うかどうか、ざっくり知りたい』という方は、次のチェックで考えてみてください。当てはまる数が多いほど、相性がよいと言えます。

シルバープリペットの生垣と相性がよい人
  • 白っぽい明るい葉色の生垣にしたい
  • できるだけ早く生垣の形にしたい
  • 年に何度か、刈り込みの時間を取れる
  • 緑の枝を見つけて切るひと手間を楽しめる
  • 寒い季節に葉が少し減っても気にならない

寒い地域では冬に葉を落とすことも

シルバープリペットは、寒い地域では冬に葉を落とすことがあります。プリペットの仲間が半常緑樹(寒いと葉を落とす木)だからです。

『冬も同じように目隠ししたい』という場所では、ここが大事なところです。冬に葉が減って透けて見える時期があると考えておきましょう。

緑葉のプリペットとの違い

『普通のプリペットと、どう違うの?』と迷う方もいますよね。育て方の基本は同じで、いちばんの違いは葉の色です。

くらべる点シルバープリペット緑葉のプリペット
葉の色緑に白い縁取り緑
庭の印象明るく軽やか落ち着いた印象
半日陰での見え方明るく見える緑が濃く見える
気をつけたいこと斑の無い枝(先祖返り)を切る特になし

プリペットの品種ごとの特徴はプリペットの生垣|品種ごとの特徴と仕立て方でまとめています。

シルバープリペット生垣が向く場所・向かない場所

「明るく、軽やかに見せたい場所」に合う

シルバープリペット生垣は、洋風の外構や、建物の影になって暗く見えがちな場所によく合います。一方で、寒い地域で冬も目隠ししたい場所や、刈り込みの時間が取りにくい場所では、慎重に考えたい木です。

『この場所に植えて大丈夫?』と迷う方は、次の表で見てみてください。あくまで一般的な性質からの目安です。

場所・条件向き・不向きの目安考え方
洋風の家の外構向く白っぽい葉色がなじみやすい
半日陰の場所向く斑入り葉で明るく見える
早く生垣にしたい場所向く成長が早め
寒い地域で冬も目隠ししたい場所慎重に冬に葉を落とすことがある
道路沿いこまめな刈り込みが前提伸びが早く、張り出しやすい
刈り込みの時間が取れない場所向きにくい形を保つには何度か刈り込みが要る

半日陰の場所を明るく見せる

建物の北側や、塀の影になる場所は、緑の濃い生垣だと暗く見えがちですよね。白い縁取りの葉は、そんな場所でも明るさを足してくれます。

日陰の生垣全体の考え方は日陰の生垣|日当たりが悪い場所に向く木で紹介しています。

おしゃれな外構に合わせるなら

シルバープリペットの白っぽい葉は、白や明るいグレーの外壁、木目のフェンスと合わせやすい色です。

例えば、門まわりは低めに丸く刈り込み、道路沿いは四角い生垣にする、といった形の組み合わせもあります。樹種や形の組み合わせ方はおしゃれな生垣のつくり方|樹種・形・組み合わせの考え方で紹介しています。

道路沿いに植える時に気をつけたいこと

道路に張り出した枝は、歩く人や車の通行、見通しの妨げになります。多くの自治体が、所有者に手入れを呼びかけています。

シルバープリペットは伸びが早いので、道路側の面はこまめに見ておきましょう。

隣の家との境界に植える時は

『隣家との境に植えたら、あとで後悔しない?』と気にする方もいますよね。シルバープリペットは伸びが早いので、隣地側にも枝が張り出しやすい木です。

隣地側の面も自分で刈れるように、生垣の裏に人が入れるすき間を残しておくと安心です。枝の越境はお互いさまの話なので、気になる時は早めに声をかけ合っておきましょう。越境した時のルールは生垣の枝が隣に越境したら|民法のルールと剪定の相談で紹介しています。

植える前に確かめておきたいこと
  • 仕上がりの高さと厚みを決めているか
  • 寒い地域なら、冬に葉が減っても困らない場所か
  • 生垣の裏側に、手入れのために入れるすき間があるか
  • 年に何度か刈り込む時間を取れそうか
  • 外壁や門の色と、葉の明るさの相性を見たか

シルバープリペットの生垣、1年の手入れカレンダー

伸びる時期はこまめに刈り、緑の枝もチェック

シルバープリペットは伸びが早いので、年に何度か刈り込むのが目安です。刈り込みのたびに、斑の無い緑の枝が出ていないかも見ておくと、1年を通して明るさを保ちやすくなります。時期は目安で、地域や年で前後します。

『いつ何をすればいいのか、まとめて知りたい』という方も多いですよね。1年の流れを表にしてみました。

時期の目安生垣の様子やること
春新しい芽が伸び始める植え付けもこの頃が向く・緑の枝のチェック
初夏白い小花が咲く伸びすぎた枝を整える
夏枝がよく伸びる刈り込み・葉の見回り・植えて間もない木の水やり
秋伸びが落ち着く形を整える刈り込み
冬寒い所では葉を落とす支柱や結束の点検
シルバープリペットの生垣の1年の手入れを、春・初夏・夏・秋・冬に分けて示した年間カレンダーの図解

植え付けは春や秋の穏やかな時期に

冬も葉を残すことがある木は、春の新芽が動く前後や、秋の気温が穏やかな時期の植え付けが向くと考えておくと安心です。

植えたあとは、根づくまで水やりを続け、竹などの支柱で列を連結して支えておきましょう。植え方の流れは生垣の植え方|苗の間隔・時期と植え付けの手順で紹介しています。

花も楽しみたい時の刈り込み

シルバープリペットも、プリペットの仲間として初夏に白い小花を咲かせます。『斑入りの葉と一緒に花も見たい』という方もいるはずです。

花木は、花が終わった直後に切ると翌年の花を減らしにくい、と一般に説明されています。花の時期は伸びすぎた枝を整える程度にして、花が終わってからしっかり刈り込むと考えておきましょう。

葉の様子の見回り

生垣は、虫がつくことがある、と一般に言われます。『葉が食べられている』『枝に白いふわふわしたものがついている』と気づいたら、まずは葉の裏や枝の中を見てみてください。

見回りで見ること
  • 葉が食べられて、穴や欠けがないか
  • 葉の裏や枝に、虫や白いかたまりがついていないか
  • 斑の無い、緑だけの枝が出ていないか
  • 一部だけ葉が急に減っていないか

虫に直接触れるのは避けて、手袋を使いましょう。原因が分からない時は、葉や枝を持って購入先に相談すると確かです。

明るい斑を保つコツ:先祖返りの枝を見逃さない

緑だけの枝は、付け根から切る

斑入りの木では、斑の無い緑の枝が出てくることがあります。これを「先祖返り」と呼びます。シルバープリペットでも、緑だけの枝が出たら付け根から切っておくのが基本です。

『いつの間にか、生垣の一部だけ緑が濃くなっている』ということも。それは先祖返りの枝が伸びているサインかもしれません。

シルバープリペットの先祖返りの枝の見分け方と、付け根から切る手入れの流れを示した図解

先祖返りの枝の見分け方

先祖返りの枝は、白い縁取りが無く、葉がすべて緑です。周りの斑入りの枝と比べると、色の違いですぐに分かります。

放っておくと緑の枝が増えて、生垣の一部だけ緑一色に見えてしまうこともあるんです。

先祖返りの枝を切る手順
  1. 刈り込みの前に、生垣を少し離れて見て、緑が濃い所を探す
  2. 緑だけの葉がついた枝を、根元の方へたどる
  3. 斑入りの枝との分かれ目(付け根)を見つける
  4. 付け根で、剪定ばさみを使って切る
  5. 切ったあと、周りのすき間を見て、次の刈り込みで整える

表面だけ刈っても残ってしまう理由

『刈り込みで表面をそろえているのに、緑の枝が減らない』という声もよく聞きます。表面だけ刈ると、枝の付け根は生垣の中に残ったままなんです。

付け根から切らないと、また同じ所から緑の枝が伸びてきます。刈り込みとは別に、付け根から切るひと手間を加えてみてください。

よくある失敗

緑の枝の先だけを切って、付け根を残してしまうことがあります。すると、残った所からまた緑の枝が出てきやすくなります。見つけたら、付け根までたどって切りましょう。

密なシルバープリペット生垣にする刈り込みのコツ

伸びた先をこまめに止めて、枝を分ける

シルバープリペットの生垣を密にするコツは、伸びた枝先をこまめに刈って、枝を分けていくことです。刈り込みに強い木なので、刈るほど枝数が増え、葉が詰まった面になっていきます。

『植えて1年半たつのに、思ったように育たない』『横に広がってこない』という方は多いはずです。手順を順番に見ていきます。

シルバープリペットの生垣を刈り込む手順
  1. 仕上がりの高さと厚みを決め、目安の糸を張る
  2. 先祖返りの緑の枝がないか見て、あれば付け根から切る
  3. 上の面を、手の届く高さまでで水平に刈る
  4. 側面は、上を少し狭く下を広くした台形に刈る
  5. 刈りくずをはらい、離れて全体を見て出っ張りを整える

台形に刈ると足元まで葉が残る

生垣は、上を狭く下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。

『上の方ばかり茂って、足元がスカスカ』という悩みは、垂直か逆台形に刈っていることが原因のことも。ほんの少し下を広げるだけで、足元の葉が残りやすくなるんです。

植えてから密な生垣になるまで

生垣は、植えてから葉が密になるまで時間がかかるもの、と一般に言われます。最初の数年は、高さを伸ばすより、枝数を増やす時期と考えておきましょう。

時期意識したいことやること
植えた年根づかせる水やりと支柱の点検を続ける
2年目ごろ枝数を増やす伸びた先を軽く止めて横枝を出す
その後面を育てる伸びるたびに同じ面で刈りそろえる

刈り込みばさみと電動バリカン、どちらを使う?

『年に何度も刈るなら、電動バリカンがあった方がいい?』と迷いますよね。生垣の長さと、刈る回数で考えると決めやすいです。

道具向く場面気をつけること
刈り込みばさみ短い生垣・仕上げの微調整刃の手入れをしておく
電動バリカン長い生垣の面をそろえる取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使う
剪定ばさみ先祖返りの枝・飛び出した枝付け根や、面より少し内側で切る

高い所の刈り込みは、脚立からの転落の危険があります。手の届く高さまでにして、それより上は無理をしないでおきましょう。

高くなりすぎた生垣を下げたい時は

『伸ばしすぎて、手が届かない高さになってしまった』ということも。刈り込みに強い木なので、少しずつ高さを下げていくことはできます。

一度に大きく下げると、葉の少ない面が見えて、しばらく寂しい見た目になりがちです。何回かに分けて下げると、見た目の変化がゆるやかになります。高い所は無理をせず、剪定をまとめて相談できる窓口に頼む方法もあります。

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よくある相談:シルバープリペット生垣で迷いやすいこと

相談が多いのは「苗の間隔」「横に広がるか」「ボックスウッドとの比較」「育たない」

シルバープリペットの生垣について寄せられる相談の中から、よく見かけるものを選んで、考え方を紹介します。

相談1:植える間隔と、何本いるのか分からない

『シルバープリペットで生垣を作りたいけど、初心者で植える間隔も本数も分からない』という相談です。

苗の間隔は、苗の大きさや仕上がりの高さで変わります。生垣の長さと苗の大きさを伝えて、購入先や施工業者に確認しておくと安心です。

自治体の生垣助成を使う予定なら、「樹木が相互に葉の触れあう程度に列植」といった条件が書かれていることがあります。助成の条件も合わせて確かめておきましょう。

相談2:枝葉は横にふくらんでくる?

『植えたシルバープリペットが細いまま。枝葉は横に広がってくれる?』という相談です。

枝先を止めずに伸ばすと、上へ上へと伸びて、横に広がりにくくなります。伸びた先を浅く刈ると、刈った所から枝が分かれ、少しずつ横にもふくらんでいきます。

『切ると小さくなりそうで不安』と思いますよね。ただ、刈り込みに強い木なので、こまめに止める方が結果的にボリュームが出やすいんです。

相談3:ボックスウッドとシルバープリペット、どちらがいい?

『自分で苗を買って生垣を作りたい。ボックスウッドとシルバープリペットで迷っている』という相談です。

くらべる点シルバープリペットボックスウッド(西洋ツゲ)
葉の色緑に白い縁取り緑
育ち方成長が早め成長がゆっくり
よく使われる形生垣・目隠し花壇の縁取り・低い生垣・トピアリー
冬の葉寒い地域では落とすことがある常緑

早く生垣の形にしたいならシルバープリペット、低めの縁取りを長く整えて保ちたいならボックスウッド、という考え方ができます。ボックスウッドについてはツゲの生垣|ボックスウッドの特徴とイヌツゲとの違いで紹介しています。

相談4:植えて1年半、ほとんど成長しない

『生け垣として植えて1年半たつのに、縦にも横にもほとんど伸びていない』という相談です。

植えてしばらくは、根づくことに力を使う時期だと考えられます。まずは根づくまでの水やりと、支柱で苗がぐらつかないようにしているかを見直してみてください。

それでも気になる時は、植えた場所の日当たりや土の様子を伝えて、購入先に相談すると確かです。

相談5:家族が刈りすぎて、生垣の高さが変わってしまった

『家族が生垣を思った以上に刈ってしまった。元の高さに戻したい』という相談です。

シルバープリペットは成長が早めで、刈り込みに強い木です。まずは今の面より少し外側で止めるように刈りながら、伸びるのを待ってみてください。

次からは、「この高さでそろえる」と家族で決めて、目安の糸や印をつけておくと、刈る人が変わっても形がそろいやすくなりますよ。

よくある質問

シルバープリペットの生垣は年に何回刈り込めばいいですか?

伸びが早いので、年に何度か刈り込むのが目安です。伸びた枝先をこまめに刈ると、枝が分かれて密な面になっていきます。

生垣にシルバープリペットを植えると、冬も葉は残りますか?

寒い地域では、冬に葉を落とすことがあります。冬も目隠しが必要な場所では、常緑の木やフェンスとの組み合わせも考えてみてください。

緑だけの葉の枝が出てきました。どうすればいいですか?

斑の無い緑の枝は先祖返りです。放っておくと緑の部分が増えていくので、見つけたら付け根から切っておきましょう。

シルバープリペットは日陰でも育ちますか?

半日陰でも明るく見えるので、建物の影になる場所の生垣にも使われます。日当たりの様子は植える前に確かめておくと安心です。

シルバープリペットに花は咲きますか?

プリペットの仲間なので、初夏に白い小花が咲きます。花も楽しみたい場合は、花が終わってからしっかり刈り込むと考えておくとよいです。

まとめ

この記事の要点
  • シルバープリペットはプリペットの斑入り品種で、緑に白い縁取りの明るい葉
  • 刈り込みに強く成長は早め、半日陰でも明るく見える
  • 寒い地域では冬に葉を落とすことがある
  • 斑の無い緑の枝(先祖返り)は、付け根から切る
  • 伸びた先をこまめに刈り、台形にそろえると足元まで密な生垣になる
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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