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『和風の家に合う生垣にしたいけれど、どの木を選べばいいの?』と迷っている方も多いですよね。
和風の生垣は、木の種類だけでなく、刈り込みの形や足元の素材でも印象が変わります。
結論から言うと、和風生垣の定番はイヌマキやラカンマキ、イヌツゲです。葉が細かく密になる常緑樹を、四角くきっちり刈り込むと、和の雰囲気が出やすくなります。
この記事を読むと、和風の生垣に合う木と、刈り込みの形、竹垣や石との組み合わせ方が分かります。
和風の生垣ってどんな生垣?
和風の生垣は、常緑で葉が細かい木を列に植えて、面をそろえて刈り込んだ生垣です。落ち着いた緑の色と、きっちりした輪郭が和の庭によく合います。
生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。
『和風っぽい生垣って、結局どこが違うの?』と感じますよね。実は、見た目を決めるのは次の3つなんです。
| 和風に見えるポイント | どういうことか | 合う木の例 |
|---|---|---|
| 葉の色 | 濃い緑で、一年中葉が残る | イヌマキ、イヌツゲ、ウバメガシ |
| 葉の細かさ | 小さい葉や細長い葉で、面が細かく見える | ラカンマキ、イヌツゲ、ツゲ |
| 輪郭 | 刈り込みで、四角や丸の形がくっきり出る | 刈り込みに強い木全般 |
刈り込み(伸びた枝先を面にそろえて切ること)に強い木ほど、きっちりした形を保てます。和風の生垣で、刈り込みに強い木が選ばれやすいのはこのためです。
洋風の生垣とはどこが違う?
洋風の生垣は、銀色の葉や赤い葉、花の色を楽しむ木が多いですよね。和風の生垣は、色数をおさえて、緑の濃淡と形で見せるのが持ち味です。
和風の生垣に、決まった樹種のルールがあるわけではありません。家の外観や庭の雰囲気に合うかどうかで選んでかまいません。
木を選ぶ前に決めておきたいこと
『とりあえずマキにしておけば安心かな』と考えがちですよね。ただ、植える場所や手入れの都合で、合う木は変わります。
先に次のことを決めておくと、木選びで迷いにくくなります。
- 一年中緑がほしいか、冬に葉が落ちてもよいか
- 季節の花や紅葉を楽しみたいか
- 海に近い・寒いなど、植える場所の条件はどうか
- 刈り込みを年に何回、自分でできそうか
- 子どもやペットが生垣のそばで遊ぶか
例えば、冬も目隠しがほしいなら、葉が落ちるドウダンツツジは主役に向きません。常緑のマキ類やツゲ類を中心にして、花の咲く木は一部に混ぜる形が考えやすいです。
海に近い家なら、潮風に強いイヌマキやウバメガシが候補になります。ウバメガシは乾燥にも強く、成長がゆっくりめで形を保ちやすい木です。
和風の生垣に合う木はどれ?4つのグループで選ぶ
和風の生垣に合う木は、マキ類・ツゲ類・花の咲く木・和の針葉樹の4つのグループに分けると選びやすくなります。まずは「きっちりした緑」か「季節の花」か、どちらを楽しみたいかを決めてみてください。

| グループ | 主な木 | 特徴 | こんな人に合う |
|---|---|---|---|
| マキ類 | イヌマキ、ラカンマキ | 細長い葉。刈り込みに強く、成長はゆっくりめ | 和風の定番できっちり仕立てたい |
| ツゲ類 | イヌツゲ、ツゲ(本ツゲ) | 葉が小さく、細かい面に刈り込める | 玉仕立てなど形を楽しみたい |
| 花の咲く木 | サザンカ、ツツジ、ドウダンツツジ | 季節の花や紅葉がある | 緑だけでなく季節感もほしい |
| 和の針葉樹 | イチイ、チャボヒバ、サワラ | 枝葉が密で落ち着いた印象 | 寒い地域や、針葉樹の雰囲気が好き |
マキ類:和風の生垣の定番
イヌマキは、潮風に強く刈り込みにも強い、和風の生垣の定番です。「マキの生垣」と呼ばれるのは、イヌマキを指すことが多いですよね。
ラカンマキはイヌマキの変種で、葉が短く枝に密につきます。こんもりまとまりやすく、格式のある和風の生垣に使われます。
くわしくはイヌマキの生垣|和風の定番の特徴と刈り込みのコツとラカンマキの生垣|イヌマキとの違いと育て方で紹介しています。
ツゲ類:細かい葉で形を作る
イヌツゲは葉が小さく刈り込みに強いので、生垣のほか玉仕立てにも使われます。ツゲ(本ツゲ)は成長がゆっくりで、きめ細かい面に刈り込めます。
花の咲く木:季節感を足す
サザンカは秋〜冬(10〜12月が目安)に花が咲く、生垣の定番です。クルメツツジやサツキは春から初夏に花が咲き、ドウダンツツジは春の白い花と秋の紅葉が楽しめます。
サザンカの手入れはサザンカの生垣|冬に咲く花の楽しみ方と手入れの注意点で紹介しています。
和の針葉樹:寒い地域でも候補に
イチイは寒さに強く、北海道・東北では生垣に多い木です。チャボヒバは枝葉が密で、成長がゆっくりです。
針葉樹全体の選び方は針葉樹の生垣|マキ類・コニファーの特徴と選び方にまとめています。
イチイは中の種子や葉に毒があるので、子どもやペットが口に入れないよう注意しましょう。サザンカにはチャドクガがつくことがあり、毛に触れると肌がかぶれることがあります。
刈り込みの形と、竹垣・石との組み合わせ方
和風の生垣の形は、大きく「四角く刈る」「1本ずつ玉にする」「上面を丸める」の3つです。足元に竹垣や石を合わせると、同じ木でもぐっと和の雰囲気が強くなります。
『木は決めたけれど、どんな形にすればいいの?』という方も多いはずです。ここは、この記事でいちばん伝えたいところです。
和風の生垣の3つの形
| 形 | どんな形か | 向く木 | 手入れの手間 |
|---|---|---|---|
| 四角く刈る(角刈り) | 側面と上面を平らにそろえる | イヌマキ、ラカンマキ、ウバメガシ | 面と角をそろえるのに慣れがいる |
| 1本ずつ玉にする | 木ごとに丸く刈り、玉を並べる | イヌツゲ、ツゲ、ツツジ | 玉の大きさをそろえる手間がある |
| 上面を丸める | 列の上だけを、かまぼこ形に丸める | ツツジ、サザンカ、ドウダンツツジ | 角がないので、形のくずれが目立ちにくい |
四角い形は、きっちりした和の印象になります。玉の形は、やわらかく、庭木らしい雰囲気になりますよ。
丸い形の作り方は丸い生垣|丸く刈り込む仕立て方と向く木でくわしく紹介しています。

竹垣・石との組み合わせ表
生垣だけで仕切るより、竹垣や石と組み合わせると、見た目にめりはりが出ます。家の雰囲気に合わせて選んでみてください。
| 組み合わせ | 見た目の印象 | 合わせやすい形 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| 生垣の手前に低い竹垣 | 生垣が育つまでの仕切りにもなる | 四角く刈る | 竹垣が風雨で傷んだら交換する |
| 生垣の足元に石を並べる | 足元が引き締まる | 上面を丸める | 石のすき間の草取りがいる |
| 玉仕立ての間に石や砂利 | 庭らしく落ち着いた印象 | 1本ずつ玉にする | 玉と玉の間が広すぎないように |
| 竹垣と生垣を交互に | 変化があり、通りから見て楽しい | 四角く刈る | つなぎ目の高さをそろえる |
例えばこんな場面なら
例えば「道路に面した10mほどの生垣がある2階建ての家の場合」なら、イヌマキを四角く刈り、足元に石を並べると落ち着いた和の仕切りになります。
例えば「玄関まわりだけ和の雰囲気にしたい場合」なら、イヌツゲやツゲの玉仕立てを並べ、間に砂利を敷く形が合います。
植木屋さんに相談する時は「四角く刈る形で、足元に石を並べたい」のように、形と素材をセットで伝えると話が早いです。
和風の生垣の刈り込み時期カレンダー
刈り込みの時期は、木によって違います。マキ類やツゲ類は初夏と秋、花の咲く木は花が終わった直後が目安です。月は地域や年で前後するので、木の様子を見ながら合わせましょう。
『全部まとめて同じ日に刈ってもいいの?』と思いますよね。ただ、花の咲く木は時期を外すと翌年の花が減ることがあるんです。
| 木 | 刈り込みの時期の目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| イヌマキ、ラカンマキ | 初夏(5〜6月)と秋(9〜10月) | 年2回で形をそろえる |
| イヌツゲ | 初夏(6月頃)と秋 | 玉仕立ても同じ時期に |
| ツゲ(本ツゲ) | 春〜初夏と秋 | 成長がゆっくりで形を保ちやすい |
| ツツジ(クルメツツジ・サツキ) | 花が終わった直後〜初夏まで | 夏以降に刈ると翌年の花が減る |
| ドウダンツツジ | 花後〜初夏(6月頃まで) | 冬は混みすぎた枝の間引き程度 |
| サザンカ | 花後〜早春(3月頃まで) | 花芽は夏に作られる |
- 刈る高さと幅を決め、目印のひもを張る
- 側面は、上を少し狭く・下を広くした台形を意識して刈る
- 上面を手の届く高さで平らにそろえる
- 角を少しずつ整えて、輪郭をはっきりさせる
- 内側の枯れ枝を取り、刈った枝葉を片づける
上を狭く下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。足元がスカスカになりにくいので、和風の生垣でも意識しておきたい形です。
脚立に乗っての高い所の刈り込みは、転落の危険があります。手の届く高さまでを自分で、高い所は業者に任せましょう。電動バリカンを使う時は、取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使ってください。
剪定の時期や回数は生垣の剪定|時期・回数と刈り込みのやり方でもくわしく紹介しています。
よくある相談:和洋が混ざる家・洋風の家・虫に強い木
和風の生垣について多い相談は、「和と洋が混ざる敷地」「洋風の家に合わせたい」「虫や病気に強い木がいい」の3つです。それぞれ、木の選び方と形で答えが変わります。
ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を、内容を要約して紹介します。
相談1:敷地に洋風の建物と和風の家がある。両方に合う生垣は?
同じ敷地に洋風の建物と和風の家があり、どちらにも合う生垣を植えたい、という相談です。
『和にも洋にも合う木なんてあるの?』と思いますよね。実は、木の種類より形で寄せるのがコツなんです。
例えばイヌツゲやツゲは、和の庭では玉仕立てに、ヨーロッパの庭では低い生垣やトピアリーに使われる木です。四角くすっきり刈れば、和洋どちらの建物にもなじみやすくなります。
相談2:洋風の家なので、和風チックではない生垣にしたい
洋風の家なので、よくある和風の生垣ではない雰囲気にしたい、という相談です。
和風に見える理由は、濃い緑の葉と、きっちりした刈り込みにあります。洋風に寄せたいなら、銀色や赤い葉の木、花を楽しむ木を候補にすると印象が変わります。
相談3:虫や病気に強い生垣はどれ?
虫や病気に強く、手入れの楽な生垣にしたい、という相談です。
虫がまったくつかない木はありません。イヌマキは暖地で葉を食べる虫が出ることがあり、サザンカにはチャドクガがつくことがあります。
- 刈り込みの時に、葉の裏と枝先を見る
- 葉が急に減っていないかを月に一度見る
- 風通しが悪くならないよう、内側の枯れ枝を取る
- 毛虫を見つけたら、触れずに枝ごと切って処分する
和風の生垣でも、長さがあったり高く育ったりすると、刈り込みだけで休日がつぶれてしまいます。生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。
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よくある質問
和風の生垣でいちばん定番の木は何ですか?
イヌマキが和風の生垣の定番です。潮風に強く刈り込みにも強いので、きっちりした四角い生垣に仕立てやすい木です。
和風の生垣で花も楽しみたい時は?
サザンカやツツジ、ドウダンツツジが候補です。花の咲く木は、花が終わった直後を目安に刈り込むと翌年の花を減らしにくくなります。
寒い地域で生垣を和風にしたいのですが?
寒さに強いイチイが候補になります。中の種子や葉に毒があるので、子どもやペットが口に入れないよう気をつけましょう。
和風の生垣に竹垣を合わせてもいいですか?
合わせられます。生垣の手前に低い竹垣を立てると、生垣が育つまでの仕切りにもなります。竹垣が傷んだら交換しましょう。
まとめ
- 和風の生垣は、常緑で葉が細かい木を面をそろえて刈り込んだ生垣
- 定番はイヌマキ、ラカンマキ、イヌツゲ。花ならサザンカやツツジ
- 形は「四角く刈る」「玉にする」「上面を丸める」の3つ
- 竹垣や石と組み合わせると、和の雰囲気が強くなる
- 刈り込み時期は木ごとに違う。高い所は業者に任せる





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