当サイトの記事は編集部が公開されている情報・公的機関の情報・読者の声を調べて独自に執筆しています。記事内で紹介するサービスの一部にはアフィリエイト広告を含みます。
『四角い生垣より、ころんと丸い生垣の方がかわいいかも』と考えている方も多いですよね。
丸い形はやわらかい印象になり、和風の庭にも洋風の庭にも合わせやすい形です。ただ、きれいな丸に刈るには、ちょっとしたコツがあります。
結論から言うと、丸い生垣は「1本ずつ玉にする形」と「生垣の上面を丸める形」の2種類です。どちらも、葉が小さく刈り込みに強い木を選ぶと形を作りやすくなります。
この記事を読むと、丸い生垣の2つの形と向く木、丸く刈り込む手順と時期の目安が分かります。
丸い生垣には2つの形がある
丸い生垣は、木を1本ずつ丸く刈って並べる「玉の生垣」と、列の上面だけをかまぼこのように丸める「上面を丸めた生垣」に分かれます。仕切りとしての役目と、手入れの手間が少し違います。
生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みで仕立てた垣根のことです。生垣の基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。
『丸い生垣』と聞いて思い浮かべる形は、人によって少し違いますよね。まずは2つの形を見比べてみましょう。
| くらべる点 | 1本ずつ玉にする形 | 上面を丸める形 |
|---|---|---|
| 見た目 | 丸い玉がぽこぽこと並ぶ | 列全体がなめらかな丸みになる |
| 仕切りとしての役目 | 玉と玉の間にすき間ができやすい | すき間が少なく、目隠しにもなる |
| 刈り込みのコツ | 玉の大きさと高さをそろえる | 上面の丸みを端から端まで同じにする |
| 合う場所 | 玄関まわり、花壇の縁、低い仕切り | 道路沿いや隣地との境界 |
1本ずつ玉にする形は、玉仕立て(たまじたて)とも呼ばれます。イヌツゲやツゲがよく使われる仕立て方です。
どちらを選ぶかの目安
目隠しや境界の仕切りが目的なら、すき間の少ない「上面を丸める形」が向いています。見た目のかわいさや、庭のアクセントを楽しみたいなら「玉の生垣」が合います。
今ある四角い生垣の角を、毎回の刈り込みで少しずつ落としていけば、上面を丸めた形に変えられます。一度に大きく形を変えず、何回かに分けて進めると失敗しにくいです。
丸い生垣が合う場所・合わない場所
形を決める前に、植える場所に当てはめてみてください。同じ丸でも、場所によって向き不向きがあります。
| 場所 | 合う形 | 理由 |
|---|---|---|
| 玄関アプローチの両側 | 玉の生垣 | 通る人の目線が近く、丸い形がかわいく見える |
| 花壇の縁取り | 低い玉の生垣 | 花の手前で、すっきりした区切りになる |
| 道路沿いの境界 | 上面を丸める形 | すき間が少なく、角が通る人に当たりにくい |
| 隣家との境界 | 上面を丸める形 | 仕切りとしての役目を保ちやすい |
| 狭い通路の脇 | 向きにくい | 丸い形は横にふくらみ、通路が狭くなりやすい |
例えば「道路に面した10mほどの生垣がある2階建ての家の場合」なら、上面を丸める形にすると、長い列でもやわらかい印象になります。玄関の両脇だけ玉にして、変化をつけるのもすてきですよ。
丸い生垣に向く木はどれ?
丸い生垣に向くのは、葉が小さく、枝が細かく密になり、刈り込みに強い木です。代表はイヌツゲ、ツゲ、ツツジ、ドウダンツツジです。
『どんな木でも丸く刈れるの?』と思いますよね。実は、葉の大きい木や枝が粗い木は、丸く刈ると表面がでこぼこに見えやすいんです。

| 木 | 常緑・落葉 | 丸い形での特徴 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| イヌツゲ | 常緑 | 葉が小さく、玉仕立ての定番 | ハマキムシ・カイガラムシがつくことがある |
| ツゲ(本ツゲ)・ボックスウッド | 常緑 | 成長がゆっくりで、きめ細かい丸に刈れる | ツゲノメイガの食害に注意 |
| ツツジ(クルメツツジ・サツキ) | 常緑性 | 花が株一面に咲き、丸い形に花が映える | 夏以降に刈ると翌年の花が減る |
| ドウダンツツジ | 落葉 | 枝が細かく密で、刈り込みに強い | 冬は葉が落ち、目隠しにはならない |
| ハクチョウゲ | 常緑 | 葉が小さく、低い丸に向く | 寒さにやや弱い |
| コノテガシワ(センジュ) | 常緑 | 自然に丸くまとまる品種 | 古い枝まで深く切ると芽が出にくい |
葉が小さい木ほど、丸がきれいに出る
葉が小さい木は、刈った面の細かさがそろうので、丸い輪郭がくっきり出ます。葉の小さい生垣の選び方は葉が小さい生垣|細かい葉で密に仕立てる木で紹介しています。
イヌツゲの特徴と手入れはイヌツゲの生垣|細かい葉で密に仕立てる特徴と手入れ、ツツジはツツジの生垣|クルメツツジ・サツキの特徴と花後の剪定でくわしく紹介しています。
和風か洋風かで選ぶなら
イヌツゲやツツジの玉は、和の庭でよく見かける形です。和風の生垣の形は和風の生垣|和の庭に合う木と刈り込みの形でも紹介しています。
ボックスウッド(西洋ツゲ)は、ヨーロッパの庭で低い生垣やトピアリーの定番です。洋風の庭で丸い形を楽しみたい時の候補になりますよ。
丸い生垣を刈り込む手順
丸く刈るコツは、いきなり丸を狙わず「上を平らにする、角を落とす、なでるように整える」の順で進めることです。玉の形と、上面を丸める形で手順を分けて見ていきます。
『丸く刈ったつもりが、角ばったいびつな形になった』という経験はありませんか。丸は、少しずつ角を落としていくと作りやすくなるんです。

1本ずつ玉にする手順
- どのくらいの大きさの玉にするか、目で見て決める
- まず上の面を平らに刈り、玉の高さを決める
- 横の面を刈り、真上から見て円になるように整える
- 上と横の境目の角を、少しずつ斜めに落とす
- 少し離れて全体を見て、出っ張った所だけを整える
- 隣の玉と大きさと高さがそろっているかを見比べる
玉の大きさをそろえるには、1本目を基準にして、残りをそれに合わせていくのがコツです。最初から全部を同時に刈り進めない方が、形がそろいやすいですよ。
生垣の上面を丸める手順
- 刈る高さと幅を決め、目印のひもを張る
- 側面を、上を少し狭く・下を広くした台形を意識して刈る
- 上面をいったん平らにそろえる
- 上面の両側の角を、少しずつ斜めに落とす
- 斜めの面と上面の境目をなでるように整え、丸みを出す
上を狭く下を広くした形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。上面を丸める形は、もともと上が狭くなるので、足元の葉も残りやすい形なんです。
- 刈り込みばさみの刃がよく切れるか
- 手の届く高さの範囲で作業できるか
- 足元が平らで、ふらつかない場所か
- 手袋と保護めがねを用意したか
- 刈った枝葉を集めるシートを敷いたか
例えばこんな場面なら
例えば「玄関の両脇にイヌツゲの玉を2つ並べたい場合」なら、片方を刈り終えてから、もう片方をそれに合わせて刈ると、左右の大きさがそろいやすくなります。
植木屋さんに頼む時は「玉の大きさは今より一回り小さく」「上面を丸く」のように、仕上がりの形を言葉で伝えると話が早いです。写真を見せながら伝えるのもおすすめです。
電動バリカン(ヘッジトリマー)を使う時は、取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使いましょう。丸い面は、刃を寝かせてなでるように動かすと整えやすいです。
刈り込みの時期と、形がくずれる原因
丸い形を保つには、木ごとの時期に合わせて、伸びすぎる前に刈るのが近道です。花の咲く木は、花が終わった直後を目安に刈ると翌年の花を減らしにくくなります。
『形がくずれてきたから、とりあえず今刈ろう』と思うこと、ありますよね。ただ、花の咲く木は時期を外すと、翌年の花が減ることがあるんです。
| 木 | 刈り込みの時期の目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| イヌツゲ | 初夏(6月頃)と秋 | 玉仕立ても同じ時期に |
| ツゲ(本ツゲ) | 春〜初夏と秋 | 成長がゆっくりで形を保ちやすい |
| ツツジ(クルメツツジ・サツキ) | 花が終わった直後〜初夏まで | 夏以降に刈ると翌年の花が減る |
| ドウダンツツジ | 花後〜初夏(6月頃まで) | 冬は混みすぎた枝の間引き程度 |
月は地域や年で前後します。木の伸び方を見ながら、時期を合わせてみてください。
丸い形を急いで作ろうとして、一度に深く刈り込みすぎるのはよくある失敗です。表面の葉がなくなって、枝ばかりの丸になってしまうことがあります。特にコノテガシワのような針葉樹は、古い枝まで切ると芽が出にくいので注意しましょう。
形がくずれる主な原因
| くずれ方 | 考えられる原因 | 次の刈り込みでやること |
|---|---|---|
| 上だけ伸びてとがる | 上の枝の方がよく伸びる | 上を少し多めに刈る |
| 下がスカスカになる | 下の葉に日が当たっていない | 上を狭く下を広くを意識する |
| 一部だけへこむ | 枝が枯れた、虫に食べられた | 内側を見て、枯れ枝や虫を確かめる |
| 玉の大きさがばらばら | 木ごとに伸び方が違う | 基準の玉を決めて合わせる |
剪定の時期や回数を生垣全体で知りたい方は生垣の剪定|時期・回数と刈り込みのやり方も見てみてください。
よくある相談:低い常緑樹・玉の生垣が枯れる・丸の大きさ
丸い生垣でよく出る相談は、「低い丸い生垣にしたい」「玉にした生垣が部分的に枯れる」「丸の大きさはどのくらい?」の3つです。
ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を、内容を要約して紹介します。
相談1:南向きの庭に、低い常緑の生垣を植えたい
南向きの庭に、腰くらいまでの低い常緑樹で垣根を作りたい、という相談です。
低い丸い生垣なら、イヌツゲやツゲ、クルメツツジ、ハクチョウゲが候補になります。日当たりのよい南向きなら、花が楽しめるツツジもよく合いますよ。
相談2:玉に仕立てたツゲの生垣が、少しずつ枯れていく
玉に刈ったツゲの生垣が、部分的に穴があいたように枯れたり、1本まるごと枯れたりしている、という相談です。
『何がいけなかったんだろう』と不安になりますよね。原因は木を見ないと分かりませんが、まず葉が糸で綴られていないか、葉が食べられていないかを見てみてください。
本ツゲではツゲノメイガの食害、イヌツゲではハマキムシやカイガラムシがつくことがあります。原因が分からない時は、枯れた枝を持って園芸の相談窓口や業者に見てもらうと安心です。
相談3:丸い生垣の直径はどのくらい?
写真のような丸い生垣を作りたいが、直径はどのくらいにすればよいか、という相談です。
決まった大きさはありません。手の届く高さで上まで刈れること、隣の玉とのすき間が気にならないことを目安に、家の外観に合わせて決めてみてください。
丸い生垣は、数が多かったり背が高くなったりすると、形をそろえるだけでひと苦労です。生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。
剪定110番
伸びすぎた生垣の剪定・刈り込みを、プロに頼む
庭木の剪定・伐採・抜根・草刈りを、全国の加盟業者に頼める窓口です。24時間365日受け付けていて、現地調査・見積もりは無料。見積もりを見てから頼むかどうか決められます。
見積もり無料生垣の剪定を無料で見積もる作業内容や費用は木の高さ・本数・作業環境によって異なります。最新の情報は公式サイトで確認してください。
よくある質問
丸い生垣にいちばん向く木は何ですか?
葉が小さく刈り込みに強いイヌツゲやツゲがよく使われます。花も楽しみたいならツツジ、秋の紅葉を楽しみたいならドウダンツツジも候補です。
丸い生垣は目隠しになりますか?
1本ずつ玉にする形は、玉と玉の間にすき間ができやすくなります。目隠しがほしいなら、列の上面を丸める形が向いています。
四角い生垣を丸い形に変えられますか?
変えられます。毎回の刈り込みで角を少しずつ落としていくと、上面を丸めた形に近づけられます。一度に深く刈り込まないのがコツです。
丸く刈るのに特別な道具はいりますか?
刈り込みばさみで十分です。電動バリカンを使う時は、取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使いましょう。
丸い生垣の下の方の葉が少なくなってきました。
下の葉に日が当たっていないことが考えられます。上を少し多めに刈り、上を狭く下を広くした形を意識してみてください。内側の枯れ枝を取って風通しをよくするのも効果的です。
まとめ
- 丸い生垣は「1本ずつ玉にする形」と「上面を丸める形」の2種類
- 向くのは葉が小さく、枝が密で、刈り込みに強い木
- 丸は「上を平らに、角を落とす、なでて整える」の順で作る
- 花の咲く木は、花が終わった直後を目安に刈る
- 一度に深く刈り込まず、伸びすぎる前に整える





コメント