葉が小さい生垣|細かい葉で密に仕立てる木と選び方

葉が小さい生垣に向く木と、細かい葉で密に仕立てる選び方を解説する記事のアイキャッチ

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『よその家の、細かい葉でぎゅっと詰まった生垣がきれい。うちもあんな風にしたい』と思ったことはありませんか。

小さい葉の生垣は、刈り込んだ面がなめらかに見えて、すっきりした印象になりますよね。

結論から言うと、葉が小さい木ほど刈り込んだ後の面が細かく整い、密な生垣に仕立てやすくなります。この記事を読むと、小さい葉の生垣に向く木と、仕上がりの違いで選ぶコツが分かります。

目次

小さい葉の生垣は、刈り込んだ面が細かくそろう

先に結論

葉が小さい木は、刈り込み(枝先を面にそろえて切ること)をした時に、表面がきめ細かく整います。葉の大きい木に比べて、すき間が目立ちにくく、形もくっきり出やすいんです。

生垣は、樹木を列に植えて刈り込みなどで仕立てた垣根のことです。生垣の基本は生垣とは?読み方・塀との違いと庭や道路沿いでの役割で紹介しています。

葉が小さいと、同じ面積に並ぶ葉の数が多くなります。だから、刈り込んだ後の面がまるで布を張ったように見えるんです。

反対に葉が大きい木は、刈り込みばさみで面をそろえると、葉の途中で切れて切り口が目立つこともあります。

葉の大きさで、向く剪定のしかたが変わる

葉の大きさ刈り込んだ後の見た目向く剪定木の例
小さい面がきめ細かく、形がくっきり出る刈り込みで面をそろえるツゲ、イヌツゲ、ハクチョウゲ
小さめ面が整い、密に見えやすい刈り込みで形を整えるトキワマンサク、ウバメガシ、ヒサカキ
大きい面が粗く、すき間が出やすい伸びた枝を付け根から間引くアオキ、サンゴジュ

例えばアオキは葉が大きいので、刈り込みばさみで面を刈るより、伸びた枝を付け根から間引く剪定が向くとされています。葉の大きさは、手入れのしかたにも関わってくるんです。

小さい葉の生垣が合う人・合わない人

小さい葉の生垣にも、向き不向きがあります。仕上がりがきれいなぶん、形を保つ刈り込みは続ける前提で考えておきましょう。

小さい葉の生垣が合う人
  • 四角や丸などの形をくっきり見せたい
  • 落ち葉を目立たせたくない
  • こまめな刈り込みが苦にならない
別の木も考えたい人
  • 早く高い目隠しにしたい
  • 刈り込みの回数をできるだけ減らしたい
  • 自然な枝ぶりを楽しみたい

例えば、ツゲのように成長がゆっくりな木は形を保ちやすい反面、目隠しになるまでに時間がかかります。『早く隠したい』と『きめ細かく仕上げたい』のどちらを優先するか、先に決めておくと迷いません。

小さい葉の生垣に向く木

刈り込みに強く、葉が小さい木から選ぶ

小さい葉の生垣には、葉が小さいだけでなく、刈り込みに強い木が向きます。成長の速さや、日当たり・寒さとの相性も合わせて見ておきましょう。

『細かい葉の木って、どんな種類があるの?』と気になりますよね。代表的な木を、仕上がりと手間の面から並べてみました。

木葉の特徴刈り込み後の仕上がり知っておきたいこと
ツゲ(本ツゲ・ボックスウッド)小さい葉きめ細かい面に刈り込める成長がゆっくり。ツゲノメイガの食害に注意
イヌツゲ小さい葉生垣・玉仕立て・トピアリーに向く日陰にもある程度耐える。ハマキムシ・カイガラムシ
ハクチョウゲ小さい葉低い生垣・縁取りに向く初夏に白〜淡い紫の小花。寒さにやや弱い
トキワマンサク小さめで密になりやすい生垣・目隠しの定番成長は比較的早く、年に1〜2回の刈り込みが目安
ウバメガシ硬く小さめ形を保ちやすい乾燥・潮風に強く、成長はゆっくりめ
ヒメシャリンバイ細く小さめコンパクトにまとまる潮風・乾燥・排気ガスに強い
ラカンマキ短い葉が枝に密につくこんもりまとまる成長はイヌマキよりさらにゆっくり
葉の大きさごとに、刈り込んだ後の生垣の面の細かさと、向く剪定のしかたの違いを示した図解

きめ細かさを一番に考えるならツゲの仲間

小さい葉の生垣で、仕上がりの細かさを一番に考えるなら、ツゲとイヌツゲが代表です。どちらも葉が小さく、刈り込みに強い木です。

ツゲは成長がゆっくりで、きめ細かい面に刈り込めます。ヨーロッパの庭では、西洋ツゲ(ボックスウッド)が花壇の縁取りや低い生垣の定番なんです。

イヌツゲは生垣のほか、丸い玉仕立てやトピアリーにも使われます。詳しくはイヌツゲの生垣|細かい葉で密に仕立てる特徴と手入れとツゲの生垣|ボックスウッドの特徴とイヌツゲとの違いで紹介しています。

低い縁取りならハクチョウゲやツリージャーマンダー

足元の低い仕切りなら、ハクチョウゲが向きます。葉が小さく刈り込みに強いので、低い生垣や縁取りにぴったりです。

洋風の庭なら、銀白色の小さな葉のツリージャーマンダーも候補になります。乾燥に強く、成長が早く刈り込みに強いので、低い生垣に使われています。

ハクチョウゲの育て方はハクチョウゲの生垣|小さな葉と白い花の低い生垣で詳しく紹介しています。

花も楽しみたいなら、花の咲く小さい葉の木

細かい葉の生垣でも、季節の花を楽しめる木があります。花の時期を知っておくと、刈り込みで花を減らさずに済みますよ。

木花の時期の目安花の特徴
トキワマンサク春(4〜5月が目安)細いひも状の花。白花と赤〜ピンクの花がある
ハクチョウゲ初夏(5〜7月が目安)白〜淡い紫の小花
ドウダンツツジ春(4月が目安)白い壺形の小花。秋は紅葉、冬は落葉

ドウダンツツジは枝が細かく密で刈り込みに強い木ですが、落葉樹なので冬は葉が落ちます。冬も細かい葉で仕切りたいなら、常緑の木から選んでおきましょう。

花木は、花芽ができる時期より前、多くは花が終わった直後に切ると翌年の花を減らしにくいと一般に説明されています。月はあくまで目安で、地域や年によって前後します。

仕上がりの違いで選ぶ:形・高さとの組み合わせ

小さい葉は「形を見せる生垣」に向く

葉が小さい木は、四角や丸などの形がくっきり出ます。どんな形・高さに仕立てたいかから選ぶと、木の良さを生かしやすくなります。

『四角い生垣と、丸い生垣、どちらが合うんだろう』と迷う方も多いはずです。仕上げたい形ごとに、向く木を見てみましょう。

仕上げたい形向く木ひとこと
四角くすっきりツゲ、イヌツゲ、トキワマンサク角がくっきり出やすい
丸い玉仕立てイヌツゲ、ツゲ小さい葉ほど丸みがなめらかに見える
低い縁取りハクチョウゲ、ツゲ、ツリージャーマンダー花壇や通路の縁に
細い円柱形の目隠しスカイペンシル(イヌツゲの品種)狭い場所の目隠しに
こんもりした和風ラカンマキ格式のある和風の生垣にも

丸く仕立てる方法は丸い生垣|丸く刈り込む仕立て方と向く木で紹介しています。

密に見せるコツは「台形」と「こまめな刈り込み」

小さい葉の木でも、手入れのしかたで密度は変わります。上を狭く下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。

下まで葉が茂ると、足元がスカスカになりにくく、全体が密に見えます。

小さい葉の生垣を密に保つコツ
  • 上を狭く下を広くした台形に刈り込む
  • 伸びすぎる前に、こまめに枝先をそろえる
  • 刈り込みのついでに、葉の裏の虫や葉が綴られていないかを見る
  • 仕上がりの高さを手の届く範囲で決めておく
小さな葉が密に茂り、面がなめらかに刈り込まれた生垣を近くから写した写真

刈り込みの道具で仕上がりも変わる

小さい葉の生垣は、刈り込みばさみでも電動バリカン(ヘッジトリマー)でも面をそろえやすい木です。長い生垣なら、電動バリカンを使うと作業が早く終わります。

使う時は取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使ってください。面をそろえる時は、少し離れて全体を見ながら刈ると、でこぼこが出にくいですよ。

小さい葉の生垣で気をつけたいこと

葉が密なぶん、虫と蒸れに気をつける

小さい葉が密に茂る生垣は、内側に風が通りにくくなります。葉が綴られる虫や、葉の色が変わるサインを早めに見つけましょう。

『葉が細かいと、虫がいても気づきにくそう』という心配はもっともです。小さい葉の木につくことがある虫を、先に知っておきましょう。

木つくことがある虫見ておくこと
ツゲツゲノメイガ葉が糸で綴られていないか
イヌツゲハマキムシ、カイガラムシ葉が巻かれていないか、枝に白い粒がないか
ツツジツツジグンバイ葉が白っぽくかすれていないか
剪定の時期は木ごとに違う

イヌツゲは初夏(6月頃)と秋、ツゲは春〜初夏と秋が剪定の目安です。トキワマンサクは花後(5〜6月が目安)に形を整えます。月はあくまで目安で、地域や年によって前後します。

脚立に上っての高い所の刈り込みは、転落の危険があります。手の届く高さまでを自分で、高い所は業者に任せましょう。

業者に相談する時は「小さい葉の生垣で、四角い形を保ちたい」「来年の花を残せる時期に切ってほしい」のように、仕上がりの希望を伝えると話が早いです。木の名前が分からなければ、葉の写真を見せるだけでも伝わります。

生垣が高くなって手に負えない、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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小さい葉の生垣でよくある相談

「名前が分からない」「赤と白で迷う」「葉が小さくなる」の相談が多い

よく見かけるのは、小さい葉の生垣の木の名前を知りたい、トキワマンサクの赤と白で迷う、ツツジの葉が年々小さくなる、という相談です。

相談1:小さい葉の生垣、この木は何?

『近所で見た小さい葉の生垣の名前を知りたい』という相談はよくあります。よく似ているイヌツゲとツゲは、葉のつき方で見分けられます。

イヌツゲは葉が互い違いにつく「互生」、本ツゲは向かい合わせにつく「対生」です。枝先を一本手に取って、葉の並び方を見てみてください。

ほかにも、葉が小さく枝先に集まってつくヒメシャリンバイや、硬く小さめの葉のウバメガシも、細かい葉の生垣としてよく見かけます。分からない時は、写真を撮って園芸店や植木屋さんに聞いてみるのも手です。

相談2:トキワマンサクの生垣、赤と白で迷う

トキワマンサクは、葉が小さめで密になりやすい生垣の定番です。白花のトキワマンサクは白〜淡いクリーム色の花、ベニバナトキワマンサクは赤〜ピンクの花で、葉が赤紫〜銅色の品種があります。

『明るく見せたいか、落ち着いた色にしたいか』で選ぶと決めやすいですよ。花期は春(4〜5月が目安)です。

相談3:クルメツツジの葉が年々小さくなる

クルメツツジは小ぶりの花が株一面に咲く、生垣でよく使われるツツジです。ツツジは酸性の土を好み、乾燥に弱い木です。

葉の元気がない時は、土の乾き具合や、葉が白っぽくかすれていないか(ツツジグンバイ)を見てみてください。

よくある質問

生垣で小さい葉の木は、どれが一番きめ細かくなりますか?

ツゲやイヌツゲは葉が小さく刈り込みに強いので、きめ細かい面に仕上げやすい木です。低い縁取りならハクチョウゲも向きます。

小さい葉の生垣は目隠しになりますか?

葉が密に茂るので、刈り込みを続ければ目隠しにもなります。ただ、ツゲのように成長がゆっくりな木は、目隠しになるまで時間がかかります。

葉が大きい木は生垣に向かないのですか?

向かないわけではありません。サンゴジュのように大きな葉で目隠しに使われる木もあります。仕上がりが粗くなりやすいので、面の細かさを重視するなら小さい葉の木が向きます。

小さい葉の生垣は落ち葉が目立ちますか?

常緑で葉が小さい木なら、古い葉が落ちても目立ちにくいです。こまめに掃けば、道路沿いでも気になりにくいですよ。

日陰でも小さい葉の生垣は作れますか?

イヌツゲは日陰にもある程度耐える木なので、候補になります。日当たりが悪い場所に向く木は、日陰の生垣の記事もあわせて参考にしてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 葉が小さい木ほど、刈り込んだ後の面がきめ細かく整う
  • 大きい葉の木は、枝を付け根から間引く剪定が向くものもある
  • きめ細かさならツゲ・イヌツゲ、低い縁取りならハクチョウゲが候補
  • 台形に刈り込み、こまめに枝先をそろえると密に保ちやすい
  • 葉が密なぶん、葉を綴る虫やかすれなどのサインを早めに見る
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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