低い生垣|腰の高さで仕切る木と仕立て方

腰の高さで仕切る低い生垣に向く木と仕立て方を解説する記事のアイキャッチ

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『背の高い生垣は手入れが大変そう。腰くらいの低い生垣でいいんだけど』と考えている方も多いですよね。

低い生垣は、圧迫感がなく、手の届く高さで刈り込めるのがいちばんのよさです。ただ、何のために植えるかで、選ぶ木も高さの決め方も変わります。

結論から言うと、低い生垣は「境界の目印」「花壇の縁取り」「足元の目隠し」の3つの役目で考えると選びやすくなります。どの役目でも、ゆっくり育ち、刈り込みに強い木が扱いやすいです。

この記事を読むと、役目ごとに向く木と、低い生垣を低いまま保つ手入れのコツが分かります。

目次

低い生垣ってどんな生垣?

先に結論

低い生垣は、腰の高さくらいまでに仕立てた生垣です。視線をさえぎらずに敷地を区切れるので、開放感を残したい庭や道路沿いによく使われます。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みで仕立てた垣根のことです。生垣の基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

『低い生垣だと、仕切りとして意味があるの?』と思いますよね。実は、低くても「ここから先は敷地です」という目印になり、通りの人がなんとなく入ってこなくなるんです。

低い生垣のよさ
  • 圧迫感がなく、庭や家が明るく見える
  • 手の届く高さで、自分で刈り込みやすい
  • 脚立を使う高い所の作業がいらない
  • 花や葉色を目線の近くで楽しめる
低い生垣で気をつけたいこと
  • 視線をさえぎる目隠しにはならない
  • 人や動物がまたいで入れることがある
  • 足元なので、草や落ち葉がたまりやすい
  • 伸びる木を選ぶと、低く保つのに手間がかかる

高い生垣とどちらにする?

目隠しがほしいなら高い生垣、明るさと手入れのしやすさを重視するなら低い生垣が向いています。高い生垣の考え方は高い生垣|背の高い生垣の手入れと高さの決め方で紹介しています。

高い所の刈り込みは脚立からの転落の危険があるので、無理をせず業者に頼む、と一般に案内されています。低い生垣なら、この心配がほとんどないのも大きなよさです。

役目で選ぶ:境界の目印・花壇の縁取り・足元の目隠し

先に結論

低い生垣は、役目によって合う高さと木が違います。境界の目印なら丈夫な常緑樹、花壇の縁取りならさらに低く葉の細かい木、足元の目隠しなら腰の高さで密になる木が向きます。

ここは、この記事でいちばん伝えたいところです。『低い生垣』とひとまとめにせず、まずは役目を決めてみてください。

低い生垣の役目を、境界の目印・花壇の縁取り・足元の目隠しの3つに分け、それぞれに合う高さの考え方と木の例を示した図解
役目高さの考え方向く木の例ポイント
境界の目印ひざ〜腰の高さアベリア、ツツジ、イヌツゲ道路や隣地との境に、丈夫で刈り込みに強い木を
花壇の縁取り足首〜ひざの高さツゲ(ボックスウッド)、ハクチョウゲ、ツリージャーマンダー葉が細かく、くっきりした線になる木を
足元の目隠し腰の高さイヌツゲ、ツツジ、ドウダンツツジ室外機や足元の物を、枝葉が密な木で隠す

境界の目印にするなら

道路や隣地との境界に植えるなら、丈夫で刈り込みに強い木が安心です。アベリアは丈夫で、道路沿いの植栽にも多い木です。

例えば、ブロックの上や足元に一列植えるだけでも、境界がやわらかく見えます。通る人に枝が当たらないよう、道路側にはみ出さない幅で整えておきましょう。

花壇の縁取りにするなら

花壇の縁取りは、低い生垣の中でもいちばん背の低い使い方です。ボックスウッド(西洋ツゲ)は、ヨーロッパの庭で花壇の縁取りの定番になっています。

ハクチョウゲは葉が小さく刈り込みに強いので、低い生垣や縁取りに向く木です。ツリージャーマンダーは銀白色の小さな葉で、乾燥に強く、縁取りに使われます。

足元の目隠しにするなら

エアコンの室外機や、物置の足元を隠したい時にも低い生垣が役立ちます。イヌツゲやツツジのように枝葉が密になる木を、腰の高さで刈りそろえる形が合います。

冬の見え方も考えておく

ドウダンツツジは秋の紅葉がきれいですが、冬は葉が落ちます。冬も足元を隠したいなら、常緑のイヌツゲやツツジを中心にしておきましょう。

低い生垣に向く木の早見表

先に結論

低い生垣に向くのは、低くまとまる木か、刈り込みで低く保ちやすい木です。植える場所の条件に合わせて、候補をしぼってみてください。

『日当たりが悪い場所でも低い生垣は作れる?』という方も多いはずです。日陰に強い木もあるので、場所に合わせて選びましょう。

木常緑・落葉こんな場所に特徴
ツゲ(本ツゲ)・ボックスウッド常緑花壇の縁取り成長がゆっくりで、きめ細かい面に刈れる
イヌツゲ常緑日陰ぎみの場所にも葉が小さく、日陰にもある程度耐える
クルメツツジ・サツキ常緑性乾きすぎない場所花が株一面に咲く。酸性の土を好み、乾燥に弱い
アベリア半常緑道路沿い丈夫で、花が初夏〜秋(5〜10月が目安)と長く咲く
ハクチョウゲ常緑寒さの厳しくない場所葉が小さく、縁取りに向く。寒さにやや弱い
オタフクナンテン常緑低い仕切り・縁取り背が低くまとまり、秋冬に葉が赤く色づく
サルココッカ常緑日陰成長がゆっくりで、低くまとまる
ヒイラギナンテン常緑日陰早春に黄色い花。葉にトゲがある
ワイヤープランツつる性(寒い地域では冬に葉を落とすことがある)フェンス沿いフェンスに絡めて低い緑の仕切りに

例えばこんな場面なら

例えば「北側の通路沿いで、日がほとんど当たらない場合」なら、日陰に強いサルココッカやヒイラギナンテンが候補になります。サルココッカは冬〜早春に白い小花が咲き、甘い香りも楽しめますよ。

例えば「道路に面した10mほどの生垣がある2階建ての家の場合」なら、丈夫なアベリアで長い列を作る形が考えられます。玄関まわりだけツツジにして、花の時期をずらすのもすてきですよ。

植木屋さんや購入先には「腰の高さで保ちたい」「冬も緑がほしい」のように、高さと季節の希望を伝えると候補を出してもらいやすいです。

道路沿い・縁取り・日陰・フェンス沿いなど場所ごとに、低い生垣に向く木を並べて特徴を示した図解

低木の生垣の選び方は低木の生垣|常緑で育てやすい木の選び方、手間をかけたくない方は手間のかからない低木の生垣|背の低い木の選び方も見てみてください。

ツゲの特徴はツゲの生垣|ボックスウッドの特徴とイヌツゲとの違い、ハクチョウゲはハクチョウゲの生垣|小さな葉と白い花の低い生垣、ワイヤープランツはワイヤープランツの生垣|低いグリーンの仕切りの作り方で紹介しています。

トゲのある木は手袋で

ヒイラギナンテンは葉にトゲがあります。刈り込みや草取りの時は厚手の手袋を使い、小さなお子さんが通る場所では植える位置を考えておきましょう。

低い生垣を低いまま保つ手入れ

先に結論

低い生垣は、伸びすぎる前にこまめに刈りそろえるのがコツです。花の咲く木は、花が終わった直後を目安に刈ると翌年の花を減らしにくくなります。

『低い木を選んだのに、気づいたら胸の高さまで伸びていた』ということ、ありますよね。低い生垣も、刈り込みをさぼると少しずつ高くなっていくんです。

低い生垣の刈り込みの手順
  1. 仕上がりの高さを決め、目印のひもを張る
  2. 側面は、上を少し狭く・下を広くした台形を意識して刈る
  3. 上面をひもの高さにそろえる
  4. 道路側や通路側にはみ出した枝を切る
  5. 刈った枝葉と、足元の落ち葉を片づける

上を狭く下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。低い生垣は足元が見えやすいので、この形を意識すると見た目がよくなりますよ。

木ごとの刈り込み時期の目安

木刈り込みの時期の目安ひとこと
アベリア早春(2〜3月)にしっかり、夏〜秋は軽く新しい枝に花がつくので、強く切っても咲きやすい
ツツジ(クルメツツジ・サツキ)花が終わった直後〜初夏まで夏以降に刈ると翌年の花が減る
イヌツゲ初夏(6月頃)と秋伸びた分をそろえる
ツゲ(本ツゲ)春〜初夏と秋成長がゆっくりで形を保ちやすい
ドウダンツツジ花後〜初夏(6月頃まで)冬は混みすぎた枝の間引き程度

月は地域や年で前後します。木の伸び方を見ながら合わせてみてください。

低い生垣の見回りチェック
  • 決めた高さより伸びている所がないか
  • 道路や通路に枝がはみ出していないか
  • 足元に落ち葉や草がたまっていないか
  • 葉が急に減ったり、白っぽくなったりしていないか

ツツジは、ツツジグンバイがつくと葉が白っぽくかすれることがあります。見回りの時に葉の色も見ておくと、早めに気づけます。

よくある相談:マキを低くしたい・ブルーベリー・道路沿い

先に結論

低い生垣でよく出る相談は、「今ある生垣を低くしたい」「実のなる木で低い生垣にしたい」「道路との境に低い生垣を作りたい」の3つです。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を、内容を要約して紹介します。

相談1:マキの生垣を低くしたい。太い幹を切っても大丈夫?

イヌマキの生垣の高さを下げたいが、太い幹を切ったあと木が傷まないか心配、という相談です。

『一気に切って、枯れたらどうしよう』と迷いますよね。イヌマキは刈り込みに強い木ですが、針葉樹の多くは葉のない古い枝まで深く切ると芽が出にくい、と一般に説明されています。

一度に大きく下げず、何年かに分けて少しずつ下げる方が安心です。太い幹を切る時の手当ては、木の状態を見てもらいながら業者に相談してみてください。

相談2:ブルーベリーで生垣を作るのは向かない?

家の生垣にブルーベリーを使ってもよいか、向く木はほかに何があるか、という相談です。

ブルーベリーは、春の花、初夏〜夏の実、秋の紅葉が楽しめる落葉低木です。ただ、冬は葉が落ちるので目隠しにはなりません。

2品種以上を近くに植えると実がつきやすいと一般にいわれます。冬の仕切りより、実と季節の変化を楽しむ低い生垣と考えるとよいですね。

相談3:道路との境界のブロック沿いに、低い常緑の生垣を作りたい

道路との境界のブロック沿いに、日差しにも強い常緑の低い生垣を作りたい、という相談です。

道路沿いなら、丈夫で道路沿いの植栽にも多いアベリアが候補になります。シャリンバイも、潮風・乾燥・排気ガスに強く、道路の植え込みによく使われる木です。

道路側に枝がはみ出さないよう、ブロックから少し内側に植えておくと手入れが楽になります。道路沿いで気をつけることは道路沿いの生垣|枝の張り出しと見通しで気をつけることで紹介しています。

低い生垣でも、敷地をぐるりと囲むほど長いと、刈り込みだけで一日仕事になります。生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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よくある質問

低い生垣にいちばん向く木は何ですか?

役目によって変わります。境界の目印ならアベリアやツツジ、花壇の縁取りならツゲやハクチョウゲ、日陰ならサルココッカなどが候補です。

低い生垣でも目隠しになりますか?

腰の高さなら、室外機や足元の物を隠すことはできます。立った人の視線をさえぎりたいなら、高い生垣を考えましょう。

低い生垣を低いまま保つコツは?

伸びすぎる前に、こまめに刈りそろえることです。仕上がりの高さにひもを張っておくと、毎回同じ高さにそろえやすくなります。

低い生垣は冬も緑のままですか?

常緑の木なら冬も緑が残ります。ドウダンツツジやブルーベリーなど落葉の木は、冬は葉が落ちるので気をつけましょう。

低い生垣の足元に草が生えて困ります。

低い生垣は足元に草や落ち葉がたまりやすい場所です。刈り込みのついでに草取りと落ち葉の片づけをしておくと、虫の隠れ場所も減らせます。

まとめ

この記事の要点
  • 低い生垣は、圧迫感がなく、手の届く高さで手入れできる
  • 役目は「境界の目印」「花壇の縁取り」「足元の目隠し」の3つ
  • 道路沿い・縁取り・日陰など、場所に合わせて向く木をしぼる
  • 伸びすぎる前に、決めた高さでこまめに刈りそろえる
  • 今ある生垣を低くする時は、何年かに分けて少しずつ
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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