コノテガシワの生垣|立ち性の針葉樹の特徴と枯らさない切り方

立ち性の針葉樹であるコノテガシワの生垣の特徴と、枯らさない切り方を紹介する記事のアイキャッチ

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『黄色い葉の針葉樹を並べて、明るい生垣にしたい』と、コノテガシワが気になっている方も多いですよね。

一方で、古い生垣を引き継いで『一部が茶色く枯れてきた』と困っている方もいるはずです。

結論から言うと、コノテガシワの生垣は、葉が縦に並ぶ独特の姿を楽しむ針葉樹の生垣です。古い枝まで深く切ると芽が出にくいので、伸びた先を軽く整えるのが長持ちのコツなんです。

この記事を読むと、コノテガシワの特徴と品種の違い、向く場所、枯らさない切り方が分かります。

目次

コノテガシワの生垣ってどんな木?

先に結論

コノテガシワ(児手柏)は、ヒノキ科の常緑針葉樹です。葉が手のひらを立てたように縦向きに並ぶのが名前の由来で、上へ伸びる姿や丸くまとまる姿の品種があります。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みなどで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

コノテガシワの葉は、平たい枝葉が縦に立って並びます。横から見ると、手のひらを何枚も立てたように見えるんです。

『ほかの針葉樹と、何が違うの?』と思いますよね。いちばん分かりやすいのが、この縦に並ぶ葉です。生垣の前を通る時に、ぜひ横から見てみてください。

手のひらを立てたように葉が縦に並ぶコノテガシワの枝を近くから写した写真

生垣にした時のよさと、気をつけたいこと

くらべる点コノテガシワの生垣のよさ気をつけたいこと
葉常緑で、一年中緑や黄金色が残る葉のない古い枝からは芽が出にくい
姿縦に並ぶ葉で、すっきり見える品種で形が大きく違う
色黄金色の葉の品種で明るくなる色の好みは家の外観と合わせたい
剪定伸びた先を軽く整えれば形を保てる深く切りすぎると枯れ込みにつながる

エレガンテシマ・センジュなど品種の違い

先に結論

コノテガシワには、黄金色の葉で円すい形になるエレガンテシマや、丸くまとまるセンジュなどの園芸品種があります。生垣にしたい形に合わせて選ぶのが近道です。

『どの品種でも生垣になる?』と迷う方も多いはずです。実は、品種によって育つ形がまったく違うので、列に並べた時の見え方も変わります。

くらべる点エレガンテシマセンジュ
葉の色黄金色品種の説明を確認
形円すい形丸くまとまる
生垣での使い方列に並べて、上へ伸びる明るい仕切りに低くそろえた縁取りや、丸い形を並べる仕切りに
合う雰囲気洋風の庭、明るくしたい場所和風・洋風の低い植え込み

上へ伸びる形と、丸い形の並べ方

円すい形を並べる
  • 上へ伸びる姿で、すっきり見える
  • 黄金色の葉で庭が明るくなる
  • 洋風の家に合わせやすい
  • 木と木の間のすき間の見え方を確かめる
丸い形を並べる
  • こんもりした形が並ぶ、やわらかい印象
  • 低い縁取りに使いやすい
  • 和風・洋風どちらにもなじむ
  • 背の高い目隠しには向きにくい

例えば、玄関まわりを明るく見せたい時は黄金色の葉の品種、花壇の縁を低く区切りたい時は丸くまとまる品種、と使い分けると考えやすいです。

品種名が分からない時は

売り場では、品種名がはっきり書かれていないこともありますよね。そんな時は「生垣にしたいので、育った時の形と葉の色を教えてください」と聞いてみてください。形が分かれば、並べた時の姿も想像しやすくなります。

黄色い葉の生垣をほかの木とも比べたい方は黄色い生垣|黄金葉・黄色い花の木の選び方で紹介しています。

コノテガシワの生垣が向く場所・向かない場所

先に結論

コノテガシワの生垣は、すっきりした針葉樹の仕切りや、黄金色の葉で明るさを出したい場所に向きます。強く刈り込んで形を作り直したい場所や、手入れの手が届かない高さには向きにくいです。

植えたい場所を、次の表に当てはめてみてください。

場所の条件向き不向き考え方
洋風の家の前庭向く円すい形や黄金色の葉がなじみやすい
花壇や通路の縁取り向く丸くまとまる品種が使いやすい
一年中緑を残したい境界向く常緑の針葉樹
風通しの悪い、建物と塀のすき間注意針葉樹は内側の葉が茶色くなることがある
毎年強く切って小さく保ちたい場所向きにくい古い枝まで切ると芽が出にくい
手の届かない高さまで育てたい場所注意高い所の手入れは業者に頼む前提で

例えばこんな場面なら

例えば「道路に面した10mほどの生垣がある2階建ての家の場合」なら、コノテガシワを列に並べると、すっきりした針葉樹の仕切りになります。道路側へ出た枝は、伸びた先のうちに軽く整えておきましょう。

例えば「隣地との境に、黄金色の葉の木を並べたい場合」なら、木が育った時の幅を考えて、境界から少し内側に植えておくと安心です。

ほかの針葉樹と迷っている時は

くらべる点コノテガシワヒバ(チャボヒバなど)イヌマキレイランディー
仲間ヒノキ科ヒノキ科マキ科ヒノキ科
葉の特徴縦に立って並ぶ枝葉が密細長い葉常緑の針葉樹
成長品種しだいゆっくり(チャボヒバ)ゆっくりめとても早い
刈り込み深く切ると芽が出にくい深く切ると芽が出にくい刈り込みに強い高さを決めて定期的に

和風の刈り込み生垣ならイヌマキ、和の針葉樹ならヒバも候補です。ヒバはヒバの生垣|和風の針葉樹の特徴と手入れ、針葉樹全体は針葉樹の生垣|マキ類・コニファーの特徴と選び方で紹介しています。

枯らさないための「切っていい範囲」チェック

先に結論

コノテガシワは、葉のついている部分の中で切るのが基本です。古い枝の葉のない部分まで深く切ると芽が出にくいので、伸びた先を軽く整える剪定を続けましょう。

『伸びすぎたから、一気に小さくしたい』と思うこともありますよね。ただ、そこがコノテガシワでいちばん失敗しやすいところなんです。

針葉樹の多くは、葉のない古い枝まで深く切ると芽が出にくい、と一般に説明されています。コノテガシワも同じで、切りすぎた所が茶色い枝のまま残ってしまうことがあります。

コノテガシワの剪定で、葉のある部分は切ってよく、葉のない古い枝まで切ると芽が出にくいことを示した図解
切る場所判断理由
今年伸びた先の部分切ってよい葉のある部分なので、形を整えやすい
葉がついている枝の途中控えめに葉を少し残して切る
葉のない古い枝切らない芽が出にくく、枯れ込みにつながる
枯れて茶色くなった枝付け根から取る風通しをよくする

1年の手入れの流れ

月の目安は、地域や品種、木の伸び方で変わります。ここでは季節ごとにやることの流れとして見てみてください。

コノテガシワの生垣の手入れを、伸びた先を軽く整える・枯れ枝を取る・風通しを見る・支えを点検するの流れで示した図解
季節の流れやること
新しい枝が伸びる時期伸び方を見ておく
伸びが目立ってきた時伸びた先を軽く整える
葉が混み合ってきた時内側の枯れ枝を取り、風通しをよくする
冬支柱のゆるみや、枝の傷みがないか見ておく
軽く整える剪定の進め方
  1. 仕上げたい形を決め、外から全体を見る
  2. 飛び出した枝先を、葉のある部分で切る
  3. 内側の枯れた枝を、付け根から取る
  4. 全体を見て、切りすぎた所がないか確かめる
  5. 切った枝葉を片づけ、足元の風通しをよくする
よくある失敗

何年も放っておいた生垣を、一度に深く刈り込んで小さくしたら、茶色い枝ばかりが残った、というのはよくある失敗です。大きくなりすぎた時は、一気に小さくせず、業者に相談するのも手です。

コニファー(観賞用の針葉樹の園芸品種)では、風通しが悪いと内側の葉が茶色くなりやすいと言われます。混み合った所を時々のぞいて、枯れ枝を取っておきましょう。

よくある相談:列に植えたい、枯れてきた、見分けたい

先に結論

コノテガシワの生垣でよく出る悩みは、「黄金色の葉の品種を列に植えたい」「生垣の一部が枯れてきた」「ヒノキなどと見分けたい」の3つです。切っていい範囲と葉の特徴を知っておくと、答えが見えやすくなります。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を、内容を要約して紹介します。

相談1:黄金色の葉のコノテガシワを、隣地との境に列に植えたい

園芸の初心者で、隣地との境に黄金色の葉のコノテガシワを列に植えたい。どう植えればいいか、という相談です。

『何本くらい、どのくらいの間隔で植えればいい?』と気になりますよね。苗の間隔は、品種・苗の大きさ・仕上がりの幅で変わるので、購入先や施工業者に確かめておくのが確実です。

その時は、次のように伝えてみてください。

「隣地との境に、列に植えて生垣にしたいです」
「育った時の幅と、境界からどのくらい離せばいいか教えてください」

植えたあとは、根づくまで水やりと支柱を行います。植え付けの流れは生垣の植え方|苗の間隔・時期と植え付けの手順で紹介しています。

相談2:引き継いだコノテガシワの生垣が、一部ぼろぼろに枯れている

中古の家を買って庭の手入れを始めたら、コノテガシワらしき生垣の一部が、ぼろぼろに枯れていた、という相談です。

『もう全部だめなのかな』と不安になりますよね。枯れた理由は、その場所の環境によっていろいろ考えられるので、ここで決めつけることはできません。

まずは、次の点を落ち着いて見てみてください。

枯れた生垣で見ておくこと
  • 枯れているのは、葉のない古い枝まで切った所ではないか
  • 建物や塀に近く、風通しが悪くなっていないか
  • 内側に枯れ枝がたまっていないか
  • 枯れた範囲が、広がっていないか

葉のない部分から新しい芽が出ることは少ないので、枯れた所が広い時は、植え替えも含めて業者に見てもらうと判断しやすいです。

相談3:生垣の木がヒノキなのか、コノテガシワなのか分からない

生垣の一部が枯れたので、何の木か調べている。ヒノキなのか知りたい、という相談です。

見分けるヒントは、葉のつき方と、葉の裏の白い模様です。

木見分けるヒント
コノテガシワ葉が手のひらを立てたように縦に並ぶ
ヒノキ葉の裏の白い模様(気孔帯)がY字形
サワラ葉の裏の白い模様がX字形

それでも分からない時は、枝を手に取って業者や購入先に見てもらうのが確実です。ヒノキの生垣はヒノキの生垣|特徴と刈り込みで気をつけることで紹介しています。

手に負えない時の頼り先

先に結論

コノテガシワの生垣は、大きくなりすぎてからでは自分で小さくするのが難しい木です。高い所や長い生垣の手入れは、無理をせず剪定を相談するのも手です。

『自分で切ると枯らしそうで怖い』という方も多いはずです。そう思うのは自然です。

高い所の刈り込みは、脚立からの転落の危険があります。手の届く高さまでにとどめ、高い所は業者に頼みましょう。電動バリカン(ヘッジトリマー)を使う時は、取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使いましょう。

業者に相談したほうがいいサイン
  • 生垣が手の届かない高さまで育っている
  • 一部が枯れて、植え替えも考えている
  • 道路や隣地に枝が大きく出ている
  • どこまで切っていいか分からない

生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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よくある質問

コノテガシワの生垣は強く刈り込めますか?

古い枝の葉のない部分まで深く切ると芽が出にくいので、強い刈り込みには向きにくいです。葉のある部分で、伸びた先を軽く整える剪定を続けましょう。

コノテガシワの名前の由来は何ですか?

葉が手のひらを立てたように縦向きに並ぶのが名前の由来です。

黄金色の葉のコノテガシワはありますか?

エレガンテシマは、黄金色の葉で円すい形になる園芸品種です。丸くまとまるセンジュなどの品種もあります。

コノテガシワとヒノキはどう見分けますか?

コノテガシワは葉が手のひらを立てたように縦に並びます。ヒノキは葉の裏の白い模様がY字形なので、葉のつき方と葉の裏を見比べてみてください。

生垣のコノテガシワが一部枯れたら、また葉が出ますか?

葉のない古い枝からは芽が出にくいです。枯れた範囲が広い時は、植え替えも含めて業者に見てもらうと判断しやすいです。

まとめ

この記事の要点
  • コノテガシワの生垣は、葉が縦に並ぶヒノキ科の常緑針葉樹の生垣
  • エレガンテシマは黄金色の円すい形、センジュは丸くまとまる
  • 葉のない古い枝まで深く切ると芽が出にくい
  • 伸びた先を軽く整え、内側の枯れ枝を取って風通しを保つ
  • 大きくなりすぎた時や高い所は、無理をせず業者に相談する
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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