トクサの生垣風の植栽|和の庭の仕切りと広がりの抑え方

和の庭の仕切りになるトクサの生垣風の植栽と広がりの抑え方を解説する記事のアイキャッチ

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『竹のような細い茎がまっすぐ並んだ、あの和風の植え込みは何だろう?』と気になっている方も多いですよね。

それはトクサかもしれません。和の庭の仕切りや縁取りに使われる植物です。

結論から言うと、トクサで生垣のような仕切りは作れます。ただ、地下茎で広がるので、根止めで植える場所を区切るか、鉢やプランターで育てることが大事です。

この記事を読むと、トクサの生垣風の植栽に向く場所と、広がりを抑える植え方、手入れのポイントが分かります。

目次

トクサの生垣風の植栽ってどんなもの?

先に結論

トクサ(木賊)は、トクサ科のシダ植物です。木ではありませんが、節のあるまっすぐな緑の茎が並ぶ姿が仕切りのように見えるので、和の庭の生垣風の植栽に使われます。

生垣(いけがき)は、本来は木を列に植えて刈り込みで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

トクサは木ではないので、刈り込んで形を作る生垣とは少し違います。茎が並んで立つ姿そのものを、仕切りとして楽しむ植物なんです。

『小さな竹みたい』と感じる方も多いですよね。実は、節のあるまっすぐな茎が、竹を細くしたように見えるのがトクサの特徴です。

節のあるまっすぐな緑の茎が並んだトクサの植え込みを近くから写した写真

トクサと木の生垣の違い

くらべる点トクサの生垣風の植栽木の生垣
植物の種類シダ植物(木ではない)樹木
見た目まっすぐな緑の茎が並ぶ枝葉が茂って面になる
広がり方地下茎で横に広がる枝が伸びて広がる
手入れ古い茎を根元から切る刈り込みで形を整える
向く使い方低めの仕切り・縁取り目隠し・境界の仕切り

どんな人に合う?

トクサの生垣風の植栽は、背の高い目隠しより、和の雰囲気を出す低めの仕切りに向いています。

こんな人には合うこんな人には合いにくい
和の庭に、すっきりした縁取りがほしい道路からの視線をしっかり隠したい
刈り込みより、姿をそのまま楽しみたい枝葉が茂る密な生垣にしたい
根止めや鉢で、植える範囲を区切れる広い地面にそのまま植えたい
常緑の緑を一年中楽しみたい花や実の変化を楽しみたい

トクサが向く場所・向かない場所

先に結論

トクサは、広がっても困らないように区切れる場所に向きます。区切れない広い地面や、ほかの植物の根元にそのまま植えるのは避けておきましょう。

トクサ選びでいちばん大事なのは、地下茎で広がる性質と植える場所の相性です。次の判断表に、植えたい場所を当てはめてみてください。

場所の条件向き不向き理由と考え方
石やコンクリートで区切られた細長い植え込み向く地下茎が広がる範囲が限られる
鉢・プランター向く広がりを鉢の中に収められる
和の庭の縁取りや園路の脇条件しだい根止めをしてから植える
区切りのない広い地面向きにくい地下茎で思わぬ所まで広がりやすい
ほかの木の生垣の足元向きにくい木の根元に入り込むと取り除きにくい
隣地との境界ぎりぎり向きにくい隣の敷地へ広がるおそれがある

日当たりの好みは、育てる環境や株によって変わります。植える前に、購入先に「この場所で育つか」を確かめておくと安心です。

例えばこんな場面なら

表だけだとイメージしにくいですよね。いくつかの場面に当てはめてみます。

例えば「玄関までの園路の片側に、和の縁取りを作りたい場合」なら、トクサはよく合います。園路側と庭側の両方に根止めを入れてから植えておきましょう。

例えば「隣の家との境界に、低い仕切りがほしい場合」なら、地面にそのまま植えるのは避けたいところです。細長いプランターを並べる方法なら、隣へ広がる心配を減らせます。

例えば「今ある木の生垣と、別の木の間を埋めたい場合」なら、トクサを地植えにすると木の根元へ広がることがあります。鉢植えを置く方法か、ほかの低い植物も比べてみてください。

和の庭のどこに使う?

『トクサを植えるなら、庭のどこがいいの?』と迷う方もいますよね。トクサは、まっすぐな線を見せたい場所に置くと生きる植物です。

使う場所見え方気をつけること
園路の脇歩く方向に沿って緑の線ができる園路側へ出た芽を見回る
石や灯籠のまわり石の硬さと茎のまっすぐさが引き立つ根止めで範囲を区切る
木の生垣の手前生垣の足元に縦の線が加わる木の根元へ広がらないよう鉢で置く
玄関まわりのプランター和の雰囲気を小さく取り入れられる鉢の底から出る芽を見る

どの場所でも共通するのは「広がってほしくない方向を先に決めておく」ことです。ここさえ押さえれば、使いどころはぐっと広がります。

低い仕切りをほかの木で作りたい方は低い生垣|腰の高さで仕切る木と仕立て方もあわせて読んでみてください。

植える前のチェック
  • 広がってほしくない方向が、どこかを決める
  • 根止めを入れるか、鉢で育てるかを決める
  • 隣地や道路との境目から、少し離せるかを見る
  • ほかの木の根元に入り込まない位置かを確かめる

広がりを抑える植え方:根止めと鉢植え

先に結論

トクサの広がりを抑える方法は、地面に根止め(地下茎が広がらないように土の中に入れる仕切り)を入れて区切るか、鉢・プランターで育てるかの2つです。

『植えてから広がりすぎて困った』という声は少なくありません。トクサは、植える前の準備でほとんど決まると言ってもいいくらいなんです。

トクサの広がりを抑える方法として、地面に根止めを入れて区切る植え方と、鉢・プランターで育てる方法を並べた図解
根止めをして地植えにする
  • 和の庭の地面になじむ
  • 長い縁取りを作りやすい
  • 鉢より水やりの手間が少なめ
  • 根止めの範囲の外へ出た芽を見張る
鉢・プランターで育てる
  • 広がりを鉢の中に収められる
  • 置き場所を後から変えられる
  • ベランダでも和の仕切りを作れる
  • 地植えより水やりの回数が増えやすい

根止めをして地植えにする流れ

根止めを入れて植える
  1. トクサを植える範囲を決め、細長く区切る
  2. 範囲のまわりに、土の中へ深めに根止めを入れる
  3. 根止めの内側にトクサを植え、たっぷり水をやる
  4. 根止めの上の縁が、土の上から少し見える状態にしておく
  5. その後は、根止めの外に出てきた芽がないかを見回る

根止めの材料や深さは、植える場所の土や範囲で変わります。迷ったら、購入先や外構の業者に相談してみてください。

よくある失敗

区切りのない花壇にそのまま植えて、数年後にほかの植物の間から茎が出てくる、という失敗はよくあります。広がってから取り除くのは手間がかかるので、最初に区切っておくのがいちばんの近道です。

鉢・プランターで育てる時のこと

鉢やプランターなら、広がる心配をぐっと減らせます。細長いプランターを並べれば、生垣のような列も作れます。

ベランダで緑の仕切りを作りたい方はベランダで作る生垣風の目隠し|鉢植えの緑の仕切りで、鉢植えの組み合わせ方を紹介しています。

鉢の底から地下茎が地面に出ていないかも、ときどき見ておきましょう。地面に直接置いていると、鉢の穴から外へ伸びることもあるんです。

トクサの手入れ:古い茎を根元から切る

先に結論

トクサは常緑で、一年中緑の茎を楽しめます。手入れの中心は、古くなった茎を根元から切ることと、広がりの見回りの2つです。

『木じゃないなら、どうやって手入れするの?』と迷いますよね。トクサは刈り込みで形を作る植物ではないので、茎の先を切りそろえるより、古い茎を根元から抜くように整えます。

手入れの流れ

トクサの整え方
  1. 植え込み全体を見て、色が悪くなった古い茎を探す
  2. 古い茎を根元から切る
  3. 倒れた茎や折れた茎も根元から取り除く
  4. 根止めや鉢の外に出た芽がないかを見る
  5. 外に出た芽は、見つけたら早めに取り除く

茎の途中で切ると、切り口が目立って見た目がそろいにくくなります。根元から切ると、まっすぐ並んだ姿を保ちやすいです。

見回りのタイミング

トクサの手入れは、何月にやると決めるより、気づいた時にこまめに見るほうが合っています。庭の木の剪定や草取りのついでに、古い茎と広がりを見ておく習慣にしてみてください。

ほかの生垣と組み合わせる時は

トクサは、和風の木の生垣の手前や、石や灯籠のまわりの縁取りにも使われます。和の庭全体の考え方は和風の生垣|和の庭に合う木と刈り込みの形で紹介しています。

木の生垣と組み合わせる場合、トクサの手入れは自分でできても、後ろの木の刈り込みが大変になることもありますよね。

生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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トクサの生垣でよくある相談

先に結論

よく見かけるのは「生垣によく使われる、竹のような植物の名前を知りたい」「木の生垣と別の木の間を、低い植物で埋めたい」という相談です。

ここでは、トクサの生垣風の植栽について、よく見かける相談を要約して紹介します。

相談1:生垣によく使われている、小さな竹のような植物は何?

『よそのお宅の生垣で見かける、細い竹のような植物の名前が知りたい』という相談です。

節のあるまっすぐな緑の茎が並んでいるなら、トクサの可能性があります。トクサは木ではなくシダ植物で、和の庭の仕切りや縁取りに使われます。

ただ、写真や見た目だけでは判断しにくいこともあります。購入する時は、売り場や購入先で名前と育て方を確かめておくと安心です。

相談2:木の生垣と庭木の間を、低い植物で目隠ししたい

『生垣と庭木の間が少し空いているので、低い植物で埋めたい』という相談です。

ここで地植えのトクサを選ぶと、木の根元へ地下茎が広がることがあります。木の間を埋めるなら、鉢やプランターで置く方法から考えてみてください。

例えば、赤い新芽の生垣の手前に細長いプランターを並べると、色の対比も楽しめます。赤い新芽の生垣はベニカナメモチの生垣|赤い新芽を楽しむ育て方で紹介しています。

相談考え方まずやること
竹のような植物の名前節のある茎ならトクサの可能性購入先で名前と育て方を確かめる
木の間を低い植物で埋めたい地植えは木の根元へ広がることがある鉢やプランターで置く方法から考える
広がって困っている区切りなく植えた外に出た芽を取り、根止めを検討する

よくある質問

トクサ生垣は、木の生垣と同じように刈り込みますか?

トクサは木ではなくシダ植物なので、刈り込みで形を作るより、古い茎を根元から切って整えます。まっすぐ並んだ姿を保ちやすくなります。

トクサは冬に枯れますか?

トクサは常緑なので、一年中緑の茎を楽しめます。色が悪くなった古い茎は、根元から切っておきましょう。

トクサを地面に植えても大丈夫ですか?

地下茎で広がるので、根止めで植える場所を区切ってから植えます。区切れない場所なら、鉢やプランターで育てるほうが安心です。

トクサで目隠しはできますか?

トクサは茎が並ぶ姿を楽しむ植物なので、枝葉が茂る木の生垣のように視線をしっかりさえぎるのは得意ではありません。目隠しが目的なら、木の生垣と組み合わせて、トクサは手前の縁取りに使う考え方が合います。

広がってしまったトクサは、どうすればいいですか?

外に出た茎や芽を、地下茎ごとできるだけ取り除きます。そのうえで、残す範囲に根止めを入れて区切り直すと、また広がるのを抑えやすくなります。範囲が広くて手に負えない時は、庭の手入れの業者に相談してみてください。

ベランダでもトクサの仕切りは作れますか?

細長いプランターを並べれば、ベランダでも生垣風の仕切りを作れます。鉢の底から地下茎が外へ出ていないかを、ときどき見ておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • トクサは木ではなく、トクサ科のシダ植物
  • 節のあるまっすぐな茎が、和の庭の仕切りや縁取りになる
  • 地下茎で広がるので、根止めか鉢・プランターで育てる
  • 手入れは、古い茎を根元から切ることと広がりの見回り
  • 隣地や木の根元にそのまま植えるのは避ける

トクサの生垣風の植栽は、植える前に区切っておけば、和の雰囲気をすっきり演出してくれます。ほかの生垣向きの木とも比べたい方は生垣におすすめの木|目的別の選び方と樹種の早見表も参考にしてみてください。

生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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