ベニカナメモチの生垣|赤い新芽を楽しむ育て方と手入れ

赤い新芽を楽しむベニカナメモチの生垣の育て方を解説する記事のアイキャッチ

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『赤い新芽がきれいな生垣にしたい。ベニカナメモチってどうなんだろう?』と気になっている方も多いですよね。

昔から住宅地でよく見かける木なので、育てやすそうな印象もあると思います。

結論から言うと、ベニカナメモチの生垣は、刈り込むたびに赤い新芽が出直すので、赤を長く楽しめる常緑の生垣です。葉の斑点や足元のすき間には、風通しと刈り込みの形で向き合うのが基本です。

この記事を読むと、ベニカナメモチの特徴と向く場所、1年の手入れの流れ、よくある悩みへの考え方が分かります。

目次

ベニカナメモチの生垣ってどんな木?

先に結論

ベニカナメモチ(紅要黐)は、バラ科の常緑樹です。春と、刈り込んだあとに出る新芽が鮮やかな赤になり、昔から生垣の定番として使われてきました。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

「ベニカナメ」と短く呼ばれることも多く、ベニカナメの生垣と聞いたら同じ木のことだと思って大丈夫です。もとになったカナメモチという木もあります。

セイヨウカナメモチ系の品種として、レッドロビンも流通しています。お店で見かけたら、同じ赤い新芽を楽しむ仲間だと考えてみてください。

刈り込まれたベニカナメモチの生垣の枝先に赤い新芽が出ている様子を近くから写した写真

生垣にした時のよさと、気をつけたいこと

くらべる点よさ気をつけたいこと
葉の色春と刈り込み後の新芽が赤い赤いのは新芽の時期で、葉は育つと緑になっていく
一年の見た目常緑なので冬も葉が残る落ち葉の掃除はある
刈り込み刈り込みで新芽が出直す放っておくと赤い時期が短くなる
葉の傷み丈夫で昔から使われてきた赤〜黒っぽい斑点が出て落葉することがある

刈り込み(伸びた枝先を面にそろえて切ること)が、そのまま赤い新芽を呼ぶ手入れになるのが、この木のおもしろいところなんです。

赤い新芽を長く楽しむには?

先に結論

ベニカナメモチは、刈り込むとそこから新芽が出直します。春に一度赤くなったあとも、刈り込みをきっかけにもう一度赤を楽しめるんです。

『春だけ赤くて、あとは緑になってしまう』と思っている方もいるかもしれませんね。実は、刈り込んだあとに出る新芽も赤くなります。

だから、刈り込みは形を整えるだけでなく、赤い葉をもう一度見るための手入れでもあります。

ベニカナメモチの生垣で、春の赤い新芽、刈り込み、もう一度出る赤い新芽、緑の葉へと移り変わる流れを示した図解
赤い新芽を楽しむ流れ
  1. 春、枝先に赤い新芽が出そろうのを楽しむ
  2. 新芽が育って緑になってきたら、面にそろえて刈り込む
  3. 刈った所から出直す新芽が、また赤くなる
  4. 冬は常緑の葉で、境界の緑を保つ

赤い葉の生垣をほかの木とも比べたい方は赤い葉の生垣|新芽や葉が赤い木と楽しみ方も参考にしてみてください。

刈り込みの形は「上を狭く、下を広く」

上を狭く下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。

ベニカナメモチの生垣は、上の方ばかり刈って下を残すと、足元がさびしくなりがちです。側面を少し斜めにする意識を持っておきましょう。

ベニカナメモチの生垣が向く場所・向かない場所

先に結論

赤い新芽を見せたい道路側や、刈り込みの手間をとれる場所に向きます。風通しの悪い場所では、葉の斑点が出やすくなるので気をつけましょう。

植える場所が合っていると、手入れはぐっと楽になります。植えたい場所を次の表に当てはめてみてください。

場所の条件向き不向き考え方
道路から見える面向く赤い新芽が家の印象を明るくする
冬も境界の緑がほしい場所向く常緑なので冬も葉が残る
両側から刈り込める場所向く刈り込みで新芽を出し直せる
建物と塀にはさまれた風の通らない場所確認が必要斑点が出て落葉しやすくなることがある
刈り込む時間がとれない場所向きにくい赤い時期が短くなり、形もくずれやすい
隣地との境界ぎりぎり条件しだい境界から少し離し、はみ出しを刈る

例えば「道路に面した10mほどの生垣がある2階建ての家の場合」なら、赤い新芽が通りから見えて映えます。道路側から刈る場所があるかだけ、先に見ておきましょう。

トキワマンサクと迷っている時は

赤い葉の生垣でよく比べられるのが、ベニバナトキワマンサクです。どちらも刈り込みに強く、生垣の定番です。

くらべる点ベニカナメモチベニバナトキワマンサク
赤く見えるところ春と刈り込み後の新芽赤〜ピンクの花と、赤紫〜銅色の葉の品種
花花より新芽が主役春(4〜5月が目安)に花が咲く
冬の葉常緑常緑
気をつけたいこと葉の斑点と落葉剪定は花後に

『新芽の赤を楽しみたい』ならベニカナメモチ、『花も楽しみたい』ならトキワマンサク、という考え方がしやすいです。トキワマンサクはトキワマンサクの生垣|赤葉・白花の違いと手入れのコツで紹介しています。

ベニカナメモチの生垣が合う人
  • 新芽の赤で、家のまわりを明るく見せたい
  • 冬も緑の残る生垣がほしい
  • 年に何度か刈り込む時間をとれる
  • 落ち葉の片付けを苦にしない

1年の手入れの流れ

先に結論

手入れの中心は、新芽を楽しんだあとの刈り込みと、風通しを保つことの2つです。月は地域や年で前後するので、木の様子を見ながら進めてみてください。

『いつ何をすればいいのか、まとめて知りたい』という方も多いですよね。季節ごとの目安を表にしておきます。

季節の目安木の様子やること
春枝先に赤い新芽が出る赤い新芽を楽しむ
新芽が緑になってきた頃枝が伸びて形がくずれる面にそろえて刈り込む
刈り込みのあと赤い新芽が出直すもう一度赤を楽しむ
一年を通して傷んだ葉が落ちることがある落ち葉を片付け、風通しを見る
冬常緑の葉が残る混み合った枝を見ておく

剪定の時期や回数を生垣全体で知りたい方は生垣の剪定|時期・回数と刈り込みのやり方で紹介しています。

よくある失敗

赤い新芽がきれいだからと刈り込みを先延ばしにして、枝が伸び放題になってしまうことがあります。伸びすぎると、刈った面が枝ばかりになり、新芽が出そろうまでさびしく見えます。

電動バリカン(ヘッジトリマー)を使う時は、取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使いましょう。高い所は無理をせず、手の届く高さまでにしておいてください。

これから植える時に知っておきたいこと

常緑樹の植え付けは、春の新芽が動く前後や、秋の気温が穏やかな時期が向くと一般に言われています。

植えたあとは、根づくまで水やりを続け、竹などで列をつなぐように支柱をしておきましょう。生垣は、植えてから密になるまで時間がかかるものです。

植える前に確かめること
  • 境界から少し内側に植えられるか
  • 生垣の両側に、刈り込みのために立てる場所があるか
  • 建物や塀にはさまれず、風が通る場所か
  • 苗の間隔を、購入先や施工業者に確かめたか

苗の間隔は、樹種・苗の大きさ・仕上がりの高さで変わります。数字だけで決めず、仕上げたい生垣の姿を伝えて相談してみてください。

よくある相談:斑点・下のすき間・剪定時期

先に結論

ベニカナメモチの生垣でよく出る悩みは、葉の斑点と落葉、足元のすき間、剪定の時期の3つです。どれも、風通しと刈り込みの形を見直すことが出発点になります。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を、内容を要約して紹介します。

相談1:葉に黒っぽい斑点が出て、葉が落ちてしまう

生垣のベニカナメモチの葉に黒っぽい斑点ができ、そのあと葉が落ちて枝ばかりになってきた、という相談です。

『病気だったら、全部だめになるの?』と不安になりますよね。ベニカナメモチは、葉に赤〜黒っぽい斑点が出て落葉することがあります。

ごま色斑点病として知られ、手入れの基本は風通しをよくすることと、落ち葉の片付けです。

斑点が出た時に見直すこと
  • 枝が混み合って、中まで風が通らなくなっていないか
  • 落ちた葉を、足元にためたままにしていないか
  • 建物や塀にはさまれて、空気がこもっていないか
  • 傷んだ範囲が広い時は、木の様子を見てもらえる人に相談したか

相談2:生垣の下の方に枝が伸びず、すき間が空いている

ベニカナメモチの生垣で、下の方に枝が伸びず、足元にすき間が空いてしまった、という相談です。

『上はふさふさなのに、下だけ透けて見える』という悩みは、生垣ではよくあります。上を狭く下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと説明されています。

上の方を少し控えめに刈り、下の枝に光を届ける形に、何年かかけて近づけていく考え方です。

足元の落ち葉がたまっていると、風通しも悪くなりがちです。すき間が気になる時は、まず足元をすっきりさせるところから始めてみてください。

相談3:春に剪定したら「秋にするものだ」と言われた

春に赤芽(ベニカナメモチ)の生垣を剪定したら、あとから人に秋に剪定するものだと言われた、という相談です。

『もしかして、切る時期を間違えた?』と心配になりますよね。ベニカナメモチは、刈り込むと新芽が出直す木です。

春に刈った場合も、出直した新芽の赤を楽しめます。時期は地域や木の様子で変わるので、迷う時は購入先や剪定を頼む業者に聞いてみてください。

聞く時は、こんな伝え方がしやすいです。

「赤い新芽を長く楽しみたいので、刈り込みの時期を相談したいです」
「葉に斑点が出ることがあるので、風通しも見てもらえますか」

相談4:長い生垣で、新芽が伸びるたびに剪定が大変

長いベニカナメモチの生垣を長年育ててきて、新芽が伸びる時期の剪定に毎回苦労している、という相談です。

『全部を一度に刈るのは、もう体力的にきつい』という声は少なくありません。長い生垣は、区切りごとに日を分けて刈ると、一度の負担が軽くなります。

高い所や、どうしても手が回らない部分だけを業者に任せる、という分け方もできますよ。

伸びすぎて手に負えない時は

先に結論

長いベニカナメモチの生垣は、自分で刈りきれないこともあります。高い所や広い範囲は、無理をせず剪定を頼むのも手です。

『脚立に乗れば届くかな』と思うこともありますよね。ただ、高い所の刈り込みは、脚立からの転落の危険があります。

業者に相談したほうがいいサイン
  • 生垣が高くなり、手の届かない所が多い
  • 道路や隣地に枝が大きくはみ出している
  • 斑点で傷んだ枝を、まとめて切りたい
  • 一度しっかり切り戻して、形を作り直したい

目隠しとしての高さや密度の考え方は目隠しの生垣|高さ・密度で選ぶ木とつくり方で紹介しています。

生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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よくある質問

ベニカナメモチとベニカナメは違う木ですか?

同じ木で、ベニカナメと短く呼ばれることが多いです。セイヨウカナメモチ系の品種のレッドロビンも、同じように赤い新芽を楽しむ木として流通しています。

生垣のベニカナメモチは一年中赤いですか?

赤くなるのは、春と刈り込み後に出る新芽です。新芽が育つと緑になっていくので、刈り込みで新芽を出し直すと赤を長く楽しめます。

ベニカナメモチの生垣は冬も葉が残りますか?

常緑樹なので、冬も葉が残ります。冬も境界の緑を保ちたい場所に向いています。

生垣にベニカナメモチを植えるのはいつ頃がいいですか?

常緑樹は、春の新芽が動く前後や、秋の気温が穏やかな時期が植え付けに向くと一般に言われています。植えたあとは根づくまで水やりと支柱をしておきましょう。

葉に斑点が出たらどうすればいいですか?

赤〜黒っぽい斑点が出て落葉することがあり、ごま色斑点病として知られています。風通しをよくすることと、落ち葉を片付けることが基本です。

まとめ

この記事の要点
  • ベニカナメモチの生垣は、春と刈り込み後の新芽が赤い常緑の生垣
  • 刈り込むと新芽が出直すので、赤を長く楽しめる
  • 台形に刈ると、下の葉まで日が当たりやすい
  • 葉の斑点には、風通しと落ち葉の片付けで向き合う
  • 高い所や長い生垣は、無理をせず業者への相談も考える
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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