シマトネリコの生垣|成長の早さと高さの抑え方

成長の早いシマトネリコを生垣にする時の高さの抑え方を紹介する記事のアイキャッチ

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『細かい葉が軽やかで、おしゃれな生垣になりそう。シマトネリコって生垣にできるの?』と気になっている方も多いですよね。

結論から言うと、シマトネリコの生垣は作れます。ただ、成長がとても早い木なので、高さを決めてこまめに切り戻すことが前提になります。

この記事を読むと、シマトネリコを生垣にする時の向き不向きと、高さを抑える手入れの考え方が分かります。

目次

シマトネリコの生垣ってどんな木?

先に結論

シマトネリコは、モクセイ科の常緑樹です。細かい葉で明るく軽やかな印象になる一方、成長がとても早く、放っておくと高木になります。生垣にするなら「切り続ける木」と考えておきましょう。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みで仕立てた垣根のことです。基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

シマトネリコは、シンボルツリーとして1本で植えられることが多い木です。生垣に使うのは少し上級者向け、と思っておくと失敗しにくいです。

くらべる点シマトネリコの性質生垣にした時の考え方
葉細かい葉で明るく軽やか重たく見えない、洋風の仕切りになる
冬常緑(寒い地域では葉を落とすことがある)寒い地域では冬の目隠しが弱くなることも
成長とても早く、放っておくと高木になる高さを決めて、こまめに切り戻す
寒さやや弱い寒冷地・霜の当たる場所は注意
根よく張る塀や建物の近くは避けて植える
細かい葉が軽やかに茂るシマトネリコの生垣を近くから写した写真

「軽やか」と「すぐ伸びる」はセット

『葉がふんわりしていて、目隠しにちょうどいい』と感じますよね。実は、その軽やかさを保つのが一番むずかしいところなんです。

伸びるのが早いぶん、少し手入れを休むと、すぐに上へ上へと伸びていきます。見た目のよさと、手入れの回数はセットで考えておきましょう。

生垣にシマトネリコは向く?向く場所・向かない場所

先に結論

シマトネリコの生垣が向くのは、暖かめの地域で、日当たりがよく、両側から手入れできる場所です。寒い地域や、塀や建物が近い狭い場所では、ほかの木も比べておきましょう。

植える場所が合っていないと、伸びすぎや冬の傷みに悩みやすくなります。植えたい場所を次の表に当てはめてみてください。

場所の条件向き不向き理由と考え方
暖かめの地域の日なた向く常緑の明るい葉を保ちやすい
洋風の家の庭先向く細かい葉が洋風の外観になじみやすい
寒冷地・霜の当たる場所注意寒さにやや弱く、葉を落とすことがある
塀・建物のすぐそば向きにくい根がよく張るので距離をとりたい
道路や隣地との境界ぎりぎり条件しだい伸びが早く、はみ出しやすい
自分で刈れる高さに保ちたい場所条件しだいこまめに切る時間をとれるかが決め手

例えばこんな場面なら

例えば「道路に面した10mほどの生垣がある2階建ての家の場合」は、伸びた枝が道路側へ出やすくなります。道路側から刈る場所があるか、先に確かめておきましょう。

例えば「洋風の家で、庭の一部だけを軽く仕切りたい場合」なら、シマトネリコの軽やかさがよく生きます。長い生垣より、短い区間の方が手入れも続けやすいです。

洋風の生垣全体の考え方は洋風の生垣|洋風の庭に合う木と仕立て方で紹介しています。

シマトネリコの生垣が合う人
  • 細かい葉の、明るく軽い仕切りがほしい
  • 伸びたらすぐ切る、こまめな手入れが苦にならない
  • 暖かめの地域に住んでいる
  • 塀や建物から離して植える場所がある

高さを抑える手入れカレンダー

先に結論

シマトネリコの生垣は、「年に1回しっかり切る」より「伸びたらこまめに切り戻す」の方が向いています。仕上げの高さを先に決めて、その線を超えた枝を季節ごとに切っていきましょう。

『どのくらいの頻度で切ればいいの?』と迷いますよね。月で決めるより、「決めた高さを超えたら切る」と覚えておく方が分かりやすいです。

ここが大事なところです。高さは「手の届く高さ」を上限にしておくと、自分で切り続けやすくなります。

シマトネリコの生垣の高さを抑えるために、仕上げの高さを決めて超えた枝を切り戻す流れを示した図解
季節木の様子やること
春新芽が動き出す植え付けに向く時期。伸び方を見ておく
春〜秋枝がどんどん伸びる決めた高さを超えた枝をこまめに切り戻す
秋気温が穏やかになる植え付けに向く時期。形を軽く整える
冬寒い地域では葉を落とすことも霜の当たり方を見て、枯れ枝を取る

季節の目安は地域や年で前後します。木の様子を見ながら調整してみてください。

切り戻しの手順

高さを抑える切り戻し
  1. 仕上げたい高さを決め、ひもを張って目印にする
  2. その高さを超えて伸びた枝を、枝の分かれ目で切る
  3. 側面は、上を少し狭く・下を広くした台形に整える
  4. 内側の混み合った枝を付け根から取り、風を通す
  5. 切った枝葉を片づけ、道路や隣地へのはみ出しを確かめる

上を狭く下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。足元がスカスカになるのを防ぐためにも、意識しておきたい形です。

よくある失敗

「忙しいから来年まとめて切ろう」と1年休んだら、手の届かない高さまで伸びてしまった、というのはよくある失敗です。脚立での高い所の作業は危ないので、手の届く高さを超えたら業者に任せる方が安心です。

高い生垣の手入れや高さの決め方は高い生垣|背の高い生垣の手入れと高さの決め方も参考にしてみてください。

似た木と迷ったら:プリペット・ソヨゴ・オリーブと比べる

先に結論

「軽やかな洋風の生垣」を求めるなら、シマトネリコ以外にも候補があります。刈り込みのしやすさ、成長の早さ、冬の葉で比べると選びやすいです。

くらべる点シマトネリコプリペットソヨゴオリーブ
冬の葉常緑(寒いと落とすことも)半常緑(寒いと葉を落とす)常緑常緑
成長とても早い早いゆっくり生垣には上に伸びる品種を選ぶ
手入れの向きこまめに切り戻す刈り込みに強い枝を間引く剪定が向く早春に剪定
葉の印象細かく明るい小さめの葉。品種で色が選べる風にそよぐ葉銀緑色の葉

『結局どれが一番手がかからないの?』と思いますよね。成長がゆっくりな木ほど、切る回数は少なくて済みやすいです。

ただ、ゆっくり育つ木は、植えてから密になるまで時間がかかります。「早く目隠しがほしい」のか「手入れを減らしたい」のか、どちらを優先するかで答えが変わるんです。

優先したいこと候補の考え方
早く目隠しを作りたいシマトネリコ・プリペットのように伸びの早い木
切る回数を減らしたいソヨゴのように成長がゆっくりな木
きっちりした面に刈りたい刈り込みに強いプリペット
銀色がかった葉で洋風にしたいオリーブ

ソヨゴは成長がゆっくりで、自然な樹形を生かす木です。ソヨゴの生垣|赤い実と揺れる葉の特徴で紹介しています。

オリーブも洋風の目隠しによく使われます。オリーブの生垣|洋風の目隠しにする時の品種と剪定で詳しく紹介しています。

よくある相談:生垣にできる?プリペットとどっち?

先に結論

シマトネリコの生垣でよく出る悩みは、「そもそも生垣にできるか」「プリペットとどちらがいいか」「虫や冬の傷み」の3つです。成長の早さと寒さへの弱さを知っておくと、答えが見えやすくなります。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を、内容を要約して紹介します。

相談1:シマトネリコで、高い生垣のような形は作れる?

シマトネリコを列に植えて、背の高い生垣のように仕立てることはできるのか、という相談です。

結論から言うと、形を作ること自体はできます。ただ、成長がとても早いので、高さを決めてこまめに切り戻すことが続けられるかどうかが分かれ目です。

『一度形にしたら、あとは楽になる?』と期待したくなりますよね。シマトネリコの場合は、形ができてからも伸び続けるので、切る作業はずっと続くと考えておきましょう。

相談2:シマトネリコとプリペット、生垣にするならどっち?

生垣の候補がシマトネリコとプリペットで、それぞれのよさと気になる点を知りたい、という相談です。

シマトネリコを選ぶなら
  • 細かい葉で明るく軽やかな印象
  • 常緑で、暖かめの地域なら冬も葉が残りやすい
  • 洋風の家になじみやすい
プリペットを選ぶなら
  • 刈り込みに強く、面をそろえやすい
  • 品種で葉の色を選べる
  • 半常緑で、寒いと葉を落とす

どちらも伸びが早い木です。『きっちりした面の生垣』ならプリペット、『ふんわり軽い仕切り』ならシマトネリコ、と仕上がりのイメージで選ぶと迷いにくいです。

相談3:植えた生垣の下の方がスカスカになった

シマトネリコを生垣として植えたら、下の方の葉が少なくて足元が透けてしまう、という相談です。

上へ伸びる力が強い木なので、上ばかり茂って下が空きやすいんです。上を狭く下を広くした台形を意識して、上の枝を早めに切ってあげましょう。

足元をしっかり隠したい時は、日陰に強い低木を手前に添える考え方もあります。例えば、日陰に強い代表格のアオキを根元に並べる方法です。

アオキは葉が大きいので、刈り込みばさみで面を刈るより、伸びた枝を付け根から間引く剪定が向いています。詳しくはアオキの生垣|日陰に強い常緑樹の特徴で紹介しています。

相談4:虫がついたり、雪で枝が折れたりした

虫が葉についていた、雪の重みで枝が折れた、という相談も見られます。

生垣には虫がつくことがあり、早めに見つけて枝ごと取るのが基本です。寒さにやや弱い木なので、寒冷地や雪の多い場所では、冬の傷みも想定しておきましょう。

傷みが広がっている時

虫や枝折れが生垣全体に広がっていて、どこまで切ればいいか分からない時は、木の様子を見てもらえる業者に相談すると安心です。

植える前のチェックと、手に負えない時の頼り先

先に結論

シマトネリコの生垣は、植える位置と、切り続ける体制づくりで決まります。伸びすぎて手に負えなくなったら、無理をせず剪定を相談するのも手です。

『隣の家に根や枝が出ていかないか心配』という方も多いはずです。境界や塀から少し離して植え、両側に刈るための場所を残しておきましょう。

植える前に確かめること
  • 寒冷地や霜の当たる場所ではないか
  • 塀・建物から離して植えられるか
  • 生垣の両側に、刈り込みのために立てる場所があるか
  • 苗の間隔を、購入先や施工業者に確かめたか
  • 伸びたらすぐ切る時間をとれるか

苗の間隔は、樹種・苗の大きさ・仕上がりの高さで変わります。購入先や施工業者に確かめておきましょう。

植えたあとは、根づくまで水やりと支柱が欠かせません。竹などで列をつなぐように支柱をしておくと、風でぐらつきにくくなります。

道路に張り出した枝は、歩く人や車の通行、見通しの妨げになります。所有者が手入れするよう、多くの自治体が呼びかけているので、道路側はこまめに切っておきましょう。

電動バリカン(ヘッジトリマー)を使う時は、取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使ってくださいね。

生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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よくある質問

シマトネリコは生垣に向いていますか?

生垣にすることはできますが、成長がとても早く、放っておくと高木になる木です。高さを決めて、こまめに切り戻せる方に向いています。

生垣にしたシマトネリコは冬も葉が残りますか?

常緑樹ですが、寒い地域では葉を落とすことがあります。寒さにやや弱いので、寒冷地や霜の当たる場所では注意しましょう。

シマトネリコの生垣を低く保つことはできますか?

決めた高さを超えた枝をこまめに切り戻せば、高さを抑えることはできます。手入れを1年休むと一気に伸びるので、切る回数を確保しておきましょう。

塀の近くに植えても大丈夫ですか?

シマトネリコは根もよく張る木です。塀や建物のすぐそばは避け、少し離して植えると安心です。

まとめ

この記事の要点
  • シマトネリコは細かい葉で軽やかな、モクセイ科の常緑樹
  • 成長がとても早く、生垣にするならこまめな切り戻しが前提
  • 寒さにやや弱く、寒い地域では葉を落とすことがある
  • 根がよく張るので、塀や建物から離して植える
  • きっちりした面ならプリペット、手間を減らすならソヨゴも候補
  • 手の届かない高さになったら、無理をせず業者に相談する
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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