スイカズラの生垣|フェンスに絡める香りの花の育て方

フェンスに絡めて香りの花を楽しむスイカズラの生垣の育て方を解説する記事のアイキャッチ

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『フェンスに香りのいい花を絡めて、生垣のようにしたい』と考えている方も多いですよね。

スイカズラは、そんな使い方ができるつる植物のひとつです。

結論から言うと、スイカズラの生垣は、初夏に白から黄色に変わる香りの花を楽しめる、フェンス向きの仕切りです。ただ生育が旺盛なので、伸びすぎた部分をこまめに切ることが前提になります。

この記事を読むと、スイカズラの特徴と向く場所、フェンスへの絡め方、1年の手入れの流れが分かります。

目次

スイカズラの生垣ってどんな植物?

先に結論

スイカズラ(吸い葛・忍冬)は、スイカズラ科の半常緑のつる植物です。木を列に植えて刈り込む生垣とは違い、フェンスに絡めて「生垣のような緑の仕切り」をつくるのが基本の使い方です。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

スイカズラは自分で立つ木ではなく、つるを伸ばして何かに絡まって育ちます。だから、フェンスやトレリス(格子状の支え)があってはじめて仕切りになるんです。

『つる植物でも、ちゃんと目隠しになるの?』と思いますよね。フェンスの面につるが広がれば、緑の壁のような仕切りになります。

白と黄色の花が混ざって咲くスイカズラがフェンスに絡んだ様子を近くから写した写真

生垣にした時のよさと、気をつけたいこと

くらべる点スイカズラの生垣でのよさ気をつけたいこと
花初夏(5〜7月が目安)に香りの花が咲く花の時期は限られる
花の色白から黄色に変わり、2色が混ざって見える色の変化は花の時期だけ
育ち方生育が旺盛で、フェンスを覆いやすい広がりやすく、こまめな手入れが要る
冬半常緑で葉が残ることもある冬は葉が少なくなることもある
場所地面の幅が狭くても、フェンス沿いに仕立てられる支えになるフェンスが要る

「金銀花」と呼ばれる理由

スイカズラの花は、咲き始めは白く、だんだん黄色に変わっていきます。

一本のつるに白い花と黄色い花が混ざって見えるので、金銀花とも呼ばれるんです。香りがあるのも、この植物の楽しみのひとつです。

香りの花を楽しむには

花を長く楽しむには、花の時期より前に強く切りすぎないことがポイントです。

『せっかくなら、花がたくさん咲く仕切りにしたい』という方も多いはずです。

一般に、花の咲く植物は、花芽ができる時期より前に切ると翌年の花を減らしにくいと言われます。多くは花が終わった直後が、形を整えるタイミングの目安になります。

花を楽しむ人がしがちなこと

よくある失敗

つるが伸びて気になるからと、春先に全体を強く刈ってしまい、その年の花がほとんど見られなかった、というのはよくある失敗です。花の前は飛び出したつるだけ、大きく整えるのは花のあと、と覚えておきましょう。

例えば、玄関アプローチ脇のフェンスに絡めるなら、香りが届きやすい位置に花が来るように、つるを横へ誘引しておくと楽しみやすいです。

ほかの花が咲く生垣とも比べたい方は花が咲く生垣|季節ごとの花木とピンクの花の木で紹介しています。

スイカズラの生垣が向く場所・向かない場所

先に結論

スイカズラの生垣は、しっかりしたフェンスがあり、こまめに手入れできる場所に向きます。隣地との境界ぎりぎりや、手入れの時間がとりにくい場所では、広がりやすさを考えて選びましょう。

生育が旺盛という性質は、早く仕切りができる長所でもあり、手入れの手間にもなります。植えたい場所を次の表に当てはめてみてください。

場所の条件向き不向き理由と考え方
自宅の敷地内にあるフェンス向くつるを絡める支えがあり、手入れもしやすい
地面の植える幅が狭い場所向く横に広がる木より場所をとりにくい
道路に面したフェンス条件しだい道路側へ伸びたつるをこまめに切れるなら
隣地との境界のフェンス条件しだい隣地側へ伸びるつるを切れるか先に考える
手入れの時間がとりにくい場所向きにくい広がりやすく、放っておくと伸び放題になる
冬も目隠しを保ちたい場所確認が必要半常緑で、冬は葉が少なくなることもある

例えばこんな場面なら

例えば「道路に面した10mほどのフェンスがある家の場合」なら、スイカズラで緑の仕切りをつくることはできます。ただ、道路側へ伸びたつるは、通る人や車の邪魔にならないよう早めに切っておきましょう。

道路に張り出した枝は、通行や見通しの妨げになるので、所有者が手入れするよう多くの自治体が呼びかけています。

例えば「隣の家との境界にあるフェンスに絡めたい場合」なら、つるがお隣側へ回り込みやすい点に注意が必要です。お隣側に伸びた分を切れる位置にあるか、先に確かめておくと安心です。

スイカズラの生垣が合う人
  • フェンスに花と香りを添えたい
  • 地面の植える幅があまりとれない
  • 伸びたつるを、こまめに切る時間がとれる
  • 冬に葉が少し減っても気にならない

似たつる植物と迷っている時は

先に結論

フェンスに絡めるつる植物には、スイカズラのほかにテイカカズラ、ジャスミン、ムベなどがあります。花の色と時期、冬の葉、実を楽しみたいかで選ぶと迷いにくいです。

『つる植物って、どれも同じに見えて選べない』と思いますよね。そう思うのは自然です。違いを表にまとめると、次のようになります。

くらべる点スイカズラテイカカズラハゴロモジャスミンムベ
冬の葉半常緑常緑常緑常緑
花の時期の目安初夏(5〜7月)初夏(5〜6月)春(3〜5月)春(4〜5月)
花白から黄色に変わる香りの花白い風車形の香りの花ピンクのつぼみから白い香りの花春に咲く
ほかの楽しみ2色が混ざって見える日陰にも耐えるつぼみの色秋に赤紫の実

冬も緑を保ちたいならテイカカズラ、花の色の変化を楽しみたいならスイカズラ、という選び方もできます。テイカカズラはテイカカズラの生垣|フェンスに絡める常緑のつるで紹介しています。

ジャスミンの仲間を比べたい方はジャスミンの生垣|ハゴロモジャスミン・スタージャスミンの違い、実を楽しみたい方はムベの生垣|つるで作る緑の仕切りと実も参考にしてみてください。

1年の手入れカレンダー:伸びすぎを防ぐ

先に結論

スイカズラの手入れは、生育期に伸びすぎた部分をこまめに切り、大きく形を整えるのは花のあと、の流れが基本です。月の目安は地域や年で前後するので、つるの伸び方を見ながら調整してください。

『つる植物の剪定って、どこを切ればいいか分からない』という方も多いですよね。基本は、フェンスの面からはみ出したつると、絡まって混み合ったつるを切ることです。

スイカズラの生垣の1年の手入れを、春のつるの誘引・初夏の花・花のあとの整理・冬の見回りの順に並べたカレンダーの図解
時期の目安様子やること
春つるが伸び始める伸びたつるをフェンスに絡める・ひもで留める
初夏(5〜7月)白から黄色の花が咲く通路や隣地へ出たつるだけ切る
花のあとつるがよく伸びる混み合ったつるを整理し、形を整える
夏〜秋生育が旺盛はみ出したつるをこまめに切る
冬葉が少なくなることも枯れたつるや、からまりを見ておく

花のあとの整理の手順

花のあとの整理の進め方
  1. フェンスの外へ飛び出したつるを、面にそろえて切る
  2. 何本も絡まって太くなった部分を、ほどくか間引く
  3. 足元から出た余分なつるを、付け根から取る
  4. 残したつるをフェンスの空いている所へ横に誘引する
  5. 切ったつるを片づけ、フェンスの風通しをよくする

つるを横に誘引しておくと、フェンスの下のほうまで葉が広がりやすくなります。上にばかり伸ばすと、足元がすけてしまうこともあるんです。

道具と安全のこと

剪定ばさみや電動バリカン(ヘッジトリマー)を使う時は、取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使いましょう。

高いフェンスの上のほうは、脚立に乗っての作業になりがちです。手の届く高さまでにして、高い所は業者に頼むほうが安心です。

よくある相談:この花の名前は?香りのつるで生垣にできる?

先に結論

スイカズラまわりでよく出るのは、「生垣で見かけた白と黄色の花の名前」と「香りのつるでフェンスを生垣にしたい」という相談です。花の色の変化と、つるの広がりやすさを知っておくと答えが見えます。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を、内容を要約して紹介します。

相談1:長い生垣に白と黄色の花が並んで咲いている。名前は?

長い生垣に、白い花と黄色い花が混ざって咲いていて、何の花か知りたい、という相談です。

『同じ植物なのに、色が違う花が咲いている?』と不思議に思いますよね。

スイカズラの花は、白く咲いてから黄色に変わるので、白と黄色が混ざって見えます。初夏に、香りのある花がつるに並んでいるなら、スイカズラかもしれません。

ただ、白い花の咲くつる植物はほかにもあります。花の形や葉の様子を、図鑑や園芸店で見比べてみてください。

相談2:香りのいいつる植物で、フェンスを生垣にしたい

フェンスに香りのいいつる植物を絡めて、生垣のように育てたい。どのくらい伸びるのか、手入れはどうか知りたい、という相談です。

『植えたら、あとは勝手に伸びてくれるのかな』と期待しますよね。結論から言うと、つる植物の仕切りは、伸ばすことより「伸びすぎを止める」手入れが中心になります。

スイカズラのように生育が旺盛な植物なら、なおさらです。植える前に、次の点を考えておきましょう。

考えておくこと理由
フェンスの強さつるが茂ると重みがかかる
手入れの時間伸びすぎた部分をこまめに切る必要がある
お隣や道路への近さはみ出したつるを切れる位置か
冬の見た目半常緑なので、冬は葉が減ることもある

植える前のチェックと、手に負えない時の頼り先

先に結論

スイカズラの生垣は、植える前のフェンス選びと、植えたあとの水やりで、その後の育ち方が変わります。伸び放題になった時は、無理をせず剪定を相談するのも手です。

植え付けは、一般に気温の穏やかな時期が向くと言われます。半常緑の植物なので、時期は苗の購入先にも確かめておきましょう。

植えたあとは、根づくまで水やりを続けます。つるが伸びてきたら、早めにフェンスへ絡めてあげてください。

植える前に確かめること
  • つるを絡めるフェンスやトレリスがあるか
  • フェンスの両側に、手入れのために立てる場所があるか
  • お隣や道路へ伸びたつるを切れる位置か
  • 冬に葉が少し減ってもよいか
  • 苗の間隔を、購入先や施工業者に確かめたか

苗の間隔は、苗の大きさや仕上がりの広さで変わります。購入先や施工業者に確かめておきましょう。

伸び放題になった時は

何年も手入れをしていないと、つるが何重にも絡まって、フェンスが重そうに見えることもあります。

一度に全部切るのが不安な時

絡まったつるを一度に全部ほどくのは大変です。区切りごとに少しずつ整理していく方法もあります。フェンスの上のほうや、隣地側の作業が難しい時は、業者に相談すると安心です。

生垣が高くなって手に負えない時や、長い仕切りの手入れが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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よくある質問

スイカズラの花はいつ咲きますか?

初夏(5〜7月が目安)に、白から黄色に変わる香りの花が咲きます。地域や年で前後します。

スイカズラは冬も葉が残りますか?

スイカズラは半常緑のつる植物です。冬も葉が残ることがありますが、少なくなることもあるので、冬の目隠しを重視する場合は常緑のつる植物とも比べてみてください。

スイカズラの生垣はどのくらい手入れが必要ですか?

生育が旺盛で、フェンスに絡めると広がりやすいので、伸びすぎた部分をこまめに切る手入れが必要です。大きく整えるのは花のあとが目安です。

スイカズラはフェンスがなくても生垣になりますか?

スイカズラは自分で立つ木ではなく、つるで絡まって育ちます。生垣のような仕切りにするなら、フェンスやトレリスなどの支えを用意しましょう。

まとめ

この記事の要点
  • スイカズラは、スイカズラ科の半常緑のつる植物
  • 初夏に白から黄色に変わる香りの花が咲き、金銀花とも呼ばれる
  • フェンスに絡めて、生垣のような緑の仕切りにする
  • 生育が旺盛なので、伸びすぎた部分をこまめに切る
  • 大きく整えるのは花のあと、花の前は飛び出したつるだけ
  • 伸び放題になった時は、無理をせず業者への相談も考える
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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