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『ハーブの香りがする生垣って素敵。ローズマリーで作れるのかな?』と気になっている方も多いですよね。
料理にも使えて、花も咲くと聞くと、庭に並べてみたくなります。
結論から言うと、ローズマリーの生垣は作れます。ただし、上に伸びる「立ち性」を選ぶこと、日当たりと水はけのよい場所に植えること、古い枝まで深く切らないこと、の3つが大事です。
この記事を読むと、ローズマリーの生垣に向く選び方と植える場所、1年の手入れの流れが分かります。
ローズマリーの生垣ってどんなもの?
ローズマリーは、シソ科の常緑の低木で、ハーブとして知られています。一年中葉が残り、花も咲き、葉は料理にも使えるので、香りと緑を楽しむ低めの生垣に向きます。
生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。
ローズマリーの生垣は、和風の刈り込み生垣とは少し雰囲気が違います。葉が細く、やわらかい印象になるので、洋風の庭やアプローチの脇によくなじむんです。
『ハーブって草花じゃないの?』と思う方もいますよね。実は、ローズマリーは年を重ねると枝の根元が茶色く硬くなる、れっきとした低木です。

生垣にした時のよさと、気をつけたいこと
| くらべる点 | ローズマリーの生垣のよさ | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 葉 | 常緑で、冬も緑が残る | 蒸れると内側の葉が傷みやすい |
| 香り | 枝に触れるとハーブの香りがする | 香りの好みは人によって違う |
| 花 | 冬〜春を中心に青紫・白・ピンクの花 | 品種によって咲く時期が違う |
| 使い道 | 葉を料理に使える | 料理に使うなら薬剤の使い方に気をつける |
| 剪定 | 伸びた先を整えれば形を保ちやすい | 古い枝の葉のない部分まで切ると芽が出にくい |
香りと実用を兼ねた生垣、というのがローズマリーのいちばんの個性です。
一方で、もともと乾いた気候を好む植物なので、湿気の多い場所では元気がなくなりやすいことも。ここは植える前に知っておきたいところです。
どんな人に合う?
ローズマリーの生垣は、背の高い目隠しより、腰くらいまでの低い仕切りに向いています。
| こんな人には合う | こんな人には合いにくい |
|---|---|
| 低めの洋風の仕切りを作りたい | 2階の窓まで隠す高い目隠しがほしい |
| ハーブを料理に使いたい | 香りのある植物が苦手な家族がいる |
| 日当たりのよい場所が空いている | 植えたい場所が日陰でじめじめしている |
| 少しずつ形を整えるのが好き | 一度植えたら手をかけずに済ませたい |
低い生垣そのものの考え方は低い生垣|腰の高さで仕切る木と仕立て方もあわせて読んでみてください。
生垣にするなら「立ち性」を選ぶ
ローズマリーには、上に伸びる立ち性、斜めに広がる半ほふく性、地面をはうほふく性があります。生垣にするなら、上に伸びる立ち性を選びましょう。
ここが、ローズマリーの生垣でいちばん大事なところです。
ほふく性(地面をはうように広がる性質)のローズマリーを並べても、横に広がるばかりで、仕切りの高さが出にくいんです。

| タイプ | 伸び方 | 向く使い方 |
|---|---|---|
| 立ち性 | 枝が上に向かって伸びる | 生垣・仕切り |
| 半ほふく性 | 枝が斜めに広がる | 花壇の縁取り・低い植え込み |
| ほふく性 | 地面をはうように広がる | グランドカバー・石垣や鉢から垂らす |
苗を買う時に見ておきたいこと
『ローズマリー』とだけ書かれた苗だと、どのタイプか分からないこともありますよね。
迷ったら、売り場のラベルを見るか、購入先に「生垣にしたいので、上に伸びるタイプはどれですか」と聞いてみてください。
- ラベルに立ち性(木立性)と書いてあるかを見る
- 枝が上に向かってまっすぐ伸びている苗を選ぶ
- 株元の葉が茶色く枯れ込んでいないかを見る
- 土がじめじめしすぎていないかを見る
- 生垣にしたい長さに対して、何株必要かを購入先に相談する
苗と苗の間隔は、苗の大きさや仕上げたい高さで変わります。数字だけで決めず、購入先や施工する業者に確かめておくと安心です。
花の色で選ぶのもあり
ローズマリーの花は、青紫・白・ピンクなどがあります。冬〜春を中心に咲き、品種によってはほかの時期にも咲きます。
例えば、外壁が白い家なら青紫の花で引き締める、やわらかい雰囲気にしたいならピンク、といった選び方もできます。
ただし、色より先に「立ち性かどうか」を確かめるのが順番です。色で選んだらほふく性だった、ということも起こりやすいので注意しておきましょう。
ローズマリーの生垣が向く場所・向かない場所
ローズマリーの生垣は、日当たりがよく、水はけのよい場所に向きます。日陰で湿った場所や、水がたまりやすい場所では、ほかの木も比べておきましょう。
植える場所が合っていれば、ローズマリーは丈夫に育ってくれます。逆に、場所が合わないと、どれだけ手をかけても元気が出にくいんです。
次の判断表に、植えたい場所を当てはめてみてください。
| 場所の条件 | 向き不向き | 理由と考え方 |
|---|---|---|
| 日当たりのよい南向きの庭 | 向く | 日当たりを好むので、よく育ちやすい |
| 水はけのよい花壇・盛り土 | 向く | 過湿に弱いので、水がたまらない土が合う |
| 建物の北側で日がほとんど当たらない | 向きにくい | 日当たりが足りず、枝がまばらになりやすい |
| 雨のあと水たまりが残る場所 | 向きにくい | 根が湿ったままになり、傷みやすい |
| 壁ぎわで風が抜けにくい場所 | 条件しだい | 蒸れやすいので、間を空けて風を通す |
| 寒冷地・霜の当たる場所 | 確認が必要 | 地域で冬を越せるか購入先に確認する |
| 道路沿いの低い仕切り | 条件しだい | はみ出した枝をこまめに切る前提で選ぶ |
日陰の場所に生垣を作りたい場合は日陰の生垣|日当たりが悪い場所に向く木で、日陰でも育てやすい木を紹介しています。
例えばこんな場面なら
表だけだとイメージしにくいですよね。いくつかの場面に当てはめてみます。
例えば「日当たりのよいアプローチの脇に、低い仕切りを作りたい場合」なら、ローズマリーの生垣はよく合います。通るたびに枝に触れて、香りを楽しめるのもうれしいところです。
例えば「道路に面した10mほどの生垣がある2階建ての家の場合」なら、ローズマリーだけで高い目隠しを作るのは難しいです。低い仕切りにとどめるか、ほかの木と組み合わせる考え方が合います。
例えば「水はけの悪い粘土っぽい土の場合」なら、そのまま植えると根が傷みやすくなります。土を盛って水はけをよくするか、別の木を選ぶほうが無理がありません。
似た見た目の木と迷ったら
ローズマリーに似た雰囲気の低木に、ウエストリンギアとツリージャーマンダーがあります。どちらもシソ科の常緑の低木です。
| くらべる点 | ローズマリー | ウエストリンギア | ツリージャーマンダー |
|---|---|---|---|
| 葉 | 細い葉 | 細い銀緑色の葉 | 銀白色の小さな葉 |
| 楽しみ方 | 香りと料理 | 香りはなく、姿と小花を楽しむ | 銀白色の葉と初夏の花を楽しむ |
| 花 | 冬〜春中心に青紫・白・ピンク | 春〜秋に白〜淡い紫の小花 | 初夏に淡い青紫の花 |
| 得意なこと | 葉を料理に使える | 乾燥と刈り込みに強い | 成長が早く刈り込みに強い |
| 注意したいこと | 蒸れ・過湿に弱い | 寒さにやや弱い | 低い生垣・縁取り向き |
『見た目はそっくりなのに、何が違うの?』と思いますよね。実は、ウエストリンギアはローズマリーに似た姿ですが、香りはありません。
香りと料理を楽しみたいならローズマリー、刈り込んで形を作りたいならウエストリンギアやツリージャーマンダー、という選び方がしやすいです。
ウエストリンギアはウエストリンギアの生垣|銀色の葉の洋風低木、ツリージャーマンダーはツリージャーマンダーの生垣|銀葉ハーブの低い生垣で紹介しています。
- 日当たりと水はけのよい場所に植えられる
- 腰くらいまでの低い仕切りで十分
- ハーブの香りや料理への利用を楽しみたい
- 深く切らずに、少しずつ形を整えられる
1年の手入れカレンダー:花・剪定・蒸れ対策
ローズマリーの剪定は、春〜初夏の蒸れる前に行うのが基本です。冬〜春は花を楽しみ、梅雨や夏は株の内側が蒸れていないかを見ておきましょう。
『いつ何をすればいいか、季節ごとに知りたい』という方も多いですよね。
季節の目安は地域や年で前後します。木の様子を見ながら、次の表を目安にしてみてください。

| 季節の目安 | 木の様子 | やること |
|---|---|---|
| 冬〜春 | 花が咲く時期の中心 | 花を楽しむ。強い剪定は控える |
| 春 | 新しい枝が伸びはじめる | 植え付けや植え替えに向く時期の一つ |
| 春〜初夏 | 枝がよく伸びる | 蒸れる前に剪定して風を通す |
| 梅雨〜夏 | 湿気が多く、蒸れやすい | 株の内側の茶色い葉や混んだ枝を見る |
| 秋 | 気温が穏やかになる | はみ出した枝を軽く整える。植え付けにも向く |
蒸れ対策がいちばんの手入れ
ローズマリーの生垣で困りごとが出やすいのは、湿気の多い季節です。
枝が混み合ったまま梅雨を迎えると、株の内側に湿気がこもり、葉が茶色くなることがあります。だから、春〜初夏の剪定は「形を整える」だけでなく「風を通す」ためでもあるんです。
- 生垣の上と横から見て、飛び出した枝を確かめる
- 葉が残っている位置で、伸びた枝先を切りそろえる
- 株の内側で混み合った細い枝を間引き、風の通り道を作る
- 枯れて茶色くなった枝は、元気な枝との分かれ目で切る
- 切った枝や落ちた葉を株元から取り除く
水やりと肥料の考え方
ローズマリーは過湿に弱いので、地植えで根づいたあとは、水をやりすぎないことが大事です。
植え付けた直後は、根づくまで水やりをしておきましょう。根づいたあとは、土の乾き具合を見て、乾いていたらたっぷり、というメリハリが合います。
鉢やプランターで育てている場合は、土が乾きやすいので、地植えより水やりの回数が増えやすいです。
ローズマリーの葉は料理に使えます。剪定で切った枝を料理に使う場合は、虫よけなどの薬剤を使っていないかを確かめてからにしておきましょう。
植え付けと剪定で失敗しないコツ
ローズマリーは、古く木質化した枝の葉のない部分まで切ると、芽が出にくくなります。剪定は「葉が残っている位置で切る」が合言葉です。
『伸び放題になったから、思い切って短く切ろう』と考える方も多いですよね。ただ、ここがローズマリーの生垣でいちばん失敗が多いところなんです。
木質化した枝とは
木質化(もくしつか)とは、若い緑の枝が、年を重ねて茶色く硬い木の枝になることです。
ローズマリーは、株元に近い古い枝ほど木質化して、葉が落ちていきます。その葉のない茶色い部分まで切ってしまうと、新しい芽が出にくくなります。
- 葉が残っている位置で切る
- 伸びた先を少しずつ切りそろえる
- 一度に全体を短くせず、数回に分ける
- 春〜初夏の蒸れる前に切る
- 葉のない茶色い枝の部分で切る
- 伸びすぎた株を一気に低く切りつめる
- 株全体を同じ日に強く刈り込む
- 蒸れて弱っている時期に強く切る
植え付けの流れ
植え付けは、常緑の木なら春の新芽が動く前後や、秋の気温が穏やかな時期が向いていると一般に言われます。
- 日当たりと水はけを確かめ、植える列の位置を決める
- 水がたまりやすい土なら、土を盛って水はけをよくする
- 苗の間隔を購入先や業者に確かめてから並べる
- 植えたらたっぷり水をやり、根づくまで乾きすぎないようにする
- 風で揺れる苗は、竹などの支柱で列をつないで支える
植え付けの手順を生垣全般で知りたい方は生垣の植え方|苗の間隔・時期と植え付けの手順で詳しく紹介しています。
立ち性かどうかを確かめずに買い、横に広がって仕切りにならなかった、という失敗はよくあります。もう一つは、伸びすぎた株を一気に短く切り、葉のない枝ばかりが残ってしまうケースです。
道路や隣にはみ出した時は
道路沿いに植えた場合、はみ出した枝は通る人の邪魔になります。道路に張り出した枝は、所有者が手入れするよう多くの自治体が呼びかけています。
ローズマリーの生垣は低いので、ほとんどは自分で切れる高さです。ただ、ほかの木と組み合わせた長い生垣や、背の高い木が混じっている場合は、無理に脚立に乗らず、手の届く高さまでにしておきましょう。
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ローズマリーの生垣でよくある相談
よく寄せられるのは「伸びすぎた株を切ったら芽が出ない」「大きく育てたい」「傾いて形が崩れた」という相談です。どれも、切る位置と植える場所の見直しが答えの中心になります。
ここでは、ローズマリーの生垣について実際によく見かける相談を、要約して紹介します。
相談1:放っておいて大きくなった株を切ったら、葉のない枝ばかりになった
『しばらく放っておいたら木のように大きくなったので、ばっさり切った。でも芽が出てこない』という相談です。
ここまで読んだ方はお気づきかもしれません。古く木質化した枝の葉のない部分まで切ると、芽が出にくいんです。
まずは、残っている枝に葉があるかを見てみてください。葉のある枝が残っていれば、そこから伸びる枝を育てながら、少しずつ形を戻していきます。
葉のない枝しか残っていない場合は、無理に待たず、新しい苗に植え替える考え方もあります。
- 残った枝に緑の葉がついているかを見る
- 株元の土がじめじめしていないかを見る
- 追加で切らず、しばらく様子を見る
- 次からは葉のある位置で切ると決めておく
相談2:立ち性のローズマリーを、背の高い生垣に育てたい
『目隠しになるくらい大きく育てたい。何年くらいでどこまで伸びる?』という相談もよく見かけます。
育つ早さや高さは、品種や日当たり、土の状態で変わります。この記事では数字で言い切らずにおきますね。
ただ、高くしたいなら、立ち性を選ぶこと、日当たりと水はけのよい場所に植えること、深く切らないこと、の3つが土台です。
それでも高さが足りない場合は、背の高い木の生垣と組み合わせて、手前をローズマリーにする、という作り方もあります。
相談3:ベランダや鉢のローズマリーが傾いて、形が崩れてきた
鉢やプランターでローズマリーの生垣風にしていて、だんだん傾いてきた、という相談です。
枝が日の当たる方向へ伸びると、全体が片側に傾くことがあります。鉢なら、ときどき向きを変えて、日の当たり方をそろえてみてください。
重く伸びた枝先は、葉のある位置で切って軽くすると、傾きが落ち着きやすくなります。ベランダで緑の仕切りを作る方法はベランダで作る生垣風の目隠し|鉢植えの緑の仕切りで紹介しています。
| 相談 | 主な原因の見当 | まずやること |
|---|---|---|
| 切ったら芽が出ない | 葉のない木質化した部分で切った | 葉のある枝を残して様子を見る |
| 高さが出ない | 立ち性でない・日当たり不足など | タイプと場所を見直す |
| 傾いて崩れる | 日の当たる方向に伸びている | 鉢の向きを変え、重い枝先を軽くする |
洋風の生垣でほかの木も知りたい方は洋風の生垣|洋風の庭に合う木と仕立て方、手間の少ない洋風の木を探している方は手間のかからない洋風の生垣|育てやすい洋風の木もあわせて読んでみてください。
よくある質問
ローズマリー生垣は、どのタイプで作ればいいですか?
上に伸びる立ち性で作ります。半ほふく性は縁取り、ほふく性はグランドカバーや垂らす使い方に向きます。苗を買う時は、ラベルを見るか購入先に確かめてみてください。
ローズマリーの剪定はいつ行えばいいですか?
春〜初夏の、蒸れる前が目安です。季節は地域や年で前後します。葉が残っている位置で切り、古い枝の葉のない部分まで深く切らないようにしましょう。
日陰に生垣ローズマリーを植えても育ちますか?
ローズマリーは日当たりを好むので、日陰では元気がなくなりやすいです。日陰の場所なら、日陰に耐える木も比べてみてください。
生垣にしたローズマリーの葉は料理に使えますか?
葉は料理に使えます。ただし、薬剤を使っている場合は、使った薬剤の表示を確かめてからにしておきましょう。
ローズマリーとウエストリンギアはどう違いますか?
どちらもシソ科の常緑の低木で姿が似ていますが、ウエストリンギアには香りがありません。香りと料理を楽しむならローズマリー、刈り込んで形を作るならウエストリンギアも候補になります。
まとめ
- ローズマリーの生垣は、香りと緑を楽しむ低めの仕切りに向く
- 生垣にするなら、上に伸びる立ち性を選ぶ
- 日当たりと水はけのよい場所に植え、蒸れと過湿を避ける
- 剪定は春〜初夏の蒸れる前、葉のある位置で切る
- 木質化した葉のない部分まで深く切らない
ローズマリーの生垣は、場所とタイプさえ合えば、毎日の暮らしに香りを足してくれる仕切りになります。ほかの生垣向きの木と比べたい方は生垣におすすめの木|目的別の選び方と樹種の早見表も参考にしてみてください。





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