サカキ・ヒサカキの生垣|違いと育て方・植える場所の考え方

サカキの生垣とヒサカキの生垣の違いと育て方を解説する記事のアイキャッチ

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『サカキって、庭の生垣にもできるのかな』と気になっている方もいますよね。

よく似た名前のヒサカキもあり、どちらを選べばいいのか迷いやすい木です。

結論から言うと、サカキもヒサカキも刈り込みに耐える常緑樹なので、生垣にできます。暖かい地域ならサカキ、寒い地域ならヒサカキが候補になり、ヒサカキは早春の花のにおいも知っておきたいポイントです。

この記事を読むと、サカキとヒサカキの見分け方、1年の手入れの流れ、植える場所の考え方が分かります。

目次

サカキの生垣・ヒサカキの生垣ってどんな木?

先に結論

サカキ(榊)は、サカキ科(旧ツバキ科)の常緑樹で、昔から神事に使われてきた木です。ヒサカキ(姫榊)は同じサカキ科の別の木で、寒い地域でも育ちやすく、サカキの代わりに使われることが多い木です。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

どちらも刈り込みに耐えるので、枝先を面にそろえて切る「刈り込み」で形を保つ生垣にできます。常緑なので、冬も緑の仕切りを残せるんです。

『名前が似ているから、同じ木の大小では?』と思いますよね。実は、ヒサカキはサカキの小さい版ではなく、別の木なんです。

葉の大きさや寒さへの強さ、花のにおいなど、生垣にした時の付き合い方も少しずつ違います。次の章で、見分け方と一緒にくわしく見ていきましょう。

サカキとヒサカキの葉を並べ、葉の大きさと縁のギザギザの違いを近くから写した写真

生垣にした時のよさと、気をつけたいこと

くらべる点よさ気をつけたいこと
一年の見た目常緑で、冬も緑の仕切りになる落ち葉の掃除はある
刈り込みどちらも刈り込みに耐える伸びた分を定期的に整える
寒さヒサカキは寒い地域でも育ちやすいサカキは寒さにやや弱い
花ヒサカキは早春に小さな花が咲くヒサカキの花には独特のにおいがある

一年中緑を保つ生垣全体の考え方は常緑の生垣|一年中緑を保つ木の選び方で紹介しています。

サカキとヒサカキの違いは?見分け方の早見表

先に結論

見分けるポイントは、葉の大きさと縁のギザギザです。葉が小さく縁にギザギザがあればヒサカキ、と覚えておくと見分けやすくなります。

『売り場で並んでいても、どっちがどっちか分からない』という方も多いはずです。違いを表にまとめておきます。

くらべる点サカキヒサカキ
仲間サカキ科(旧ツバキ科)の常緑樹同じサカキ科の別の木
葉ヒサカキより大きい小さく、縁にギザギザがある
寒さやや弱く、主に温暖な地域で育つ寒い地域でも育ちやすい
気をつけたいこと寒さにやや弱い早春に小さな花が咲き、独特のにおいがある
刈り込み耐える耐える
使われ方昔から神事に使われてきたサカキの代わりに使われることが多い
サカキの生垣が合う人
  • 冬も比較的暖かい地域に住んでいる
  • 葉の大きなサカキの姿が好み
  • サカキという木そのものを生垣で育ててみたい
ヒサカキの生垣が合う人
  • 寒さが気になる地域に住んでいる
  • 小さな葉で細かく仕立てたい
  • 早春の花のにおいが気にならない場所に植えられる

サカキと同じように昔から行事に使われてきた木として、シキミもよく名前が挙がります。シキミの生垣はシキミの生垣|特徴と植える時に知っておきたいことで紹介しています。

1年の手入れカレンダー:いつ何をする?

先に結論

サカキ・ヒサカキの手入れは、伸びた枝を刈り込んで形を保つことが中心です。ヒサカキは早春の花の時期に、においがどのくらい気になるかも見ておきましょう。

『常緑の生垣は、いつ何をすればいいの?』と迷いますよね。まずは1年の流れをざっくりつかんでおきましょう。

サカキ・ヒサカキの生垣の1年の手入れを、ヒサカキの花とにおい・新芽・刈り込み・冬の寒さの時期に分けて示したカレンダーの図解
時期の目安木の様子やること
早春ヒサカキに小さな花が咲き、においが出る窓の近くなら、においの届き方を見ておく
春新しい葉が出て伸び始める伸び方とはみ出しを見ておく
伸びが落ち着いた頃枝が面から飛び出す刈り込みで面をそろえる
一年を通して枝が道路や隣地に出るはみ出した枝を切る
冬常緑の葉が残る寒い地域のサカキは寒さの傷みを見る

月は地域や年で前後するので、木の様子を見ながら進めてみてください。

刈り込みの流れ
  1. 手袋と保護めがねを用意する
  2. 道路や隣地にはみ出した枝から先に切る
  3. 側面を、上を少し狭く下を広くした台形を意識して刈る
  4. 上の面を、手の届く高さで平らにそろえる
  5. 切った枝葉を片付け、刈り残しがないか少し離れて見る

上を狭く下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。電動バリカン(ヘッジトリマー)を使う時は、取扱説明書に従いましょう。

枝が隣や道路に出た時

民法では令和5年4月1日から、越境した枝の切り取りのルールが変わっています。お互いさまの気持ちで、はみ出した枝は早めに整えておきましょう。くわしくは生垣の枝が隣に越境したら|民法のルールと剪定の相談で紹介しています。

植える時に知っておきたいこと

常緑樹の植え付けは、春の新芽が動く前後や、秋の気温が穏やかな時期が向くと一般に言われています。

苗の間隔は、樹種・苗の大きさ・仕上がりの高さで変わるので、購入先や施工業者に確かめておきましょう。植えたあとは、根づくまでの水やりと、竹などで列をつなぐ支柱が大切です。

地域・窓の位置で考える判断表

先に結論

サカキかヒサカキかは、住んでいる地域の寒さと、植える場所と窓や玄関の距離で考えると決めやすくなります。

『どっちも良さそうで決められない』という時は、場所の条件から絞ってみてください。

場所・条件考え方ひと工夫
冬も比較的暖かい地域サカキが候補寒い年の傷みは見ておく
寒さが気になる地域ヒサカキが候補購入先に地域で育つか聞いてみる
窓や玄関のすぐそばヒサカキは注意して使う早春の花のにおいの届き方を考える
庭の奥や道路沿いどちらも候補はみ出しをこまめに切る
和の雰囲気の庭どちらも合わせやすい和の庭の生垣と組み合わせる
日当たりが悪い場所ほかの木も比べたい日陰に強い木も候補にする

和の庭に合う生垣全体の考え方は和風の生垣|和の庭に合う木と刈り込みの形、日当たりが悪い場所に向く木は日陰の生垣|日当たりが悪い場所に向く木で紹介しています。

例えば「道路に面した10mほどの生垣がある2階建ての家」なら、道路側はヒサカキ、寝室の窓の下だけはほかの常緑樹にする、という分け方もできます。数字は場面の例で、目安ではありません。

よくある失敗

サカキの名前だけで選び、寒い地域に植えて冬に葉が傷んでしまうことがあります。植える前に、地域で育つかを購入先に確かめておきましょう。

よくある相談:生垣にできる?春のにおいの正体は?

先に結論

サカキ・ヒサカキの生垣でよく見かける相談は、サカキを生垣にできるか、春に漂う独特なにおいは何か、生垣に植える間隔はどのくらいか、の3つです。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を、内容を要約して紹介します。

相談1:南向きの庭の生垣に、サカキはどう?

南向きの場所に生垣を考えていて、サカキはどうか、という相談です。

サカキは刈り込みに耐える常緑樹なので、生垣にはできます。ただ、寒さにやや弱く、主に温暖な地域で育つ木です。

『日差しの強さは大丈夫?』と気になりますよね。場所の様子は庭ごとに違うので、購入先にはこんなふうに伝えてみてください。

「南向きで日差しが強い場所に、サカキを生垣として並べたいです」
「冬の寒さはこのくらいの地域ですが、育ちますか」

相談2:春になると、どこからか独特なにおいがする

春になると、どこからともなく独特なにおいが漂ってきて困っている、という相談です。同じような相談はとても多く読まれています。

ヒサカキは早春に小さな花が咲き、独特のにおいがあります。においのもとを探す時は、まわりにヒサカキがないか見てみると手がかりになりますよ。

これから植える方は、窓や玄関のすぐそばを避けるだけでも、においの感じ方は変わります。家族がにおいをどう感じるかも、植える前に話しておくと安心です。

相談3:生垣に植える木と、植える間隔を知りたい

フェンス沿いに生垣を作りたいので、おすすめの木と植える間隔を知りたい、という相談の中でヒサカキが候補に挙がっています。

『何cmおきに植えればいいの?』と気になりますよね。苗の間隔は、樹種・苗の大きさ・仕上がりの高さで変わります。

購入先や施工業者に、仕上がりの高さのイメージを伝えて確かめてみてください。自治体の生垣の助成では「葉が相互に触れ合う程度に列植」することが条件になっている例もあります。

相談4:隣に家が建って、生垣が日陰になってしまった

隣に家が建ったせいで日陰になり、今まで生垣にしていた木の調子が悪くなった、植え替える木を選びたい、という相談の中でサカキやヒサカキの名前が出ています。

『前は元気だったのに』とがっかりしますよね。日当たりが変わると、今までの木が合わなくなることもあります。

植え替えるなら、日当たりの変化も購入先に伝えて、日陰に強い木と並べて比べてみてください。今ある木を抜く作業は大がかりになりやすいので、撤去や抜根は生垣の撤去・植え替え|抜根の考え方と頼み方も参考になります。

手に負えない時の頼り先

先に結論

サカキ・ヒサカキの生垣は、定期的な刈り込みで形を保つ生垣です。高くなって手が届かない時や、長い生垣を一度に整えたい時は、業者に頼むのも手です。

『毎年の刈り込みが、だんだん大変になってきた』ということもありますよね。伸びた分を放っておくと、次の刈り込みがもっと大変になります。

業者に相談したほうがいいサイン
  • 手の届かない高さまで伸びている
  • 長い生垣で、一度に刈り込むのがつらい
  • 道路や隣地に枝が大きくはみ出している
  • 寒さで傷んだ木を植え替えたい

高い所の刈り込みは、脚立からの転落の危険があります。手の届く高さまでは自分で、高い所は業者に、と分けて考えると安心です。

生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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よくある質問

サカキは生垣にできますか?

サカキは刈り込みに耐える常緑樹なので、生垣にできます。寒さにやや弱いので、主に温暖な地域向きです。

ヒサカキの生垣は寒い地域でも育ちますか?

ヒサカキは寒い地域でも育ちやすい木です。地域で育つかは、植える前に購入先に確かめておくと安心です。

サカキとヒサカキはどう見分けますか?

葉が小さく、縁にギザギザがあればヒサカキです。サカキの葉はヒサカキより大きめです。

ヒサカキの花のにおいが気になります。どうすればいいですか?

ヒサカキは早春に小さな花が咲き、独特のにおいがあります。これから植えるなら、窓や玄関のすぐそばを避けると感じ方が変わります。

サカキやヒサカキの生垣は、どんな形に刈ればいいですか?

ほかの生垣と同じく、上を少し狭く下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。手の届く高さで上の面をそろえておくと、毎年の手入れも楽になります。

生垣にヒサカキを植える時の間隔は?

苗の間隔は、樹種・苗の大きさ・仕上がりの高さで変わります。購入先や施工業者に確かめてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • サカキもヒサカキも、刈り込みに耐える常緑の生垣にできる
  • サカキは寒さにやや弱く、主に温暖な地域向き
  • ヒサカキは葉が小さく縁にギザギザがあり、寒い地域でも育ちやすい
  • ヒサカキは早春の花に独特のにおいがあるので、窓との距離を考える
  • 高い所や長い生垣の刈り込みは、無理をせず業者に相談する

ほかの生垣の木と比べたい方は、生垣におすすめの木|目的別の選び方と樹種の早見表もあわせて読んでみてください。

生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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