テイカカズラの生垣|フェンスに絡める常緑のつるの育て方

フェンスに絡める常緑のつるで作るテイカカズラの生垣の育て方を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が公開されている情報・公的機関の情報・読者の声を調べて独自に執筆しています。記事内で紹介するサービスの一部にはアフィリエイト広告を含みます。

『フェンス越しに庭が丸見えで、緑で隠したい。でも木を植える幅はない』と悩んでいる方も多いですよね。

そんな時に候補になるのが、フェンスに絡めて育てるつる植物です。

結論から言うと、テイカカズラの生垣は、一年中葉が残る常緑のつるで、フェンスを緑の仕切りに変えられる方法です。日陰にも耐え、初夏には白い香りの花も楽しめます。

この記事を読むと、テイカカズラの特徴と向く場所、フェンスへの絡め方、手入れで気をつけたいことが分かります。

目次

テイカカズラの生垣ってどんな植物?

先に結論

テイカカズラ(定家葛)は、日本に自生するキョウチクトウ科の常緑のつる植物です。フェンスに絡めると、冬も緑が残る「生垣のような仕切り」になります。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

テイカカズラは、自分で立つ木ではありません。つるを伸ばしてフェンスなどに絡まり、面に広がって育ちます。

だから、すでにフェンスがある場所なら、地面の植える幅が狭くても緑の仕切りをつくりやすいんです。

白い風車形の花が咲いたテイカカズラがフェンスを覆っている様子を近くから写した写真

生垣にした時のよさと、気をつけたいこと

くらべる点テイカカズラの生垣でのよさ気をつけたいこと
冬の葉常緑で、冬も緑が残る支えのフェンスが要る
花初夏(5〜6月が目安)に白い香りの花花の時期は限られる
日当たり日陰にも耐える植える前に一日の日の当たり方を見ておく
場所地面の幅が狭くても仕立てられるお隣や道路へ伸びたつるは切る
手入れフェンスの面で整えられる切り口の白い汁で肌がかぶれることがある

斑入りのハツユキカズラとの関係

『ハツユキカズラって、テイカカズラと同じもの?』と聞かれることがあります。

ハツユキカズラは、テイカカズラに近い仲間の斑入りの品種です。葉に白い斑が入るので、明るい雰囲気にしたい場所で使われます。

初夏に香る白い花と、常緑の葉

テイカカズラは初夏(5〜6月が目安)に、白い風車形の香りの花を咲かせます。花のない時期も常緑の葉が残るので、一年を通して緑の仕切りとして使えるんです。

花が咲いている時期は、フェンスの前を通るたびに香りに気づくはずです。玄関アプローチや窓の近くのフェンスに絡めると、香りを身近に楽しみやすくなります。

花びらがねじれたように並ぶ、風車のような形の花です。『散歩中にいい香りがする生垣があった』という時、テイカカズラだったということもあります。

一般に、花の咲く植物は、花芽ができる時期より前に切ると翌年の花を減らしにくいと言われます。大きく形を整えるのは、花が終わった直後を目安にしておきましょう。

よくある失敗

花の前に「伸びて気になるから」と全体を強く刈り込み、その年の花がほとんど見られなかった、というのはよくある失敗です。花の前は飛び出したつるだけを切っておきましょう。

テイカカズラの生垣が向く場所・向かない場所

先に結論

テイカカズラの生垣は、フェンスがあって、冬も緑を保ちたい場所や、日当たりが少ない場所に向きます。小さな子どもやペットがよく触る場所では、白い汁のことを知ったうえで選びましょう。

植えたい場所を次の表に当てはめてみてください。

場所の条件向き不向き理由と考え方
隣家との間のフェンス向く冬も緑が残り、目隠しを保ちやすい
建物の陰で日当たりが少ない場所向く日陰にも耐える
地面の植える幅が狭い場所向く横に広がる木より場所をとりにくい
道路に面したフェンス条件しだい道路側へ伸びたつるを切れるなら
子どもやペットがよく触るフェンス確認が必要切り口の白い汁で肌がかぶれることがある
フェンスなど支えがない場所向きにくいつるが絡まる支えがないと仕切りにならない

例えばこんな場面なら

例えば「隣の家との間にフェンスはあるけれど、庭が丸見えの場合」なら、テイカカズラはよく合います。常緑なので、冬になって急に丸見えになることが少ないのがうれしいところです。

例えば「北側の通路沿いなど、日当たりが少ない場合」も候補になります。日陰の場所に向くほかの木と比べたい方は日陰の生垣|日当たりが悪い場所に向く木で紹介しています。

例えば「道路に面したフェンスに絡めたい場合」は、道路側へ伸びたつるを早めに切っておきましょう。道路に張り出した枝は通行や見通しの妨げになるので、所有者が手入れするよう多くの自治体が呼びかけています。

テイカカズラの生垣が合う人
  • 今あるフェンスを、冬も緑の目隠しにしたい
  • 日当たりの少ない場所に緑の仕切りがほしい
  • 初夏の花の香りも楽しみたい
  • 手袋をして、伸びたつるを切る時間がとれる

似たつる植物と迷っている時は

先に結論

フェンスに絡めるつる植物には、テイカカズラのほかにスタージャスミン、スイカズラ、ムベなどがあります。冬の葉と花の時期、実を楽しみたいかで選ぶと迷いにくいです。

『スタージャスミンとテイカカズラって、何が違うの?』と迷う方も多いはずです。実は、スタージャスミン(トウキョウチクトウ/タイワンテイカカズラ)は、テイカカズラと同じテイカカズラ属なんです。

くらべる点テイカカズラスタージャスミンスイカズラムベ
冬の葉常緑常緑半常緑常緑
花の時期の目安初夏(5〜6月)初夏初夏(5〜7月)春(4〜5月)
花白い風車形の香りの花白い風車形の香りの花白から黄色に変わる香りの花春に咲く
ほかの特徴日本に自生・日陰にも耐える名前にジャスミンとあるが仲間ではない生育が旺盛秋に赤紫の実

ジャスミンの仲間との違いはジャスミンの生垣|ハゴロモジャスミン・スタージャスミンの違いで紹介しています。

花の色の変化を楽しみたいならスイカズラの生垣|フェンスに絡める香りの花、実も楽しみたいならムベの生垣|つるで作る緑の仕切りと実も参考にしてみてください。

1年の手入れカレンダーと、手袋が要る理由

先に結論

テイカカズラの手入れは、伸びたつるをフェンスに絡めながら、はみ出した分を切っていくのが基本です。切り口から出る白い汁で肌がかぶれることがあるので、作業の時は手袋を使いましょう。

『つる植物の剪定って、どこを切ればいいの?』と迷いますよね。基本は、フェンスの面から飛び出したつると、混み合ったつるを切ることです。月の目安は地域や年で前後します。

テイカカズラの生垣の1年の手入れを、春のつるの誘引・初夏の花・花のあとの整理・冬の見回りの順に並べたカレンダーの図解
時期の目安様子やること
春つるが伸び始める伸びたつるをフェンスに絡める・ひもで留める
初夏(5〜6月)白い香りの花が咲く通路や隣地へ出たつるだけ切る
花のあとつるが伸びる混み合ったつるを整理し、形を整える
夏〜秋葉が茂るはみ出したつるを切る
冬常緑で葉が残る枯れたつるや、からまりを見ておく

花のあとの整理の手順

花のあとの整理の進め方
  1. 手袋と長袖を用意して、肌が出ないようにする
  2. フェンスの外へ飛び出したつるを、面にそろえて切る
  3. 何本も重なった部分を、ほどくか間引く
  4. 残したつるを、葉の少ない所へ横に誘引する
  5. 切ったつるを片づけ、道具についた汁をふき取る

つるを横に誘引しておくと、フェンスの下のほうまで葉が広がりやすくなります。

安全のこと

手袋を使う理由

テイカカズラは、切り口から白い汁が出ます。肌につくとかぶれることがあるので、手袋を使い、作業のあとは手を洗っておきましょう。小さな子どもやペットが切ったつるに触れないよう、片づけまで済ませておくと安心です。

電動バリカン(ヘッジトリマー)を使う時は、取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使いましょう。高いフェンスの上のほうは、手の届く高さまでにして、高い所は業者に頼むほうが安心です。

よくある相談:株間は?フェンスの目隠しになる?

先に結論

テイカカズラの生垣でよく出るのは、「苗をどのくらいの間隔で植えるか」と「フェンスの目隠しになるか」の相談です。間隔は数字で決めつけず、購入先に確かめるのが近道です。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を、内容を要約して紹介します。

相談1:生垣にするには、株間をどのくらいあければいい?

テイカカズラを庭に植えて生垣のように育てたいが、苗をどのくらいの間隔で植えればいいか知りたい、という相談です。

『何本買えばいいか、先に知りたい』と思いますよね。結論から言うと、苗の間隔は、苗の大きさや仕上がりの広さで変わります。

数字を一つに決めるより、購入先や施工業者に次のように伝えて確かめるのがおすすめです。

「フェンスに絡めて、生垣のような目隠しにしたいです」
「フェンスの長さはこのくらいです。苗は何本くらい要りますか」

相談2:お隣との間にフェンスはあるが、庭が丸見えで困っている

隣の家との間にフェンスはあるけれど、すき間から庭が丸見えなので、目隠しになる植物を知りたい、という相談です。

今あるフェンスを生かせるなら、テイカカズラのような常緑のつる植物は有力な候補です。冬も葉が残るので、季節で見え方が変わりにくいんです。

ただ、つるはお隣側にも回り込みます。お隣側へ伸びた分を自分で切れるか、植える前に確かめておくと、お互い気持ちよく過ごせます。

相談3:初めての庭で、フェンスに絡める植物を探している

初めて庭を持つことになり、フェンスにつる植物を絡めて生垣の代わりにしたい、おすすめを知りたい、という相談です。

『どれも似て見えて決められない』と思いますよね。そう思うのは自然です。次のように、目的から選ぶと絞りやすくなります。

目的候補の考え方
冬も目隠しを保ちたいテイカカズラなど常緑のつる
日当たりが少ない場所日陰にも耐えるテイカカズラ
春の香りの花を楽しみたいハゴロモジャスミンも候補
実も楽しみたいムベも候補

植える前のチェックと、手に負えない時の頼り先

先に結論

テイカカズラの生垣は、フェンスの準備と植えたあとの水やりで、その後の育ち方が変わります。つるが絡まって手に負えなくなった時は、剪定を相談するのも手です。

植え付けは、一般に常緑樹なら春や秋の気温が穏やかな時期が向くと言われます。植えたあとは、根づくまで水やりを続けましょう。

植える前に確かめること
  • つるを絡めるフェンスやトレリス(格子状の支え)があるか
  • フェンスの両側に、手入れのために立てる場所があるか
  • お隣や道路へ伸びたつるを切れる位置か
  • 作業用の手袋を用意したか
  • 苗の間隔を、購入先や施工業者に確かめたか

何年も手入れをしていないと、つるが何重にも重なって、フェンスが重そうに見えることもあります。区切りごとに少しずつ整理していく方法もあります。

生垣が高くなって手に負えない時や、長い仕切りの手入れが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

剪定110番

伸びすぎた生垣の剪定・刈り込みを、プロに頼む

庭木の剪定・伐採・抜根・草刈りを、全国の加盟業者に頼める窓口です。24時間365日受け付けていて、現地調査・見積もりは無料。見積もりを見てから頼むかどうか決められます。

見積もり無料生垣の剪定を無料で見積もる

作業内容や費用は木の高さ・本数・作業環境によって異なります。最新の情報は公式サイトで確認してください。

よくある質問

テイカカズラは冬も葉が残りますか?

テイカカズラは常緑のつる植物なので、冬も葉が残ります。フェンスに絡めれば、冬も緑の仕切りとして使えます。

テイカカズラの花はいつ咲きますか?

初夏(5〜6月が目安)に、白い風車形の香りの花が咲きます。地域や年で前後します。

日陰でもテイカカズラの生垣はつくれますか?

テイカカズラは日陰にも耐えるので、日当たりの少ない場所の仕切りにも使えます。

テイカカズラの剪定で気をつけることはありますか?

切り口から出る白い汁で肌がかぶれることがあるので、手袋を使いましょう。大きく整えるのは花のあとが目安です。

ハツユキカズラとテイカカズラは違いますか?

ハツユキカズラは、テイカカズラに近い仲間の斑入りの品種です。葉に白い斑が入り、明るい雰囲気になります。

まとめ

この記事の要点
  • テイカカズラは、日本に自生するキョウチクトウ科の常緑のつる植物
  • フェンスに絡めると、冬も緑が残る生垣のような仕切りになる
  • 初夏に白い風車形の香りの花が咲き、日陰にも耐える
  • 大きく整えるのは花のあと、花の前は飛び出したつるだけ
  • 切り口の白い汁で肌がかぶれることがあるので手袋を使う
  • 手に負えない時は、無理をせず業者への相談も考える
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次