レモンマートルの生垣|香りの葉と寒さへの注意

香りの葉と寒さへの注意を中心にレモンマートルの生垣を解説する記事のアイキャッチ

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『葉っぱからレモンの香りがする木で、生垣をつくれたら素敵かも』と考えている方もいますよね。

レモンマートルは、葉をもむとさわやかな香りがする、洋風の庭に合う常緑樹です。

結論から言うと、レモンマートルの生垣は、冬も暖かい地域で、霜の当たりにくい場所なら楽しみやすい木です。寒い地域では、地植えの生垣にこだわらず、鉢で育てて冬は取り込む方法も考えておきましょう。

この記事を読むと、レモンマートルの特徴と寒さへの備え方、向く場所の見分け方が分かります。

目次

レモンマートルの生垣ってどんな木?

先に結論

レモンマートルは、フトモモ科の常緑樹で、オーストラリア原産です。葉にレモンのような強い香りがあり、ハーブティーなどに使われます。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みで仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

レモンマートルは、香りを楽しむ木として知られています。庭の境目を歩くたびに葉の香りを感じられたら、うれしいですよね。

ただ、生垣の木として見ると、気をつけたい点もはっきりしています。それが「寒さ」なんです。

生垣にした時のよさと、気をつけたいこと

くらべる点レモンマートルのよさ気をつけたいこと
香り葉にレモンのような強い香りがある香りの好みは人それぞれ
葉常緑で、冬も葉が残る霜に当たると傷みやすい
使い道葉はハーブティーなどに使われる刈り込みの強さは購入先に確かめたい
地域暖かい地域向き寒い地域では鉢で育てて冬は取り込む

『常緑なら冬も安心でしょ?』と思いがちですが、常緑と寒さに強いことは別の話です。ここは植える前に知っておきたいところですね。

香りを楽しむ植え方

レモンマートルの香りは、葉に触れたりもんだりした時に感じやすいものです。

だから、通路やアプローチの脇など、ふだん手が届く場所に植えると、香りを楽しむ機会が増えます。

葉を使いたい時は

葉はハーブティーなどに使われます。自分で育てた葉を使いたい時は、虫よけなどの薬剤を使っていないかを確かめてからにしておきましょう。

『香りの木なら、たくさん植えたほうが楽しい?』と思う方もいますよね。ただ、長い境界を全部レモンマートルにすると、冬に傷んだ時の影響も大きくなります。まずは門のまわりなど、短い区画から始めてみてください。

いちばんの注意点は「寒さ」と「霜」

先に結論

レモンマートルは寒さに弱めで、霜に当たると傷みやすい木です。お住まいの地域の冬の寒さと、植えたい場所に霜が降りるかどうかで、地植えにするか鉢にするかを決めましょう。

レモンマートルは、暖かい地域向きの木です。寒冷地や霜の当たる場所では注意が必要です。

『うちの地域で地植えできるのかな』と迷いますよね。地域の気候は購入先がいちばんよく知っているので、まずは相談してみてください。

レモンマートルを地植えにするか鉢植えにするかを、冬の寒さと霜の当たり方で選び分ける図解
冬の様子考え方
冬も暖かく、霜がほとんど降りない地植えの生垣も候補になる
霜が降りる日がある霜の当たりにくい場所を選ぶ。購入先に相談
冬の冷え込みが強い寒冷地鉢で育てて、冬は室内か暖かい場所へ取り込む
冷たい風が吹きつける場所地植えは避け、ほかの常緑樹も比べる

霜が当たりやすい場所、当たりにくい場所

同じ庭の中でも、霜の当たり方は場所によって違います。

植える場所を見る時のポイント
  • 冬の夜に、空がひらけていて冷え込みやすい場所ではないか
  • 北風が吹きつける場所ではないか
  • 建物の南側など、冬も日が当たる場所を選べるか
  • 冬の朝、その場所に霜が降りていないか見たことがあるか

例えば、冬の朝に庭を見回って、霜の降りやすい場所をつかんでおくと選びやすいですよ。

冬の生垣の守り方は冬の生垣|寒さ対策と冬にできる手入れで紹介しています。

レモンマートルの生垣が向く場所・向かない場所

先に結論

レモンマートルは、冬も暖かい地域の日当たりのよい洋風の庭に向きます。寒冷地や、冬も確実な目隠しがほしい境界では、寒さに強い常緑樹と比べておきましょう。

次の表に、植えたい場所を当てはめてみてください。

場所の条件向き不向き考え方
冬も暖かい地域の洋風の庭向く香りの葉で、ほかにない雰囲気になる
建物の南側など冬も日が当たる場所向く冷え込みがやわらぎやすい
テラスや玄関まわりの鉢植え向く冬は取り込めるので寒い地域でも楽しめる
霜が降りやすい庭の真ん中向きにくい霜に当たると傷みやすい
寒冷地の道路沿いの長い境界向きにくい冬に傷むと、境界の緑が欠けてしまう

例えばこんな場面なら

例えば「暖かい地域で、洋風の家の前庭に香りの仕切りがほしい場合」なら、レモンマートルの生垣は候補になります。冬の朝に霜が降りない場所かだけ、先に見ておきましょう。

例えば「寒い地域で、レモンの香りの木を楽しみたい場合」なら、鉢植えを並べて仕切りにする考え方があります。鉢なら冬に取り込めるので、寒さで傷める心配を減らせます。

鉢植えの仕切りは、冬に取り込む時の重さも考えておきたいところです。大きくなりすぎる前に、持ち運べる大きさの鉢で育てておくと、冬支度がぐっと楽になりますよ。

鉢植えで緑の仕切りをつくる方法はベランダで作る生垣風の目隠し|鉢植えの緑の仕切りが参考になります。

洋風の庭に合うほかの木も見たい方は洋風の生垣|洋風の庭に合う木と仕立て方で紹介しています。

ギンバイカ・ティーツリーと迷っている時は

先に結論

レモンマートルと同じフトモモ科で、香りのある木にギンバイカとティーツリーがあります。刈り込みで形を保ちたいならギンバイカ、葉の色も楽しみたいならティーツリーも候補になります。

『香りのある洋風の木って、どれも似ていて選べない』という声は多いです。違いを並べると、選び分けがしやすくなります。

くらべる点レモンマートルギンバイカティーツリー
仲間フトモモ科フトモモ科フトモモ科メラレウカ属
原産オーストラリア地中海沿岸オーストラリア
香り葉にレモンのような強い香り葉をもむとさわやかな香り葉に香りがある
花・葉色香りの葉が主役初夏(6月が目安)に白い花黄金色の葉の品種などがある
刈り込み強さは購入先に確認刈り込みに強い刈り込みに耐える
寒さ弱め。霜で傷みやすい地域に合うか購入先に確認やや弱い

ギンバイカはヨーロッパで生垣やトピアリーに使われてきた木です。詳しくはギンバイカ(マートル)の生垣|白い花と香る葉の特徴で紹介しています。

ティーツリーは葉色の違う品種が流通していて、カラーリーフとしても楽しめます。詳しくはティーツリー(メラレウカ)の生垣|品種と育て方をご覧ください。

レモンマートルを選ぶなら
  • レモンのような香りの葉を楽しみたい
  • 冬も暖かい地域に住んでいる
  • 鉢植えで冬に取り込む手間をかけられる
ほかの木も比べたいなら
  • 長い境界をしっかり刈り込んで保ちたい
  • 霜が降りる地域で地植えにしたい
  • 葉の色で庭に変化をつけたい

1年の手入れの流れ:冬に向けた準備が中心

先に結論

レモンマートルの手入れは、冬の寒さと霜への備えが中心です。剪定は伸びすぎた枝先を軽く整える程度にし、強く切る時期や加減は購入先に確かめておきましょう。

レモンマートルの剪定の時期は、地域や木の状態で変わります。ここでは、季節ごとに気をつけたいことを並べました。

レモンマートルの生垣の1年を、春の葉の確認・伸びた枝先の整え・秋の寒さ対策の準備・冬の霜よけと取り込みの順に並べた図解
季節やること
春冬に傷んだ葉や枝がないか見て、傷んだ部分を整える
春〜秋伸びすぎた枝先を軽く切りそろえる
秋の終わり霜よけの準備をする。鉢植えは取り込む場所を決めておく
冬霜に当てないようにする。鉢植えは室内か暖かい場所へ

冬の前にやっておくこと

冬支度の進め方
  1. 冬の朝に霜が降りる場所か、改めて見ておく
  2. 地植えの木は、霜よけの方法を購入先に相談する
  3. 鉢植えは、冬に置く室内か暖かい場所を決める
  4. 冷え込みが強まる前に、鉢を取り込む
よくある失敗

『常緑だから大丈夫』と思って霜の当たる場所に植え、冬に葉が傷んで生垣の一部が茶色くなってしまった、というのはよくある失敗です。植える前に冬の様子を確かめておきましょう。

刈り込み(伸びた枝先を面にそろえて切ること)をする時は、上を少し狭く、下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に言われています。

よくある相談:目隠しにできる?寒い地域では?

先に結論

香りのある洋風の木でよく出る相談は、「お隣との目隠しにできるか」「寒い地域でも地植えできるか」の2つです。寒さへの強さと、刈り込みで形を保てるかが判断の分かれ目になります。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を要約し、香りのある洋風の木でよくある悩みとあわせて紹介します。

相談1:お隣との目隠しに、香りのある洋風の木はどう?

お隣との目隠しに、同じフトモモ科のギンバイカはどうか、という相談です。

『香りもあって目隠しにもなるなら、一石二鳥では?』と思いますよね。ギンバイカは刈り込みに強く、ヨーロッパでは生垣にも使われる木です。

一方、レモンマートルは寒さに弱めなので、目隠しにするなら冬も暖かい地域で、霜の当たりにくい場所が前提になります。冬も目隠しを保ちたいなら、寒さへの強さを先に比べておきましょう。

目隠しの生垣全体の考え方は目隠しの生垣|高さ・密度で選ぶ木とつくり方で紹介しています。

相談2:寒い地域でも、レモンマートルを生垣にできる?

寒冷地に住んでいるけれど、レモンマートルの生垣をつくれるか、という悩みです。

『どうしても、あの香りを庭で楽しみたい』という気持ち、よく分かります。寒い地域では、地植えの生垣より、鉢で育てて冬は取り込む方法が向いています。

鉢を並べれば、季節のあいだだけ香りの仕切りにすることもできます。境界の目隠しは寒さに強い常緑樹にして、レモンマートルは鉢で添える、という組み合わせも一つの考え方です。

植える前のチェックと、手に負えない時の頼り先

レモンマートルの生垣は、植える地域と場所選びがいちばん大切です。生垣が育って刈り込みが大変になった時は、無理をせず剪定を相談するのも手です。

植える前に確かめること
  • お住まいの地域の冬の寒さを、購入先に相談したか
  • 植えたい場所に霜が降りないか
  • 寒い地域なら、鉢植えにして冬に取り込めるか
  • 生垣の両側に、手入れのために立てる場所があるか
  • 苗の間隔を、購入先や施工業者に確かめたか

植えたあとは、根づくまで水やりと支柱が欠かせません。竹などで列をつなぐように支柱をしておくと、風でぐらつきにくくなります。

高い所の刈り込みは、脚立からの転落の危険があります。手の届く高さまでにとどめ、高い所は業者に任せましょう。

生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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よくある質問

レモンマートルは冬も葉が残りますか?

レモンマートルは常緑樹なので冬も葉が残ります。ただし寒さに弱めで、霜に当たると傷みやすいので、霜よけや置き場所の工夫が大切です。

寒い地域でもレモンマートルの生垣はつくれますか?

暖かい地域向きの木です。寒い地域では、鉢で育てて冬は室内か暖かい場所へ取り込む方法が向いています。

レモンマートルの葉は何に使われますか?

葉にレモンのような強い香りがあり、ハーブティーなどに使われます。

生垣にレモンマートルとギンバイカ、どちらがいいですか?

レモンのような香りの葉を楽しみたいならレモンマートル、刈り込みで形を保ちたいならギンバイカが候補になります。寒さへの強さもあわせて比べてみてください。

レモンマートルの生垣の剪定はいつが目安ですか?

剪定の時期や強さは、地域や木の状態で変わります。伸びすぎた枝先を軽く整える程度にとどめ、しっかり切りたい時は購入先や業者に確かめておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • レモンマートルは、葉にレモンのような強い香りがあるフトモモ科の常緑樹
  • 寒さに弱めで霜に当たると傷みやすく、暖かい地域向き
  • 寒い地域では、鉢で育てて冬は取り込む方法が向く
  • 刈り込みで形を保ちたいならギンバイカ、葉色ならティーツリーも比べる
  • 手入れは冬に向けた霜よけと取り込みの準備が中心
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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