ヒイラギの生垣|トゲのある葉の特徴と防犯の考え方

ヒイラギの生垣の特徴と防犯の考え方を解説する記事のアイキャッチ

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『トゲのある生垣なら、防犯にも役立つのかな?』と考えている方も多いですよね。

そんな時に名前が挙がるのが、ギザギザの葉でおなじみのヒイラギです。

結論から言うと、ヒイラギの生垣は、葉のトゲで人が入りにくく、防犯を意識した仕切りに使われてきた常緑の木です。成長はゆっくりなので、形を保ちやすい反面、密な生垣になるまでには時間がかかります。

この記事を読むと、ヒイラギの特徴と防犯の考え方、向く場所の見分け方、トゲに気をつけた手入れのしかたが分かります。

目次

ヒイラギの生垣ってどんな木?

先に結論

ヒイラギ(柊)は、モクセイ科の常緑樹です。葉の縁に鋭いトゲがあり、初冬(11〜12月が目安)に香りのある白い小花を咲かせます。成長はゆっくりで、トゲがあるので人が入りにくい生垣になります。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて仕立てた垣根のことです。基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

ヒイラギは、節分にイワシの頭と飾る風習で知られている木です。昔から暮らしの中で親しまれてきたんですね。

『葉っぱは全部トゲトゲなの?』と思いますよね。実は、古い木になると、トゲのない丸い葉が増えてくるんです。

縁に鋭いトゲのある濃い緑の葉と、白い小花が咲くヒイラギの生垣を近くから写した写真

クリスマスの飾りのヒイラギとは別の仲間

クリスマスの飾りでおなじみの、赤い実のついたセイヨウヒイラギは、モチノキ科の別の仲間です。

日本のヒイラギはモクセイ科で、花は初冬に咲く白い小花です。苗を選ぶ時は、名前だけで決めずに、どちらの木なのかを確かめておきましょう。

ヒイラギの生垣のよさと、気をつけたいこと

くらべる点ヒイラギの生垣でのよさ気をつけたいこと
葉トゲで人が入りにくい作業の時は厚手の手袋が要る
花初冬に香りのある白い小花花は小さく、目立ちにくい
成長ゆっくりで、形を保ちやすい密な生垣になるまで時間がかかる
冬常緑で、仕切りが続く落ちた葉にもトゲが残る
古い木丸い葉が増え、やわらかい印象にトゲの効果は古い木ほど弱まる

どんな家・庭に合わせやすい?

『トゲの木って、ちょっと怖い印象にならない?』と心配な方もいますよね。実は、刈り込んだヒイラギの生垣は、濃い緑のつやのある面になるので、落ち着いた印象にまとまります。

家・庭の雰囲気合わせ方の例
和風の家低めの四角い形にそろえ、濃い緑の仕切りにする
洋風の家角を少し丸めて、やわらかい印象にする
裏手や勝手口まわり人が入りにくい境界として使う
花壇のある庭濃い緑を背景にして、草花の色を引き立てる

トゲのある生垣と、防犯の考え方

先に結論

ヒイラギのようなトゲのある生垣は、人が入りにくい仕切りとして、防犯を意識した場所に使われます。ただ、生垣だけで防犯が十分とは言い切れないので、ほかの対策と組み合わせて考えるのが安心です。

『トゲの生垣にすれば、空き巣対策はばっちり?』と期待したくなりますよね。トゲは「通り抜けにくくする」役には立ちますが、それだけで家を守れるわけではありません。

例えば、生垣を高く茂らせすぎると、外から家のまわりが見えにくくなります。見通しも含めて考えておきたいところです。

防犯を意識して生垣を作る前に考えること
  • 通り抜けられそうなすき間を、どこに作りたくないか
  • 外からの見通しを、どのくらい残したいか
  • 照明や鍵など、ほかの対策とどう組み合わせるか
  • 家族や通る人がトゲに触れやすい場所ではないか

トゲのある生垣の木を比べると

トゲのある生垣の木は、ヒイラギのほかにもあります。それぞれの特徴を、次の表で見比べてみてください。

ヒイラギ・カラタチ・ヒイラギナンテン・サニーフォスターのトゲの特徴と、生垣での向く場所を比べた図解
くらべる点ヒイラギカラタチヒイラギナンテンサニーフォスター
トゲのある所葉の縁枝葉葉の縁
冬の葉常緑落葉。枝は密で緑色常緑。冬は赤みを帯びる常緑
花・実初冬に白い小花春に白い花・秋に黄色い実早春に黄色い花秋〜冬に赤い実
葉の色濃い緑緑緑黄金色

カラタチはカラタチの生垣|トゲのある生垣の特徴と扱い方、黄金色の葉のサニーフォスターはサニーフォスターの生垣|黄金葉のヒイラギモチで紹介しています。

ヒイラギの生垣が向く場所・向かない場所

先に結論

ヒイラギの生垣は、人に入ってほしくない境界や、じっくり形を作りたい場所に向きます。一方で、早く目隠しを作りたい場所や、子どもが手を伸ばしやすい通路沿いでは、ほかの木も比べてみてください。

木の性質だけでなく、そこを誰が通るかも含めて考えるのが大事なところです。植えたい場所を、次の表に当てはめてみてください。

場所の条件向き不向き考え方
人に入ってほしくない境界向くトゲで通り抜けにくい
一年中の仕切りにしたい向く常緑で、冬も葉が残る
早く目隠しを作りたい向きにくい成長がゆっくりで、密になるまで時間がかかる
子どもがよく通る通路沿い条件しだい通路から少し離して植える
ペットが走り回る庭条件しだいトゲに触れにくい配置を考える
隣家との境界ぎりぎり条件しだい越境しないよう、境界から少し内側に植える

場面に当てはめて考えてみよう

例えば「家の裏手が人通りの少ない道に面している場合」なら、トゲで通り抜けにくいヒイラギは候補になります。ただ、高く茂らせすぎると外からの見通しが悪くなるので、高さは手の届く範囲に決めておきましょう。

例えば「玄関アプローチの両側に生垣を作りたい場合」は、お客さんや家族の手がトゲに触れやすくなります。通路側は別の木にして、ヒイラギは奥の境界に使う、という分け方もありますよ。

トゲには落ち着いて備える

小さな子どもやペットがいる家では、トゲに手や顔を近づけないよう、通路から少し離して植えるのがおすすめです。落ちた葉にもトゲが残るので、素足で歩く場所の近くは避けておきましょう。

目隠しを目的に木を選びたい方は目隠しの生垣|高さ・密度で選ぶ木とつくり方もあわせて見てみてください。

1年の見どころと、トゲに気をつけた手入れ

先に結論

ヒイラギの花は初冬(11〜12月が目安)に咲き、香りがあります。手入れは厚手の手袋をして、上を狭く・下を広くした台形を意識すると、下の葉まで日が当たりやすくなります。

月の目安は、地域や年で前後します。木の様子を見ながら、次の表を目安にしてみてください。

時期ヒイラギの様子やっておきたいこと
春新しい枝が伸び始める植え付けに向く時期
夏枝葉が茂る道路や隣地へのはみ出しを軽く切る
秋伸びが落ち着く植え付けに向く時期。形を整える
初冬(11〜12月が目安)白い小花が咲き、香りがある花を眺める
冬常緑で仕切りが続く落ちた葉を手袋をして片づける

植え付けに向く時期は、常緑樹は春(新芽が動く前後)や秋の気温が穏やかな時期と一般に説明されています。

花を翌年も楽しみたい場合は、花木は花が終わった後に切ると翌年の花を減らしにくい、という一般的な考え方を参考にしてみてください。

トゲに気をつけた刈り込みの手順

ヒイラギの生垣を整える手順
  1. 厚手の手袋と長袖を身につける
  2. 仕上がりの高さと幅を決め、目印のひもを張る
  3. 側面は、上を少し狭く・下を広くした台形に整える
  4. 天端(いちばん上の面)を手の届く高さでそろえる
  5. 切った枝葉はトゲに気をつけて袋にまとめる

電動バリカン(ヘッジトリマー)を使う時は、取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使いましょう。

道路に張り出した枝も早めに

ヒイラギの枝が道路に張り出すと、歩く人の手や服にトゲが当たることもあります。道路に張り出した枝は通行や見通しの妨げになるので、所有者が手入れするよう、多くの自治体が呼びかけているんです。

『少しくらいなら大丈夫かな』と思いがちですが、トゲのある木ほど、はみ出しは早めに切っておくと安心ですよ。道路沿いの考え方は道路沿いの生垣|枝の張り出しと見通しで気をつけることで紹介しています。

伸びすぎた時の頼り先

成長はゆっくりな木ですが、何年も手を入れずにいると、背が高くなって手が届かなくなります。トゲのある枝を高い所で切るのは、脚立からの転落の危険もあるので避けましょう。

生垣が高くなって手に負えない時や、トゲで作業がしにくい時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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よくある相談:葉の形が違う・苗から育てる・葉の傷み

先に結論

ヒイラギの生垣でよく読まれている相談は、「上のほうの葉の形が違う」「小さな苗から生垣にしたい」「葉に穴があいたり茶色くなったりした」の3つです。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を、内容を要約して紹介します。

相談1:下のほうはヒイラギの葉なのに、上のほうの葉の形が違う

ヒイラギを剪定しようとしたら、下のほうはトゲのある葉なのに、上のほうは形の違う葉になっている、という相談です。

『別の木が混ざっているの?』と心配になりますよね。実は、ヒイラギは古い木になると、トゲのない丸い葉が増えてくる木なんです。

葉の様子考えられること
下のほうにトゲのある葉が多いヒイラギらしい葉
上や古い枝に丸い葉が増えた古い木で丸い葉が増えることがある
葉の形も色もまったく違う別の木が混ざっていないか、購入先に写真で相談

相談2:小さな苗から、ヒイラギの生垣を作りたい

小さな苗からヒイラギの生垣を作りたいけれど、生垣らしい高さになるまでどのくらいかかるか、という相談です。

結論から言うと、ヒイラギは成長がゆっくりな木なので、生垣らしくなるまでには時間がかかります。年数は環境や苗の大きさで変わるので、目標の高さを購入先に伝えて相談してみてください。

「この長さで生垣にしたいのですが、どのくらいの大きさの苗から始めるといいですか」

こんなふうに聞いてみると、苗の大きさと間隔もあわせて相談できます。植え付けの流れは生垣の植え方|苗の間隔・時期と植え付けの手順で紹介しています。

相談3:ヒイラギの葉に穴があいたり、茶色くなったりした

ヒイラギの生垣の葉に穴があいたり、茶色くなったりしている、何が原因か、という相談です。

『病気?虫?』と不安になりますよね。葉の変化は、原因を一つに決めつけにくいものです。

葉が傷んだ時に見ること
  • 葉の裏や枝に、虫やその跡がないか
  • 傷んだ葉が、一部の枝に集中していないか
  • 植えてから根づくまでの水やりが足りていたか
  • 傷みが広がっていないか、日をあけて見比べる

自分で見ても分からない時は、手袋をして葉や枝を少し取り、写真と一緒に購入先に相談すると原因が分かりやすくなります。

「ヒイラギの生垣の葉に、穴や茶色い所が出てきました」
「傷んでいるのは、道路側の一部の枝だけです」

よくある質問

ヒイラギの生垣の花はいつ咲きますか?

初冬(11〜12月が目安)に白い小花が咲き、香りがあります。花は小さいので、香りで咲いたことに気づく方も多いです。

ヒイラギの生垣は防犯に役立ちますか?

葉のトゲで人が入りにくいので、防犯を意識した生垣に使われてきました。ただ、生垣だけで防犯が十分とは言い切れないので、照明や鍵などほかの対策と組み合わせて考えましょう。

ヒイラギの葉のトゲがなくなるのはなぜですか?

ヒイラギは古い木になると、トゲのない丸い葉が増えてくることがあります。病気ではないので、まずは落ち着いて様子を見てみてください。

ヒイラギの生垣は、目隠しになるまで時間がかかりますか?

ヒイラギは成長がゆっくりな木なので、密な生垣になるまでには時間がかかります。早く目隠しを作りたい場合は、フェンスと組み合わせるなど、ほかの方法も考えてみてください。

生垣にヒイラギを植える時、子どもやペットは大丈夫ですか?

トゲがあるので、通路から少し離して植えるなど、手や顔が触れにくい配置にしておくと安心です。落ちた葉にもトゲが残るので、こまめに片づけておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • ヒイラギの生垣は、トゲのある葉で人が入りにくい常緑の仕切り
  • 初冬(11〜12月が目安)に香りのある白い小花が咲く
  • 古い木になると、トゲのない丸い葉が増えてくる
  • 防犯は生垣だけに頼らず、ほかの対策と組み合わせる
  • 手入れは厚手の手袋で。高い所は無理をせず業者に相談する
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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