ヒイラギナンテンの生垣|日陰に強い黄色い花の低木

日陰に強いヒイラギナンテンの生垣の特徴と手入れを解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が公開されている情報・公的機関の情報・読者の声を調べて独自に執筆しています。記事内で紹介するサービスの一部にはアフィリエイト広告を含みます。

『家の北側で日が当たらないけれど、低い緑の仕切りがほしい』と考えている方も多いですよね。

そんな場所でよく名前が挙がるのが、ヒイラギナンテンです。

結論から言うと、ヒイラギナンテンの生垣は、日陰に強く、早春に黄色い花が咲く常緑の低い生垣です。刈り込みで面をそろえるより、古い幹を根元から間引いて整えるのが付き合い方のコツです。

この記事を読むと、ヒイラギナンテンの特徴と1年の手入れの流れ、向く場所の見分け方、似た名前の木との違いが分かります。

目次

ヒイラギナンテンの生垣ってどんな木?

先に結論

ヒイラギナンテン(柊南天)は、メギ科の常緑低木です。ヒイラギに似たトゲのある葉を持ち、日陰に強いので、建物の陰になりやすい場所の低い生垣の候補になります。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて仕立てた垣根のことです。生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

ヒイラギナンテンのよさは、季節ごとに見た目が変わるところなんです。早春に黄色い花が咲き、初夏には青紫の実がつき、冬は葉が赤みを帯びます。

『常緑の生垣って、一年中同じ緑で地味なのでは?』と思っていた方には、うれしい性質ですよね。

ヒイラギナンテンの生垣の、トゲのある葉と早春に咲く黄色い花を近くから写した写真

生垣にした時のよさと、気をつけたいこと

くらべる点よさ気をつけたいこと
日当たり日陰に強い強い日差しの場所はほかの木も比べたい
葉トゲのある葉で、人が入りにくい手入れの時に手が当たると痛い
一年の見た目花・実・冬の赤みと季節の変化がある葉の色が変わるのを好みに合うか見ておく
手入れ古い幹を間引く剪定が中心刈り込みばさみで面をそろえる形には向きにくい

葉の細いホソバヒイラギナンテンという仲間もあります。トゲのある葉の印象をやわらげたい時は、こちらも候補になります。

ヒイラギ・ナンテンと何が違う?名前の似た3つの木

先に結論

ヒイラギナンテンは、ヒイラギの仲間でもナンテンそのものでもありません。ナンテンと同じメギ科で、葉がヒイラギに似ているので、この名前で呼ばれています。

『柊と柊南天は、同じ木の呼び方違い?』と迷う方は実は多いんです。花の色も咲く時期も違うので、並べてみると見分けやすくなります。

くらべる点ヒイラギナンテンヒイラギナンテン
仲間メギ科の常緑低木モクセイ科の常緑樹メギ科の常緑低木
葉・姿トゲのある葉縁に鋭いトゲ。古い木では丸い葉が増える幹を株立ちで伸ばす
花早春(2〜4月が目安)に黄色い花初冬(11〜12月が目安)に香りのある白い小花初夏(6月が目安)に白い花
楽しみ初夏の青紫の実と冬の葉色初冬の花の香り冬の赤い実
剪定花後に古い幹を根元から間引く厚手の手袋で行う古い幹や高い幹を根元から切る

ヒイラギはヒイラギの生垣|トゲのある葉の特徴と防犯の考え方、ナンテンはナンテンの生垣|オタフクナンテンを含む育て方でくわしく紹介しています。

例えば「白い香りの花を冬に楽しみたい」ならヒイラギ、「冬の赤い実がほしい」ならナンテン、「日陰で早春の黄色い花を見たい」ならヒイラギナンテン、と考えると選びやすいですよ。

1年の手入れカレンダー:いつ何をする?

先に結論

ヒイラギナンテンの手入れは、花が終わったあとの剪定がいちばん大事なタイミングです。それ以外の時期は、葉の様子やはみ出しを見ておく程度で大丈夫です。

『いつ切ればいいのか分からなくて、つい放っておいてしまう』という方も多いはずです。まずは1年の流れをざっくりつかんでおきましょう。

ヒイラギナンテンの生垣の1年の手入れを、花・剪定・実・冬の葉色の時期に分けて示したカレンダーの図解
時期の目安木の様子やること
早春(2〜4月)黄色い花が咲く花を楽しむ。切るのは花のあとにする
花が終わった直後新しい枝葉が動き出す古い幹を根元から間引く
初夏青紫の実がつく実の色づきを楽しむ
一年を通して枝が道路や隣地に出るはみ出した部分を整える
冬葉が赤みを帯びる葉の色の変化を楽しむ。枯れた幹を見ておく

月は地域や年で前後するので、木の様子を見ながら進めてみてください。

花後の間引き剪定の流れ
  1. 厚手の手袋をはめ、トゲのある葉から手を守る
  2. 株元を見て、古くなった幹や伸びすぎた幹を見つける
  3. その幹を根元から切る
  4. 残った幹のバランスを見て、混み合う所を少し減らす
  5. 切った枝はトゲがあるので、まとめて片付ける

刈り込みばさみで表面をそろえると、幹の先だけが切られて形が乱れやすくなります。幹ごと間引くつもりで切るのが、この木らしい整え方です。

よくある失敗

花が咲く前の冬に、見た目を整えようと幹を切ってしまうことがあります。早春の黄色い花を楽しみたいなら、剪定は花が終わってからにしておきましょう。

植える時に知っておきたいこと

『植えてすぐに、すき間のない生垣にしたい』と思う方も多いですよね。ただ、苗の間隔は樹種・苗の大きさ・仕上がりの高さで変わるので、購入先や施工業者に確かめておきましょう。

常緑樹の植え付けは、春の新芽が動く前後や、秋の気温が穏やかな時期が向くと一般に言われています。植えたあとは、根づくまでの水やりと支柱が大切です。

植え付けから根づくまで
  1. 植えたい場所の明るさを、一日の中で何度か見ておく
  2. 苗の間隔を、購入先や施工業者に確かめる
  3. トゲの葉に注意しながら、手袋をして植える
  4. 植えたらたっぷり水をやり、竹などで列をつなぐように支柱を立てる
  5. 根づくまで、土が乾いたら水やりを続ける

植えてから密になるまでは、どの生垣でも時間がかかります。最初の数年は、すき間を気にしすぎず、株元の様子を見ながら育ててみてください。

向く場所・向かない場所の判断表

先に結論

ヒイラギナンテンは、日陰で低い仕切りがほしい場所に向く木です。トゲのある葉なので、人がよく通る場所に枝が出ないかも一緒に見ておきましょう。

『うちの庭のあの場所に植えて大丈夫かな』と気になりますよね。場所ごとの考え方を表にまとめておきます。

場所の様子ヒイラギナンテンの考え方ひと工夫
建物の北側・明るい日陰向く日陰に強い性質を生かせる
半日だけ日が当たる向く日の当たる側と陰の側で育ち方を見る
一日中強い日差しが当たるほかの木も比べたい日なたに強い木も候補にする
歩道に面した低い仕切り注意して使うトゲの葉が歩道に出ないよう整える
子どもが遊ぶ庭のそば注意して使うトゲの葉に触れにくい場所を選ぶ
寒さの厳しい地域確認が必要購入先に地域で育つか聞いてみる

日陰の生垣全体の選び方は日陰の生垣|日当たりが悪い場所に向く木で紹介しています。日陰に強い木としては、アオキもよく名前が挙がります。アオキとの比べ方はアオキの生垣|日陰に強い常緑樹の特徴も参考にしてみてください。

例えばこんな場所で考えてみる

例えば「道路に面した10mほどの生垣がある2階建ての家」で、家の北側の通路沿いに低い仕切りがほしい場合を考えてみます。数字は場面の例で、目安ではありません。

北側の通路は、一日の多くが建物の陰になりがちですよね。こうした場所では、日陰に強いヒイラギナンテンの持ち味が生きます。

一方で、通路を家族がよく通るなら、トゲの葉が服や手に当たらないかも気になります。通路から少し離して植える、幅に余裕のある所を選ぶ、といった工夫をしておくと暮らしやすくなりますよ。

ヒイラギナンテンの生垣が合う人
  • 建物の陰になる場所に、低い緑の仕切りがほしい
  • 早春の黄色い花や冬の葉色の変化を楽しみたい
  • トゲのある葉で、人が入りにくい仕切りにしたい
  • 刈り込みより、年に一度の間引きで整えたい

よくある相談:虫食い・ヒイラギとの違い・道路沿いの低い生垣

先に結論

ヒイラギナンテンの生垣でよく見かける相談は、葉の虫食い、ヒイラギとの違い、道路沿いに低い生垣を作りたい、の3つです。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を、内容を要約して紹介します。

相談1:生垣のヒイラギナンテンの葉が虫に食べられた

生垣のヒイラギナンテンの葉に、去年からたくさん虫食いの跡がある、という相談です。

『このまま枯れてしまうのでは』と心配になりますよね。まずは葉の裏や新しい葉のまわりを見て、虫がいるかどうかを確かめてみてください。

食べられた葉は、間引きの時に幹ごと減らすと株元の風通しがよくなります。虫の種類が分からない時は、葉を持って購入先に相談すると対処が決めやすいですよ。

「葉にこんな食べ跡があるのですが、何の虫か分かりますか」と見せて聞くのが早道です。

相談2:柊と柊南天は違う種類なの?

ヒイラギとヒイラギナンテンは同じ仲間なのか、という相談です。

答えは、別の仲間の木です。ヒイラギはモクセイ科、ヒイラギナンテンはメギ科で、葉がトゲのある形で似ているだけなんです。

花を見ると分かりやすいですよ。早春に黄色い花ならヒイラギナンテン、初冬に香りのある白い小花ならヒイラギです。

相談3:道路沿いのブロックに、低い常緑の生垣を作りたい

家と道路の境界のブロック沿いに、常緑の低い生垣を作りたい、という相談です。

『低い仕切りで、冬も緑がほしい』という気持ち、よく分かります。日陰になる側ならヒイラギナンテンは候補の一つです。

ただ、道路沿いはトゲの葉が歩く人に当たらないかが気になる所です。道路に枝が出ないよう、境界から少し内側に植えておくと手入れもしやすくなります。

道路沿いで気をつけたいことは道路沿いの生垣|枝の張り出しと見通しで気をつけることで紹介しています。

手に負えない時の頼り先

先に結論

ヒイラギナンテンは低い木ですが、本数が多い・トゲで作業がつらい・ほかの高い生垣と一緒に整えたい、という時は業者に頼むのも手です。

『トゲが痛くて、つい手入れを後回しにしてしまう』ということもありますよね。株が混み合ってから一度に切ろうとすると、作業も大変になります。

業者に相談したほうがいいサイン
  • 株が混み合い、どの幹を切ればいいか分からない
  • トゲの葉で、自分で作業するのがつらい
  • ほかの高い生垣と一緒に整えたい
  • 道路や隣地に枝が大きくはみ出している

高い所の刈り込みは、脚立からの転落の危険があります。手の届く高さまでは自分で、高い所は業者に、と分けて考えると安心です。

生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

剪定110番

伸びすぎた生垣の剪定・刈り込みを、プロに頼む

庭木の剪定・伐採・抜根・草刈りを、全国の加盟業者に頼める窓口です。24時間365日受け付けていて、現地調査・見積もりは無料。見積もりを見てから頼むかどうか決められます。

見積もり無料生垣の剪定を無料で見積もる

作業内容や費用は木の高さ・本数・作業環境によって異なります。最新の情報は公式サイトで確認してください。

よくある質問

ヒイラギナンテンの生垣は日陰でも育ちますか?

ヒイラギナンテンは日陰に強い常緑低木です。建物の北側など、日当たりの悪い場所の低い生垣の候補になります。

ヒイラギナンテンの剪定はいつ、どうすればいいですか?

花が終わったあとに、古い幹を根元から間引くのが基本です。刈り込みばさみで表面をそろえるより、幹ごと減らして整えます。

ヒイラギナンテンの葉が冬に赤くなりました。枯れていますか?

ヒイラギナンテンは、冬に葉が赤みを帯びる性質があります。季節の変化として楽しんでください。

ヒイラギとヒイラギナンテンはどう見分けますか?

ヒイラギはモクセイ科で初冬に白い小花、ヒイラギナンテンはメギ科で早春に黄色い花が咲きます。花の色と時期で見分けやすいです。

生垣にヒイラギナンテンを植える時に気をつけることは?

トゲのある葉なので、手入れの時は厚手の手袋を使いましょう。歩道や子どもの遊ぶ場所に枝が出ない位置に植えておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • ヒイラギナンテンの生垣は、日陰に強い常緑の低い生垣
  • 早春に黄色い花、初夏に青紫の実、冬は葉が赤みを帯びる
  • 剪定は花後に、古い幹を根元から間引くのが基本
  • ヒイラギ・ナンテンとは、花の色と時期で見分けられる
  • トゲのある葉なので、歩道や子どもの遊ぶ場所との距離を考えて植える

ほかの生垣の木と比べたい方は、生垣におすすめの木|目的別の選び方と樹種の早見表もあわせて読んでみてください。

生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次