赤い葉の生垣|新芽や葉が赤い木と色を楽しむコツ

赤い葉の生垣に向く木と、赤くなる時期ごとの楽しみ方を解説する記事のアイキャッチ

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『道を歩いていて見かける、先の方だけ赤い生垣。あの木は何だろう?』と気になったことはありませんか。

赤い葉っぱの生垣は、緑の生垣より明るく華やかに見えますよね。

結論から言うと、赤い葉の生垣は「いつ赤くなるか」で木を選ぶと、思っていた色の楽しみ方とずれにくくなります。この記事を読むと、赤くなる時期ごとの木と、赤を長く楽しむ手入れのコツが分かります。

目次

赤い葉の生垣は「赤くなる時期」で3つに分かれる

先に結論

赤い葉の生垣は、春の新芽が赤い木、一年を通して赤紫〜銅色の葉の木、秋冬に紅葉する木の3つに分かれます。同じ「赤い生垣」でも、赤く見える季節がまったく違うんです。

生垣は、樹木を列に植えて刈り込みなどで仕立てた垣根のことです。生垣の基本は生垣とは?読み方・塀との違いと庭や道路沿いでの役割で紹介しています。

『一年中真っ赤な生垣にしたい』と思っていたのに、植えてみたら赤いのは春だけだった、ということもあります。植える前に、赤くなる時期を確かめておきましょう。

赤くなる時期赤く見える部分木の例赤以外の季節
春の新芽・刈り込み後新しく出た葉ベニカナメモチ(レッドロビン)葉が育つと緑になる
一年を通して葉そのものベニバナトキワマンサク(葉が赤紫〜銅色の品種)、ドドナエアドドナエアは夏は緑がかる
秋冬の紅葉色づいた葉ドウダンツツジ、オタフクナンテン、ヒイラギナンテンドウダンツツジは冬に落葉
赤い葉の生垣の木を、春の新芽・一年中・秋冬の紅葉という赤くなる時期で分けた早見表の図解

「先だけ赤い」生垣はカナメモチの仲間が多い

生垣の先の方だけが赤い場合は、ベニカナメモチやレッドロビンのことが多いです。新芽が鮮やかな赤になり、葉が育つにつれて緑に変わっていきます。

だから、赤い新芽と緑の古い葉が上下に分かれて見えるんです。

場所の条件でも選び分ける

赤くなる時期と同じくらい大事なのが、植える場所との相性です。日当たりや寒さで、選びやすい木が変わります。

場所の条件選びやすい赤い葉の木ひとこと
日なた〜半日陰トキワマンサク、ベニカナメモチ生垣の定番で刈り込みに強い
日陰ヒイラギナンテン冬に葉が赤みを帯びる
乾きやすい日なたドドナエア寒冷地・霜の当たる場所は注意
足元の低い仕切りオタフクナンテン背が低くまとまる

『日当たりが悪いけど、赤い葉を楽しみたい』という場所でも、木を選べば赤い色を楽しめることがあるんです。

春の新芽が赤い木:ベニカナメモチ・レッドロビン

刈り込むと新芽が出直して、赤を長く楽しめる

ベニカナメモチは、春と刈り込み後に出る新芽が鮮やかな赤になる常緑樹です。刈り込みで新芽が出直すので、赤い時期を長く楽しめます。

ベニカナメモチは、昔から生垣の定番として使われてきた木です。セイヨウカナメモチ系の品種のレッドロビンも流通しています。

『赤い期間を長くしたい』という方は、刈り込みのたびに新芽が出直す性質を生かすのがコツなんです。

赤い新芽を楽しむ刈り込みの流れ

ベニカナメモチの赤は、刈り込みとセットで楽しむものと考えると分かりやすいです。流れは次のとおりです。

赤い新芽を繰り返し楽しむ流れ
  1. 春、赤い新芽が出てくるのを楽しむ
  2. 新芽が育って緑になり、枝が伸びてきたら枝先を刈り込む
  3. 刈り込んだ所から、また赤い新芽が出直す
  4. 伸び方を見ながら、形を整える刈り込みを繰り返す

上を狭く下を広くした台形に刈り込むと、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。下の方まで新芽が出やすくなるので、赤い面が上だけに偏りにくくなりますよ。

気をつけたいのは、葉の斑点と落葉

カナメモチの仲間は、葉に赤〜黒っぽい斑点が出て落葉することがあります。ごま色斑点病として知られています。

葉に斑点が出たら、風通しと片付けを

葉に赤〜黒っぽい斑点が出て落ちる時は、風通しをよくして、落ちた葉を片付けるのが基本です。混み合った枝を減らし、足元に病気の葉を残さないようにしておきましょう。

ベニカナメモチの育て方はベニカナメモチの生垣|赤い新芽を楽しむ育て方で詳しく紹介しています。

一年中赤い葉の木:トキワマンサク・ドドナエア

葉そのものが赤紫〜銅色の木を選ぶ

季節を問わず赤い葉っぱを楽しみたいなら、葉そのものが赤紫〜銅色の木を選びます。ベニバナトキワマンサクの赤葉の品種や、ドドナエアが代表です。

『新芽だけでなく、いつも赤い方がいい』という方には、こちらのタイプが向いていますよね。2つの木は性質がかなり違うので、比べてみましょう。

木葉の色花向く場所気をつけたいこと
ベニバナトキワマンサク赤紫〜銅色の品種がある赤〜ピンクの花(4〜5月が目安)日なた〜半日陰成長は比較的早く、年に1〜2回の刈り込みが目安
ドドナエア赤紫〜銅色。夏は緑がかり、寒くなると色が濃くなる葉を楽しむ木乾燥に強い寒さにやや弱い。成長が早い

ベニバナトキワマンサクは花と葉の両方を楽しめる

トキワマンサクは、刈り込みに強く、葉が小さめで密になりやすい生垣の定番です。ベニバナトキワマンサクは赤〜ピンクの花で、葉が赤紫〜銅色の品種があります。

花後(5〜6月が目安)に形を整え、秋に軽く整える程度が剪定の目安です。花後すぐに切ると、翌年の花芽を残しやすいですよ。

詳しくはトキワマンサクの生垣|赤葉・白花の違いと手入れのコツで紹介しています。

ドドナエアは洋風の庭のカラーリーフに

ドドナエアは、赤紫〜銅色の葉が洋風の生垣やカラーリーフに使われる木です。夏は緑がかり、寒くなると色が濃くなるので、季節で色の深さが変わります。

乾燥に強く成長が早いので、早めに生垣の形にしたい方には心強い木です。そのぶん、伸びた枝を整える刈り込みはこまめに必要になります。

寒さにはやや弱いので、寒冷地や霜の当たる場所では注意してください。育て方はドドナエアの生垣|赤紫の葉で作る洋風の生垣で詳しく紹介しています。

秋冬に赤くなる、紅葉を楽しむ生垣の木

紅葉の木は「冬の葉が残るか」も確かめる

秋冬に赤く色づく木には、冬に葉を落とす落葉樹と、葉を残したまま赤みを帯びる常緑樹があります。冬も目隠しにしたいなら、常緑かどうかも見ておきましょう。

『秋に真っ赤になる生垣がきれい』と感じる方も多いはずです。紅葉を楽しめる木を、冬の様子と合わせて並べました。

木色づく様子冬の葉ひとこと
ドウダンツツジ秋に鮮やかな紅葉落葉春(4月が目安)に白い壺形の小花
オタフクナンテン秋冬に葉が赤く色づく常緑背が低くまとまり、低い生垣・縁取りに向く
ヒイラギナンテン冬に葉が赤みを帯びる常緑日陰に強い。早春(2〜4月)に黄色い花
ブルーベリー秋に紅葉落葉初夏〜夏に実

ドウダンツツジは、枝が細かく密で刈り込みに強い木です。ただ、冬は葉が落ちるので冬の目隠しにはなりません。

『秋の赤も、冬の目隠しも両方ほしい』という場合は、常緑のオタフクナンテンやヒイラギナンテンを選ぶか、常緑の生垣と組み合わせて考えてみてください。

紅葉を楽しむ生垣の育て方はドウダンツツジの生垣|紅葉と白い花を楽しむ育て方で紹介しています。

秋に赤く紅葉した葉が密に茂る生垣を近くから写した写真

低い赤い葉の生垣ならオタフクナンテン

腰より低い赤い葉の仕切りがほしいなら、オタフクナンテンが向きます。ナンテンの品種で、背が低くまとまり、秋冬に葉が赤く色づきます。

実はほとんどつけないので、葉の色を楽しむ木と考えておきましょう。剪定は、刈り込みばさみで面にするより、古い幹や高くなった幹を根元から切る間引きが基本です。

赤い葉と緑の葉を組み合わせる

赤い葉の木だけで長い生垣を作ると、少し重たく見えることもあります。緑の生垣の手前に、オタフクナンテンのような低い赤い葉の木を合わせるのも一つの方法です。

組み合わせの考え方はおしゃれな生垣のつくり方|樹種・形・組み合わせの考え方で紹介しています。

剪定の時期は木ごとに違う

赤い葉の木は、花の咲く木も多いので、切りどきを知っておくと色も花も楽しめます。代表的な木の目安を並べました。

木剪定の目安切り方
トキワマンサク花後(5〜6月が目安)に形を整え、秋に軽く刈り込みで面をそろえる
ドウダンツツジ花後〜初夏(6月頃まで)冬の落葉期は混みすぎた枝の間引き程度
ヒイラギナンテン花後古い幹を根元から間引く
オタフクナンテン高くなった幹が目立つ時古い幹や高い幹を根元から切る

月はあくまで目安で、地域や年によって前後します。ヒイラギナンテンは葉にトゲがあるので、作業の時は手袋を使ってください。

赤い葉を長く楽しむコツ
  • 赤くなる時期を確かめてから植える
  • ベニカナメモチは刈り込みで新芽を出し直す
  • 赤紫の葉の木は、寒さへの強さも確かめる
  • 葉の斑点や落葉が増えたら、風通しと片付けを見直す

生垣が高くなって手に負えない、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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赤い葉の生垣でよくある相談

「先だけ赤い木の名前」「手入れの始め方」「赤くなったのは病気?」が多い

よく見かけるのは、先だけ赤い生垣の木の名前、植わっていたレッドロビンの手入れのしかた、緑の葉が赤くなってきたのは病気か、という相談です。

相談1:先端だけ赤い葉の生垣は何の木?

『春になると、生垣の先だけが赤くなる木を見かける』という相談はよくあります。春の新芽が赤く、育つと緑になる木なら、ベニカナメモチやレッドロビンのことが多いです。

刈り込みのあとにも赤い新芽が出直すので、季節を問わず先だけ赤く見えることもあります。

相談2:新居のレッドロビンの生垣、何から手入れする?

『引っ越してきたら生垣があった。何もしていないけど大丈夫?』という声もよく見かけます。まずは伸びた枝先を刈り込み、形を整えるところから始めてみてください。

刈り込むと赤い新芽が出直すので、見た目もぐっと華やかになります。あわせて、葉に赤〜黒っぽい斑点が出ていないかも見ておきましょう。

相談3:緑の生垣の葉が赤くなってきたのは病気?

もともと赤くなる性質の木かどうかで、答えが変わります。葉に赤〜黒っぽい斑点が出て落葉するなら、カナメモチの仲間で知られるごま色斑点病のこともあります。

木の名前が分からない時は、葉と全体の写真を撮って、植木屋さんなどに見てもらうと安心です。

相談する時は「いつ頃から赤くなったか」「葉に斑点があるか」「葉が落ちているか」を伝えると、状態が伝わりやすくなります。赤くなり始めた時期をメモしておくと役に立ちますよ。

よくある質問

一年中赤い葉っぱの生垣にできますか?

葉そのものが赤紫〜銅色の木を選べば、季節を通して赤い葉を楽しめます。ベニバナトキワマンサクの赤葉の品種や、ドドナエアが候補です。

ベニカナメモチの赤い新芽は、どうすれば長く楽しめますか?

刈り込むと新芽が出直すので、刈り込みのたびに赤い時期がやってきます。こまめに枝先をそろえると、赤い新芽を見られる時期が長くなります。

赤い葉の生垣は日陰でも色が出ますか?

木によって違います。ヒイラギナンテンは日陰に強く、冬に葉が赤みを帯びます。トキワマンサクは日なた〜半日陰で育つ木です。

赤い葉の生垣と緑の生垣、手入れの手間は違いますか?

赤い葉だから手間が増える、ということはありません。ただ、ベニカナメモチのように刈り込みで新芽の赤を楽しむ木は、こまめに刈り込むほど色を長く楽しめます。

紅葉する生垣は冬に目隠しになりますか?

ドウダンツツジやブルーベリーのような落葉樹は、冬に葉が落ちるので目隠しにはなりません。冬も目隠しにしたいなら、オタフクナンテンなどの常緑樹から選んでください。

まとめ

この記事の要点
  • 赤い葉の生垣は、春の新芽・一年中・秋冬の紅葉の3タイプに分かれる
  • 先だけ赤い生垣は、ベニカナメモチやレッドロビンのことが多い
  • 一年中赤い葉を楽しむなら、赤紫〜銅色の葉の木を選ぶ
  • 紅葉する木は、冬に葉が残るかどうかも確かめる
  • カナメモチの仲間は、葉の斑点と落葉に気をつけて風通しをよくする
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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