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『家のまわりを囲いたいけれど、塀にするか生垣にするか決められない』という方も多いですよね。
古いブロック塀を建て替える時や、新築の外構を考える時に、よく出てくる迷いです。
結論から言うと、塀と生垣はどちらが上ということはなく、「その場所で何を優先したいか」で選ぶものです。この記事を読むと、生垣とブロック塀・フェンスを4つの軸で比べる方法と、組み合わせ方、見積もりで確かめることが分かります。
塀と生垣、結論はどちらがいい?
手入れを減らしたいなら塀やフェンス、緑で圧迫感をやわらげたいなら生垣が向きます。迷う時は、場所ごとに分けて組み合わせるのも一つの答えです。
生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みなどで仕立てた垣根のことです。塀やフェンスの代わりに、敷地の境界や目隠し、防風、景観づくりに使われてきました。
生垣そのものの基本は生垣とは?読み方・塀との違いと庭や道路沿いでの役割で紹介しています。
『結局、どっちが得なの?』と聞きたくなりますよね。ただ、得かどうかは、つくる時だけでなく、その後の手入れまで含めて考えないと決まらないんです。
- 緑のある外まわりにしたい
- 塀の圧迫感が苦手
- 季節ごとの刈り込みを楽しめる
- 時間をかけて育ててもいい
- 手入れの時間がとれない
- すぐに目隠しがほしい
- 落ち葉や虫がどうしても気になる
- 敷地がせまく枝の張り出しが心配
生垣・ブロック塀・フェンスを4つの軸で比べる
金額だけで比べると、あとから手入れの負担に驚くことがあります。4つの軸を同じ表に並べると、自分に合う囲いが見えやすくなります。
塀と生垣を比べる時は、次の4つの軸で見てみてください。ここでは金額ではなく、「何にお金と手間がかかるか」で並べます。
| 比べる軸 | 生垣 | ブロック塀 | フェンス |
|---|---|---|---|
| 費用の内訳 | 苗木・土の改良・植え付け・支柱 | 基礎・ブロック・鉄筋などの工事 | 本体・柱・基礎の工事 |
| 育てる間・使う間 | 毎年の剪定と枝の処分 | ひび割れや傾きの点検 | 汚れや傷みの点検 |
| 安全 | 地震で倒れて道をふさぐ心配がブロック塀より少ない | 高さや厚さのルールを守る必要がある | 基礎と柱の固定が大事 |
| 見た目 | 緑で圧迫感が少なく、夏の照り返しをやわらげる | しっかり囲える。高いと圧迫感が出やすい | 素材で印象を選べる。すき間の量で目隠しの度合いが変わる |

費用の内訳は「つくる時」と「その後」で見る
生垣は、つくる時の費用を苗の大きさや範囲で調整しやすい囲いです。ただ、剪定や処分の費用が毎年続くので、その後の分まで合わせて考える必要があります。
ブロック塀やフェンスは、つくる時の工事が中心です。そのぶん、毎年の手入れの費用はかかりにくい一方で、傷んだ時の補修や建て替えが必要になります。
費用の考え方は生垣の費用の考え方|植栽と手入れの見積もりの内訳でも詳しく紹介しています。
手入れは生垣がいちばん手間がかかる
『生垣って、そんなに手がかかるの?』と思いますよね。生垣は生き物なので、伸びた枝を刈る、落ち葉を掃く、虫に気づく、といった手入れが続きます。
植えてから密になるまで時間がかかる点も、塀やフェンスとの大きな違いです。
安全と見た目は、生垣に分がある場面も
地震の時に倒れて道をふさぐ心配がブロック塀より少ないことは、生垣の良さとしてよく挙げられます。自治体が助成で生垣化を勧める理由の一つでもあるんです。
見た目の面では、緑がやわらかく見えて圧迫感が少なく、街並みの緑も増えます。
フェンスは「すき間の量」で印象が変わる
フェンスは、素材やデザインで印象を選べる囲いです。すき間の多いものは風が抜けて明るく、すき間の少ないものは目隠しの度合いが上がります。
『塀ほど重くしたくないけれど、生垣ほど手間はかけたくない』という時は、フェンスが間をとる選択肢になります。フェンスの内側に低めの生垣を植えて、緑を足す方法もありますよ。
ブロック塀を選ぶ・残すなら確かめたいルール
補強コンクリートブロック造の塀は、建築基準法施行令で高さや厚さなどが決められています。今ある塀を残すかどうか迷う時も、まずここを確かめておきましょう。
『うちの塀、古いけど大丈夫かな』と気になっている方もいるはずです。国土交通省の点検のチェックポイントでは、次のような項目が挙げられています。
- 高さは地盤から2.2m以下か
- 厚さは10cm以上か(高さ2m超2.2m以下なら15cm以上)
- 高さ1.2m超の塀は、長さ3.4m以下ごとに控え壁があるか
- 基礎があるか
- 傾きやひび割れがないか
くわしくは国土交通省のブロック塀の点検のチェックポイントを見てみてください。
当てはまらない項目があって不安な時は、塀を撤去して生垣やフェンスに替える選択肢も出てきます。ブロック塀の撤去や改修に補助制度を設けている自治体もあるので、お住まいの市区町村に確かめてみてください。
生垣をつくる費用や、ブロック塀を撤去して生垣にする費用を助成している自治体があります。着工前の申請が条件のことが多いので、工事を決める前に確かめておきましょう。詳しくは生垣の助成金|自治体の緑化助成とブロック塀からの切り替えで紹介しています。
塀と生垣は「場所ごとに組み合わせる」のも手
道路側、隣地との境、窓の前など、場所によって求めるものは違います。場所ごとに塀・フェンス・生垣を使い分けると、手入れと見た目のバランスがとりやすくなります。
実は、塀か生垣かの二択で考えなくてもいいんです。例えば、足元は低い塀にして、その上を生垣で緑にする、という組み合わせもよく見られます。
| 場所 | 優先したいこと | 考えられる組み合わせ |
|---|---|---|
| 道路側 | 見た目と、枝が道にはみ出さないこと | 低い塀の内側に低めの生垣 |
| 隣地との境 | 枝の張り出しを抑えたい | フェンスを中心に、一部だけ生垣 |
| 窓の前・浴室の前 | しっかり目隠ししたい | 目線の高さまで届く生垣か、目隠しフェンス |
| 庭の奥 | 緑を楽しみたい | 生垣を中心に |

目隠しを主な目的にする場合の木の選び方は、目隠しの生垣|高さ・密度で選ぶ木とつくり方で紹介しています。
生垣を境界ぎりぎりに植えると、育った枝がお隣へはみ出しやすくなります。植える位置は、育ったあとの枝の広がりまで考えて決めておきましょう。
塀と生垣でよくある相談
塀と生垣については、どちらにするかの迷いに加えて、今ある生垣をどうするか、隣との境をどうするかの相談がよく寄せられます。
塀の代わりにする生垣は、どんな木がいい?
団地の中の区画を買って、塀の代わりに生垣を植えたい、という相談です。
塀の代わりにするなら、冬も葉が残る常緑樹で、刈り込みに強い木が候補になります。例えば、トキワマンサクは刈り込みに強く、葉が小さめで密になりやすいので、生垣や目隠しの定番です。
ほかにも、マサキやイヌマキのように刈り込みに強い木があります。日当たりや和風・洋風の好みで選んでみてください。
伸び放題の生垣を処分して、コンクリートの塀にしたい
実家の生垣が伸び放題で手入れが大変なので、撤去して塀にしたい、という相談もあります。
この場合は、生垣の伐採と抜根、処分、塀の工事が重なります。見積もりでは「撤去」「処分」「塀の本体」「基礎」が分かれているかを確かめてみてください。
『手入れはもう無理だけど、緑は少し残したい』という時は、一部だけ生垣を残して、ほかをフェンスにする方法もあります。
お隣の生垣のすぐ横に、塀を建ててもいい?
お隣が境界の自分の家側に生垣を植えていて、そのすぐ横に塀を建てたい、という相談です。
まずは境界の位置を確かめておきましょう。そのうえで、工事の前にお隣にひと声かけておくと、あとの関係がぐっと楽になります。
生垣の枝が塀に当たる、工事で根を傷めるかもしれない、といった心配もあるので、施工業者にも現地で見てもらって相談してみてください。
外構業者に見積もりを頼む時に伝えること・聞くこと
塀・フェンス・生垣は、範囲や撤去の有無で見積もりが大きく変わります。伝える内容をそろえて、同じ前提で比べてみてください。
『外構屋さんに何をどう伝えればいいの?』と迷いますよね。次の表を、相談前のメモ代わりに使ってみてください。
| 伝えること | 例 |
|---|---|
| 囲いたい場所と長さ | 道路側、隣地との境、窓の前など |
| 仕上がりの高さのイメージ | 腰の高さ、目線が隠れる高さなど |
| 囲いの種類の希望 | 生垣だけ、塀と生垣の組み合わせ、フェンスなど |
| 今ある塀や生垣の撤去 | ブロック塀を撤去したい、古い生垣を抜きたい |
| 助成を使いたいか | 自治体の助成を使う予定か |
| 手入れの予定 | 生垣は自分で刈る予定か、業者に頼む予定か |
- 撤去と処分が別の行になっているか
- 塀の基礎や高さは、ルールに沿った内容か
- 生垣の木の種類・苗の大きさ・本数が書かれているか
- 植えたあとに枯れた時の扱いはどうなるか
- 生垣の植栽そのものに対応できるか
例えば、こんなふうに聞いてみてください。
「ブロック塀の撤去と処分は、見積もりのどの行に入っていますか?」
「生垣の木の種類と本数も書いてもらえますか?」
外構業者への頼み方は生垣づくりを外構業者に頼む|相談の流れと見積もりの比べ方でも紹介しています。
次の一歩:塀・フェンス・生垣の見積もりをまとめて比べたい時は
ブロック塀を生垣やフェンスに替えたい、塀と生垣を組み合わせたい、という時は、外構業者をまとめて比べられる窓口を使う方法もあります。
外構・エクステリア比較プロは、外構・エクステリア工事の業者を一括で比較できるサービスです。条件を入力すると、独自の審査をクリアした業者を最大4社紹介してくれます。
現地調査・工事プラン・見積もりは無料で、断りたい場合は断りの連絡を代行してくれます。生垣の植栽そのものに対応できるかは、相談の時に伝えて確かめておきましょう。
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生垣と塀・フェンスまわりの工事を、まとめて見積もり比較
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見積もり無料外構工事の見積もりを比べる工事の内容・費用は業者と敷地の状態によって異なります。生垣の植栽の対応可否は相談時に確認してください。
突然訪ねてきて塀の工事を勧め、高額な契約をさせる訪問販売のトラブルが知られています。訪問販売で契約した場合は、契約書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフができることがあります。困った時は消費者ホットライン(局番なし188)に相談してみてください。
よくある質問
塀と生垣では、どちらが手入れが楽ですか?
手入れが少ないのはブロック塀やフェンスです。生垣は毎年の剪定や落ち葉の掃除が続くので、手入れの時間がとれるかで考えてみてください。
生垣は塀より安全ですか?
地震で倒れて道をふさぐ心配がブロック塀より少ないことは、生垣の良さとしてよく挙げられます。ただ、枝が道路や隣地へ張り出さないよう手入れが必要です。
塀と生垣を組み合わせることはできますか?
できます。足元を低い塀にして内側に生垣を植える、場所によってフェンスと生垣を使い分ける、といった組み合わせ方があります。
生垣にすると、すぐに目隠しになりますか?
植えてから密になるまで時間がかかります。すぐに隠したい場所は、育った苗を植える、フェンスと組み合わせるなどの方法を外構業者に相談してみてください。
ブロック塀を生垣に替える時の助成はありますか?
ブロック塀を撤去して生垣にする費用を助成している自治体があります。有無や条件は自治体ごとに違い、着工前の申請が条件のことが多いので、先に確かめてみてください。
まとめ
- 塀と生垣はどちらが上ではなく、場所ごとに優先したいことで選ぶ
- 費用の内訳・手入れ・安全・見た目の4つの軸で比べる
- ブロック塀は高さ2.2m以下などのルールを確かめる
- 塀と生垣を場所ごとに組み合わせる方法もある
- 見積もりは撤去・処分・本体を分けてもらい、同じ前提で比べる
まずは、囲いたい場所ごとに「何を優先したいか」を書き出してみてください。それだけで、塀と生垣のどちらを選ぶかがぐっと決めやすくなります。





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