カラタネオガタマの生垣|甘い香りの花の常緑樹

甘い香りの花が咲く常緑樹カラタネオガタマの生垣を紹介する記事のアイキャッチ

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『初夏に甘い香りがする生垣の木、あれは何だろう?』と気になって調べている方も多いですよね。その木は、カラタネオガタマかもしれません。

結論から言うと、カラタネオガタマの生垣は、刈り込みに耐える常緑樹で、香りの花と目隠しを両方楽しめます。成長はゆっくりめなので、急がずに育てるのがコツです。

この記事を読むと、カラタネオガタマの特徴と向く場所、1年の手入れの流れが分かります。

目次

カラタネオガタマの生垣ってどんな木?

先に結論

カラタネオガタマは、モクレン科の常緑樹です。初夏(5〜6月が目安)に、クリーム色で縁が紅色の花が咲き、バナナに似た甘い香りがします。刈り込みに耐えるので、生垣や目隠しに使われています。

生垣(いけがき)は、木を列に植えて刈り込みで仕立てた垣根のことです。基本は生垣とは?読み方・塀との違いと役割で紹介しています。

漢字では「唐種招霊」と書きます。名前は少し難しいですが、花の香りをかぐと『あ、この匂い知ってる』と思う方もいるはずです。

初夏に花が咲いたカラタネオガタマの生垣を近くから写した写真

生垣にした時のよさと、気をつけたいこと

くらべる点カラタネオガタマのよさ気をつけたいこと
花と香り初夏(5〜6月が目安)にバナナに似た甘い香り香りの感じ方は人それぞれ
葉常緑で、冬も緑が残る落ち葉の掃除は少しずつ出る
刈り込み刈り込みに耐え、生垣の形を保てる花を楽しむなら切る時期に気をつける
成長ゆっくりめで、形が崩れにくい目隠しになるまで時間がかかる

刈り込み(伸びた枝先を面にそろえて切ること)に耐えるのは、生垣の木としてうれしい性質なんです。

「ゆっくり育つ」はよさでもあり、待つ時間でもある

成長がゆっくりめなので、一度形ができると、伸びすぎて困ることは比較的少なめです。

ただ、植えてすぐに目隠しになるわけではありません。生垣は植えてから密になるまで時間がかかるもの、と知っておきましょう。

目隠しの生垣にする時の考え方

先に結論

カラタネオガタマは、常緑で刈り込みに耐えるので、目隠しの生垣に使えます。早く隠したい場所では、最初から大きめの苗を選ぶか、フェンスと組み合わせて待つ考え方がおすすめです。

『早く外からの視線を隠したい』という方も多いですよね。カラタネオガタマはゆっくり育つので、急ぎの目隠しには工夫がいります。

目隠しの希望カラタネオガタマでの考え方
数年かけて緑の目隠しを作りたい向いている
冬も視線を隠したい常緑なので向いている
すぐに視線を隠したいフェンスと組み合わせて、育つまで待つ
背の高い目隠しを早く作りたい成長の早い木も比べる

フェンスと組み合わせる方法

例えば、道路側に目隠しフェンスを立て、その内側にカラタネオガタマを並べる方法があります。育つまではフェンスが視線を遮り、育ったあとは緑の目隠しになります。

目隠しの生垣全体の考え方は目隠しの生垣|高さ・密度で選ぶ木とつくり方で紹介しています。

目隠しにする前に決めておくこと
  • どの高さの視線を隠したいか
  • 冬も隠したいかどうか
  • 何年くらいなら育つのを待てるか
  • 育つまでフェンスなどで補うかどうか

カラタネオガタマの生垣が向く場所・向かない場所

先に結論

カラタネオガタマの生垣は、香りを楽しめる庭の境界や、時間をかけて作る目隠しに向きます。すぐに高い目隠しがほしい場所や、植えてすぐ密な生垣にしたい場所では、ほかの木も比べておきましょう。

植えたい場所を、次の表に当てはめてみてください。

場所の条件向き不向き理由と考え方
庭の境界で、香りも楽しみたい向く初夏に甘い香りの花が咲く
冬も緑を残したい仕切り向く常緑樹なので冬も葉が残る
道路沿いの生垣条件しだい刈り込みに耐えるが、はみ出した枝は整える
すぐに目隠しにしたい場所向きにくい成長がゆっくりめで、密になるまで時間がかかる
隣家の窓のすぐ近く配慮が必要香りの感じ方は人それぞれなので、距離をとる
背の高い木が少なく、明るい庭向く花の咲く生垣の主役になりやすい

例えばこんな場面なら

例えば「道路に面した10mほどの生垣を作りたい2階建ての家の場合」なら、カラタネオガタマを並べると、初夏に香る緑の境界になります。

植えてから数年は、道路側からの視線が抜けやすいかもしれません。その間をどう過ごすか、フェンスとの組み合わせも含めて考えておきましょう。

例えば「玄関まわりで、来た人に季節を感じてほしい場合」なら、香りの花はよく合います。初夏に玄関を出入りするたび、甘い香りが届く生垣になります。

植える時に押さえておきたいこと

常緑樹は、春の新芽が動く前後や、秋の気温が穏やかな時期が植え付けに向くと一般に説明されています。

『植えたら、あとは放っておいても大丈夫?』と思うかもしれません。実は、根づくまでの最初の時期がいちばん大事なんです。

植え付けの前後で確かめること
  • 苗の間隔を、購入先や施工業者に確かめたか
  • 境界から少し内側に植え、両側に刈る場所を残したか
  • 植えた直後にたっぷり水をやったか
  • 竹などで列をつなぐように支柱を立てたか
  • 根づくまで、土が乾いたら水やりを続けられるか

苗の間隔は、樹種・苗の大きさ・仕上がりの高さで変わります。自分で決めずに、購入先や施工業者に聞いておくと安心です。植え付けの流れは生垣の植え方|苗の間隔・時期と植え付けの手順で紹介しています。

1年の手入れカレンダー

先に結論

カラタネオガタマの花は初夏(5〜6月が目安)です。花を楽しみたいなら、強く切るのは花が終わったあとにして、ほかの時期ははみ出した枝を軽く整える程度にしておきましょう。

『いつ切れば、翌年も花が咲くの?』と迷いますよね。花木は、花が終わった直後に切ると翌年の花を減らしにくい、と一般に説明されています。

月の目安は地域や年で前後します。木の様子を見ながら、次の表を目安にしてみてください。

カラタネオガタマの生垣の1年の手入れを、初夏の花・花後の剪定・夏秋の軽い整枝・冬の見回りの順に並べたカレンダーの図解
時期の目安木の様子やること
春つぼみがふくらむつぼみを残し、強く切らない
初夏(5〜6月)甘い香りの花が咲く花と香りを楽しむ
花が終わったあと新しい枝が伸びる形を整える刈り込みをする
夏〜秋枝が少し伸びる道路や隣地へ出た枝だけ軽く切る
冬常緑で葉が残る枯れ枝や混み合った枝を見ておく

花後の刈り込みの手順

花後の刈り込みの進め方
  1. 仕上げたい高さと幅を決め、目印のひもを張る
  2. 側面は、上を少し狭く・下を広くした台形に刈る
  3. 天端(いちばん上の面)を手の届く高さでそろえる
  4. 内側の枯れ枝や混み合った枝を付け根から取る
  5. 刈った枝葉を片づけ、足元の風通しをよくする

上を狭く下を広くした台形にすると、下の葉まで日が当たりやすいと一般に説明されています。足元がすかすかになるのを防ぐためにも、この形を意識しておきましょう。

よくある失敗

春先に形が気になって全体を強く刈ったら、つぼみまで落としてしまい、その年は花が少なかった、というのはよくある失敗です。強く切るのは花のあと、と覚えておきましょう。

電動バリカン(ヘッジトリマー)を使う時は、取扱説明書に従い、手袋と保護めがねを使いましょう。高い所は無理をせず、手の届く高さまでにしてくださいね。

香りの生垣で迷ったら:キンモクセイ・クチナシ・沈丁花と比べる

先に結論

香りを楽しむ生垣は、咲く季節で選ぶと迷いにくいです。初夏ならカラタネオガタマやクチナシ、秋ならキンモクセイ、早春なら沈丁花です。

『香りの木はいろいろあって、どれにするか決められない』という方もいますよね。次の表で比べてみてください。

くらべる点カラタネオガタマキンモクセイクチナシ沈丁花
花の時期の目安初夏(5〜6月)秋(9〜10月)初夏(6〜7月)早春(2〜3月)
花の色クリーム色で縁が紅色オレンジ色白香りの強い花
木の性質常緑樹常緑樹常緑の低木常緑の低木
刈り込み刈り込みに耐える刈り込みに強い花後すぐに剪定強い刈り込みはあまり向かない

秋の香りを楽しみたい方はキンモクセイの生垣|香る生垣の特徴と剪定時期で紹介しています。初夏の白い花ならクチナシの生垣|香る白い花と手入れの注意点も見てみてください。

季節をずらして楽しむ

香りの木は、咲く季節がずれるものを組み合わせると、一年のうち何度も香りを楽しめます。花の咲く生垣全体は花が咲く生垣|季節ごとの花木とピンクの花の木にまとめています。

よくある相談:この香りの木は何?目隠しになる?

先に結論

カラタネオガタマの生垣でよく出る相談は、「初夏に香る生垣の木の名前」「シマトネリコ以外の目隠しの常緑樹」「ほかの木と組み合わせて生垣にしたい」の3つです。

ここでは、知恵袋でよく読まれている相談を、内容を要約して紹介します。

相談1:初夏にバナナのような香りがする生垣の木は何?

近所の生垣から、5月ごろにバナナのような甘い香りがする、あの木の名前を知りたい、という相談です。

『毎年あの香りがすると気になる』という方は意外と多いんです。初夏にバナナに似た甘い香りがして、クリーム色で縁が紅色の花なら、カラタネオガタマの可能性があります。

花を近くで見て、色と形を確かめてみてください。

相談2:目隠しの常緑樹で、シマトネリコ以外のおすすめは?

庭のプライバシーを守るために常緑樹を植えたいが、シマトネリコ以外も知りたい、という相談です。

『シマトネリコは大きくなりそうで心配』という声はよく聞きます。シマトネリコは成長がとても早く、放っておくと高木になる木です。

くらべる点カラタネオガタマシマトネリコ
成長ゆっくりめとても早い
花初夏に甘い香りの花細かい葉で明るく軽やかな印象
手入れ花後の刈り込みが中心高さを決めてこまめに切り戻す
冬常緑樹寒い地域では葉を落とすことがある

手入れの回数を抑えたいならカラタネオガタマ、早く背丈がほしいならシマトネリコ、という考え方がしやすいです。

相談3:ほかの常緑樹と組み合わせて生垣にしたい

赤い実のなるソヨゴと、カラタネオガタマを並べて生垣にしたい、という相談です。

『違う木を並べてもいいの?』と迷いますよね。組み合わせ自体はできますが、手入れの仕方が違う点を知っておきましょう。

ソヨゴは強い刈り込みより、枝を間引く剪定が向く木です。カラタネオガタマは刈り込みに耐えます。

木ごとに切り方を変える前提で並べるなら、自然な雰囲気の生垣になります。購入先には「生垣にしたいので、一緒に植えて手入れしやすいか」を聞いてみてください。

手に負えなくなった時は

長い生垣や、高くなりすぎた生垣は、自分で刈りきれないこともあります。

「花のあとに、全体の形を整えてもらえますか」と、時期の希望も伝えて相談すると安心です。

生垣が高くなって手に負えない時や、長い生垣の刈り込みが大変な時は、剪定をまとめて相談できる窓口もあります。

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よくある質問

カラタネオガタマの花はいつ咲きますか?

初夏(5〜6月が目安)に、クリーム色で縁が紅色の花が咲きます。バナナに似た甘い香りがします。地域や年で前後します。

カラタネオガタマは生垣にできますか?

刈り込みに耐える常緑樹なので、生垣や目隠しに使われています。成長はゆっくりめなので、密になるまで時間をかけて育てましょう。

カラタネオガタマの剪定はいつがいいですか?

花を楽しみたいなら、強く切るのは花が終わったあとが目安です。ほかの時期は、はみ出した枝を軽く整える程度にしておきましょう。

カラタネオガタマの生垣は道路沿いにも植えられますか?

刈り込みに耐えるので、道路沿いの生垣にも使えます。道路に張り出した枝は通行や見通しのじゃまになるので、はみ出した分はこまめに切っておきましょう。

すぐに目隠しにしたい時はどうすればいいですか?

成長がゆっくりめなので、育つまではフェンスと組み合わせる方法があります。最初から大きめの苗を選ぶことも、購入先に相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • カラタネオガタマは、初夏に甘い香りの花が咲くモクレン科の常緑樹
  • 刈り込みに耐えるので、生垣や目隠しに使われる
  • 成長はゆっくりめで、目隠しになるまで時間がかかる
  • 強く切るのは花のあとにして、つぼみを残す
  • 香りの木は咲く季節で選び、組み合わせても楽しめる
生垣ドットコム

生垣ドットコム 編集部

生垣(いけがき)の意味・役割から、目的別の木の選び方、トキワマンサク・マサキ・イヌマキなど樹種ごとの特徴、剪定の時期とやり方、植え方・費用・助成金の考え方までを、庭や道路沿いで迷わないように整理している情報サイトです。 公式サイト

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